2012年5月31日木曜日

『love actually』(DVD) 雑感

某所にて5/26公開

  随分前に買ったままだった『 love actually』を相方が居ない今夜視聴。余りにも滾ったので雑感残します(笑)。 

 
 買ったときは多分ビル・ナイとリーアム・ニーソンとアラン・リックマンとエマ・トンプソンとキーラ・ナイトレイが目的だった筈です。が、今となってはそれに加えてマーティン・フリーマンとコリン・ファースが加わりまして、出演者殆ど好きじゃないか私?!な状況になってました。英国俳優バンザイ!!。てか、ある意味泥沼化してます、ハイ。


 この作品は9組のカップルの恋愛(愛情)模様をモザイク的に描いて、大きな物語となる映画です。カテゴリーは当然恋愛で更にChristmasムービーという、女子力の欠片さえ見当たらない私らしからぬ映画選択です。

 が、素敵な作品でした!加えて私の好きなタイプでした。思ったほど恋愛恋愛してないし、ちゃんとコメディがコメディとして笑えるし、義理親子絡みの心情とか恋愛に伴う辛さ冷たさ哀しさもあるし、恋愛だけじゃない「愛」も描かれてて、観終わった後は不思議に満たされた感じになりました。そりゃ、 Christmasやバレタインデーに見たら良いと密林さんレビューに書かれるわな、と納得しました。
 ただラブ・ロマンスを求める人には、かなり肩透かしなのかもしれないと思います。だって、キラキラなロマンスは殆ど無いといって等しかったものなぁ。

 好きなカップルは、ビリー&ジョー、ダニエル&サム、ヘンリー&カレン、マーク+ジュリエットです。


 ビリー&ジョーはロック歌手とマネージャーな関係なのですが、なんだろう「ゲイ」でも「ヘテロ」でも「家族」でも「恋人」でもない 「LOVE」なカップルでした。ビリーがChristmas当日にジョーに独白する台詞が凄く凄く素敵でした。このカップルは、カテゴライズされない(できない)「愛」をこう自然な形で見せてもらえた感じがします。上手く表現できないんですが、言葉や愛が真っ直ぐ伝わってストンと落ちて幸せになる感じです。それを、あのビル・ナイが演じて言うんですからもうクラクラ(笑)。あ、ビル・ナイについては後ほど滾りまくった感想書きます(苦笑)。

 ダニエル&サムは、恐らく彼らにとって要であった女性(妻であり母)を亡くしたステップファミリー。リーアム・ニーソン演じるダニエル の義理の息子に対する戸惑いやギコチナサ、そして揺るぎない愛情が仄かに可笑しくて美しかったです。対するサムの妙に大人びてる言動がこれまた愛おしい。 何より、二人の妙に噛み合わない初期の雰囲気が、ドンドン親密になって行く様子はちょっと心打たれました。


 ヘンリー&カレンの夫婦。ここはね、アラン・リックマンとエマ・トンプソンが夫婦ってだけで十分満足ですよ!!!この二人が私生活でも 夫婦だったとか言われても違和感ないくらい、年季の入った夫婦の空気を醸しだしてます。そして、エマ・トンプソン演じるカレンの哀しさと虚しさとかが、こ の年になって漸く薄っすら理解できて…。このカップルが一番現実的なのかもしれない。アラン・リックマンについても後述します。


 マーク+ジュリエットは、最後のマークにヤラれました(笑)。あの演出は卑怯だろうよ!というくらいドツボでした。最後と結婚式のビデオがなければ、そんなに印象に残らないんだけどなぁ。この2場面だけでジュリエットはマークとくっつけばいいのに!!!と思った私は、かなり酷いやつかもしれません。ちなみ に、マークはジュリエット夫の親友です。簡単に言えば、親友の嫁に片思いしてる状態です。

 だって、マークが撮った結婚式のビデオは映像から完全に「好き」が出てるし、最後の紙芝居な告白もやっぱり胸打たれるものがありました。しかも、その「好き」を隠し通してるってのがこれまたストイックでイイなぁと思った次第です。
 でジュリエット役のキーラ・ナイトレイがこれまた美人さんで眼福の極みでした(笑)。正直、マークが撮った結婚式の映像は私も欲しいよ!と間違った反応したくらい凄く魅力的です。いやホントあの映像は欲しい…。

