2012年5月31日木曜日

『glee2』 #1-12雑感

某所にて5/6公開

前半の雑感です。

 
#1スカウト大作戦(Audition)
 転校生なサンシャインの巧さに拍手な回。NHKで2SeasonのEDとして使用されてる"Empire State of Mind"は原曲がPodにあるのが先ほど判明。そりゃ聞いたことあるわな(^^;;。

#2憧れのブリトニー・スピアーズ(Britney/Brittany)
 ゲストであるブリトニー・スピアーズが凄く印象的でした。1話ベッタリ出演するのでなく、ポイントポイントでの1カットでの登場。なのに強烈に印象を残して、観終わったには「ブリの回」だったと納得でした。
 しかしながら、"..Baby One More Time"とか殆んど本家PVじゃんそれって!と突っ込みましたです(^^;;。まぁそれだけブリのPVってインパクトがあるんですよね。だったら、アル バム"Circus"の曲(特に"Womanizer")もやって欲しかったかなぁと。

#3ホット・チーズサンドに願いを!(Grilled Cheesus)
 カート回。カートを無神論者としたのは設定として巧いです。その理由も本編中できちんと説明されてるし、違和感が無い。同性愛者にとって「神」 や「宗教」というのは、彼ら彼女らを「否定」「拒絶」してきた存在であると言わせたのには正直驚きました。青少年に影響するこの番組で主要キャラクターにこれを語らせて良いのか、彼をあのアメリカで放映される番組で無神論者として良いのかと。
 流石にそのまま放り出されること無く、最後には「信仰(Not宗教)」「救済」という綺麗な着地を見せられます。その辺、神経を使ってバランスよく終わらせたと感心することしきりでした。

 アメリカにおける宗教(キリスト教右派若しくは原理主義)関係のややこしさは、選挙時に話題になるのを見聞きする程度の知識です。人工中絶反対 とか同性婚の否定とか、純潔教育とか進化論の全否定とかとか、それって???と絶句することが度々。しかも、その勢力が非常に大きく声も大きいとか見聞きすると…。この作品が綱渡り的に作ってるテーマは案外重いのか?!とか勘ぐったりしました。

 更に、欧米(米だけなのか?)での「信仰」について少し理解できました。「他人のために祈る」=「誰かが祈ってくれてる」。そこから生まれる救いと癒し。私だけじゃないと感じることで生き抜ける力を得ること。現世的な「願い」でなく、私の時間を他の誰かの為に使うという「祈り」。そんなことが根底にあるのだとしたら、そりゃ教会がセイフティネットとして機能するはずだと腑に落ちました。「神との契約」という側面もあるのでしょうが、それ以上に 「祈り」(誰に何に対して祈っても良い)が結び付けてる社会なのかもしれないとちょっと思ったりしました。
 信仰や宗教とは縁遠い日本人である私には、やっぱり薄っすらとしか分からないです。が、頑張ってみると、路傍に居るお地蔵さんにそっと手を合わせる感覚と似てて似てないのかとか。

 使用楽曲に関しては、サイモン&ガーファンクルは鉄板過ぎでした。"Bridge Over Troubled Water "ってどんなアレンジしても名曲って凄いよね!

#4最強デュエット歌合戦!(Duets)
 メルセデス+サンタナの"River Deep – Mountain Hig"が一番好き(笑)。これは、セリーヌ・ディオンのカバーが好きで好きで仕方ない曲なんですよ。なので、この二人が歌ってくれて嬉しい限りでした。
 次に好きだったのが、マイク+ティナ+ニューディレクションズ"Sing!"。こういう形のデュエットもありなんだなと眼から鱗でした。アメリカのエンタメって懐深いなぁとも。

#5ロッキー・ホラー・グリー・ショー(The Rocky Horror Glee Show)
 『ロッキー・ホラー・ショー』が見たくなりました(笑)。映画になってるはずなので、いずれ機会を見つけてみてみよう、うん。

