2004年9月28日火曜日

同じ場所をくるくると

 38話になって落日編(だっけ?)に突入ましたが、31-33話の山南さん土方の関係、山南さんの死、そして山南さんが残したモノなんかを、整理がつかないままずるずると引き摺ってます。34-36話ではそれほど気にしなかったのに、松原・河合の死で再び舞い戻った感じです。
そんな折、日参しております猫右衛門さまの「ろくでなしの日々」こっそり昔を振り返るの巻の、

山南サンにとってみたら、そう言うことで、歳三に山南サンのことを綺麗に捨てて欲しい気持ちもあったんじゃないだろうかとも思う。
悔やむ必要のない正しいことだったのだから、囚われることはないのだと。
そういう意味もたぶんに含んでいただろうと思う。
けれど、“情”を残された方はそうはいかないわけで。
山南サンがあそこでもし歳三を“否定”したなら、歳三は山南サンを引き摺らなかったんじゃないだろうかと思えるのです。


 部分に琴線を弾かれたと言いましょうか。私も土方は山南さんの死を「昇華」仕切れてないと感じてお り、何かやもやしてる部分を整理できるかもと思い、相変わらずまとまりの無い文章をつらつらと重ねてみようと思った次第です。

 当初、土方の変わりようを見て(ある種の凄みある透明感な佇まい)、彼だけは山南さんが残した「想い」を理解し(くみとり)彼なりに昇華したんだと思ってました。
 が、37-8話の土方を見て感じたのは、もしかしたら彼一人が「囚われたまま動けない」んじゃないかという事でした。他の幹部(特に近藤)はそれぞれに山南さんの死を(それに至るまでの過程も含んで)、曲解しつつも(したが故に)昇華したんだと思えたのとは対照的でした。

 土方は「自ら命を絶つ事を目前に」全てが昇華された山南さんに(生涯で最も「綺麗で透明な」山南さん言い換えても良いかも)情をかけられ、土方の行為や想い(感情)を受け止められたが故に、思いを捨てれなかった。
 そして、一番辛い時に思いがけず「抱きしめられた」が故に惑わされ、山南さんが本来伝えたかったり示したかったであろう「意義」や「言葉」が伝わらなかった。それ故、土方はずっと山南さんの死を「昇華」できず、未だに「山南さんの死」の中でもがいているんじゃないのかと、そんな事を37-38話で思いました。
 土方は山南さんから何かを「許された」ことで、本当の逃場を失った気がしてます。
 
 じゃあ山南さんが土方へ残したかったことは何かと考えると。

 山南さん自身は、土方に新選組の未来を「託した」と思いたいのです。
 彼の死で土方の激流を止めたかった(方向転換や流れを緩めたかった)のではと。彼の激流を変えることが、新選組の未来を変えることになる。新選組を動かし変化してくのは、共に基礎を作り上げてきた土方にしかできないと思ったからこそ、最後に彼を許し抱き止めた。

 けれども、山南さんが望んだ新選組の姿は、38話現在の土方が強固に作り上げようと(守ろう)としてる組織ではなかった。もっと、柔軟で未来を築く組織であって欲しかったのでは。
更に言えば、彼の死を持って「法度」の成立過程を見直し、本来「法」が持つ「幅」を取り戻そうとしたのではないかとすら思います。
 言い換えれば、法だけで縛り付けることの「怖さ」や「脆弱さ」を彼等に知って欲しかったのかもしれません。

 しかし、あの時の土方にとっては「許され、抱きしめられた」ことで「彼の道」を許された事になってしまった。また、その事で土方は「修羅の道」から引き返せなくなり、その道幅にゆとりがなくなった状態で規定された瞬間だったかもなと。
 そして、土方にとっては「山南が法度を守って死んだ」その事が強烈に焼きついた。だから「山南の死が無駄になる」という言葉になるんじゃないかと。

 38話現在「法度」が一人歩きし、土方ですら制御できないものとなったことに、誰一人気づいていない様なきがします。今の土方を見てると、本当なら制御する為の手綱を持ってる人間が、法と言う名の「馬」から振り落とされそうになってる気がします。

 新見が死ぬ間際に山南さんに言った「(法度に)足元を掬われないようにな」が、今になって重く感じます。もしかしたら山南さんは、新見によって「法」の怖さを知ったんじゃないのかと、今更思い当りました。そして、制御してる筈が縛られることになる事も。
 だから、土方がまるで覚えての言葉を知った子供のように、事あるたびに「法度に背いたら切腹」と言う事が不安になった。土方はその不安に気づくことが無く、徐々に二人の溝が広がっていったんじゃないかと思いました。

 山南さんが身をもって示しても、尚この溝は埋まることが無かったんだと…。
それは最後の最後で山南さんが「許し」てしまったからだと思うと、なんてすれ違いばかりの二人なんだろうかとむっちゃ腹立たしくなりました。

2004年9月27日月曜日

新選組!38話【ある隊士の切腹】感想

 感想...。感想...。
 
 ただただ呆然とするばかりで、個々の場面については色々はあるものの、全体についての纏った感想は思い浮かびませんでした。これなら【友の死】の方がよっぽど感情の整理がついたよ...と思わずにはいられません。

 その原因はきっと、余りにも河合の「死(=切腹)」に至るまでの過程が理不尽だし哀れだったことかと。
 山南さんの時は、切腹までの経過が「個」として、或いは「組織(=法度)」としてもその意識が合致していた。言い換えれば、「個の意思(意識)」が「組織の倫理」を作り上げる過程を見た気すらしました。そして、個と組織が(強引ではあるけれど)「理に適って」た有様を見せていたので、整理できたんです(感情的にはボロボロでしたが)。

 【追記:周囲が彼等の死を「理不尽だ」と感じているのは同じなんです。誰も納得してないのも同じ。ただ山南さんの場合は、彼の裡だけでは「死=切腹」は理に適ったものとして納得し、達観していた。それが、法度の精神と最終的に寄り添い、法度そのものを「唯一無二」にさせた。そういう「理屈」で考えられそうなものが彼の死にはあったと思うんです...。ごちゃごちゃとすみません】

 けれど、河合の死には「法度」の歪みや、個と組織が寄り添えない現実をあからさまに見せ付けれらたかのようでした。放映中ずっと「何で?何で?」が離れることは無く、視聴後もそれは残っています。確かに、河合の「様」は土方が求める「士道」とは違ったと思うんです。そして、土方が「職務を疎かにした」という意味も理解できます。更に言えば「山南の死が無駄になる」そこも(解りたくないけど)解るんです。また、河合自身が「飛脚を待つ」「河合耆三郎は何一つ恥じることはしておりません」と言うのも理解できるし、尤もだと思う。
 全員の言動なんかは解り易いほど解るんです。正しいとも思うんです。けど、土方に対しても河合に対しても「それは違う...」とか「なんで?」と思うんです。
 そして、原因となった武田に対しては、不思議なことに「厭なやつ、卑怯なやつ」とは思えませんでした。それどころか、土方より河合よりもより「自分はこっちに近い」とすら思えてしまって(苦笑)。「哀れ」を感じこそすれ、腹立ちはなかったです。
 武田は彼なりの(ブレない)価値観で動いてるから。そこに、虚栄心が目立ったりや卑怯なやり方ではあるにせよ、「組織」「自分」のためという目的が明瞭だから、その一点で「誠」があると思うから、憎みきれないのかも知れません。

 ただ、誰かが(法度で)逝く度に、土方は静かに深く傷ついて己を責めてるんだろうなと思うと、本当に辛い。
 そして、山南さんの死が土方にとって外せない枷となってしまったんだと思うと、本当にどうして??と山南さんを責めたい気分になりました。あの人が居てくれたら、もっと違った形で土方も組も成長しえたかもしれないのに、本当に悔しい(←結局山南さん好きの戯言になるあたり、駄目駄目ですねぇ)。

