2012年5月31日木曜日

火9『リーガル・ハイ』#4−6

某所にて5/26公開

 回を増すごとに面白くなってる気がする『リーガルハイ』です。邦ドラマで次回が楽しみなのは、私にとってホント久しぶりです。とか言いつつ毎回感想を上げられないのは、偏に私の不精です(苦笑)。

 では、以下にざっくり各回の雑感をば。 


 
#4 日照権な回。

 まるっきりの正義を押し付けず、公平性を保ちつつ、批評性を加えつつ、コメディとしても法廷ものとしても物語が成立してるって凄いよなと素直に思った回でした。
 人権派弁護士の描き方も非常にフェアだったし、プロ町内会長(この表現は正直あまり好きじゃないんですが^^;;)の役割も変に偏ることなく描かれてかなと思います。そのため一視聴者としては、古美門=企業も大貫=町内会のどちらに立つことなく凄くフラットに全体を眺められた感覚がありました。どちらの言い分も一理あって結局のところ「裁判」って「利害の調整」なんだという、アタリマエのことをシンプルに見せてもらったような気がした回です。
 
 古美門と大貫さんの最後の会話も考え方や価値観・立場の違いはあれど、互いの「信念」を認め合ってる感じがとても潔くて好きでした。

 今回で一番楽しかった場面は、服部さんが大貫さんを迎えたところ。いやぁまさか黄門さんのテーマが流れるとは(笑)。スタッフの遊びココロが感じられて、こういうのっていいなぁと思った次第です。


#5 政治家と汚職な回。

 タイムリーというか、批評性ガンガンというかな回で凄く好きな話です。全体に漂う緊張感も心地よかったし、控訴までの過程を見せる構成も好みだったし、堺君と新垣さんの愉快な場面も多かったしかなり満足度が高かったです。

 作中で古美門が「政治家と金」について語る場面。これをドラマで言っていいのかよ…とちょっと慄きました。昔と今とでは情勢も変わってるから一概には言えないのは理解します。けど、やっぱり古美門が言うことも一面正しいじゃないかと思うのです。

 最近になって、左右が党内に混在してた昔の大所帯な自民党は、ある意味政党としては真っ当だったのかもしれないと思うようになりました。党内で 左右があることで、大きなひずみが生じること無く運営できてたんだよなとか。付和雷同な日本人には、ああいう大きな組織内で調整していく形の方があってた のかもしれないとすら思う昨今です。
 けど、今の右傾化著しい上に馬鹿しか居ない自民党は、55年体制時以上に大嫌いです(笑)。
 
 この回はやっぱり富樫役の江守徹さんに尽きる気がします。佇まいとか一言一言がやっぱり違いました。加えて特捜部の辰巳役な津田寛治さん。理髪店での古美門とのやり取りは緊張感があって、好きな場面です。堺君も津田さんもホントに達者だなぁと見入っておりました。

#6 離婚調停

 離婚調停は泥沼らしいと聞いてはいましたが、ここまでドロドロってるとは(苦笑)。どちらも自分の中で「相手が悪い」となってるから解すも何もない。だから、朝ドラヒロイン且つ赤毛のアンな黛が求める結末が「意味が無い」で切り捨てられちゃうんだよと納得しつつ視聴しておりました。

 この回はとにかく堺くんのありとあらゆる表情、お芝居、声の表情が見られたのが一番楽しかった(笑)。てか、製作側は堺雅人ファンをよく理解し ておられると思った回でもありました。変な言動格好であっても、「役者・堺雅人」と堪能させてもらえればファンは満足します。まぁ勿論、ビジュアルが良いに越したことはないのですが(ビジュアルのベストは『ジェネラル・ルージュの凱旋』)、ビジュアルが悪くても性格が悪くても新しい一面を魅せてくれたりしてくれる役柄だと大満足!!な1ファンです。


そして次回!

 八つ墓村パロですかい!と予告で大笑いして突っ込みました。いや真剣楽しみっ。金田一コスプレな堺君も楽しみですが、助さん格さんが見られるそ うなのが最大の楽しみです(笑)。伊吹吾郎さんと里見浩太朗さんて東黄門さんの時の助さん格さんじゃ??とかウロウロしておりますです。