2010年11月7日日曜日

Merry Christmas II You by Mariah Carey


Mariahの3枚目となる、Christmas アルバム(輸入版)です。
正直、期待はマッタクしてませんでした。このタイミングで季節ものを出すってどうよ??しかも、94年の”Merry Chrismas”のセルフカバーっぽいのが如何にも才能が枯渇した感じがして嫌だな、 オリジナルの方に力を入れて欲しいのに...。とかなり後ろ向き。
 しかも、国内盤が発売される事すら調べる事も無く、輸入盤を購入したとう気合いの無さです(Mariah関係では初輸入盤/苦笑)。
 なのに予約までしたのは、単にコレクションしつづけてきた意地というか惰性の賜物です。

 聴いて、上記の態度を思いっきり反省しました。むっちゃ出来良いじゃないですか!!予想を良い意味で思いっきり裏切られた嬉しさがこみ上がる程、完成度は高かった。ごめん、Mariah少しでも疑ったりして。と各方面にお詫びしたい気持ちで一杯です。

 全体の印象は、しっとりしてます。94年の”Merry Chrismas"は初々しさと愛らしさを感じさせてくれますが、今作は貫禄と落ち着きを感じます。前作を上手く引継いで、今のMariahとChrisitmasを感じる事ができるというのか。

 楽曲のアレンジもPOP、JAZZ風味、R&B、ゴスペル、スタンダーと色とりどりで飽きがこない構成になってます。しかも、Mariahの声が予想外にハリと伸びがあり、歌い方も無理が無いのか心地よく響いてます。相変わらず、バックコーラスの重ねも完璧だし。文句の付けようが無いのが困ります(笑)。

 正直、これだけの企画モノが作れるなら、何故もっとオリジナルに力を注がないのか?!と思わなくもない(結局そこに立ち戻る/笑)。

 漸く発表された懐妊。この経験が彼女にとってどんな変化をもたらすのか、楽しみです。極東の1ファンとしては、もう少し落ち着いていただけて、アルバムがより充実してくれればホント嬉しいなぁと(^^;;

新スタートレック 第1シーズン Disc7

■Disc7


「恐るべき陰謀」Conspiracy

 安いぞ、安過ぎるぞ、な陰謀ネタ。結局、このネタあまりこれ以降生かされず、尻切れとんぼで終わった印象なんですよ…。特撮技術も敵さんもしょぼいっちゃぁしょぼ過ぎるし…。この話があるから1stシーズンの印象がよろしく無いのかも?とすら思っちゃいますです。

 まぁ誉める所と言えば、ライカーの優秀さとか策謀好きとか芝居っ気とかが発揮されることくらいか。


「突然の訪問者」The Neutral Zone

 ロミュラン初登場で20世紀の人々に振り回される24世紀の人達な回。

 ロミュランはこれが初登場と知って吃驚です。遮蔽装置付きのウォーバードは、相方が「格好良すぎっ。宇宙ガメ(←エンタープライズの事_;;)なんかお呼びじゃない位、格好良いよな」とお気に入りです。まぁ敵さんの方が格好良いってのはSFじゃ良く有る事ですから!気にしてませんよ、私は!


 ロミュランとの交渉は、宇宙艦隊司令部からの指示が「戦闘回避」である以上ああいう方向性しかありえない。相手の動きや状況を読みつつ、こちらの情報は読ませなず妥協点を探っていく、半ば心理戦みたいな交渉の面白さを垣間見た気がします。この手の交渉事は短気な割にお得意だよなぁ、艦長はと。


 振り回されるネタとしては、艦長のうざかり方とか四方八方に面倒見させる言い方とか、八つ当たり方なんかがむちゃ楽しい。特に八つ当たりする様子は、あぁ艦長ってば可愛いっと悶絶するくらい楽しいです(すみません馬鹿で)。更に言えば、流石の艦長も単なる好奇心だけで動いてるデータ君に対しては、無駄だと分ってるのか八つ当たりしないのがこれまた楽しい。八つ当たりされて一番可哀想だったのは、ライカーとジョーディ。2nd以降もこの二人は意外に八つ当たりされちゃうんですよね~(笑)。ジョーディなんか最終話でも小言と八つ当たりくらいつつ、お世話係になるし。なんて良い奴なんだジョーディは!!!

 これが1stシーズン最終話であったのは、幸運だったかもしれません。


 1stシーズン後半から、やたら細かく数字を読んだり、説明や蘊蓄を長々と語りたがるデータ君(単にコンピュータであるから故の行動なんですが^^;;)に対して、ほぼ全員が「Thank you Mr.Date」と言い出します。しかも、最終話に近づくにつれどんどんうんざりした言い方(特に艦長が)なる変化も見て取れるなど、細かい部分でも楽しめました。この「Thank you Mr.Date」絡みのネタは、映画『メネシス』の冒頭まで踏襲されていきます。あの冒頭はとてもとても幸せだったよな…。


 どうやらいつの間にか、全シリーズ全話順番通りに見る事が決定したみたいなので感想書いていきます。滅多に無い機会なもので(^^)


最後になりましたが、各話あらすじについては詳細なサイトさんが数多ありますので、そちらを参考になさって下さいませ☆


新スタートレック 第1シーズン Disc6

■Disc6

「生き返った死の宇宙商人」The Arsenal of Freedom

 ジョーディが頑張る話。ジョーディがエンタープライズの指揮を執のは、これが最初で最後の様な気がしてるんですが(^^;;

 艦長が上陸するとろくな事には成らない典型の話、と言っても良いかも(笑)。てか、何で誰も止めない!!艦長を止められるのは、性格的にも役割的もライカーだけですか?それって一体どうなのさ?!と問いつめたい気分にもなる話。

 あと、艦長が応急処置は出来るけどちょっと頼りない上、相手に話させる話術が無いし、ビバリーよりも自身の好奇心が勝っちゃう駄目なお人ってことも明らかになりました。それでも、そんな駄目な所があってこそ人間的魅力があって素敵なんじゃないか!と断言できる私が一番駄目だと思わさせれます…。


 武器商人なぁ…経済活動の暗部ではあるよなぁと遠い目をしつつ、本題はそこじゃないのかと我に返ったりしました。第2シーズン以降だったらどう料理したのか、と激しく興味を引かれる題材でもあります。


 いきなり艦の指揮権を渡されて頑張ってるジョーディの姿を見て、なるほど人が成長して行くにあたって必要な資質は「素直さ」かと再認識させられた次第です。彼の素直さや実直さポジティブさは美点で、彼が居る事で保たれる安定感ってのは確かにあります。

 私としては、ジョーディに指揮権を返される時の艦長が言う「もとの状態にして戻せ」がもの凄くとても好みです(笑)。侵入者やQに対して「私の艦」と言ってる人とは思えない(笑)。それは勿論ジョーディに対する信頼とか親愛があってこそですが。何より、上司としての懐の深さが素晴らしい!!。あんな事言われたら、これからも誠心誠意働こう、この人の元で頑張ろうと、固く決意します!。ジャン=リュック=ピカードを艦長に据えてるエンタープライズの面々が、心底羨ましいです。


 
「禁断の秘薬」Symbosis

 う~ん…。薬物依存者と売人、善意の第三者というか法の介入は何がBetterなのかというテーマなのかなと思いつつ視聴。

 決して軽くは無いテーマを丁寧に扱い、45分の尺に上手く収めてる回です。特に、艦長とDr.の対話で浮かび上がってくる「どこまで手を貸すべきなのか」は、難しいけれど大切な問題提起を見せたなと。

 

 そして、艦長が最後に下した決断ですが、あれは「人」というものを信頼してなくては出来ないと感じています。確かにDr.の方法は即効性があるし、第三者としても「楽」なんですよね。けど、艦長が選んだ方法は、彼らが自身の力で解決する事で新たな道が作れる可能性を与え、尊厳を回復させようとしている。時間は掛かるかもしれないし、見ている方もかなりしんどい。けれど、本質的な解決としては正しい様な気がして成りません。


 この回で他に印象に残ってるのは、ウェスとターシャの会話。「薬物に頼るなんて意味が無い、そんなことをするのが分らない」と言い切るウェスと、「逃れたい現実がある。薬に頼らなくては生きて行けない環境もある」と語るターシャ。どちらも真実なのが、哀しい。ウェスはきっと才能と環境に恵まれて「逃避したい現実」を知らない、ターシャはそういう「現実」に生きてきた。けどそれをウェスの傲慢ともターシャの悲劇とも描かず、淡々と普通の会話として描いた『TNG』は良質なドラマであると感じた回でした。

 
「悲しみの星に消えたターシャ」Skin of Evil

 今回は未視聴。

 ターシャもあの背景をもう少し深めたら面白かったのになぁと、ちょっと残念です。


「PARIS~時のはざまに」We'll Always Have Paris

 艦長の恋話。

 「時の歪み」か艦長の昔話、どちらが主題なのかすっきりしませんが(笑)。

 

 まず「時の歪み」をしゃっくりとして表現したのは、上手いなと。データ君がしゃっくりの影響で三人になるのも、見せ方として上手いと思います。TNGで「時」を扱った作品には外れが無いというのが、我家の定説。恋話は、艦長のヘタレ加減と大人な対応にクラクラ(←馬鹿です)。


 他には、データ君一人に上陸を命じた艦長とデータ君の会話が印象深いです。「機械だから替えがききますから」というデータ君(ちょっと哀しいですよねこの台詞は)、そういう意味で命じたのではなく「主観に影響されず的確に任務遂行出来る」とデータの個性を認めているからこそ任務を与えると伝える艦長。恐らく艦長にしたら当たり前で当然だったんでしょうが、データ君の立場からすると決して小さくない衝撃だったと思います。だって、全部認めてくれてるんですよ!自己否定してる部分を丸ごと認めてくれて、それが個性だと価値があるんだ必要なんだと示してくれるんですよ。しかも、それを過不足無く適切に伝えてくれる上司って!!!ホント羨ましい…。


新スタートレック 第1シーズン Disc5

■Disc5

「死に急ぐ惑星アルテア」When The Bough Breaks

 少子化問題だよな…。「最後の子ども」のフレーズで新井素子の小説『チグリスとユーフラテス』を思い出しました。

 今回のエピソードでは、艦隊の子どもを奪う設定だったからああいう結論になりましたが、多産系で人口爆発してて貧乏な星から貰い受けたらどうなるんだろうかと。そうなったら、美談として描かれんじゃないのか。若しくは、艦隊の誓いの制約内で、養子斡旋的な役割を担う事は出来なかったのかとか、今回は色々考えました。 



「神に似た人々」Home Soil

 犯人探しと思いきや、異星人との遭遇→未来へ相互理解を託す話でした。ホント、この辺の話は覚えてないです(^^;;

 ただ、現時点で「相互理解できない」異星人をばっさり切捨てるのではなく、未来の人類達へ託す結末は如何にも『TNG』であると感じます。きちんとした解決をドラマに求める人からしたら不満は残るかもしれないですが、エンタープライズのミッションとしては凄く美しい解決であり、艦長の理想が表現されてる話だと私は感じます。

 


「宇宙戦士への道」Coming of Age

 ウェスリー初受験と艦長が査察される話。

 ぶっちゃけ、ウェスの受験話は無くても良かった(酷)。艦長の査察話だけで十分緊張感があったし、出来が悪いと思われる『恐るべき陰謀』への伏線としてみっちり見せて欲しかったと思います。

 ウェスの受験話は、宇宙艦隊の受験制度が少し分って面白かったです。各星系毎に受験地区があり、合格人数が決まっててというのは公平性を表現したいのかと。受験者全員をセクター1に集めるよりは確かに効率も良いし、帯同してるクルーの子ども達も機会を逃す事は無いし。そうなると、合格人数は一体どういう基準で決まってるのかという疑問が(笑)。星系の人口比なのか、実績判定なのか…。その辺、解説されてる本かサイトさんを探そうかなと思ったりしております。で、ウォーフの恐怖は、彼がこれからも割と引きずっちゃう問題なんですよねぇ。