 転じて、今回見事な対比だなと思ったのが沖田と斎藤でした。
 組で人と関係を築く事によって、感情が生まれ「人」に変わろうとしてる斎藤。
 生の短さを自覚したが故に、「人」としての感情を(無理矢理)殺して土方や近藤の役立つ「モノ」になろうとする沖田。
 介錯のしくじりの際、二人の動きが余りにも対照的に描かれていたと思います。僅かですが動きを躊躇い、戸惑った表情を見せた斎藤。斎藤より早く動き、無表情に河合を楽にしてやった沖田(何もできなかった平助も居ますが)。これまでとは違った二人が確かに其処に居ました。
 この二人は、一度もすれ違うことなく真逆の道を歩んだんじゃないかと思ったりしました。

 以下思いつく場面(人)に対する雑感を箇条書きで。

○寺田屋事件
・OPにこれをもってくる辺り、ある意味贅沢な作りだなと思いました。そして、そうかこの大河は「新選組」が主題だったんだと、再認識しました(この2回ばかりは、倒幕派に目移りしてたので/苦笑)。それにしても、拳銃を楽しそうに撃ちはなつ竜馬の男前なこと(笑)
・お登勢さんの交渉術と肝の据わり方は、なんなんでしょう?!。以前から好きな女性ではありましたが、戸田さん効果で益々好きになりましたよ(笑)
・お龍の例の有名な場面、NHKどう扱うのか?!と思ってましたが、綺麗に処理したな~と変に感心してました。麻生さんのサバサバ感が良い感じで。
・捨助…お前かよっ。この発端は(--;;。伏見奉行所もエライ者抱えたな~と同情してみたり(苦笑)

○河合と武田
・この身長差は一体(笑)
・八嶋と大倉二人っきりの場面は、本当に「歴史ある大河」の場面とは思いませんでしたよ(大好きさっ二人とも)。
・見たいと思ってた「チーム三谷・動きが五月蝿い二人」の競演がこんな時に適うとは(涙)。確かに、この二人が一緒だと五月蝿いし濃い、と思ってしまいました(笑)
・ただ、「五月蝿さ」の軍配は僅差で八嶋に挙がるかと(どんな勝負やねん/苦笑)
・色んな意味で癒されました。有難うです。
・二人とも、底力のある役者さんだと改めて認識しました。
・河合の不断さ優しさ実直さ、武田の狡さ向上心。それらは、人なら誰しも持ってる部分で良くすると「美点」にすらなるのに。それが「弱さに」になったことに哀しさを覚えました。
・土方の凄烈さ、沖田の達観と対峙した時は弱いかもしれませんが、彼等が持つ「誠」は弱くも無く嘘でもなかったと強く感じました。

○斎藤 あれこれ
・かつては「人を切るのは、飯を食うのと一緒だ」と言い放ったのに。山南さんの切腹以来どんどん感情が生まれて、「人」になっていく斎藤は本当に「綺麗な」子なんだと思います。
・大切な人を失う怖さを知って、人を斬る怖さを覚えたんだろうと思うと。
・斎藤の眼に今の土方はどう映るんだろうか。
・ただ、感情が生まれてくるにつれ「これまで」が余計辛くなるだろうな…
・「河合を喜んで介錯するやつなんて居ない」と「近藤さんにできることなら、あんたでもできる」は、土方にとっちゃぁ厳しい言葉だったろうに。それを言った斎藤も辛かったろうなぁ(土方を信じてるから言えた言葉だと思うから)

○土方と源さん
・土方に関しては、これ以上は頑張らなくて良いから、充分だから、とどれほど言いたいことか。
・傷ついて、その傷に蓋をして、それでもじくじくと痛む傷を抱えて、そこに気づかないよう自分を騙して。そういった意味で、土方は修羅の道を迷わず進んでると思います。
・辛いと言えない、逃げたい止めたいと言えない道を必死で歩いてる姿が痛々しいです。その退路を断ったのは、彼自身であり山南さんであり、近藤だと思うんですよ。この3人は本当にどうしようもなく大馬鹿者達だと。
・源さんが一番「鬼」になったと思う昨今。土方に寄り添えたり、気持ちを汲めるのは同じ「鬼」になった源さんだけだと思います。
・けれど、土方が必死になって「人」である事を捨てようとしてるけど、源さんは「人」でありながら「鬼」になったのかと。そっちの方が、より怖いし強いと思うのです。
・土方の「かっちゃん.....」と柱に頭をぶつける姿は、捨てきれない「本来の柔らかさ」で。それを見たり聞いたりする度無理してる事や、彼の限界(=いっぱいいっぱいさ)を感じてしまって、やりきれなくなります。
・昨日の土方を見て、何かで弾かれたら瞬間に切れてしまいそうな糸が思い浮かびました。
・「それは俺の役割じゃない」。確かにそうなんです。けど、役割なんてどうにでも後付の理由が成立するでしょうよ。何を原理原則論だけで動いてるの?!と腹立たしくなりました。反面、そう言わざるを得ない土方の心象が辛くてなりません。
・土方の幼さ(幼い言動を含む)が余りにも哀れでなりませんでした。
○沖田
・藤原沖田に完敗です(T^T)
・「あと5年で良いんです」には、涙腺やられました。なんて、透明で綺麗で凄みのある佇まいと声と表情をするんだろう…
・「命を粗末にする人には同情できないんだ」沖田の我侭であり、悲鳴でしょうね。
・苛立ちをぶつけられるのが孝庵先生ただ一人なのが、悲しいです。今の土方では沖田は受け止めきれないし…近藤も無理だろうなぁ
・孝庵先生とのコンビは最高かと(違)
○河合の死
・平助が平助がっ
・ここまで切腹をきっちり描くって...。三谷さんは人の死を等閑にしたくないんだと、痛感しました。
・河合の「飛脚は・・・・・まだですか・・・・・」。あぁ河合は最後まで信じる物があったんだと。
・河合から目を逸らす武田があまりにも辛くてなりませんでした。彼はこれが「重荷」になっていくんだろうと。
・谷長兄に関しては、救いがないのでコメント無しで(苦笑)
・飛脚の鈴音があれ程哀惜を帯びたものとは…

○その他
・西本と河合 この二人は、やはり高杉と俊ちゃんなんですよ(『彦馬が行く』見直しました/馬鹿)
・それでも、まったく違う雰囲気のお二方は流石です。良い役者さんたち揃えたよな、悔しくなるくらい。
・香取近藤の器がドンドン大きくなってる気がします。当初期待通り(一時諦めかけましたが)、大化けてしてくれそうな予感が漸くしてきました。
香取に関しては今からが楽しみでワクワクしております。
・佐藤B作さんが出てきた途端、胡散臭い空気になるのは流石かと(笑)
・伊東さんってなんとも掴み所の無いお人ですこと(誉めてます)。

2004年9月23日木曜日

映画版『笑の大学』予告編について

 映画館で見れたのは嬉しかったです。映画全体の印象を掴むこともできたし。
 何より、懸念していた不安がある程度払拭されたことは嬉しかったです。
 
 正直この映画化を知って以来、一番懸念している(たの)が稲垣吾郎の椿。予告で流れた僅かな場面での第一印象では、それほど酷くないと感じられました(私にとっての椿は、近藤芳正さんなんです。だからどうしても点数厳しくなってると思います)。