#6初めてのキス(Never Been Kissed)
 The Warblers登場回。若しくはシリーズ後半に向けて仕込み始めた回。

 The Warblersの"Teenage Dream"。嫌になるくらい聞きまくってる曲なんですが、字幕を見て滾りました(笑)。これって、某現代版英国探偵じゃないのか!元軍医の心境かよ!?と かもうニヤニヤしまくりで困りました(←バカ)。何がスイッチだったかといえば、男声だったのと字幕での一人称が「僕」だったから。更にスキニーデニム 云々の部分で、パイロット版仕様なの!?と瞬間にして思ったのは、ホントに両方の関係者各位に申し訳なくて仕方ないです。
 けどね、私の中で某現代版英国探偵の二人はPlatonicだから!!これだけは声を大にして言っておきます(今更何を言っても…。)

#7代理教師にお任せ(The Substitute)
 グウィネス・パルトロウがゲストな回。
 吃驚するくらいグウィネス・パルトロウがガッツリ出演してて、歌ってました。歌が巧いのは聞いてましたが(何かの映画で歌った時に云々)、これ ほどとは!!歌だけでなく、妙なコスプレやスタイルの良さを引き立てる衣装も素晴らしく、はっちゃけキャラもいい感じで、正直グウィネス・パルトロウを堪能しまくりました。ご本人の性格はどうやら少々難有りだそうですが(^^;;、映画やTVとかで見る彼女は案外好きだったりします私。

 印象深い曲は"Singin' in the Rain / Umbrella"。傘とレインコートと水たまり、弾ける水しぶきって見てて気持ちいいよね!その上、この2曲が合わさったら楽しさ2倍でした。
 その"Umbrella"なんですが、これも滾りました(笑)。元々探偵兄のテーマ(私にとって)だったんですが、字幕を見てどう考えてもこれは S2-Ep.3(~以降)の元軍医の心象じゃないのかと思い至りました。思い至るなって感じなんですが、「世界が敵になった時、手持ちのカードが厳しくても一緒に居るんだという(激しく意訳)」な部分に徹底的に元軍医を重ねてしまったんだから仕方ない(^^;;。

#8グリー式ハッピーウエディング(Furt)
 カート回。カート父がフィン母と結婚するだけの話っちゃそうなんですが、カートが無駄に可愛いときたもんだ(笑)。当初あれだけ拒絶反発してたのに、二人の結婚を喜んで自らウエディング・プランナーを買って出るカートの大人っぷりが印象的でした。
 そして、結婚式とフィンと踊るカート。父親と踊るカート。特に父親と踊る姿は、彼の葛藤を父親がちゃんと受け止めてるが見えて好きです。カート 親子は、ぎこちないものの非常に理想的な親子像。互いが互いの溝を分かった上で歩み寄って理解しようとしてるのが、美しいと思います。

#9運命の地区大会(Special Education)
 大会回なので、ダンスに見応えがたっぷりでムチャムチャ楽しくて、身体が自然に動いた回でした。

#10メリー・グリー・クリスマス(A Very Glee Christmas)
 Christmas回(まんまです)。どんな作品でもChristmasの話はそれなりに祝祭な雰囲気が漂ってるので、好きだったりします。が、ごめん…。レイチェルとフィンの挿話は要らなかったよと思います。
 Wham!"Last Christmas"はやっぱり名曲。

#11踊る!アメフト部(The Sue Sylvester Shuffle)
 色々無茶な設定が凄かった回でした(苦笑)。
 Michael Jackson"Thriller"は、曲の凄さと本家PVの完成度の高さを再確認。どんなアレンジしてもあのPVに勝る映像は作れないような気すらします。 

#12バレンタインに贈るラヴ・ソング(Silly Love Songs)
 The WarblersのGAP襲撃はちょっと酷いと思った回。あれは流石に相手が可哀想だと思うんだけど(^^;;。
 アーティ+マイクのMichael Jackson"P.Y.T. (Pretty Young Thing)"はカートが格好良いのと、やっぱり楽曲の良さか終始身体が動いてました。マイク役がこれまた体のキレが凄く綺麗で、何度もリピりたくなりました。
 The Warblersについては、声がホントに良くて動きもアレンジも綺麗で満足。

 ここまでを4日に一気連続試聴。深夜2-3時にリズムを取りながら観てる時点で、何かが間違ってると思ったりしました。