 で、本題な艦長査察。いやもうクルー達の忠誠心としきたら泣けますよ!どんだけ信頼されてるんだ、艦長は!しかも、緊急時の於ける指示ですら完璧で査察官すらも心酔させちゃうなんて!!流石私の艦長だわ(え?!)。と萌えつつ、相方と「エンプラはなぁ…突っ込まれたらヤバい部分あるやんか、色々と。Qとか、艦長や艦の乗っ取られが多いセキュリティ上の不備とかな」と、半ばネタで突っ込みまくってました。

 
「さまよえるクリンゴン戦士」Heart of Glory

 ウォーフが初メインな話。

 『宇宙大作戦』を見てない私には、クリンゴン=ウォーフなため今ひとつ対クリンゴンの緊張感が理解できません。なのでこの回で初めて、地球人からもクリンゴン人からも違和感を感じられてしまうウォーフの辛さが見えました。その違和感が彼の「個性」であり「自己否定」でもある複雑さも見て取れました。その彼がいることによって、TNGの物語により深みを与えてる気がします。異なる文化に埋没するのではなく、自文化を認識し守りつつ他の文化と融合を図る。そして、受け入れる側も彼らの文化や背景を理解することで、新たな文化や基準を見つける。その過程に於いては、衝突もあったり疎外したりされたり多くの問題が発生するが、それを解決することで何かが生まれる。そんな理想的な姿をこれ以降のエピソードで見せてくれるかもと、期待させるきっかけになったのでは無いかと思います。

 しかし、ウォーフはどうやって自力でクリンゴン文化を学んだのかと疑問が…


新スタートレック 第1シーズン Disc4

■Disc4

「アンドロイドの裏切り」Datalore

 ローア初登場。ブレントの上手さをこれでもかと見せてくれるエピソードかも。

 データ君が善でローアが悪な設定は、ベタと言えばベタだとは思います。けど、神話とかの流れを汲んだと考えれば納得できるし、詳しくは知らないんですが「カインとアベル」が下敷きなのかとも思ったりします。

 今回久しぶりに見たら、ローアの悪っぽさは邪悪でなく単に「迷惑なヤツ」としか思えない(苦笑)。愛されたくて構って存在を認めて欲しくて仕方ないというか、素直であるが故に無条件に愛される弟に嫉妬する兄な姿なのかもなぁと。で、本来なら親や近くの人にしか波及しない事も、ああいう空間でアンドロイドだから艦とか宇宙規模な迷惑になってる構図なんだろうなと。

 しかし、入れ替わってる事に中々気付かないブリッジ士官達の鈍くささときたら…。



「奪われた女神達の惑星」Angel One

 今回見逃してる(笑)

 エピソードガイドを読んでも、思い出さないということはそういうことなんだろうと。



「盗まれたエンタープライズ」11001001

 この艦のセキュリティは一体??副長は女性で身を崩す典型的なタイプだし、艦長は空気読めてないし。この艦は一体どうよ?!としみじみし見ちゃうエピの一つ。

 皆さんの休暇の過ごし方が垣間見れたりもするので、楽しいエピでもあります。中でも、絵心の無いラフォージによるデータ君の絵画手ほどきは大好き。副長の愛ある突っ込み含め、士官達が良い関係性なのが見て取れます。


 このエピでは、初めてデータ君が士官として判断し命令を下します。これまで、アンドロイドであるデータ君に対し本来の階級に応じた権利と責任を与えてる場面をかっちり見せたのは、評価できるんじゃないかと思います。

 それと、艦長が艦を動かせるってのが分ったのも、収穫でございました(←艦長絡みであれば何でも良い/笑)。



「大いなる償い」Too Short a Season

 当時(今もか)米国が行っていた武器援助を扱ってる様な気がしなくも無いエピソードです。

 政争を終わらせる為に第三国が両陣営に内密に武器を提供した結果、内戦状態に陥る。しかし、公的には和平調停を行ったと報告。う~ん、米国だけでなく大国と言われる国々で行われる事だよなぁ。結局、損害を受けるのは無辜の市民であり、未来の何かであり、大国以外の国なんだろうと。このエピソードでも、連邦が解決するのではなく、当事国に任せる形を取りました。それが本当に正しいのかどうなのか。内戦状態にある国に対して、内政干渉すること良いのか、するとすればどこまでの範囲なのか、それともまったく当事国に任せるべきなのか。そういった事を考えながら見てました。

 『TNG』の本質はこういうエピにあるし、時を経て楽しめる部分でもあのはこういう部分があるからだろうと再確認しました。


新スタートレック 第1シーズン Disc3

■Disc3

「復讐のフェレンギ星人」The Battle

 艦長の過去話。苦悩する艦長とどこまでも艦長を信頼するクルー達。

 私的記録と公式記録に対する問題を扱ってるのかなとも思ったり。このエピソードでは、個人日誌が改竄されていたと暗に示されて終わりましたが、現実ではもっとシビアな展開だろうと思われます。


「死のゲーム」Hide&Q

 Q!! 基本、Qが出てくる話は外れが無いので、好きです。外れが無いというか、何をやっても「Qのせい」な落ち着きがあるのでどんなに無茶振りでも納得できるというのか(笑)。

 Qは人類全体ではなく「艦長」の資質に興味があるんだと改めて。副長にQの力を与えたのも、艦長なり他のブリッジ士官を試す意図しかなかったみたいだし。そう考えると、当て馬にされた副長がちょっと不憫かも。

 ただ、この回でライカーの弱さが見えたのは純粋に面白かった。艦長にどこまでも忠誠心を試されて途中までは堪えながらも、最後の最後で傲慢になってしまうライカーってのはこれ以降あまりお目に掛かれない気がします。また、副長が艦長をファースト・ネームで読んだ際に見せた表情と台詞は、かなりツボです(笑)。艦長の慇懃無礼は、ホント素敵。その流れで、データ君が副長の誘惑を断る場面の、まっすぐさや無垢さに心打たれました。データ君の答えを聞いて満足そうな艦長も素敵でしたが(データ君好きだよなぁ艦長^^;;)。


「夢の人」Haven

 艦長が一番苦手なラクサナ初登場な回。ディアナ絡みだと思ったので、今回は未視聴。

 
「宇宙空間の名探偵」The Big Goodbye

 艦長がもの凄く格好良いエピソード!!!!!きちんと着込んだスーツ姿も、着崩したスーツ姿も全てが格好良くて素敵でハードボイルドな空気です!!難しい発音も困惑しつつもこなし、見事友好関係を築き出来る様と同時に、安堵し照れた表情を浮かべつつしまうも可愛らしい艦長をも拝める素敵なエピ。これを見る度にハート撃ち抜かれまくりで、一生付いて行きます!と、心に固く誓ってしまいます(^^;;


 そんな素敵オンパレードなエピで最強な場面と言えば、ラストの艦長!!!!!字幕で「ぶっ飛ばせ」と訳されてる台詞と表情!!!しかも、艦隊のダサイ(えっ)制服じゃぁ無く、ちょっと着崩れたスーツ姿っっ!!あぁぁぁもぅ素敵過ぎて表現できないくらい、素敵で格好良くて魅力的!えぇ私は毎回毎回、撃ち抜かれてドキドキですよ!それが何か?!仕方ないじゃないですか、格好良い上に色っぽ過ぎる艦長が悪いんです。あの姿の艦長になら詐欺られても良いかも、とすら思うくらい全面降伏です。艦長&パトリック・スチュアートが大好き過ぎてどうしよう私、な所まで落される破壊力があります。

 あっ、勿論スーツ姿の似非南米人(笑)なデータ君も可愛らしくて良いですし(口調が訛るのが可笑しい)、ドレス姿なDr. も美して大変嬉しいです。が、艦長の破壊力の前には全てはもう(笑)


 唯一気になるのは、短気で昆虫的な異星人があの長時間待ってくれてた事。デキル副長が、無難に対応してたんで何とかなったんだろうなと思ってますが。まぁこのエピは、ホログラムデッキの格好良い男前なハードボイルド艦長がメインなので、ご都合主義でもOKなのです♪


 ホロデッキとハードボイルドの設定を上手く使ってるなと、思う脚本でもあります。役者の力量に頼るだけのエピではなく、元の世界観をきちんと理解し必要要素を漏れなく盛り込み、TNGの世界に見事にはめ込んでるエピソードです。あと、最後に艦長が無事任務を達成した際に生まれるクルー達からの拍手が、ブリッジの雰囲気が良い事を示していて好きです。某所で、あの雰囲気があるのは『TNG』だけと書かれてましたが、確かにそうなんだろうなぁと思えてしまいます。 


新スタートレック 第1シーズン Disc2

■Disc2

「謎の宇宙生命体」The Last Outpost

 中国式知恵の輪に翻弄(違)されるデータ君が、無駄に可愛い会議場面が秀逸なエピソード。ホント知恵の輪が外れないアンドロイドを、温かく面白そうに見守る幹部蓮の姿にはちょっと脱力します。これで良いのかエンタープライズ?!と。

 とは言え、24世紀にまで孔子って残ってる事には嬉しい驚きがあったり。まぁ製作された当時「東洋思想」が流行ってたんでしょうね。

 フェレンギってこれが初登場なんですよね。それを知った時はちょっと吃驚でした。

 疑問なのは、フェイザーが使えなくて、何故フェレンギの電気鞭が使えるのか。初期は色々設定に穴があるから仕方ないんだけど、気にはなりました。

 


「宇宙の果てから来た男」Where No One Has Gone Before

 地味だけど好きなエピソードです。

 思考の力によって、空間と時間を超える事ができる。SFらしいネタを、短い時間で上手く見せてくれてる気がします。また、時間・思考・空間について、見てる方に考えさせてくれるエピソードの一つでもある気がします。ある意味『TNG』らしさが垣間見える初期エピソードかも。

 ただ、解決方法は初期らしくかなり「いい加減」なのが惜しい。後半だともっと違う解決方法を見つけて、処理した気がしなくも無いです。

 このエピソードでウェスリーがブリッジで作業する正当性ができ、後半シリーズへの伏線も張られたという感じかな。ウェスに少尉見習を与える時の、艦長と副長の会話がツボです(笑)


「姿なき宇宙人」Lonely Among Us

 このエピソードがあってこその、シャーロック・ホームズ by データ君なのね(笑)。

 データ君の前で彼の好奇心を刺激する様な発言は慎む様に。特にエンタープライズ幹部連。な通達が宇宙艦隊本部から出されるべきだと思います。とは言え、まさか艦長と副長の雑談にあそこまで反応するとは、誰もが予想外だったはず。

 パイプ片手にホームズになりきって「推理」を披露するデータ君とか、艦長にちょっと渋い顔をされて慌てて通常モードに戻る姿とか、データ君の魅力一杯。渋い顔をする艦長も大変素敵なんですが、ここはもうデータ君の独断場ですよ!