 役者萌としては、やっぱりマーティンとビル・ナイでしょう!な勢いでした(笑)。


 まず、マーティン。10年前の作品なんですが、あまり変化のない容姿と若干締まりの無いヌードもあったりして驚きました。てか、マーティンが無駄に可愛すぎて一体どうしたらいんでしょうか?!な勢いで出演場面はリピってました(笑)。
 スタンドインな役者さんな役柄。一番最初の登場は濡れ場のシーンらしく、同じスタンドインの女優さんの後ろで腰を振ってるという(どういう映画 なのか不明ですが、どうやら濡れ場のある大作映画らしい^^;;)。そんな動きにもかかわらず、二人共着衣な上日常会話でかなりシュール。ここで一発大笑い。てか、マーティンのパートは殆どこの状況で、かなりコメディな感じでした。
 けどね、マーティンは動きと口調と声と表情が一々ものすごく可愛いんですよ!!!濡れ場ってる場面(スタンドインとして)なのに、凄く色気がなくて女優さんの胸触りながら(笑)日常会話してたりするし。中でも一番可愛いかったのが、送り届けた彼女=スタンドインの女優さん家の前でなかなか 告白できずモゴモゴしてる場面でした。もどかしいわ、可愛いわでどうしろっていうねん!?でニマニマしたくらい可愛い。で、彼女から告白+キスしてもらって玄関の階段を飛んで降りるマーティンが、これまた無駄に可愛いときたもんだ!マーティンはなんであんなに可愛いんだろうか…。
 で、誰得?(私得なのか?!)なマーティンの上半身ヌード。ちょっとポチャてるのが可愛い(もはや病気)。もしかしたら、ジョンの時のほうが締まってるのかもな感じです。

 今作のマーティンは、素直で表情に感情が自然と滲み出てる印象です。言葉と表情、態度がほぼ一緒な感じ。ジョンとは全く異なってるにも関わら ず、マーティンの愛らしさが伝わってきます。可愛いよマーティン、マーティン可愛いよ…とココロから思いました(←何かの病気としか思えない)。

 マーティンのカップルはそれ程出てこないものの、ごく普通の男女カップルで好きでした。きっと穏やかな家庭を築くんだろうなぁと思えるくらい、普通のカップルです。

 次にホントに誰得?!なPVな特典映像もあったビル・ナイ。凄く好きっ!大好きっビル・ナイ!!!!と叫びそうになりました(笑)。

 台詞がことごとく不穏当なんですが、ビル・ナイが言うとそれすらもカッコ良かったり可愛かったりします。このオジサンのお茶目で飄々とした雰囲気の役柄がすごく好きな私としては、気の抜けた歌とダンスを見れただけでもこの映画の価値はありました。
 一番これは誰得?!と思ったのが、特典映像のPV。いやもうね…これってビル・ナイファンしか楽しくないんじゃないのか?!これが特典映像として成立するくらい、本国じゃビル・ナイファンがいるのか!?と突っ込んだ位誰得?!私得?!(え)でした。
 ビル・ナイが劇中で歌う曲のPVですが、ビル・ナイがもう…凄く可愛いというのかお茶目というのか…なんなのこのオジサンは!!カッコ可愛いっ て最強じゃないか!?と滾ってしまうくらい凄かった。英国俳優ってホントなんか言葉ないくらい凄い人たちかもしれない…恐るべし英国な気分にすらなるPV でした…。

 そしてアラン・リックマン。あぁもうやっぱいい声だし、素敵だし『ハリポタ』のスネイプしか知らない若い子たちは、これを見てアラン・リックマ ンの素敵さに驚くがイイよ!と思います。ちょっとくすんでて冴えないんだけれど何処か危ない魅力がある役柄なのですが、それが嫌味でもなんでもなく存在し ちゃえるという。一番好きな場面は、デパートの所。ローワン・アトキンソン演じるショップ店員とのコメディタッチの会話が軽妙なのに、ちゃんと後ろめたさ とかが垣間見えて好きです。ローワン・アトキンソンの無駄のない無駄だらけの会話も凄く可笑しくて、この二人って巧いなぁと当たり前のことを再確認しまし た。


 コリン・ファースは、情けない役が似合うと思った今作でした(笑)。何がこう素敵なのか言えないのですが、やっぱり佇まいとか雰囲気とかが好きな役者さんです。


 キャラクター的に一番ツボったのが、アメリカに渡ったら「モテるんだ!!」と思い込んでるコリン。おバカさん過ぎて大丈夫かこいつ!?と一々楽しい子でした(笑)。


 英国役者って男女問わず「可愛い」方が多い気がしてならない昨今。しかも、年齢を重ねる度に素敵になっていかれる方が多いような。加齢がマイナスにならないってやっぱり舞台文化が背景にあるからなのかもしれません。


 とにかく、英国役者バンザイ!ってことで締めたいと思います。