 が、予告の作り方に一言。

 何故 向坂が笑うところを流す!!
 あれは最後のある意味「肝」の部分だろうがよっ?!と憤りを感じました(涙)。素人考えですが、この映画の予告は無声映画みたいな感じの方が時代性とか雰囲気とか伝わるのに…とすら思いました。

 言っても詮ない事ですが、舞台そのままのキャストで映画化してほしかったとつくづく思います。この際向坂は役所さんで充分文句はないですが、せめて椿は近藤芳正さんが演じて欲しかった。それか、ラジオVerの三宅さんか...あぁ初演でも再演でも良いから、DVD化してくれんかな。

2004年9月21日火曜日

『SWING GIRLS』 感想

 久し振りの邦画鑑賞でした(『みんなのいえ』以来じゃないかと思います)。鑑賞後「すっきりした~楽しかった~」と素直に思えた映画でした。確かに「ご都合主義」的な部分も無きしも有らずなんですが、それが気にならないくらいの勢いと面白さがありました。

 話は、「東北の高校生がある事を契機にしてJazzバンドを始め、そして...」だけです(むちゃむちゃ端折ってるな/笑)。なのに、非常に可笑しい、巧い話運びになってます。
 先ず、バンドを始める理由からして可笑しいんですけど、理由付けとしては非常に解りやすい。私もその場になったらそうするかも、思わせる妙な説得力があります。それぞれの場面も、これはありえないだろう...と思う部分も若干あるんですが、結局なんか知らんけど納得させられる理由付けがなされてて、あまり気になりません。兎にも角にも、全編通じてGIRLSの勢いと妙な理論(理由)に力技で納得させられます。
 そして、次から次へと主要メンバーを襲う難題や壁(半分以上自業自得の)があり、それを巧く(狡く/笑)時にはご都合主義的に乗り越えた先にある、あの爽快感は素晴らしいとしか言い様がありません(多少展開が先読みできますが、それが嵌るときのバランスが楽しいとすら思いました)。

 恐らく主題であろう音楽ですが、門外漢の私でも聞いたことのあるJAZZのスタンダードが流れまくってくれてます。特にルイ・アームストロングの「素晴らしき世界」の使い方は、絶品です(笑)。こんな使い方しても良いんや…と新たな認識をさせてもらいました。この辺りのセンスは非常に好きだなぁと思う次第です。
 何より凄いことは、JAZZって難しくないんだ!と見終わった後に胸を張って言いたくなるくらい、音を楽しませてくれる事です。小難しい理論や薀蓄なんて関係なく、楽しくて体が自然と揺れるのが音楽(=JAZZ)なんだと全編通じて感じさせてくれる、そんな音の使い方でした。
 そして、吹替え無しでの演奏は、流石に迫力がありました。通から見たら非常に拙い演奏なんでしょうが、音楽の楽しさは一層伝わったんではないかと思います。

 最後にキャスト。
 主要5人の魅力的なことったら!!。
 取り立てて綺麗だったりするわけではないけれど、彼等の表情や雰囲気は素晴らしく豊かで魅力的です。しかも、何処にでも居そうな感じの子達で、身近に感じられるのも素晴らしいと思いました。演技が巧い下手ではなく、彼女達が画面にいるだけで「楽しい」と思えるそんな稀有な存在感がありました。
 一応主役と言えるのが、上野樹里嬢なんでしょうが。この子がまぁ、狡い狡い(笑)。その狡さが、日常良くあるレベルなんで更に可笑しい。ただ、演奏してる時の生き生きとしてる様子とか、自業自得な壁にぶち当たってる様子とかは巧い子やなと思いました。
 他の4人もそれぞれ個性豊か。
 よく一目惚れする子、普段はぼーっとしてるのに冷静且つ容赦無い突っ込みいれる子、目立たないけど実力がある子、そして、紅一点ならぬ黒一点の気弱な頼りない巻き込まれ型の少年。本当に、絶妙のコンビネーションでした。
 で、その子達をきっちと〆てるのが大人キャスト。竹中直人筆頭に、濃くて芸達者なメンバー揃ってました(笑)。小日向さんと大倉くんもご出演なんですが、この二人どうにもこうにも画面に居るだけで可笑しいのは、何故??(笑)。特に大倉くん、相変わらず不可思議な雰囲気だし(←大好きですよ、もう)。
谷啓さんが出ておられるのは、妙に嬉しかったです。一瞬ですが演奏しておられましたし。

あらゆる部分で充分楽しませてくれてた映画でした♪

新選組!37話【薩長同盟締結!】感想

 放送当日に両家に梯子帰省してたため、総合を実家で見てたものの台詞が殆んど聞き取れませんでした(母と相方が散々大声で喋ってくれたお陰で/悔)。録画鑑賞しましたが、台詞が聞き取れない状況で観て改めて、このドラマは本当に台詞が命だと思い知らされました。見てはいるものの、流れについて行けないことに苛立ちすら覚えまし。いや、何をやってるのかのは掴めるんですが、台詞で繋がれていく部分がさっぱりわからないので、どうにもこうにも把握できないんです。

 今回は、「松原の死」と「薩長同盟締結」の2つが主題でした(前回から約9ヶ月。すっ飛ばすよな~)。

 先ずは、松原(まっちゃん)の死から。
 この話は、この時期の土方と他隊士の軋轢や温度差を描きたい(見せたい)ために持ってきたのかな、と穿った思いをいだきました。確かに松原の生真面目さや「優しさ」が自身の死を招いたことは、哀しいと思いました。ただ、一番印象に残ってるのが、土方だったりするんですよ(何かある度土方に、感情まるまる振り回されてる気がしてきました/苦笑)。

 松原については、生真面目で優しいけれど、傍に居る(大切にしたいと思っている)人の想いや言葉の奥を知るべきだったと。また、松原の「不憫だと思ったから」に個人的な引っ掛かりを覚えました。お初にしたら「あんたに不憫やと思われとうない」と思ったんじゃないのかと。もしかしたら、あの言葉によってお初は「決めた」んじゃないのかと思ったりしました。間違った認識なのかもしれませんが、「不憫」(若しくは「同情」)って言葉は「優位者」のものだと思うんです。彼の優しさから来る「無意識の優越」がお初を静かに傷つけ、その結果が、「死」ではなかったのかと思ったんです。
 松原の有様は全てが「誠」で何の裏もなかった。だからこそ招いた悲劇なんでしょうね…好きだったな、松原。甲本松原の最後までぶれなかった「誠実」さは、感嘆しました。甲本さんお疲れ様でした。

 で、土方です(苦笑)。
 山南さんが逝って以降、凄烈になったと言えば良いのか、鬼度が増したと言えば良いのか解りませんが、兎に角「変化」した気がします。土方を見ていて、何を焦っているのか、どこまで先を見ようとしているのか、実際に見えてる部分はどこまでなのか、気に掛かって仕方ありません。何よりもここまで「ゆとり」が見え無い土方が辛くて仕方なかったり。
 しかし、引っ掛ったのは彼が詰める「士道」とは何ぞや?です。山南さんが土方に見せた「士道」は、今の土方が進もうとしている方向には無いと思うんです。土方が「士道」や「切腹」と口に出すことで、左乃や新八との差が広がっていくような気がします(それは、元来の身分差なのかも知れません)。土方自身が「士道」や「法度」に囚われて身動きできなくなってる、そんなイメージすら浮かんできました。山南さんが「切腹」したことで、益々行動規範が軌道修正できなくなった。今まで修正する契機となってたのが、山南さん存在だったのかと今更ながら思ったりする部分もあったり。
 今の土方にとっては、近藤も沖田も源さんも寄掛れる場所じゃ無くなってる。それを肌で感じて案じてるのが唯一沖田だけなのが、本当に辛いです。