 データ君はホント可愛いよっ!!何をやらかしても可愛いよ!!と視聴者に思わせる魅力が、データ君にはあります。そういうデータ君を演じてる、ブレントの上手さに脱帽です。

 

 辛うじて本筋の感想と言えば、今後も頻発する艦長拉致の初回。艦内で異星人同士の殺傷事件があったりと、この艦のセキュリティは一体どうなってるんだろうか、と不安がよぎります。

 艦長の演説も見事と言えば見事で、パトリック・スチュアート氏の美声と演技力でうっかり騙されそうになりますが、あの演説は詭弁じゃないのか?と思ったり。相変わらず解決方法には疑問がありますが、1stシーズンだから仕方ないのかと諦めます。



「神からの警告」Justice

 「正義」とは何がテーマ。第2シーズン以降の『TNG』だったら、もう少し掘り下げただろうなと思われるエピソードでした。

 異なる文化を持つ国、民族と付合う時に、艦長の様な考え方は必要だと考えます。法と正義は唯一のものでなく、文化で違うことは当然である。その違いについてどのように理解して、それを踏まえて相手文化で罪を犯した場合どこまで譲歩するのか。

 艦長の説得(演説)にはそういった意味が含まれたのだと理解します。ただこのエピソードでは、掘り下げが足りなかったせいか、宇宙艦隊=艦長が強引に艦隊の理屈を押し通した感じがしたのが残念でした。

 とは言え、この頃からその後『TNG』が追うテーマが見え隠れするのが興味深いです。


新スタートレック 第1シーズン Disc1

■Disc1


「未知への飛翔 PART1、PART2」Encounter at Farpoint

 全シリーズ終わった後に見ると「うまくリンクさせたよなぁ」としか言いようがありません。Qをここで出して、『TNG』が1st以降のシリーズを通して、語ろうとした「何か」の萌芽が既にあるって事にちょっと驚きます。

 裁判で艦長がQ相手に「これからを見て判断して欲しい」と演説するのも『TNG』らしいんです。が、よく考えれば『宇宙大作戦』の続編としちゃどうよ?!と思わなくも無いかも(『宇宙~』見た事ないんですがなんとなく/苦笑)。

 気になる部分としては、登場人物の設定が若干曖昧なこと。艦長、副長やデータ君なんかはそう違和感は無いのですが、ラフォージとかウォーフが凄く中途半端。階級とか役割が曖昧だってことに依拠する中途半端さなんでしょうね、きっと。


 好きな場面は、データ君が口笛の練習をしてる場面。ここは、データ君の無垢さや人間に対する純粋な憧れと好奇心、なにより孤独が感じられました。第1話でこれが提示されたのは、凄いかもしれません。

 そして、その後にライカがデータに対して言う「ピノキオ」。この時のライカの表情が、面白がりつつ、データの個性を受け入れた感じがして好きです。

 艦長に至っては、ライカの資質をこれでもかと試しまくってますし(笑)。散々見尽くした今では、副長の役割が艦長/船/組織にとって重要であるからこその対応だとは思います。が、初見時は「この態度はどうよ?艦長。ライカを選んだのは艦長自身じゃないのか?」と疑問に思ってました。

 艦長絡みで好きなのは、ライカに「子供が苦手」と打ち明ける場面。さりげなく、弱点を晒してみせてる艦長が可愛いんですよ。あれは、人心掌握術の一つだとは思ったりもします。あれを言われた副長は「信頼してもらえた」と思うだろうし。けど、妙に可愛いんですって(笑)。で、この時期の艦長は非常に短気です。後半もう少し熟考してから攻撃態勢になるよなぁと。直ぐに光子魚雷とか準備しちゃって、Qの思うツボなのに…とヒヤヒヤする場面も無きにしもあらず。


 物語的には、あの宇宙海月はどうなのさ?と。宇宙船形態のままの方がまだマシだったんじゃないのか????と強く強く思う次第です。あの海月なフォルムは、全てを台無しにしちゃってるよね、うん。


「未知からの誘惑」The Naked Now

 ウィルス感染した艦長のステップが素敵で、某機能について説明をするデータ君がむやみに可愛い話。

 ウィルス感染しつつも欲望に負けなかった幹部は、ライカのみ。それって組織としてどうよ?エンタープライズ…と一抹の不安にかられました(笑)。

 艦長のうきっとしたステップに、今回初めて気付いた次第です。艦長好きなのに、今まで気付かなかったことに反省してます。

 
「愛なき惑星」Code of Honor

 男性が女性の資産を委譲されて社会的地位を高めるのは、平安時代でもあったことだしと思いながら鑑賞。


新スタートレック 何度目??


食事中に見るDVD(録画含)が終に底を尽き、やっぱりというか案の定『新・スタートレック』(以下『TNG』)を再視聴。このパターン何回目だろう??と思うくらい、BOX購入以来の習慣になりつつあります。


ただ、今回はなんと1話から再視聴!!これまでは、我家的に「Best エピソード」をしつこく視聴していたので、下手したら5-7シーズンしか見てない感じです。なので、ホント久しぶりな1stシーズン。


こんな機会は今後滅多にやって来ないかもしれない、ということで一言感想を綴りたいと思います。


ちなみに、我家のスタトレはまり度について。

・原題or日本語タイトルを見て粗筋が分るのは、5割程度。ただし、1-3シーズンだと2割くらいしか分りません。5-7シーズンだと、原題で粗筋が何となく分る割合が高くなります(どんだけ見てるだ、という…)

・1話中、次の展開若しくは台詞が分るのも5割程度かな。好きなエピソードについては、ほぼ8割は分ります(だからどれだけ見てるのか、と)。

・視聴は、今や字幕です。吹替えは、たまに無性に(笑)見たくなって見る事があるかなぁという程度。英語聞き取り能力は、見る度に聞き取れる単語が若干増えてる事に吃驚ちゃう程度のものです(笑)。


では、以下Discごとの雑感という名の戯言。

2010年11月6日土曜日

内輪の話

 さっくり愚痴というか、気持ちの整理目的の為に文書化したいと思い立ちました。不特定の人の目に触れる場所で内輪ネタを書くのはかなり憚れますが、不特定が目にする事を意識する事で冷静になれるかもと考えたので書きます。

と言いつつ、こっそり日付を遡らせて潜らせようとする辺がイヤらしいですね(^^;


 相方実家に約一年足を向けてません。なんだそんなことか、と思われる方も多いと思いますが、私にとっては結婚以来初めての事です。結婚して以来、1~2ヶ月おきに1泊し年末年始は必ず帰省してたんです。


 年末年始に至っては、その時期必ず忙しい仕事(なのかな??半ば義父の趣味の延長な気がするんですが、便宜上「お仕事」と表現します)な義父母宅に泊まり、お留守番とかお洗濯とか最小限の家事、年越し時は義実家のお仕事場で何故かしらお手伝いをする感じで過ごしてました。確かに、何かと忙しく使われる訳でもないし、のんびりしてたら良いのかもしれないので苦労されてるお嫁さん達に比べたら贅沢かも知れません。けど、ホント何もする事が無いし、自宅じゃないからままならいことも多い。何処かに出掛けると言っても、相方は実家で出不精なので動かない。となると、ホントに時間を過ごすこと自体が辛いんです。


 そんな状況があり毎年毎年、年末この件で相方と大げんかしてました。理由は、他にも

 ・義兄(長男)さん夫婦が傍に居るのに来ず、次男である相方と私が帰らなきゃ行けないのか???

 ・義兄さん奥さんは専業で時間があるはずなのに、とっとと奥さん実家に帰るの??子どもが小さいからと言っても、もう手の掛からない年齢でしょう??

 ・義兄さんと義弟さん家族が年始の挨拶にすら来ないのに、何故私たちだけがその時期に帰省しなきゃ行けないの??

 ・結婚当初、双方の実家を互い違いにしようと言ったのは相方じゃないの?等です。

 上記でも分る様に、兎に角義兄さん家族がネックなんです。義父母と義姉の折合いが悪いのは義母から聞いてましたが、それでもなんだか納得できないとずーっと思ってました。


 また毎年10月頃になると、義母から「私」に「今年も帰って来てくれるでしょ?何日くらいになる??」と問い合わせが入るのも、ちょっとうんざりで。なんで私に聞く??息子に聞いたら?もしかして、私が断れないの分ってて聞いてる??と思い始めてしまったんです。


 正直、これまで義父母との関係は決して悪いものでは有りませんでした。10代の頃からおつきあいしてるし、お世話にもなってますし甘えてる部分もあります。けど、こちらが守りたい領域に土足で入り込まれて「家族だし、娘なんだしいいよね~」という感じがして駄目なんです。悪意が無い分余計質が悪いというのか…。


 しかも、悪気の無い何気ない言葉が気になるんですよね…。

 例えば、「卵も持ってかえってね。けど、お兄ちゃんが持って帰る分は残して欲しいな」とか「冷蔵庫の中のもの食べてくれていいのよ。そうそう、これとこれは孫が好きだから買ってあるの」とかとか。そんなに「お兄ちゃん」家族が大事ならさぁ、とむちゃくちゃモヤモヤしてました。(ちなみに義兄家族は、相方実家からお米卵水等をずーっと援助してもらってはります_;;;。それも社会人としてどうよ??とか思わなくもないんですが…)。

 他にも「(ひよちゃんの)お母さんはお漬け物とか自分でつくらないの?」と帰省する度聞かれたり、お正月には「お節とかお餅つくってらっしゃる?」と確認されながら、それらをお土産として下さるのも鬱陶しかったりしてました。確かに義母は「自分で漬けたお漬け物が一番おいしい!」とか「やっぱりお節やお餅は、自分で作らないとお正月が来ないのよ」というタイプです。けど、我母は全く逆で「勝って済むものなら買う。お節もお酒を飲む人が居ない上、家族も少ないから要らない。大体2日からお店も開くからそんな面倒な事しなくても」な人なんですよ。

 それについては、結婚前から話してるのに毎回毎回遊びに行く度に言われるのも、正直「家庭的でないとか常識がないっていう皮肉ですか??」と勘ぐったりもしちゃいたくなるんです。相方に言っても「悪気は無いし。忘れてるだけだし気にせんといて」とか言わない。確かに、女同士だからそそ感じる「何か」は分らんよな、うんと諦めてます。がその「女」な部分が気に障るんですね。


 実は過去にも一度ブチ切れた事があって、それも義母の言葉がきっかけでした。ある日、義母から電話がかかって来て「私の古希を誰も祝ってくれない。お父さんの時は盛大にやったのに。お兄ちゃんに言ったら『金がないから無理』と言われた。やっぱり弟先妻(離婚した_;;)がいてくれたら私はこんな思いをしなかったのに」と。その時は義弟離婚→再婚など色々ややこしい時期だったので、私達だけでやろうか?と提案したら「お父さんの時は家族全員揃って記念品もくれた。今、やってもらうと督促してやってもらった感じに成るので嫌」と言われました。

 いやもう十分「督促」してはるから…。そんなに先妻が良かったんなら、あんたの息子をきちんと躾とけよ、てか義弟さんに言えよ…、な気持ちで一杯。その電話以降、暫く電話が鳴るのが嫌で怖くて、軽い電話恐怖症みたいになりました(_;;;

 まぁ結局相方が兄弟に連絡して、根回しして開催が決定。場所は弟さんが手配、それ以外の細かな部分(予算、会費の回収、記念品・花束の購入、当日の進行等)は私たちが、花束記念品の贈呈は義兄さん家族(笑)な感じで無事終了。お母さんは「家族で祝ってもらえて嬉しい!」とおっしゃってましたが…。心底うんざりでした。


 で、今年の年末。終に静かにぶち切れました、私(笑)

 何があったって、基本義母の下記の発言です。

 ・(ひよちゃん)お腹大きくならないのね。そろそろ子どもどう?

