2012年5月31日木曜日

『X-MEN』(旧作) 雑感 (爺俳優特化/笑)

某所にて5/26公開

 『First Class』でなく旧作の1を結局買い直して、届いた当日に視聴した感想です。

 
 何回も観てるんだけど、やっぱり目を奪われるのはProfessorとマグニート様の場面でした。どんだけ好きよ私は…と呆れるくらい、お二人にしか目が行かない状態でした。


 劇場でお二人に一目惚れした会議場での場面は、今視聴時もやっぱり釘付けでした。非常に短い場面であるのに、二人の現在だけでなく過去までも感じられる。二人の間にあるのが単なる「対立」でなく、積み重なった時間の中で変化したり変化しなかった「何か」であること。友情だったり愛情だったり親さだったりが、あの短い場面で伝わる凄さ。

 表立って見える「対立」ですら、憎しみから生じてるんじゃないと一瞬にして分からせるってのは、お二人ともホントに凄いよなぁと毎回思うのです。
 この場面でお二人に一目惚れした13年前の私、真剣褒めつかわす!(笑)てかその後が延々ドツボ泥縄で映画とかDVDとかに貢いだとしても、このお二人に入れ込んだのは間違いじゃなかった、うん。

 しかし、この時のお二人は真剣キレイなんです。特にイアン・マッケランが!!静謐なのに幾ばくかの哀しみと憎しみ、そして対峙してる筈のProfessorへの情愛を湛えてる青い瞳が、ホントに美しい。そして声。揺らぎのない深い声が堪りませんです(声フェチ)。

 そして、対するパトリック・スチュワート。こちらの瞳が湛えてるのは、慈愛と後悔なんだろうと思います。また、車椅子なので常に見上げる状態で 動きも固定されてるのに、ちょっとした視線や表情の変化だけで見せてくれるんです。声は言わずもがなな美声ですし!!!いやまじこの二人の声を聞くだけで 幸せになれます。

 そしてやっぱり最後のチェス場面。すみません、正座してリピったくらい素敵でした…。いやホントに60歳過ぎた爺俳優2人に対する表現じゃない のかもしれませんが、キレイで美しくて色っぽくてエロかったです。エロいというのは二人の間に漂ってる空気が濃密で、細い綱を渡ってるかの緊張感があり、 言外の駆引きが透けて見えてという所から生まれる何かです。危うい均衡で保たれてる関係性なり空気って、性的行動云々関係なく官能的だと思うのです。


 その他のこぼれ落ちた雑感としては。

・Professorはかなり酷い人だと認識が変化(笑)。
 いやだって、この人基本自分以外信用してないでしょう。しかも、常にヒエラルキーの頂上にいるもんだから、痛みとか哀しみとかを本質的に理解していない人なのじゃないかと。更に言えばその地位にいるがゆえの責任と義務を果たそうとする貴族的な素質が、あのProfessorの行動原理の基本なんじゃないのかと思ったりします。
 学校で見せる寛容さは彼の本質的じゃないよなぁとすら思った今回。勿論、冷酷という訳でもなく、人として指導者として大切な思いやりも受容性も持ってるのは理解してます。
 いや、艦長のイメージも大概そんなんなので、私のパトリック・スチュワートのイメージがそうなだけなのかもしれない。自己の感情より地位や立場に与えられた責務を果たすことを重視する人というか、見通せるがゆえに他人に委ねることを知らないというのか。
 ただ、艦長は回を重ねるにつれドンドン委ねて委ねられる部分が増えていって、ドンドン素敵に可愛らしくなるんですが(笑)
・本質的な善人はマグニート様の方かもしれないと思った今回。
 マグニート様は周囲からの心ない言動で傷ついて、その傷が癒えない内にさらに深く傷を負ってを繰り返した結果な気がする。なんとなく、マグニート様は自らの行いで自らが傷ついてるような気がしました。えぇそう思ったのはきっとイアン・マッケランの瞳のせいです(え)
・First Classを観た後だと、先にProfessorが手を離したくせに!!!追いすがるマグニート様を切ったくせに!!!とブチブチ思いました。いやホント、誰が酷いってやっぱりProfessorだと思うよ。
・ローグが攫われた云々の時のProfessor。攫われたローグのことより、体力を奪われて死にかけてるマグニート様の方を心配してるようにしか見えなかったのは、私の目が腐っているからでしょうか??いやいいんだけどさ…もう少しなんとか誤魔化そうかねとだけ突っ込んでおきます。
・今作におけるイアン・マッケランの美しさについては、嫌になるくらい語ってます。これはやはり監督がブライアン・ジンガーだからなんだろうなぁ。
・X-MENで監督が語りたかった事を知ると、イアン・マッケランがマグニートを演じることの意味とその必然性、マイノリティとして台詞を語ることの重要性が分かります。なので、初見時よりもマグニートとProfessorの台詞が凄く突き刺さってきました。
 特に、米大統領が同性婚を容認すると公式発言した今日において、マグニートが自由の女神像を背景に語る台詞がより重く響きました。そして、Professorが目指す「理想の社会」の実現がどれだけ遠いのかも。
・アメコミのデザインがやっぱりどうにも好きになれない(苦笑)。セレブロとかヘルメットの造形はダサ過ぎて萎えます。もっと他になんとかデザインできなかったのか?!折角の素敵なお二人があれでは台無しで、泣けてきます…。
・ジーンとProfessorの会話は、TNGを散々ぱら観た後だと楽しすぎて浮かれます(笑)。監督がTNGファン(特に艦長の/笑)だからな のかとも思うのですが、ジーンに導かれて目覚めたProfessorな場面はTNGファンにとっちゃツボりますです。TNGの時と逆パターンな会話だも んぁということで。
 *注:政で対立国に送られる卵を送迎するエンタープライズ号。その卵には孵化する前の女性(その星で稀に誕生する、あるタイミングで出会った相 手の好みにメタモルフォーゼするタイプ)が入ってる。本来なら相手国に届いたタイミングで孵化し、メタモルフォーゼする筈だったのに、トラブルのせいでエ ンタープライズ号で孵化→メタモルフォーゼ開始。パートナーとなったのが艦長で、艦長の理想とする女性として現れたと。
 そのメタモルフォーゼする女性がDr.ジーンだという次第。
・ミスティークとストームは同性として見惚れる位キレイです。あの二人の全裸は絶対キレイで見惚れて溜息が出ると思います。同性が見惚れるくらい美しいスタイルってホントに綺麗なんだと思うの!