 転じて薩長同盟締結。
下関及び薩摩藩邸での桂さんの取り乱しっぷり、予想通り素敵でした(笑)。インテリ&お坊ちゃんが持つプライドと理屈そしてそれらがぶっ飛んだ時の身も蓋も無い取り乱し(=拗ね)っぷりが大好きです。いや~小さい小さい(笑)と言いつつ、こんな桂いや木戸さんが好きです、私。
 
 それはさて置き、一大転換期です。
 薩摩(西郷)と長州(桂)の政治力と強かさ腹黒さに、ワクワクさせてもらいました。何より間に立つ坂本の柔軟さと調整能力の高さには、良いもの見せてもらった~と大満足です。
 そして、坂本の背後にちゃんと勝海舟の存在が見えるのがこれまた。キャスティングの勝利でしょうね(1回しか登場してないのに、勝のイメージきっちり付いてるのは、流石です野田さん)。

 坂本の「自分が大事、それでええ」と近藤の「鉄の結束と人を思いやる心」が余りにも対照的だと感じました。坂本や薩摩・長州は自藩なり「個」の利益有りきで動く、だから「大儀(=理論)」さえあれば方向転換がある程度は容易なんでしょう(しかもその「大儀」すらも交渉の中で生み出し、後付で構わないんだから大したものだと)。
 が、近藤達の場合「大儀」が先にあって動くから、大儀を浸透し維持する為に組織の結束が必要になるし行動範囲が狭まる。その差は歴史の転換期にあっては大きな差であったと、画面を通じて見せられた気がしました。

以下雑感。
・河合の口からお金の話が出る度、ドキドキするんですが(泣)。大倉河合が純朴で抜けてそうなイメージだけに(酷)
・左乃、総司、平助トリオ(笑)。そりゃ、近藤じゃなくても君等しか思い浮かばないって面子でしょうよ(笑)
・左乃の時折見せる男気には感心してばかり。ところで、左乃「後家倒し」って何(笑)。
・西村寺侍(でしたっけ???)の本間さんを見るにつけ、『彦馬が行く』の高杉晋作・伊藤俊介コンビを思い出して妙に可笑しいです(きっぱり間違ってます)
・近藤さんも息子達の始末、お疲れ様です(笑)
・「気持ちをケチったらあきません」は至言だと思いました。
・山崎さんは毎回本当にいい仕事なさってますよね(見習え浅野!!!)。しつこいようですが、毎回うっとりさせてもらってます。
・ロケって良いですよね...
・沖田の細かな動きに最近、感嘆してばかりです。
・お登勢さんと近藤の遣り取りは時の流れを感じ、寺田屋(坂本)と新選組との関係性の変化がはっきり見えた場面だったと。
・捨はどうやってもあのままなんでしょうか?(笑)そろそろ多摩に帰った方が良いじゃないかと思うんですが、何故何時までも京にいるんだろう(笑)
・今回始めて、会津公(筒井君)が殿様に見えました(酷)苦境に立たされて初めて自覚が出てきたんだろうか??と酷い事を思ったり。
・お久し振りの広沢様と良順先生が…良いなぁと。地味だけどいい雰囲気醸し出されてるお二方なんで…
・桂(いや木戸/苦笑)西郷の握手場面は、大男3人組なもんでやたら迫力ある画面というか…今回のキャストは全員身長が高いからなぁと改めて感心しました(何か違います)
・邪まな感想を抱かせない頬ずり場面って、非常に珍しいかと思ったり(普通抱きません)。西郷と桂の思いっきり厭そうな顔が、何とも楽しかったな~
・楽しそうなのは、坂本だけなのが如何にもで。あれだけでも三人の色の違いが浮き上がってた気がします。
・坂本以上にせっかちそうな中岡と、いまだ世慣れて無さそうな雰囲気の大久保利三の今後が楽しみだったり。
・来週は佐藤B作さん登場なんですね~どれだけ胡散臭い空気になるのか、今から楽しみです(笑)

2004年9月16日木曜日

11月に向けて?!の音楽ねた

 一昨日に話題になっていた「Utadaが洋楽史上最高のスタートで首位!」が契機となって、ふと湧いたかなり小さな疑問(謎?)。

 記録を作った事に対しては、素直に「凄い」と思います。けど、これを「洋楽」に分類しちゃって良いのかと、ふと思ったんです(Mariahの記録が抜かれたことは、「記録なんて所詮何時かは抜かれるもの」だと思ってるんであまり気にしてません)。
 で疑問とは、洋楽と邦楽の基準が何処にあるのか、です。もしかしたら、楽曲の所有権が国内か海外かで分類してるんだろうか?とも思ったりしてるんですが。きっと明確な線引きはあるんでしょうが、今まで気にならなかった分余計気になるんでしょう(例えば、Mariahが日本国内のレーベルから日本語のアルバムを出した場合、それは邦楽とされるのか?とか、考えたら謎は深まるばかりで/苦笑)。

 しかし、Mariahの記録が今まで抜かれてなかった事にもかなり吃驚しました。とっくにAvirilとかDestiny's ChildとかBeyonce辺りにとっくの昔に抜かれてると思ったので(笑)。お陰で、当時のMariahの勢いやパワーは凄かったんだと再確認いたしました。
 余談ですが、この時期のMariahは本当に充実していたな~と遠い目して語りたくなる程素晴らしいと思ってます。 『Dayderam』・『MusicBox』・『Butterfly』は、完璧且つ最高に充実してるアルバムだと信じて疑わない私
(それ以降も、悪くは無いんですが一般受けという面では、う~んと思ってるので。いい楽曲は多いんだけどな~イメージ変わっったしなぁ。ブツブツ)

 次に、11月発売の新譜について。
やっと、U2のNewアルバムタイトル発表されましたね。
「ニュー・アルバムのタイトルは『How To Dismantle An Atomic Bomb(原題)』に決定!」Univeral Mucic Japan内U2サイトより

 日本語訳で「原爆の除去の仕方」ってタイトルは流石U2らしいと言うか、何というか(^^;;。肝心の内容は、漏れ聞くところによるとエッジのギター中心。しかもエッジの怒り(政治活動をするボノに対しての/笑)のエネルギーが素晴らしいとのボノコメントがあったので、怖いような楽しみなような複雑な期待感があります。
 更に、U2FANの相方はどんな反応をするだろう、と興味津々だったりします。

 これより1週間前にリリース予定なのがMariahとDestiny's Childの新譜です。が、タイトルのみならず詳細が未発表なのは何故?(苦笑)せめてCCCDかどうかだけでも情報欲しいです(爆)
 しかも、MariahとDestiny's Childが同日発売って。
 正直、今のDestiny's Childにチャート(及び勢い)で勝てるアーティストいるのか?!と思うんですが。UniversalJapanはMariahのことちゃんと考えてくれてるだろうか?と少ぅし疑問に思ったりしつつ。
けど、アルバムそのものは余程の事が無い限り外れないと、信頼(という名の贔屓)してるアーティスト達なので非常に楽しみではあります(マスコミさえゴチャゴチャ報道しなけりゃね)。

こんな感じで11月は私にとっては、音楽漬けな日々になりそうです。
(「新選組!」も終盤だし忙しい日々を過ごせそうです/ワクワク)