  →夫婦で「子どもはつくらない」と決めてます。が、それを方実家には伝えてない(実母は昔から言ってるんで知ってます^^;;)んで、結婚後度々「孫、女の子が欲しい」とお願い(笑)されてました。一応相方が「つくるもつくらないも夫婦の話だから」と言ってくれてましたが、時折思い出した様に言われてました。流石に今回は「お母さん、今からつくったら『高年齢出産』ですよ~。無理ですって(笑)」と高らかに宣言。まさか、そんな切り返しがあるとは思われなかったようで、「そんなことないわよ。大丈夫よ」と慰めてつつ要望をいうという…。重ねて「だから、高年齢出産ですってば~」と言ったら一応収めてくれましたが、まだ言うかとうんざり。

 ・その子、洗い物が好きだから(させてても)良いのよ

 →状況として年末、相方実家でする事も無いしお仕事場に荷物を届ける用事もあったので、年越し前にお仕事場に行きました。女性が表に出る場ではないので、内向きのお仕事の中でも洗い物をしてたんですよ。その際義母には「洗い物好きなんで気にしないで下さいね☆」と気遣わせない様に言いました。で、洗い物をしてたら、他のおばちゃん達が「折角のお休みに帰って来てるのに悪いわねぇ」とこちらを気遣って下さいました。それを聞いた義母が言った言葉です。

  えっと、それって「私」が言う事であって、姑である貴女が言う言葉じゃないよね????大体、こっちは単に好意でやってるのに、それをわかってないのかしら??てか、どういうこと??な感情がグルグルと渦巻きました。確かに、義母としては相手に良い所を見せたかったのかもしれません。悪気も無いのかもしれません。けど、私と義母は義理であって、実母に言われるのと意味が違うんですよ。実母が叔母とかに言うなら「えぇ洗い物しか出来ませんからっ。そういう娘に育てたのはお母さんなのにね~叔母ちゃん」とか言えるし、笑えるんですよ。けど、義理とその時の状況では無理。義母にしたら「娘だから、こういう態度なのよ」と思ってるんでしょうが、そういった部分でその境を乗り越えて来ないで欲しいと強く感じたんです。

 てか、ホント好きでお仕事場で内向き作業やってる訳じゃないから(_;;

 ・お仕事場の代表者さんが、お父さんのこのお仕事相方君が継ぐんだろ?だったら早くあれこれ教えてやらないといけないね、とおっしゃってたわ。

 →状況として、元日の夕食時にいきなり言われました。

  相方は時折話題になるこの「後を継ぐ」は、徹底して断ってます。てか、代々受け継がれたものでもないし、義父にとっては趣味の延長で始めた(関わった)様なお仕事です。しかも、お仕事場を相方実家が受け継いでるんでもなく、雇われる感じだし。実際、義父は「別に息子達が後を継がなくても全然平気。他所の誰かにお願いしてもいいし」的なスタンス。義母だけがやたら「後を継いでもらわなきゃ」なんですよ…。

  これも、代表者さんにしたら「毎年帰って来て、あれやこれや動いてくれる。脈有りなんだろう。良い事だ」と軽い感じで、酔った勢いもあって言っただけかと(そう思いたい^^;;)。それをその場で上手く「偶々手伝ってくれてるだけなんですよ。後を継ぐなんて」とか言ってくれるとか、言ってくれなくても私たちに伝える必要はないと思うんです。義母にしたら「これだけ周りから期待されるってことを伝えたら、その気になってくれるかもしれない」」と思ったのかも知れませんが…。逆効果でした(苦笑)

 大体、相方があれやこれや動く理由って単に「閑が嫌。適当に動いてたら時間過ぎるから。てか、おっちゃん達の動き無駄が多過ぎ。見てて苛々する」な発想だけなんですって…。

 ・今年末も帰って来てくれるでしょ?

 →…。な気分でした。てか、それが当たり前ですか?と。

 ・今年の末は忙しいわね、お父さん。

 →「今年末も帰ってきてくれるでしょ?」を受けて、相方が「今年は二人で温泉行こうと思ってるから、帰れないよ」と言った後の言葉。

 ちょっともう言葉がありませんでしたよ…。既に労働力に入ってるんかい?!と。本心はそこかよ、と思った一言。一応義父が「二人の生活だから、二人が決めたらそれで良い。温泉で過ごすのもいいと思う」と仰ってくれたので、少し落ち着きました。それを聞いた義母は、もの凄く不満そうだったのがこれまた(苦笑)。

 ・(お義兄さん夫婦は)私たちが年始年末何をしてるか、全く知らないから無理よ。

 →相方が「兄貴の所に一度くらい年末年始来てもらったら?俺らばっかりじゃなくてさ」と言った後の言葉。

  これに一番切れました、私(笑)。「知らないから」は貴女が「教えてない」からでしょう??????私も好きで「知った」訳じゃないっ!!!!散々、義兄さん達は甘やかすのに、なんで相方に対してはそこまで鈍感なのよ!!!!と心で叫びまくりでした。これを聞いた瞬間「絶対、今年は来ない」と決めましたもの。

  これまでずぅぅっとこちらが気遣ってた事が、この人には何一つ届いてなかったんだと哀しくもなりました。

  義兄さんや義弟さんに対しては「大変だから。可哀想だから。可愛いから。子どもが小さいから」と色々理由をつけては、融通して甘やかしてるのに相方にはそれをしてくれないんですか?とこれまで積もり積もって、蓋をして気付かない様にしてきてた感情が飛び出した感じでした。


 正直、相方は中間子ってこともあってか義母の関心は薄いです。そのお陰で、結婚式も私たちの思い通りの地味婚にできたし、日常生活にも干渉が無いので凄く楽です(笑)。ただ、時折あからさまに待遇の差を見せつけられる事があるのが、気にはなってたんです。待遇と言っても、普段は然程気に止めてもないのに、先方の都合のいいときとか使いたいときだけ呼ばれるとか、そんな些細な部分なんですが…。相方は余り気にしてないし、私も一人っ子の為「兄弟持ちってこんなのかぁ」と納得する様にしてたんです。

 また、私が一人っ子ということで、実母の関係が深い分相方には母娘関係で散々迷惑かけてるし、実母に振り回されてると言っても結局甘いし、何となく義母にはきちんとしなきゃなぁとずっと思ってました。

 なので、お誕生日・母の日・お年始・ボジョレーは必ず持って行ったり、面倒くさいけど1-2ヶ月毎のお泊まりなど、私なりに気遣ってはいたんです。義母に渡したと思って、お礼も言わない義兄さんの息子達にお年玉も渡し続けてきた(←これも年末の喧嘩の種_;;)。年末年始も私たちがお邪魔する事で、少しでも楽になってもらえてたらいいなという思いも当然ありました。が、それは全く届いてなかったんだと愕然としたのが、今年でした。


 加えて、2月に義母が好きと言い張るクラックのコンサートに誘ったんです。したらば、コンサート一週間前になって「キャンセルできない?その日夜から習い事の用事が入ってしまったから」と電話が。それを、義兄さんに出来ますか???義弟さんに言えますか???と思っちゃったんですよね。その時に、もう限界かもと感じました。こちらがどれだけやっても、相手は見てもくれないし判ろうともしない。単に虚栄心が満足できさえすればいいひとなんだと、そう確信しちゃったんです。

 クラシックのコンサート誘う度に「ひよちゃんのお母さんはクラッシックは聞かれないの?ロックなの??若いのねぇ」とか言われるもの嫌でした。言外に「私の方が教養あるのよ。ひよちゃんのお母さんは騒がしい音楽が好きなのね」と見下げられてる気がしてなりませんでした。


 虚栄心云々は、以前から気付いてました。地区の委員されてて、その決算書類を義母がパソコンで作ってるんです。それも、毎年ある時期に必ず私たちが行って作るんですが(_;;。いい加減、若い方に譲ったらいいのにと思いながらも、毎年お手伝いしてました。というか、お願い電話が入って行ってました…。義父のお仕事関係も、大変しんどいというなら身を引かれたらいいのに、前に前に出ていかれるんですよね。古希のお祝いにしてもそう。周囲から「素敵なご家族ね」とか「息子さんやお嫁さん達からそこまでしてもらえるなんて、羨ましい」と言われるのが、目的なんだろうなぁと見てます。

 書類作成は流石に、今年は「忙しい」と言い切り行きませんでしたよ。したらば、義兄さんが来てやってくださったそうです。今までだって、近くに住んでて週2-3回はお水とかお米とか卵を取りに来られるんだから、やってもらえば良かったんですよ。それを「お兄ちゃんは忙しいから。お仕事が大変だから」と遠慮してらっしゃいました。てか、相方と私の仕事は「忙しくないのか」と呆然。

 一事が万事そんな感じなので、ホントしんどかったんだと改めて思ってます。相方実家帰らないお陰で、今年は喧嘩も少ないし(笑)。


 そん中、相方は今年2回ばかりパソコンとネット環境の件で呼び出されて(笑)帰りました。その時、実母が義母にささやかな贈り物を託けたらば、どうやらメールで「今日は相方君が来てくれました。先ほど帰りました。プレゼントありがとうございました」と来たらしいです(笑)。いや~もう皮肉全開で、聞いた瞬間笑いましたよ。どこまで、女なんだって。これは相方に言ってもわからないから言いませんが、ホント「女」過ぎて嫌になりました。私とは絶対合わないわ、今まで無理して義母の「理想の娘像」をやってきたけど、絶対無理だわと改めて思いました。

 義母は本当に「女の人」なんですよ。メールをしたら絶対早く返信が欲しいとか、歩くときは腕を組んでくるとか。どこの女子学生やねん!というような要望をさり気なく提示してくれます。メールについては、私は気が向いたときしか返さない方なので相方から「彼女はそういうタイプじゃない」と言ってもらいましたよ…。一時は、メールの返信が無いから心配でと電話してこられてたんで(苦笑)。腕を組むは、一時の事だからと諦めました。成人して実母とですら腕を組んで歩いた事なんて、殆どないのになぁと思いつつ。実母と義母が極端なのもホント考えものだと、その時はしみじみしちゃいました。


 多分、結婚以来気にしない様にしてたり、相方に冗談まじりに訴えてた事柄が、私の中で納まらなくなったのが今年だったんだと思います。義弟さんの再婚相手が第一子、待望の女の子(女の子を望まれた理由も、「息子も孫も全員男ばっかり。お母さんは女の子をだっこしたのよ。お友達が女のお孫さんを抱いてるのが羨ましいのよ」です…)を出産しお披露目した時仰ったのが「早く二人目を作りなさいね。女の子の一人っ子は可哀想だから」と。その横に一人っ子の私が居るんですけどねぇ、そうですか可哀想ですかと。そういう偏見でみてらっしゃったんですか、よく分りましたわ、とすーっと冷めました。

 まぁ幼いときから周囲の心ない人達に、一人っ子はカタワだの、可哀想だの、我侭に育つだの、親の都合で云々とか散々言われまくってるので今更傷はつかないからいいんですよ。けど、少し配慮してくれてもいいんじゃないのかなぁ。そういうこと言われて傷つく人も居るだろうになぁと過去を思い返した次第です。

 義弟さん新奥さんにも、含む所が有るようで(苦笑)。帝王切開だったのが気に食わないとか、第二子も女の子だったのが気に食わないとか年末におっしゃってくれました。どこまでっ?!とそれを聞いてホント思いましたよ…。今時帝王切開なんか当たり前だし、姉妹の方が何かといいと言われてるのに、あくまでも自分の狭い価値観しか無いんだよなぁ、それを当たり前の様に周囲に好意として押し付けるんだよなぁと再認識しちゃった次第です。


 こう、色々書いてて気付いたのは、結局頑張ってみたけど「合わない」んだってことでした(笑)。自分でも、キツいよな、しつこいよなとは思う部分も多々あるんですが、やっぱりどうやっても何をしても治まらないんです。これまで、かなり無理して感情とか違和感を押さえてきてたんだろうなと自分で気付いて吃驚してます(笑)

 

 相方のお母さんだし、付き合いを切る事は出来ないのは十分理解してます。ただ、これからはこれまでのように1-2ヶ月に1回はお泊まりしたり、年末年始は絶対相方実家で過ごす事はしたくないと切実に思うだけなんです。それが、先方さんが気に食わないと思われるんであれば、仕方ないさ!と割り切って、ますます足が遠のくだけな気がします(苦笑)


 この件については、相方と春先に大喧嘩して解決しないまま火種が燻ってる状況。いつ、その火種が燃え上がるかもしれない。だって相方は、そこまで思わなくても、そこまで気にしなくても、両親も歳だからあまりキツい態度はしたく無いから、これまでと同じにして欲しいと思ってるんですもの。それを聞いて、この人甘過ぎ、何一つ分ってないし。正直、今までと同じはホント無理。なので、今度帰省するときは日帰り、夕飯はお付合いするけれど相方は運転するから飲まないで、と条件をつけてます。相方と私の仕事を考えると、年明け以降になると思いますがさてさて(笑)


 今年のボジョレー。義父母宛に送ったんですが、電話でお礼をおっしゃって下さったのは義父だけでした(笑)。あれ、おかしいなぁ??とひっそり苦笑してます。ホント絶対無理!!と再確認した秋の夜長でした( -_-)


2010/11/20投稿


2010年8月1日日曜日

JOKER ジョーカー許されざる捜査官 第2−3話

 週末に2話分一気視聴のため、各話の雑感というか与太話です。

 ○Crime 2

 ゲストが『警部補 矢部健三』の桜木健一郎こと鈴木浩介さんだったのが、なんとなく嬉しかった回でした。
 内容は、こんなものだろうなという感じ。正直このドラマ、警察ものや推理ものとしては粗い気がするんですよね(^^;;。あのご都合主義爆発な『名探偵モンク』以上に粗い気がします。話はずれますが、『名探偵モンク』はドラマとしては秀逸です。ドラマ的な面ではきちんと脚本が練られてます。また、7シーズン通して軸がぶれず、大円団を迎えたのは脚本に拠る部分が大きいとすら思います。ただ、コメディということもあり推理等については、いい意味でかなり強引かつご都合的だと思う訳なのです。
 閑話休題。そういったモノを求めてる方にとっては、薄くて面白く無いドラマだろうなぁと思ったりしてます。が、所詮民放フジの火9ドラマだし、私が求めてるものは其処ではないと割り切ってしまえば、十分「見られる」ドラマです(失礼な言い方なのは承知してます^^;;)。

 で、この回の印象的な場面は。
 足がツル伊達さん、思いっきりイジケル伊達さん、お子様目線でお話しする伊達さん、桜木君(違)を追いつめる伊達さん、ペンを回せない伊達さん、暴力を振るったと呟く伊達さんと挙げればキリが有りません(笑)。
 兎に角、このドラマを伊達さん=堺雅人の可愛さ+格好良さ(微量ですが)を堪能する為に見てる私にとっては、大変満足した回でした。

 主演ってもしかしたら素晴らしいのかも、と初めて感じた第二話初っ端。足がつって走れない場面から、捜査会議をさぼった理由が「うざい...うざい...」とお子様モード全開で拗ねてる場面。一体、フジはどこをターゲットにしてるのか?!一部の視聴者を狙い撃ちかよ!と突っ込みたくなるくらい、堺君の可愛いモード全開でした(笑)。
 課長と班員が真剣にお話ししてる中、一人寛ぎモードでソファに座ってらっしゃる伊達さん。誰か突っ込んでやれよ!野放しかよ!とニマニマさせていただきました。ご馳走さまでした(何が)

 次に桜木君(違)を追いつめる伊達さん。この場面は、桜木君(違)と伊達さんの張詰めた空気が、ドラマとして見応えがありました。手の内を明かしてるようで明かさない二人、お互いの腹とカードを読み合う二人、音を「暴力」として使う伊達の見えない冷酷さ等、ホント面白かった場面でした。下から伺う伊達の表情は、ぶっちゃけ格好良かった!「仏の伊達さん」とは思えない表情だった!と矛盾した思いを抱きつつ、満足しておりました。
 と、あすかに「僕は「暴力」を使ったんだ」と言った、諦めや己に対する嫌悪感等が感じられる口調と表情に、伊達さんが抱え続けてる「何か」を見せられた気がしました。
 動揺して目が泳ぐ伊達さんは、芝居で芝居するってこういうことかよ!堺雅人凄いぜ!と溜息を付きました。この人、ホントこういうドラマには勿体ないよなぁと、複雑な気分になったのも事実です。

 決め台詞はエコーかけない方が良いかも。この人、それほど2の線じゃないし、銃を構える姿も今ひとつ格好良く無いし、頑張って格好良く演出してくれなくて良いですよ〜、とどっかの方面にこっそり言いたくなった次第です。もの凄く、ファンとは思えない発言かもですが、堺君の格好良さはもっと違う部分にあると確信してる故のモノだと思って頂ければ幸いです。

 
Crime 3
 
 満足しました(笑)。やっぱり、主演って良いですね。
 この回も、トリックや犯罪心理なんて事は高い棚に上げて、伊達さんと伊達さんを巡る人々を楽しみました。ホント、制作者さんには申し訳ないの一言です。

 蓮さんバー(固有名詞を覚える気がないの丸解り_;;)での、蓮さんとの遣り取りは可愛いかった。受け手である、蓮さんの不審感たっぷりの表情もツボでした。蓮さんも男前だよなぁ。余談ですが、2年程前某所でご本人をお見かけしたことがあるんです。モノごっつい格好良かったです!スタイルが良くて、テレビで見る以上に素敵でした。朝の通勤途中でぼーっとしてにも関わらず、思わず振り返って見入ったくらいです。
 閑話休題。
 久遠とあすかが襲来して以降の場面。
 冴子さんを取り合って勝ったって...槇村ですか、伊達さんは?!と突っ込みましたですよ。もしかして、CHの逆バージョン?!槙兄が生き残って、僚に妹がいてってバージョン?!と全く違う方向の妄想が湧いたくらい、衝撃でした。色々地雷埋め込まれてるドラマです、ホント(絶対違います)。

 ここまで全く触れて無い久遠君について。
 ボタンから推理して核心に辿り着くという、凄い推理力を見せてくれた久遠君。久遠君の軽さと狂気のギャップは、見せ方が上手いなと思いながら見てます。目の表情や醸し出す雰囲気もきちんと変えてるし、ドラマを違和感なく楽しめてる要因の一つかもしれません。伊達さんに縋る様な表情や台詞は、一部の女子にとっては非常にツボかもしれない...とこっそり思ったりです(笑)。実験室の場面で、これはきっと「久遠×伊達」確定したなと思う私は腐ってます(伊達×久遠じゃないのは必然かと/^^;;)
 婦警さんと一緒に「ねーっ」と小首をかしげる伊達さんの可愛らしさは、35歳(実年齢36)とは思えませんでした。しつこいようですが、一体何を狙ってるのかフジテレビはと。もろ、ストレートど真ん中な直球じゃないですか?あの訳の分からん可愛らしさに翻弄されて、6年経っちゃいましたよ!どうしてくれるんですか?!とあすかの様に問いつめたい気分になりました。
 他にも、あすかに構って欲しそうな様子とか、部下に指導されて「はいっ。はい」と書類を受け取る伊達さんとか、女子高生にお礼の苺ミルクを渡す場面とか、後ろから背伸びしてメール文章覗き込む姿とか、ホントいちいち可愛いんですがっ何か?!と、可愛らしすぎて八つ当たりしたくなりました(複雑過ぎるぞ)。
 あ、あとこの回で忘れちゃいけないのは、歩道橋上での似非手品師な場面です。あれは、ホント体の動きとは奇麗だった上、表情が愛らしくていい場面でした。

 その反面、久遠に問いつめられて「君には無理だ」と拒絶した場面は、ちょっと山南さん(土方との対立前後)を彷彿させる雰囲気で格好良かった。思わず、久遠は土方かそうなのか?!とまた明後日の方向にぶっ飛びかけた位、山南さんだったと思います。あの辺のギャップをもう少し見せてくれたら、一般化するのに勿体ないと思ったりしてます。

 どうしても慣れないのが車。助手席でも運転席でも、微妙にヒヤヒヤしながら見守ってしまう癖がついてまして...。いい加減慣れないと駄目なんですが、車酔いしてないだろうかとか免許取って良かったねとか、余計な感想しか浮かばなくなってます。ホント駄目です。

 で、予告!!
 口からトランプって(笑)。ドコゾの誰かさんの得意マジックじゃないか、と大笑いさせてもらいました。ドコゾの誰かさんに教えてもらってたりしたら、もの凄く嬉しいぞと。そうじゃなくても、ドコゾの誰かさんのチェックは入って欲しいと思う次第です。
 ホント、一体どこの層を狙い撃ちしてるんだろう、このドラマ...


 
 

 

 

 

2010年7月18日日曜日

新・三銃士 全話感想

12話から録り溜めしていた、NHK教育 人形劇『新・三銃士』を3日かけて視聴。
1話毎の感想は流石に無理なので、全話を観終わった感想というか与太を書いて行きたいと思います。

○お話
 前半の『首飾り事件』は、奇麗にまとめたなという印象です。欠けちゃいけない要素をきちんと納めつつ、三谷さんらしい要素をあちこちにちりばめ独自の世界観を見せてくれたのは、ホント流石としか言えませんです。
 後半の『ラ・ロシェルの攻防』は、まさか人形劇にこれを持ってくると予想してなかっただけにかなり吃驚しました(笑)。私もざっくりとした背景しかしらないんですが、『ラ・ロシェル』は宗教とか外交とか歴史とか色々ややこしのがあるんですよね。それをあんなにざっくりとややこしい部分は最小限にして、「戦い」として見せたのは凄いです。声高に「戦争の悲惨さ」を語ってはいないにも関わらず、効果的な言葉と登場人物の表情(動き)で「戦争」が与える「影」を見せてくれた事に鳥肌が立ちました。
 最終回については、強引に色々まとめたよなっ!と突っ込みました(笑)。40回という枠の中で、『三銃士』文庫本2冊を消化するのが無謀だったんだって、しかもダルとルイの成長物語も組み込んでるしさと生温い目で見てしまいました。
 あの強引な幕引きについては賛否両論あるだろうとは思います。が、私としてはまずまずの終わり方だったんじゃないかと納得してます。
 
 余談になりますが、04大河やこの作品の様な「戦い」を扱った三谷作品は、「死」や「戦い」の持つ本質的な怖さや陰惨さ窮屈な部分をきちんと見せてくれる様に感じます。決して軽いだけの脚本家ではないと、こういった作品を見る度に思ったりします。
 

○人形

 相変わらずキャラクター設定上手すぎ、ミタニン!で、どのキャラクターも魅力的でした。また、人形の造型が見事!!耽美で愛らしくて、ぶっちゃけキャラグッズ展開して欲しかったくらい素敵でした。
 声に関しても期待通りで外れが無く、感嘆しつつ萌えれたのは声優さんたちのお陰だと思います。この人形劇で江原さんの声に惚れました(笑)。また、操演も見事でそれぞれのキャラクターが生き生きと動いてたのは、ホント凄いと。人形に命を吹き込んだ、声の方と操演の方には惜しみない賛辞を捧げたいと思う次第です。

○個々のキャラと声について

・主人公なダルタニアン(もしくは谷やん)
 悩める主人公で三銃士を振り回す狂言回し的な役割を持ってた気がします。彼の若さ故の無謀さとか無鉄砲さや頑さは、清々しさすら覚えましたよ。ただ、最終回で銃士隊長になっちまうのは、如何なものかと(笑)。もう少し経験値上げた方が良く無いかい??とか思ったりしましたが、強引な幕引きとしてはあれしかなかったのかとも。
 声の池松君は、当初堅さがあったりして「大丈夫か?」と思ってましたが、話数が進むにつれて違和感がなくなった気がしてます。
 けど、谷やんはアニメでも映画でも原作でも好きじゃなくて(すみません)。今回もあまりこう積極的に萌えれなかったなぁと。これは、きっと私の好みの問題です(^^;;
 
・プランシェ
 お猿さんにされたんだ!と設定に大喜びしたキャラの1人(人なのか?!)。山寺さんのチーズちっくなお芝居や、お猿ならではの機動力を生かした脚本に大喜びさせてもらいました。

・コンスタンス
 ちゃんとボナシュー夫人な設定だったので、NHK的には大丈夫なのか?と危惧してましたが、全く不倫な雰囲気が無く良かったです。流石NHK(笑)。きっと、清楚で硬質な造形と貫地谷嬢の落ち着いた声のお陰かと。
 賢さ行動力、胆力は谷やん以上なんじゃないかと(笑)。非常に優秀な女性として描かれてたのが好印象でした。しかし、この子はその賢さ故に苦労しそうだよなぁと思ったりです。

 ・アトス
 容姿と発言に「原作のお貴族様で知恵のアトス」の面影が全く無く、前半は見る度に泣いてました(苦笑)。話が進むにつれて、高所恐怖症とか低血圧とか、弱点がこれでもかっとばかりに出てくるし...いい所は全部アラミスに持ってかれるし...。
 後半、それらを愛嬌だと思える様になったのは山寺さんのお陰です。山寺さんありがとう!
 ただ、ミレディとの関係は新機軸で嬉しい驚きでした。てか、あんな前半早々にあの二人が夫婦って明らかにされるとは思ってなくて、かなり吃驚したんですよ。しかも、率先して助けに行くわ、再プロポーズしちゃうわで、間違って無いけど何か原作アトスの「影」がすっかり無くなってるよなぁと遠い目をしたりしました。