2004年9月13日月曜日

新選組!36話【対決 見廻組】感想

 歴史が大きく動き始めた瞬間に立ち会ったかのような、高揚と緊張を感じた回でした。
何よりも、坂本と西郷の腹の探り合いの魅力的なこと(笑)。坂本と西郷の会談場面は緊張と弛緩と探り合いがあり、ぞくぞくしました。特に坂本の「同じ火の粉を被るんなら、火事の真中で被った方が良いきに」(すみません台詞うろ覚えです;)の言葉に、時代を動かそうとするものの行動力と勢い、覚悟を見ました。そして、火事の中心がどこかを明確に判断できる、情報収集力と分析力に舌を巻きました。
 それを受けて立ち、更に呑んでいこうとする西郷(薩摩)の懐の深さにも驚愕しました。

 転じて、新選組と見廻組ですが。
 今回は、新選組(及び見廻組)の本来の意義が「京の治安を守る」である事を強く意識させられました。不逞浪士を捕縛するのも、池田屋騒動も禁門の変でも、「天子様が居られる京の町を警護する」の一つであったと今更ながら認識しました(理解力が無いことを露呈してます)。
 また、新選組の「組織としての」機動力の高さも初めて見たような気がします。
 これは、組織としての柔軟さ機敏さを、幕府直参組織である「見廻組」と対比することでより明瞭になっていたと感じました。そして、機動力は組織としての意思決定権が「近藤(若しくは土方)」のみに在る事。更に、決定後の評議は割合開放的で各人(幹部に限りますが)に遺恨を残させない方式や、瑣末な部分は幹部の資質に委ねられている事で出来上がったのだと感じました。土方が理想とした「組織」がこの時点で、ある程度完成しようとしていたと考えると、彼の先見性や実行力たるは素晴らしいと思わざる得ません。
 しかしながら、土方・近藤と坂本や西郷の面々を比べると、やはり小粒感は否めず。彼等の悲喜劇は「幕府」や「武士」への拘りを捨てきれなかったことかとも思ったり…

 新選組以上に器の小さいと思われる、幕府組織の硬直さには苦笑しかなく。
 佐々木個人は身分や組織に対する拘りは無さそうなのに、組織の一部となるととたんに「頑固」にそれらを前面に押し出す辺り、非常に現代の硬直した会社組織を見ているようで、妙に身につまされました(苦笑)。本音(個)と建前(組織)の狭間に居るのが佐々木なり見廻組なんだろうな、と思ったり。

 「組織」が重要であった幕末(現在もそうかもしれません)において、「個」で動いた坂本なり中岡、また「組織」にあっても「個」の印象が強い佐久間・勝が魅力的に映るのは仕方無いことだと、つくづく思った36話でした。

 次回はいよいよ薩長同盟締結なんですね。予告での桂さんの取り乱し振りに期待を煽られてます(酷)

以下、雑感。

・捨助、すっかり長州浪士からも見限られてましたね。「仕方ないか捨助じゃ」と思わせるあたり中村獅堂の巧さですよね。
・驚き役に徹してる感のある、沖田(笑)。「どこかで見た気が...」って、近藤先生の幼馴染くらい覚えてやってくださいな。
・捨助の「近藤・土方に言うなよっ」って、言ってくれと同意かと。絶対沖田は嬉々として言うに決まってるやんっ、そこを読めないのが捨助たる所以ですが(苦笑)
・「捨助も不思議な人生歩んでるだなぁ」。「捨助も」って局長(笑)。局長も色々お疲れのようで。
・「あいつは尊王でも攘夷でもなかっただろう」って、副長。あなたもそんな感じでしたよね?!つうか、貴方の口から「尊王・攘夷」って言葉を聞くとは予想外でしたよ(酷)
・沖田君、源さん→土方って誘う人選間違ってますよ(笑)
 沖田が「持ち続けようとする」何か。それは「多摩の長閑さ」だったり「八木家の穏やかさ」なのかもしれず。また、彼にとってそれらは最後の拠所じゃないのかと感じました。だから、皆に忘れて欲しくないし、その部分で変わって欲しくないと切望するんじゃないのかと思ったりしました。ただ。一番変わったのは沖田なんでしょうが、そこに気づいてないのがまた沖田らしい。
・聡明さと何も考えてない(言い換えるならお馬鹿さ/笑)無邪気さを、瞬時にして切り替えられる藤原竜也は素晴らしいです。
・伊東を前にしたときの平助が辛くてなりません。願わくば、おちゃめ三人組のような平助を長く見続けていたいです。
・伊東先生の薀蓄は、憎たらしいほど弁説爽やかで(誉めてます)。けど、西郷の腹を見抜けないのは「書物」の知識だけだからだろう、と思わず突っ込んで見たくなりました。伊東も充分詰めが甘いと思いますよ(笑)
・佐々木が止めた伊東の薀蓄。その瞬間、心底嬉しそうに「嫌な」笑顔だった土方が素晴らしい。本当に嫌いなんだね、納得するまでおやり...と諦めに似た境地になりつつあります(笑)
・蛙の面に水な伊東の態度も素晴らしい。参謀としての能力は山南さん以上だよな、と悔しいながらも納得しました。
・浅野~お前って奴はどこまで腰抜けで卑怯者なんだっっ(握拳)
・河合&松原コンビの穏やかさが好きなのに・・・・
・それひ引き換え、山崎さんは素敵です。地味だけど良い仕事しはるよな、桂吉弥さん。とうっとりしてしまいます。
・お登勢と坂本会談は、テンポが良くて大好きです。何より「ふっかけますけどなぁ」と坂本の「三百両」→「お越しやす」のお登勢ってば気風の良さと商売根性が相まって、非常に大好きな場面です。戸田さん最高ですよ!(笑)
・今回の局長は、NIN×NINな方とは思えませんでした(酷)。肝が据わってきたというか、漸く近藤自身が「局長」の器に合ってきた感じがしてきました。漸くですよ、漸く。けれど、漸く身にあった(つけた)器なのに、哀しいかな坂本、西郷らには遥か及ばないんですよね。
・今回ほど土方が補佐役に徹してるのも珍しい。
・おまさちゃんと左乃。すっかり良い雰囲気なのにな~(笑)「うちもええ人みつけよ」は、わざとですよねおまさちゃん(笑)この二人、このままでも良いかも、充分楽しいし♪と酷いことを思ったり。
・佐々木は、(あのお馬鹿な)陽兄ちゃん@彦馬が行くに見えないよ。伊原さんって巧い役者さんだわ、と失礼な感想を抱きました(すみません)。
・宇梶西郷の人が良さそうなのに、実は腹の読めない政治家ぶりが非常にツボです。冷徹な駆引きができる政治家の強さは、怖さと魅力を併せ持つと感じます。
・こう考えると、近藤(新選組)は政には徹底して不向きというか、歴史を作る側には為り得ない「器」だったんだと…。

・伊勢田さんの演出は、個人的に好きかもしれません。

2004年9月10日金曜日

宣伝部長な土方副長@スタジオパークでこんにちは

 宣伝部長こと山本耕史君出演で、黒田アナの活き活きとした突っ込みっぷりが素敵だった昨日のスタパ。黒田アナの「頑張って全話通して見ましたよ」感がそこはかとなく漂ってて、それも含めて可笑しかったです。
 メインの副長ですが、その整った容姿にはTVの前でも感嘆する程でした。本当に素でも綺麗ですね。

 55分の番組を通じて強く感じたのは、役者としての自負なり自信。そして、「演じること」への貪欲さや執着心に、(変な表現ですが)凄みとともにある「艶」でした。きっと、今まで彼が貪欲に演じてきた「役」が彼自身と溶け合って(黒田アナが言っておられたように)、自信や艶となってるんだろうな、と思わずにいられませんでした。
 こういう艶を放つ役者達を揃えて、1年間見せる今回の大河はある意味贅沢の極みだと感じた次第です。