 ・アラミス
 アニメでは女性にされちゃったアラミスですが、人形劇では一番美味しい役どころだった気がします。耽美な外見と二枚目な声、影のある設定等々、乙女の心鷲掴みですよ!しかも、奇麗な恋愛模様まで披露してくれたし。
 えぇこの人形劇で何に一番収穫だったかと言えば、アラミスとコンスタンスの恋愛模様。ホントこれに尽きます(笑)。あの二人が双んだ画の奇麗な事ったら、溜息ものでした。秘めたる恋ってのが、あの二人の外見に見事に嵌って、ドギマギさせてもらいましたです。ありがとうございました。
 江原正士さんの声がこれまた色っぽくて艶っぽくて、幸せでした。アニメに引き続き、容姿と声で惹かれたのがアラミスだったってのが、本当に吃驚です(苦笑)

 ・ポルトス
 大好き!ぷにぷにしたほっぺたと、丸い(むくんでる/笑)体型。ゆとりのある台詞と懐(包容力)。ホント可愛くて愛らしくて大好きですよ。中でも、序盤の桃太郎侍なポルちゃんは最高でした。格好良いくも間抜けなカメラワークと決め台詞、あれはホント白眉でした。結婚するなら絶対ポルちゃん!です(笑)。
 終盤の物言わないポルトスは、ちょっと強引だよなとか『Wall-e』を観た後じゃちょっとな、とか非常に意地悪く観ちゃってました。が、あの物語で「戦争」を語る上では必要であったとは認識してます。アラポルが「戦い」の影を表現したのは、上手いと思うし、ああいう形で「見せた」ことは評価してます。
 高木渉さんの声とお名前はこれで初めて知りましたが、ジャック・ブラックの吹替えされてたと知り膝を打ちました。軽妙かつ嫌みの無い声がとても好みで、今後ちょっと気にしてみたい声優さんになりました(今更ですみません^^;;)。
 
 ・ミレディ&ケイティ
 ミレディが単なる悪女ではなく、可愛らしさやか弱さをもった女性として描かれていたのは三谷らしいなぁと。そのお陰で、「悪いやっちゃなぁ」と苦笑しつつ彼女の活躍を心から楽しみつつ観る事ができました。特に、男性陣を翻弄する姿は、「いい女だよね〜。これは騙されるのも仕方ないよねぇ。」と同性ながらうっとりしちゃったりもしました(笑)。
 声に関しては、戸田さん面目躍如!としか言えませんて(笑)。これは一体どこ方面に対するご褒美?!と、叫びたくなる様な楽しさでした。と悪女、聖女、少女、老女等々戸田さんの声を聞いてきた世代にとっては、素晴らしく楽しい時間だったのは言うまでもありません。
 余談に成りますが、ミレディ×アトス、ミレディ×ロシュフォール又はケイティ×プランシェを観る度に「おぉぉ!!あんぱんマンとチーズだぜ!」と明後日方向で盛り上がりました(笑)。

 ・国王&王妃
 ルイの造形は本当にツボでツボで、この子のストラップ化希望!と職場で言い倒して、生温い目で見られてました。山寺さんの無駄にアホの子っぽい声にも萌えまくり(笑)。兎に角、歴史とか原作とえらく違うとか、王妃の不倫を知ってようが、傀儡だと解ってようが、そんな背景や細かい(のか?!)部分はすっとばして、可愛いくて可愛くて仕方ないキャラでした。可愛いよ、ルイ!!
 逆に王妃は、割合原作&歴史準拠な役回りだったので違和感無く美しさと、恋愛体質なお馬鹿加減を楽しませてもらいました。キャラ造形も非常に耽美だったし、文句ございませんです。ただ瀬戸カトちゃんがここまで上手くできるのか!と驚いたのは事実です。
 某所でも言われてましたが、アンヌ王妃ってフランスの為になってないよなぁと改めて実感。確かに、スペインの国益のた為に派遣されたし良いんだけど、ぶっちゃけどうよ?首飾り事件は?!と思わなくも無く。ある意味、トラブルメーカーなんだよなとも初めて思った次第です。

 ・猊下&ロシュフォール伯
 猊下については、立派な宰相なのに....ブルボン王朝繁栄の基礎を作られた方なのに、こんなダンゴムシにされしまって(涙)としか言えません。とは言え、物語の悪役としては非常に魅力たっぷりな小物っぷりで大好きでした。一応、王妃に対する秘めた恋心っていう与太も組み込んでもらえたし、満足ではあります。
 ロ伯は、耽美極まる造形と山寺さんの低音声にやられまくりでした。あの低音は乙女の心をトロトロにしてしまいますよ。そういった意味ではある種の犯罪だと思いますです(←馬鹿)。
 キャラ的には、色々美味しかったと。吊るされてみたり、騙されてみたり、最後の落しどころだったりと。

 ・バッキンガム公爵&パトリック
 バッキンが意外にまともだったので吃驚。この方は、史実通りにしちゃうと色々問題有るんだろうな等大人の事情を理解しつつも、「こんな真っ当な(一応出来る)宰相っぷりはどうよ、バッキン」と突っ込みまくり。最後の落ちがああだったんで、ヘタレバッキン万歳な私としては、溜飲が下がっりました(ってどうよ、それは)。
 パトリックさんについては、アニメでは紅顔の美少年だったような(それはそれでバッキンの趣味だと理解^^;;)。なのに、田中邦衛さんちっくな出来るおじさんだったので、ちょっと吃驚でした。しかし、ミタニンはホント田中邦衛さん好きだよね〜と明後日方向でしみじみいたしました。

 ・ボナシュー
 一番美味しいキャラクターだったんじゃなかろうか、と。正直、最後は谷やん以上に存在感有ったし、活躍したよなと思わなくも無いです(笑)。冒険活劇はこの人の為にある言葉だと真剣思います。
 しかし、ボナシューとバッキンが同じ高木さんだとは、信じられませんです、はい。

○その他雑感
 同じ声優さんで何役もこなされてるとは思えないくらい、それぞれ個性的で魅力的でした。また、同じ声優さんが演じてるキャラが複数出て、会話する度に「混沌としとるなぁ^^;;」と楽しい味わい方もする事ができました。
 そんな中で一番吃驚したのは、エンディングを各キャラが歌った回。鳥肌が立つくらい凄かったです!声だけじゃなく、歌い方まで変えてらっしゃって、なんかプロの凄さを見せてもらいました。第一線級のプロって本当に何か偉大です。だた、主役(谷やん&コンス)が殆ど出番が無かったのには、ちょっと笑いました。が、あの面子だったら仕方ないよなぁと納得です。

 人形劇出演おめでとう、ミタニン&爆笑問題(特に太田さん/笑)。ミタニンについては、ホント好きだねぇ奥様に呆れられてないかい?(苦笑)な感じで、半ば慣れっこになってる自分が嫌です(苦笑)。爆笑問題のお二人については、役回り的に有りだなと。太田さんについては、番宣であんだけ人形劇好きを宣言されたら、ミタニンもNHKも出すだろうし、良かったね太田さんと言いたい気持ちで一杯でした(笑)。

 個人的には、アラコンの秘めたる恋模様をもう少し掘り下げて欲しかったです。きっと、美しい恋物語になったろうに。これについては、脳内及びWeb(二次創作)で補完しようと考え中です。
 
 とにもかくにも、三谷幸喜×NHK人形劇が無事大円団を迎えたことに感謝したいと思いますです。ありがとう!!

 
 

JOKER ジョーカー許されざる捜査官 第1話

堺雅人氏が主演なドラマの感想です。

 ファンサイトさんでこの情報を知った時は、微妙な気分でございました(苦笑)。昨年より映画で主演が続いてるので、TVドラマの主演も有りかなとは思います。が、映画の主演は主演と言っても、あれは半ば群像劇で何となくメインの人って感じだったし、TVドラマで言われる主演とはちょっと方向が違うような気がしたり。余り華が無い(TV向けって意味での華です!役者としての存在感とは別ですので)人だし、フジ系列だとベタな恋愛模様も当然主演だったらあるだろうし...微妙だよな。というのが最初の感想でした。

 恋愛模様云々は、流石に役者の芝居や私生活に嫉妬する年齢でも無分別でもないので、所謂「嫉妬」では無いです(^^;;。単に、堺君がベタなラブシーンを演るとどうしようもなく「嘘くさい」というか、身の丈にあってないというのか、はっきり言ってヘタレすぎて見てられないんですよ!
 『新選組!』や『篤姫』の時みたいに触れるか触れないかの距離感があって、尚かつ心理的にどっぷり寄り添い溺れてる感じとかを見せてくれると、巧いし色気や艶を感じちゃいます(あと事後の気怠い雰囲気とかね)。また、全く逆に思いっきり「情欲に突き動かされてる」(舞台『噂の男』等)のも魅力的に見えます。とか、ゆっくり変化してく想い(映画『ゴールデン・スランバー』とか)も普通に納得させてくれるんですよ。
 なのになのに、何故ごく普通のラブシーンがあそこまでベタベタかつヘタレ風になるのか!?非常に謎です(苦笑)

 今回は事前情報も積極的に得ませんでした。下手に事前情報を見ちゃうと、期待しちゃって失速するのが早い気がして(もの凄く複雑なファン心理^^;;)。

 で、録画分を視聴完了した感想です。

 まともなドラマで良かった!一応、群像劇っぽいし、主演と言っても派手なアクションとか台詞とか無いし、これなら何とか見続けられそうかも。以上、視聴後のざっくりとした思いでした(笑)

 堺ファンの分析がなされた結果なのか不明ですが、細かい部分ではツボを突かれもしましたし、概ね満足ではあります。ただ、視聴率の兼ね合や某週刊誌で国外ドラマのパクリと開始早々に書かれちゃったりしたし、その辺含めてどう転ぶのかが解らないのがちょっと不安かなぁと。下手に恋愛ドラマや正義の味方やアクション方向にシフトしちゃうと、堺君には荷が重い様な重たく無い様な(ごにょごにょ)。なので、初回の雰囲気のまま全うしてくれれば、もの凄く嬉しいかなと。

 で、細かい部分のツボとしては。
 初っ端の囮で腰が引けてたり、パイプを踏んで転けちゃったりするのは「上手いぞ!フジ。堺君の魅力を心得てるね!」と高評価です。その後の、給料泥棒っぷりとか部下に良いようにあしらわれちゃったりの場面は、非常に可愛らしくて良かったです(誉めてますから)。
 鹿賀丈史さんとかりょうさん、蓮さんと絡むとかなり自然な雰囲気でむちゃむちゃ安心して見れました。特に、鹿賀さんとの絡みは「良いもの見た〜」と心から満足させてもらいました。
 と、緑ジャージ!!再会ですな(にんまり)と一部のファンは楽しんだと思ったり。あと、ラーメン。縁があるのか無いのか(笑)
 邪な部分では、亡くなったコンビの妹と再コンビを組むという設定に、これはCHかっと突っ込みそうになりました。しかも、人情家で天然なのに洞察鋭いという伊達の設定に「これは槇村なのか?そうか、実写版CHだと堺君=槇村ってのも有りだよな、うん。」と一人で納得してしまいましたです。

 懸念だった、裏の伊達さんVer。意外に淡々とした口調と佇まいだったので、一安心。あれをケレン味たっぷりにされたらどうしようか、とホント不安だったので良い形で裏切られて良かったです。衣装も一応「普段着」っぽい感じだったし。

 堺君については、こんな感じでした。本編については、
 こんなモノかと。及第点かな?という感じです。
 粗を探せば、裏伊達さんのお仕事は島流しなのか?あの船は一体どうやって調達して誰が運転しているのか?少年犯罪と言えど罪を犯した人って警察に入れたっけ?とかあるんですが...。まぁそれらが今後明かされるかどうかは、期待せずに楽しみにしておこうと(酷)。