 細かな部分はさて置きかなりズレた雑感です。

・堺さんの物真似。微妙に似てるようで似てないと思うんですが、雰囲気だけは伝わるのが素晴らしいです(笑)
・対堺さん。程よい距離感が気持ちいいと思える関係って、良いなと思います。しかし、宴席で互いがトイレに立ってすれ違うたびに握手するって、本当に微妙な関係ですね(笑)。思わず33話の例のシーン思い出しましたよ。
・添い遂げるなら、「山南さん」ですか。嬉しい言葉を有難う、土方(違)。
 左之は本当に人気者ですね(嬉)。あの弾けっぷりと時折見せるな男前のギャップが良いんだろうな~と納得してます。局長が一番かと思ったのに、それは意外でした(香取落ち込んでないだろうな/笑)
・この質問をしてくれた黒田アナが大好きです(視聴者の気持ちを良く解っておられる/笑)。
・三谷さんの「(土方は)山本君と思って書いている。土方と山本君どこが違うの」という質問に即答できなかった、という話を聞いた瞬間、何かを抉られてる感触がしました。座付きの脚本家と役者の攻防の一端を見た気がしました(三谷さんのあの茫洋とした容姿の裏にある、怜悧さをも感じました)。
・「モテましたね」との言葉が、自信たっぷりなのに照れが入ってて。副長の年相応の姿を見ましたよ(眼福眼福)
・「リンダ!リンダ!」11月から上演って(驚)
・FAX等の数三谷さんを抜いたんだろうか、そこが非常に気になりました。
・観覧客の女性比率の多さとその渦巻く熱気に、副長人気を再認識しました。

2004年9月7日火曜日

好きだからこそ、足りないと感じる贅沢さ。

 某掲示板の某スレに書き込まれる批判が、冷静且つ意外と的を射てる書き込みが多く割と好きだったりします。で先日思わず「これはこれは・・・」とにんまりする書き込みがありました。以下、それを引きつつそれに触発された雑感を。
(文章中、敬称略です)

 
愛ある批判」をするのは実に楽しいことなのですよ。問題はその対象物にどれだけの《魅力》があるか、なんですがね

 この一文は、批判を嫌う人にも充分受け入れられる定義かと思います。ただ、愛ある魅力的な批判ほど難しいものは無いな、と痛感もしてます(全否定や全肯定程、楽なものは無いと思いますし)。

 (前略)大体なんなんだ、あのカット割とカメラアングル。
セットの広さを画面上から推測しても、もう少し引きの絵が欲しい(不用意なアップが多いのですよ、このディレクターのセンス)。

 
 そうそう(頷)。カメラアングルとカット割には多摩編から気持ち悪いものを感じてます。如何にもNHK的なカット割によるテンポの悪さが時折見えて。「違う・・・」と感じることも多いです。NHKとしては『王様のレストラン』を意識してるんだろうと思わせる画面もあるんですが、それがまた巧く機能してない気がしてもいます。

 カメラアングルについて、思い返しても苛々するのがふでが勇に詫びる場面。ふでが居住まいを正し勇に向かい合い、それに勇が対応する事に意味があって、個々人の表情をアップで追うことで見える事は少ないのに…折角の野際陽子の演技が勿体無い、とかなり悔しい思いをしました。
 そして、藤原沖田。藤原竜也の魅力の一つは、全身で細かな感情を表現できることにあると思うんです。それを、アップで追いかけてどうするよ、折角の演技を編集(及びカメラワーク)で壊してどうするよと(泣)。(舞台役者さんの魅力は全体で表現することなのに・・・と思う訳です;;)

 
三谷脚本の読み違い演出は日テレのドラマの時にも感じたが、彼のシナリオの場合、バラエティーを良く知っている演出家が《あえて正統派ドラマ》に挑むという心理的手続きをとらなくては、目先のギャグに振り回されてしまい、スカスカの演技指導をしてしまう。
三谷脚本は演技者もディレクターも笑わす演出をしない方がいいのであって、普通に撮影することで笑いが倍増するのだと思う。
(中略)
いかにドラマにおける笑いの演出というものが難しいか。
スタッフはコメディーを撮る時には「笑って」はいけないのだ。
その微妙な温度がわからないから、中途半端なバラエティーみたいな演出が多いのだ。(以下略)



 この指摘は、非常に的を射てると感じました。私も三谷が見せたい本質と、NHK側が見てる(見せたい)部分が若干かけ離れてるのではないかと、当初から感じてはいました。その両者の意向が偶然にも巧く噛み合ったのが30話~34話の山南切腹の話でないかと感じてます(34話も山南切腹の話数に含んで間違いないかと・・・)。
ただ、『竜馬におまかせ」』この作品はある意味グダグダだった・・・)ほどグタグタにならずにすんでいるのは、主要キャスト陣の多くが今まで何らかの形で三谷作品(演出)に関って来た事ではないかと(特に、長年関ってきてる小林隆、戸田恵子、伊東四郎辺りの演技は的確なテンポで演じてると感じます)。
 また、これまで三谷作品には関係が無くとも作品の本質を理解し、演じられる役者(顕著なのが藤原竜也)らにも救われてる気がします。
これは三谷自身がインタビューの中で「僕の脚本意図を理解して演じてくれる、信頼できる俳優さん達」と何度と無く言ってる事で明確なのではないでしょうか。
 三谷脚本を理解し、出来るだけ正確に演じられるキャストだからこそ、ある納得できる作品レベルを保ててる気がします。三谷作品(彼が演出した作品)の面白さは、何気ない日常の台詞や行動が起こす「可笑しみ」や、小さな事が意外な伏線だったりする辺りにあると思ってます。それをNHKは解り易い作りにしてるんじゃないかと思うわけです。
 だから、余計な編集で後々辻褄が合わなくなったりするんじゃないかと思ったりしてます(例えば、総司と芹沢の関係とか、土方と山南の関係とか、芹沢と近藤の関係とか…後々必要な場面を斬って中途半端な演出するから「わからない」とか「唐突」とかいう印象を与えてるかと思うと、本当に悔しい)。

 また、八嶋智人がスタパ出演の際三谷が意図した個性と、NHKのカット割が合わなかったらしき事を言っていたのを聞くと、役者も若干戸惑いを感じる中での作品作りではないかと感じました(山南切腹について、武田は普通にしてるけど悲しい、って風に演じて欲しいという三谷コメントがあり自分もその様に演じた。けれど、それを見せるカット割がなかったので伝わってないだろうな。という感じのコメント)。
そういった中で、香取・山本は三谷が今回託した役割を巧く演じていると感じてます。

 そこで、スタパで三谷が斎藤一に出した駄目出しですが。
解るような気がします。やはり、あそこは深刻に落ち込んでこそ、彼の個性が際立つだろうし今後の立ち位置も違和感無く受け入れられんるんじゃないでしょうか(八嶋に出した駄目だしはからかい半分もあると思うので、コメント無しで/苦笑)。

 とは言っても、現場レベルで考えた場合、撮影開始前に全話の脚本が無い状況で、伏線読んで作れってのは難しいだろうな、とは思います。しかも、5話の伏線回収がまさか34話になるとは思わないだろうし(苦笑)。NHKと三谷が試行錯誤した結果がこれだとしたら、充分満足できるよな、というのが偽らざる気持ちです。
 けれど、相方がふと漏らした「大河枠で歴史モノじゃなく、新選組の設定を借りた三谷の現代劇で『王レス』スタッフが作成したら、最高のドラマになったろうにな」言葉に「確かに面白いかも」と納得した私がいました。

 此処まで書いて、好きだからこそ物足りなく感じるってある意味もの凄く贅沢じゃないかと思ったり(笑)



2004年9月6日月曜日

新選組!35話【さらば壬生村】感想

 京都編 全中半が終了した感じの回でした(しかも久し振りに「まったり」とした回だったし/乾笑)。半年近く八木家と共に浪士組~新選組があっただけに、近藤の「このご恩は生涯忘れません」と八木さんの「いつでも帰っておいで」の言葉には、感慨深いものがありました。また、最後挨拶した中に芹沢・新見・山南さんが居ない事に時の「新選組」の平坦ではなかった道程を意識しました。
 何より、箒。逆箒だった頃を振り返ると、流れた時間を感じずには居られませんでした。八木家の皆さん、お疲れ様でしたm(_)m
 これで益々「ほわっ」とした雰囲気からは遠ざかっていくんだろうな・・・と思うと悲しいです。

 今回一番感じたのは女性の強さだったりします。
 お幸、おひで、お初、小常、おまさちゃん、お勢登そして京には居ないつねちゃ、明里。
 みんな、しなやかな強さを持って決して「流されない」。そして、ちゃんと「男」と己を支える聡明さと、男を自由にさせてやってる「自負」なり「懐の深さ」がある。そんな女性達が美しいと思ったし、その姿に感嘆しました。現代の表に出て行く「強さ」や「賢さ」も美しいと感じるし憧れもします。けれど、旧来の枠の中でしっかりと根っこ張って生きてる女性達も、美しいと感じました。

 それに引き換え、局長を始めとした男性陣の情けなさ(^_^;;;。
 山南さんが命を賭してまで伝えたかった事、残したかった事は「心に火を付ける」事じゃない。恐らく山南の遺志を理解してるのは、土方と沖田だけの様な気がしてきました(「託」された坂本は別枠で)。確かに山南さんは明里と出会って癒され、彼女が安らぎの場となったでしょう。けれど、彼が最期に選んだのは明里との穏やかな生活ではなく、組織の礎になることで自分の居場所を見つけた事の筈。自分が最期に望んで得られたものがあったから、彼は穏やかに「武士」として綺麗に潔く逝けた筈。なのになのにこいつらは!!(悔涙)
 そして局長(等)の公私混同(苛)。
 女性が「本音・建前」や「公私」の区別を付ける必要や、その重要性を理解してる分余計に発想が幼く感じます。男性が「自分のモノ」と思った際におこす「公私混同」ってやってるほうは気持ちよいし「善意」かもしれないけれど、やられた方や傍から見てるほうからしたら「勘違い甚だしい」としか思えず。その温度差に気づかない近藤達が非常に馬鹿馬鹿しくも哀れだと感じます。
 暢気だけれども日本の行方見定めて権謀術数張り巡らしてる方達と、せかせかと見えないうねりを感じそれを動かす準備をしてる人たちが居るのに、京のお方達の余りの鈍感さ、錯誤さ温度差に今までとは違う可笑しみを見た気がします。

以下雑感

・桂先生、それでお金とってたら詐欺ですよ~(つうかお金払う人が居たことに吃驚です/苦笑)身を窶すなら窶すで、できる職業考えて窶しましょうよ・・・(そんな桂も好きだったり)
・捨助を捨石にして逃げる桂に逃げの小五郎の本髄を見ました。あの小狡さがたまりませんな(笑)。けど、釣瓶を動かしたのは何の意味があるんでしょうか?謎でした。
<9/7追記:余所様の感想拝見してたら、答えありました。釣瓶を動かすことで塀が持ち上がる仕掛けだったんですね。あんな大層な仕掛けに気づかなかったの、私だけのような(恥)>
・坂本の移動距離と行動力には、感心するばかり。
・岩倉具視の胡散臭さ、得体のしれなさ、腹黒さが非常にツボでございます。
しかしながら、倒幕側の人物の方がすこぶる魅力的って、居たたまれない気分になります。

・「で、できる」 って一ちゃん(^_^;)貴方本当に剣の達人ですか?!
・伊東先生の如才なさが山南さんにあったら、と思うと(涙)。けど、伊東先生の如才なさは嫌いではないです。
・引越の挨拶品配ってたんですか(笑)。しかもあんな恥ずかしい標語付の手拭いって無粋なような。京の人は嫌がるんじゃなかろうかと危惧します(苦笑)。ところで、デザイン担当は河合でしょうか(河合か?/笑)。この辺、「歴史ファン」からは突っ込まれそうだな…
・左之の「当たって砕けろだ」からおまさちゃんの可愛い笑顔の「かんにん」って、いや~桜散っても青春って良いですね(違) 
・おまさちゃんの可愛い拒絶が見られるなら、左之にはこのまま当るだけ当って砕けまくってもらいたい(酷)
・「井上源三郎 嘘を吐きました」「内緒だよ」の源さん 素敵です。京都に来て一番深くなったのはこの人じゃないかと思います。良い意味で清濁併せ呑んだ上の凄みと優しさがあるというか。
・ひで嬢の「かんにん」は本当に切なくてなりません。
・ひで嬢の言葉と態度から全てを察する沖田の表情が素晴らしく。あれは、ただただ藤原君の演技の賜物だと息を飲みました。藤原沖田バンザイ!だっ(何者)
・「その時は逃げるんだよ」の言葉と抱く仕草のきごちなさに沖田の万感の想いが込められてる様な気がして。
・土方はどう転んでも辛い立場なのには変わりなく。ひで嬢に見せる不器用な優しさが救いでした。
・容保公と孝明帝の場面、必要だったんでしょうか三谷さん(爆)
・お登勢さん(=戸田さん)僅かな時間で、美味しい表情してましたね~さすがコメディエンヌ抜かりがないです(違)



2004年9月5日日曜日

『ヴァン・ヘルシング』感想

 『ヴァン・ヘルシング(字幕)』、タイトルバックは本当に秀逸でした。

 映像は美しかったです。CG処理も巧かったし(アズガバンの浮き具合ってやはり…)。ディビット・ウェンハムが可愛かったし、ドラキュラ伯爵の色っぽさと怪しさにはうっとりしました。フランケンシュタインの役割も良かったな。
 話は纏める事ができません。これって、絶対続編作る気なんですよね…(^^;;

 以下ネタバレ雑感

 話はある意味支離滅裂というか、なんというか「色んな要素入れたらこうなりました」って感じでした(苦笑)。なので、ストーリーに関しては取り立てて感想は無いです(映画感想としては間違ってると思いますが)。しかし、1回はキスシーン入れなくちゃいけないんですかね?ハリウッド映画って…余りにも突飛な場面に苦笑してました。

 話はさて置き、キャラクターには突っ込み多しな映画でした。
 主役のヴァン・ヘルシング@ヒュー・ジャックマン。
 また、失った記憶を探す役ですかいと。しかも狼男で爪を研ぐ役ですか……あなたはヴァルバリン@X-MANですかい…と観客に思わせた時点で駄目でしょうよ(泣笑)。思わず、これにプロフェサーとマグニート出てきてもおかしく無いよとまで思いました。そうか、バチカンの僧侶にパトリック・スチュワート氏を、ドラキュラ伯爵にサー・イアンを配役すればk(以下間違った発想のため略)。行動にも、矢には初めから聖水つけとけよ…とか矛盾点多い方でした。

 半聖半俗で自称天才な修道僧カール@ディビット・ウェンハム
 この映画実、彼を見るためだけに行ったと言っても過言ではありません。指輪物語でファラミアを演じた彼。今回の役はまるっきり雰囲気が変わって、コメディーリリーフな役柄で可愛かったです。終始オドオドしつつも、妙に肝の据わってる様子や、ヴァンとアナに巻き込まれてく様子が非常に私のツボに入りました(笑)。今後は幅のある役者さんになっていくんだろうな…と感心しました(指輪役者故の贔屓目入りまくりだと思いますが/^^;;)。