 と、一つ疑問が。堺君の髪って、鬘なんですよね?映画撮影で短髪にしてから、それほど時間も経ってないし。にしては、上手く出来てるよなぁと感心してました。

 内容に殆ど触れてないことは、何となく推し量っていただけると有難いです(苦笑)





 

 
 

2010 ワールドカップ感想

かなり周回遅れな気がしなくも無いんですが、スペインが初優勝した2010 FIFA W杯についての感想を、ちょこちょことまとめてみようかと思います。
感想と言っても、所詮ニワカでド素人。戦術理解もへったくれもないまとめ。ぶっちゃけ「今回私が何をどう楽しんだか」のメモというか、日記です(笑)。

 まず、躍進したと言われる日本代表について。
 このW杯の日本代表に関しては、オシムさん好きな私にとってはとてもとても複雑なモノが有りました。
 監督が岡田さんに替わって以降、オシムさんが築き上げてらっしゃった「フットーボール」がグダグダに崩れて行くかの様が哀しくて。そして、親善試合で見せられる「俺流」と言われる何とも魅力が無く、何が課題なのかすら見えない、課題が見えたとしても次の試合で改善されてないかの様なサッカー。勝てない以上に「負けて得るものが無い」試合に退屈し、興味を失いました。
 そんな調子で迎えたW杯。Best16まで行ったと世間は大騒ぎし、勝てば官軍とばかりに岡田さんや明後日の方向で選手を持ち上げるマスコミ。あぁ日本はまたこれを繰り返すのかと、なんとも情けない気分になりました。えぇぶっちゃけ、世間がヒートアップするのと反比例して思いっき冷めて引いてました。
 確かに、今回の戦績は評価するものだと思います。が、決して中身は誉められたものじゃない筈。対戦相手のコンディション、チーム内の不和、戦略ミスなど実力以外の部分で、見事に運を味方にしただけだと思ってます。確かに、選手達は限られた中で考えて走って耐えて守り攻めた、と評価します。が、岡田監督の功罪(実績)に関してはこの瞬間風速で図るのではなく、彼が前任者より引継いだ2年半を含め総合的に判断すべきなのでは、と思うのです。未だ、各紙に依る「分析」が出てないことには然もありなんと思いつつも、これじゃまた同じことの繰り返しなんじゃないのかと危惧してしまいます。

 そんな風に思いつつも、情緒的な部分では「あぁオシムの爺ちゃんが監督のままだったら!!」と。爺ちゃんの率いた日本代表が見たかったよぅ、どんな風に相手を崩して、攻めて守って、何より選手を生き生きと動かしてくれたんだろう?と思うばかりでした。
 まぁ後述しますが、爺ちゃんには色んな意味で楽しませいただいたので文句はないんですが(笑)。それでも、やっぱりあの南アのスタジアムで指揮する爺ちゃんを見てみたかったと思うのです。

 日本代表については、非常に複雑でした。
 監督とマスコミには嫌悪感すらあるのに、爺ちゃんの薫陶を受けた選手達が頑張ってるし、爺ちゃんはサポーター宣言をしちゃってるし、そんな爺ちゃんに応援して下さいと言われてしまうと...。なんとも今回ばかりは何とも二律背反な状態でした。選手も監督もマスコミも大っ嫌いだった4年前は楽だった(笑)。
 積極的に応援しない私に対して、超ニワカの母に「国賊」呼ばわりされた時は唖然呆然しつつも、マスコミってスゲェよなと妙に実感したりもしました。ホント、TVや週刊誌の威力って凄いですね...。人から思考力なり判断力を簡単に奪ってしまうんですから...。

 と言いつつ、今回はスカパーさんのお世話になったことを明記しておきたいと思います。
 「私と一緒に観ないか」という爺ちゃんの素敵なお誘いに、かなり心動かされ一時は加入する直前でした。が、自宅のTV環境が未だアナログかつブラウン管(TVを全くと言って良い程見ないので地デジにする積極的な理由が無く、壊れなければ来年7月まで使用する予定/笑)な為、泣く泣く見送ったんです。
 
 が、流石スカパー!(何が流石なのかわかりませんが)
 Twitterで「オシムのつぶやき」なるイベントをしてらっしゃたんですよね☆加えてそれに連動して、通訳の千田善さんのブログもほぼ毎日更新しておられてその恩恵に思い切り与りました。爺ちゃんと一緒に観る気分を味わせてもらい、とても楽しいW杯期間を過ごさせていただきました。

 で、そのスカパー呟きと千田さんのブログなんですが、爺ちゃんに対する愛が溢れまくってた気がします。何故って、文字から読み取れる爺ちゃんががヤタラメッタラ可愛い!んですよ(笑)。特筆すべきは「ニヤっ」という表現。あぁあの表情をされたんだぁと解る表現は、愛が無かったら絶対生まれませんって!
 しかも、茶化す所はしっかり茶化してくれるし。オシムの爺ちゃんの素敵さをこれでもかっとばかりに教えてくれた、素晴らしいTwitterだったと思う訳です。
 勿論、オシムさんのフットボールに対する愛とか戦術眼、監督(勝負師)としての本能も詳らかに見せてくださり、やっぱり凄い爺様だよな...と感嘆することも頻りでした。

 けどね、けどね、やっぱり絶対可愛いの(笑)

 何が可愛いって、全方向に皮肉言いまくり(準決勝と決勝戦)とか、リーグで推してたスペインが不甲斐無い戦いをした時の切れ振りとか、何所までも選手をネタに遊んじゃうところとか、監督になってしまってる様とかとか。

 一番笑ったのは、スペインがリーグ2戦目で辛うじて勝った時のコメントです。ニコ動で動画を見たんですが、憤懣やるかたないと言った様子で16分間怒りまくる爺ちゃんに、申し訳ないけれど大笑いさせてもらいました。
 フットボールの未来を真剣に考えてにスペインを推してたのは、事前のインタビューなんかを読んで解ってたんですが、まさかあそこまでとは(笑)。スタジオと千田さんがちょっと(なのか?!)可哀想になりました。が、MCの方は地雷を自ら踏んでた様な気がしなくも無いのが、これまた絶妙な可笑しさでした。
 爺ちゃんはスペインの監督ですかい!?な発言(ロッカーで2・3人蹴飛ばして、翌日の新聞にオシム選手を蹴飛ばすと出るんだ)もかなりツボらせてもらいました。ホントこの爺ちゃんは「監督という生き物」なんだと、実感した瞬間でした。
 と同時に、このタイミングで真剣にスペインを応援する気になりました。だって、あのままリーグ敗退しちゃったりなんかしたら爺ちゃんの健康が心配で心配で。爺ちゃんの健康と長寿の為に頑張れスペイン、爺ちゃんが満足するフットボールをしてくれ!と祈る様な気持ちでした(ホント明後日な方向に行きまくってました)。
 で、最後に喋り(怒り)すぎを反省する爺ちゃんがこれまた可愛い(笑 )。良いもの見せてもらったなぁと(何かが違)とスカパーさんには深く深く感謝する次第です。

 選手ネタについては、
 大久保は小さいからマンマークに二人つく必要は無い(恐らく大久保が前線撹乱させたことを誉めてらっしゃったんだろうと推察)
 川島は相手選手とトゥーリを警戒しなければならないから、大変だ(イングランド戦でのトゥーのオウンゴールを期間中やたら揶揄されてたのが印象深い/笑)
 大久保はオフサイドを知らない、大久保はフットボールがチームプレーだと知っているのか(大久保もかなりネタにされてたような気がします)
 ドイツのエジル選手は、最後までハニューと呼んでみたり(それを受けて羽生選手にコメント取ったスカパーはどうかと/笑)
等々職場の女性と持ち寄っては「可愛いぞ!可愛過ぎるぞ!大久保とトゥーリオは愛され過ぎ」と良いネタでした。

 なんか、どの選手も等しく愛されてるよなぁと微笑ましくなっておりました。けどね、阿部とか遠藤とかはもっと誉めてやって欲しかったよ...頑張ってたもの!

 一番印象深かったのは、千田さんが言葉に詰まった言葉。
 敗退が決まった時のコメントです。なんかもうこの人は、未だに日本代表の監督であり続けて、遥か南アフリカの選手達にとってどんな言葉や視点が必要なのかを考えておられたんだと、ホント嬉しくて悔しくて幸せで哀しくてなりませんでした。
 ハーフタイムのコメントなんか、きっと選手が聞いたら勇気を与えられたで有ろうし、闘う攻める力を鼓舞されたんでは無いかと思いました。えぇきっとこの方がおっしゃるからこそ伝わる「何か」があって、他の監督では駄目なんだろうと思わせられる説得力や静かな闘志なんかがあるんじゃないかと。
 ホント、阿部とか遠藤とか憲剛とかが聞いてたらもっと違ってたんじゃないのかと思わずにいられません。

 また、リーグ突破した瞬間、誰よりも長く拍手されたとの様子を知り、泣けて泣けて仕方なかったんですよ。オシムさんどこまで日本代表(日本のフットボール)を愛してくださってるんだと。

 あと、FIFAに文句というか八つ当たり言いまくってたとか、胸ポケットにレッド&イエローカード常備されてたとか、一観客な発言もあったりとか、お寿司とサンドウィッチを召し上がっておられたとか、そんな細かいお茶目な部分も教えて下さったスカパーに心より感謝です。
 相方に言わせると「ターゲットは何所?」らしいですが、完全に楽しんだ視聴者(なのか?)が確実にここに一人おります!!

 で、スカパーは自らを窮地に追い込んだメディアだったと確信してます(笑)
 本放送は未見なんですが、ゲストがどうやら爺ちゃん縁の人が多かったようで、何かと面白い状況になったらしいと千田さんのブログ経由で楽しく情報入手しておりました。
 中でも、幡戸選手が公開説教くらったとかのネタは、すみません大笑いさせてもらいました。爺ちゃん、公共の電波使って一選手に説教せんでも(笑)。また、くらったほうのブログを読むとどうやら「嬉しかった」そうで(笑)。なんかもう、爺ちゃんの選手掌握術って最強だよなぁと思ったりしました。てか、幡戸選手、一人でオーストリア言って言葉大丈夫なのか?千田さん引っぱり出さなきゃじゃいのか?と邪推したのは内緒です。
 あと、オリベイラ監督との「どっちが長く喋るか対決(by千田さん)」とか、対トルちゃんや対フィンケ監督なんかの通訳無視かも対談とかとか。自ら窮地に落ちてどうする?スカパー!なイベント(違)が目白押しだったようで、未加入だったことを激しく後悔しました。

 スペイン優勝は爺ちゃんの許容範囲ギリギリだった様なので、これでなんとか血圧は大丈夫な筈じゃないかと。まぁいろんなインタビュー読む限り、内容には満足されてないのが丸解りなんですが(笑)。暫く総括的な話題では爺ちゃんのコメントが出るみたいなので、全方位に向けて皮肉と嫌み言いまくりな、そんなコメントを求めて雑誌とWebを暫くウロウロしようかと画策中です。

 あと、マラドーナ!ありがとう!凄く面白かったよ!というので、感想を閉めたいと思います。




2010年4月18日日曜日

何故か今更、PSY・S(サイズ)

先日、入浴用のCDとして「久しぶりに聞こうかな」とふと思い立ちCDラックから出したのが、PSY・Sの「Two Sprits」。
 これまでも周期的に聞いてたのに何故か今回、非常に嵌ってしまいまして...。勢い余って、Amazonさんで「Non Fiction」と2002年に出てたらしい「GOLDEN☆BEST SINGLES+」を購入してしまいました(^o^;。

 PSY・Sに出会ったのは、アニメ「City Hunter 2」のOP。あまりにもベタ過ぎて恥ずかしくなるくらい、ベタです。サントラで名曲「Earth」を聴いて「この声、好き!」といういつものパターン(苦笑)でアルバムを聴く様になりました。勿論当時は学生だったので、やたら高かったアルバムCDを買うことなど出来ません(お小遣い月1000−2000円で何が出来るというのか?!)。なので、レンタルCD屋さんには大変お世話になりましたm(__)m

 当時の私にとってPSY・Sのアルバムは、「City Hunter」の裏サントラとかキャラソン的位置づけでした。勿論、PSY・Sというユニット自体も非常に大好きだったし、彼らが歌う世界や言葉の繋がり、不思議に結びついた言葉達から連想される感情、情景などにも惹かれ まくってました。
 恥ずかしい話ですが、当時は「City Hunter」のキャラクター達がバンドを組んで歌ってる所を想像してたりしてました(笑)。
 ちなみに、当時(今でもですが^^;;)の乏しい音楽知識で想像してたのは、Voが香、撩(ほんとは獣編)がギター、海坊主がドラム、バックコーラスが美樹さん&かすみちゃん。当時はベースを知らなかったので、今ならミックがベースになるかなぁ。

 で、今回久しぶりにPSY・Sを聴いて、シングル集である『GOLDEN☆BEST SINGLES+』の方は、PSY・Sそのものを思う存分味わうことができました。テクノとも普通のバンドも違う個性のあるユニットだと、今更ながら実感しました。音の作りもかなり緻密で計算されてて、ここっという場所に欲しい音が聞こえてくる気持ち良さったら!。何よりCHAKAの声が高くも低くも無く伸びやかで、聴き疲れがしません。後ろのテクノっぽい音とCHAKAの懐かしい様な絶妙の声が相まって、不思議な空間を感じることができました。

 で『Non Fiction』...なんですが、やっぱり「このアルバムはキャラソンだわ!」でした。ホント各方面に何やら申し訳ない気持ちで一杯です(_;;;。
 細かく書くと妄想だらけになりそうなんですが、恥の書捨てってことでこの際なので書いちゃいます!
 