 ドラキュラ伯爵と花嫁達
 迷いのない悪役で、非常に色っぽかったです。特に仮装舞踏会の場面が、退廃的で美しくドラキュラ伯爵の魅力満載でした。花嫁のキレ方も潔く、良いもの見せて貰ったって感じです。
 相方曰く「(U2の)ボノにそっくりやったな。妖しい動きとか」だそうです(笑)

この映画に関してはこれくらいかな…。デートとかで観るには良い映画だと思いました。


葉月の映画

 先月は気がつけば、『KING ARTHR(吹替)』、『シュレック2(字幕)』、『グランブルー(吹替)』の3本を鑑賞してました(^^;;

 ○KING ARTHR(吹替)
 同行したのが母だったので、気を遣った記憶しかありません(苦笑)。
 映画そのものは、好きな分野だったのでそれなりに楽しめました。キャラクターも割合きっちり作り込まれてたり、話にもそれほど違和感がなかったかな…と思います。ただ、記憶に残る映画かと聞かれると、正直「…??」です(苦笑)。
 役者では男優陣より、紅一点のグィネビア役のキーラ・ナイトレイが傑出して良かったです。久々に綺麗で凛々しい女優さんをスクリーンで観たって感じで、それだけで満足でした☆
 日本語吹替ではなくもう一度字幕で観てたら、印象変わったのかもな……とそれだけは悔いが残ってます。

○シュレック2
 文句なしに面白かった映画でした。
 キャラクター造形はそれほど好きでは無いのですが、話がもう。おとぎ話をあそこまでパロってくれるだけで充分楽しいのに、最後にあの曲(リッキー・マーティンの出世曲)を演りますかっと、手抜きのない作りに完敗です(笑)。『1』は反ディズニーアニメを意識してるのが見えすぎて、引く部分もあったんですが、今回はそれも見えなくなり(1の興行成績がディズニー以上だったって事で力抜けたんでしょうね。それに最近のディズニーアニメはピクサー制作分以外は不振のようですし)、そう言った部分でも観やすかったなと思います。
 そして何より、長靴をはいた猫@ジョージ・クルーニが最高にツボでした(笑)。見かけが充分卑怯なくらい愛らしいのに、台詞や行動がまた卑怯なくらい可愛らしい。思わずお持ち帰りしたくなりました(ヲイ)
 相変わらずの台詞の掛け合いも健在で(ドンキーの妙な突っ込み&呆け最高です)、見終わってすっきりした映画でした。

○グラン・ブルー(吹替)
 東宝系のみの上映で、上映期間も1週間な映画。内容は、海洋生物の生態を追いかけたBBC制作のドキュメンタリーで、音楽はウィーン・フィル管弦楽団とこれまた格調高い映画でした。
 予告を見た私が異様に行きたがり(海洋生物好きです/笑)、ドキュメンタリー及びクラッシック好きな相方を口説き落としてまで見に行った映画でした。
 なんですが、正直眠かったです(泣)。『NHKスペシャル』のやたら眠い版(『Nスペ』って面白いのとそうじゃない時との格差が激しいと思いませんか?)を2本続けて見た感じの眠たさでした。その原因は、目新しい映像や説明は殆ど無く(大概NHKの『地球大紀行』とか、『Nスペ』で既出)、対象生物の数が多い分纏まりに欠け、視点が定まらないという『Nスペ』の最悪パターンに近い感触だったことかと。また、重厚な楽曲も眠気に拍車を掛けただけのような…。とはいえ、迫力のある映像を大画面で見る事ができたのは、良かったなと思います。
 けど、「ここで寝たら知的じゃ無いと思われるわ!」という訳のわかない強迫観念に取り憑かれて最後まで見た気がしてます。

 無いように関して納得できなかったのは、シャチの描かれようでした。あの映画を見たお子様達はきっと「シャチって凶暴なんだ」としか思わないような気がします。鯨類(&海洋哺乳類)が好きな私にとって、それはかなり悔しい(; ;)シャチの狩りは頭脳戦なんだと、声を大にして言いたい気分に駆られました。

 鑑賞後相方と「うちら『Nスペ』とか見過ぎなんや。けどそう考えるとNHKって良い画像海外から買うてるんやな…凄いなNHK」と明後日の方向で感心することしきりでした(何かが間違ってると思います)。

2004年9月2日木曜日

三谷さん@スタジオパークでこんにちは

 脱稿、おめでとうございます\(^-^)/。そして、2年間の執筆お疲れ様でした。

 いや~録画視聴だったにも関わらず、思わず拍手したくらい嬉しいです。失礼な話、香取君・藤原君が「収録が延びた」と雑誌上でコメントしていたので、「大丈夫か・・・三谷さん」とちょっと不安になってました。が、そんなのは本当に余計なお世話&心配でした。年末まで三谷版「新選組」を思う存分楽しませてもらいます♪

 以下 感想を箇条書きで。

・黒田アナへの「佐藤浩市氏」ネタ他、容赦無い突っ込み有り難うございます(笑)。彼女が途中見てないのは一視聴者にもバレバレだった(そんな黒田アナが大好きさ/笑)ので、そこへの突っ込みに「でしょう?!思う存分突っ込んで~^0^」と笑わせてもらいました。本当にいじめっ子だわ(大笑)。 

・印象に残ってる言葉<1回の視聴後、記憶を頼りに書いてるので、正確では無いことお詫びします>
 「舞台・バラエティーを見て初めてその人が解る」
 「(キャストが決まらないと書けないのは)脚本家としては駄目な方だと思う」
 脚本家としての揺るぎない自信と不安が垣間見えた気がしました(垣間見せようとしてるのかも?と疑ってしまいますが・・・)。
 「中途半端だから良い(哀しい)。完璧な人なんて居ない」
 これって、三谷作品の真髄というか本質を一言で言った言葉だよな・・・と思ったりします。
 「人が死ぬ事をなおざりにしたくない」
 これは「優しい」ではなく「厳しい」言葉だよなと思ってます。
 巧く表現できませんが、死に行く者と残された者共に、その事の影響が常に念頭に無くてはいけない(説得力も)。単に「回想」で思い出すだけじゃなく、演技として表現しなくてはならないし、観る方も役者さんから受け取らなくてはならない。そういった事をを強いてる気がなりません。現実の人の死と同様に・・・凄く厳しいなと思います。
「だからチャンバラを期待した人には不評みたいです」
でしょうね・・・(苦笑)

・そういった部分からでもキャストへの信頼感は、言葉以上のものを感じました(コメントが無かった人も含め)。
・「人」を観察して、それを表現することが心底好きな人ですね。しかも確かな観察眼を以って観てるから、観られた方は心地良い反面堪らないものがあるだろうなとも思ったり(苦笑)
・けど、本心は全く見えない(見せない)人だという印象は変わらず。かなり複雑なお人です(笑)
・奥様の話になると、途端に無口になるのは好感持てました。かなり恥ずかしいんだろうな(^-^)
・相島さんからのメッセージ及び香取君からの質問は、無茶苦茶照れてああいう発言になったんだろうな~
・相島さんからのFAX用紙、眺めてる時の表情はかなり嬉しそうでしたね。皆マメですね~
・堺さん、藤原君よりメッセージ&質問が多かったのにはちょっと吃驚しまた。しかし、役者さんと妙に張り合ってる三谷さんが可笑しすぎ。あっ山本君には負けると思いますよ(^^;;

・年末の舞台、楽しみにしてます。大阪公演も期待してるので、是非来阪願います!!