 あっ、キャラソン、キャラソンと叫んでますが、恐らく厳密な意味でのキャラソンとしては認識してません。今の界隈の言語は分らないんですが、キャラクターのイメージソングというか、何となくキャラクターが考えてそうな内容だよなぁという意味のキャラクターソングです(なんのことやらさっぱり)。具体的に言えば、『City Hunter』サウンドトラックの延長線上的な感じです。作品とリンクしてそうで微妙に違う。だから、キャラクターのバンドなんつう如何にもな空想が広がったと思っていただければ...。

 で、何がキャラソンかと言えば、歌詞なんですよ、歌詞。撩と香のあのもどかしい関係をイメージしてるんじゃないか?、と思っちゃうくらいです。特に香目線から見た二人の関係を巧く表現してる気がしてなりません。そういった意味で、香ちゃんイメージアルバムなんです!
 このアルバム以外だと「Separate Blue」は、香ちゃんソングとして一押しです!(重ね重ね各方面には申し訳ないです_;;;)。

 収録曲について個々の感想+妄想をば以下に。
1. Parachute Limit
 CHAKAの「Parachute Limit 」な台詞から始まる、疾走感あるOP。
 この曲は、歌詞が魅力的です。
 「行けるさどこまでもダイビング」以降の部分は、すっかり撩に飛び込む香です。CH2のOP(2回目の)はこれでも良かったんじゃないのかと。絵が描けたら、思いっきりイメージボード書くのに!と己の才能が無いことを悔やむ歌その1。
  
2. Spiral Lovers
 「螺旋状の恋人」なんですよ、皆さん(って何所。このフレーズだけで、お腹いっぱいになります(笑)。原作中盤(銀狐編以降からマリー編までくらい)の撩&香の関係性を見事に思い起こさせる曲です。何せ、どこまでもスレ違いな二人なんで。
 刻む様な演奏と、切ない感じのVoとギター(なのかな?)、『秘密の花園』をちょっと彷彿させられる歌詞が奇麗に融合してる曲です。改めて聞くと絶妙な雰囲気なんですね。

3. (Shooting Down)The Fiction
 通勤中に聞くと、リズミカルに歩ける1曲。
 香ちゃんの日常って感じがするんですよね。依頼が無くてまったりしつつ、あれやこれや家事やなんかをしてる時に流れてそうな気がします。その姿を楽しんで眺めてる冴羽氏とかいうイメージ。

4. Romeo
 アカペラから始まる、繊細な曲。タイトルで示されてるみたいにロミオ+ジュリエットがモチーフで、ジュリエット視点な恋心なんですよね。
 なので、余計に静かに思いを積み重ねて行く香ちゃんな感じがしております。で、CHがバンドでこのアルバムの曲順でライブしたら、絶対この曲で衣装替えだよなぁという無駄な妄想が広がる曲です。
 
5. 木の上の方舟
 CH2のサントラに挿入された名曲。壮大なバラードです。この曲は、歌詞に尽きます(勿論メロディも大好きなんですが)。何故か、CHというより小野不由美の『屍鬼』を思い出したりするんですよね(苦笑)。

6. 天使のいる場所
 言わずと知れたCH2のOP。
 見事にCHの世界観を内包してるのが凄いです(笑)。てか、最初に聴いた時は「最初に好きになった〜」ってフレーズで、もろ私がCHに嵌った順じゃないか!と嬉しい驚きがありました。
 冷静に聴くと、結構ヤバい系人との恋愛な気もしなくもないんですが(^^;;。それを言い出すと、撩+香の関係も冷静に眺めめると「DV」とか「共依存」とかのカテゴリーになっちゃう様な気がするんですよね。特に香の依存っぷりは、同じ女性としてどうかと思う部分も無くは無いし、撩の囲い込み方もある種のDVだよなぁとかとか。こういう見方になっちゃうのは、年を経て純粋さを失ったせいだと思うとチト哀しい(苦笑)

7. Silver Rain
 何となくバトル後のイメージ。言葉で表現するのがもの凄く難しい気がする曲です。強引に表現すると、お互いが傷ついて、静かに降る雨の中アパートへ戻り、月明かりと外のイルミネーションしか光がないリビングで言葉を交わさずに寄り添ってる二人、という感じです。

8. Robot
 これはCHというより、『さんまのまんま』でEDとして流れた印象が強いです。
 近未来で懐古的で、かつセンチメンタルな歌詞が非常にお気に入りです。今回『Non Fiction』を買った理由が、これが入ってるからでした。本当にCHとは関係なく好きなんです。

9. 薔薇とノンフィクション
 何このCHな曲は!と今回再認識しました(笑)。ぶっちゃけ、OPこれでも良かったじゃん!と俄関東弁(違)になるくらい、ずっぽりCHです。
 歌詞といい曲の雰囲気といい、絶対これでOPアニメ作って欲しかったよ!と今更な事を激しく思わせて下さいました。私の脳内では撩+香でこの曲のPVが出来てます。ホント才能さえあれば何かの形にするのにと、己の能力の無さが嘆かわしい限りです...。
 てか、セイラ編の香を思い起こさせる「殺意より激しい愛」ってフレーズでだけで、十分妄想が広がりますよ!ホント、色んな意味で美味し過ぎる曲です。
 余計な妄想としては「不自由しないデザイナ」な部分で、絵里子さんに振り回されてる香+撩が思い浮かぶんですよね〜。そういう部分でも非常に価値があるかもしれません(って)。

10. 時の雫
 奇麗に最後をまとめてくれる曲。

以上 妄想だらけの感想でしたm(__)m



 


 



09/3月の読書メーター

図書館革命図書館革命
【何度目の再読だったんだろう?組織とラブコメが最後まで見事に噛み合った作品だと思います。「正義の味方」ではなく「現実の組織」の着地点としては、納得できる最終作。ラブコメに抵抗さえ無ければ、広い年齢層に受ける中味じゃないでしょうか。まぁラブコメに抵抗ある人が多いんですけどね(^^;;)】読了日:03月31日 著者:有川 浩

図書館危機図書館危機
【茨城県立美術館攻防は、作品中屈指の迫力じゃないかなぁ。戦いの醜さと虚しさ馬鹿馬鹿しさ、そこに身を置いてる人の視線感情を美化せずに描いてる筆力は凄いの一言です。全エピソードの中で、一番好き。しかし、その渦中に放った郁の「あなたと同じ風景を見ます」は、殺し文句としては最強(笑)。しかも、天然でそれが出る郁は「なんて恐ろしい子っ」ですよ。】読了日:03月30日 著者:有川 浩

図書館内乱図書館内乱
【手塚兄弟の確執が明らかになる一冊(何か違)。手塚兄の手法は、ある面正しいんだろうと思えるようになったのは、大人になった印??とか色々考えます(笑)。】読了日:03月29日 著者:有川 浩

図書館戦争図書館戦争
【時折無性に読みたくなるシリーズ。この時は、別冊だけを再読した勢いで一気読みしたんだろうなぁと推測。しんどき時や落ち込みそうになった時に読むと、無駄に元気がでます(笑)。これで有川浩と出会えたのは、幸せだったなぁと再認識】読了日:03月28日 著者:有川 浩

何はさておき何はさておき
【ナンシー関氏が亡くなられたのは、寂しいです。ふとした瞬間に「ナンシー関ならどう斬ってくれたろうか?」と思うことがあります。近所の図書館にあまり著作が置かれてないのが、非常に残念です。】読了日:03月27日 著者:ナンシー関

何だかんだと何だかんだと
【久しぶりに手にとったナンシー関本だった筈。この人の切り口、表現は本質を突いてる気がして、何年経っても色褪せない気がします。】読了日:03月27日 著者:ナンシー関

別冊 図書館戦争〈2〉別冊 図書館戦争〈2〉
柴崎&手塚がまとまった場面は、何度読んでも主人公組とは違った感慨を覚えます。欲を言えば、毬絵ちゃん小牧ペアももっと見せてほしかった(笑)
【<1>より<2>の方が好きなんですよ。現実から目をそらさずに書いた、極上の恋愛小説だと思ってます。】読了日:03月26日 著者:有川 浩

タッチタッチ
【久しぶりのダニエル・キイスだった筈です。「アルジャーノンに花束を」は文庫版を買い直すかどうか未だに悩み中。】読了日:03月26日 著者:ダニエル キイス

王妃の館〈下〉王妃の館〈下〉
荒唐無稽だけれど、最後まできちんと読ませてくれるのは流石かと。
【浅田次郎氏のイメージがこれで大きく変わりました。こういう作品を無理なく楽しく書かれるってことに、驚き好感度が上がりました。】読了日:03月23日 著者:浅田 次郎

エリザベス〈下〉エリザベス〈下〉
後半は、ダイアナ関連の話題が出てくるのでサクっと読めました。読了後に映画「The Queen」のDVDを見たくなりました。【この伝記でエリザベス2世の印象が変わりました。想像ですが、映画「The Queen」はこれを下敷きにしてるんじゃないかと。故ダイアナ妃とエリザベス女王、両者の伝記を読み比べると今の英王室が薄らと透けて見えるんじゃないかと思ったりします。しかし、何を読んでも見ても唯一変わらないのが、現皇太子のイメージ。ある意味凄い人だよなぁ(笑)】
読了日:03月22日 著者:サラ ブラッドフォード

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
「秋季限定」後再読。小山内さんの「狼」と小鳩君の「狐」の会話は、糸が張詰めた様な感じあり好物です。「冬期限定」は出るのかなぁ。【米澤穂信の作品としては、取っ付きやすいと思うんで、本好きに勧めたくなるシリーズです。】読了日:03月21日 著者:米澤 穂信

エリザベス〈上〉エリザベス〈上〉
【何となく図書館で気になって借りた本だったような。現代英国史を俯瞰で見ることが出来る上、英王室を何となく解ったようになる一冊でした。若かりし頃の陛下の可愛らしい事ったら!!皇太后とエディンバラ公の確執等も、女性週刊誌的に読むとかなり面白かったです。】読了日:03月20日 著者:サラ ブラッドフォード

南極(人)南極(人)
「どすこい」の続編。元ネタを知ってるか知らないかで、好き嫌いが決まりそうな一冊です。私はこのバカらしさも「京極だ」と思えちゃうので、満足しました(笑)某シリーズの登場人物の「今」を知る事が出来たのは、予想外の収穫でした☆【本家の方ではネタバレを避けた表現になってる、京極堂シリーズ主要メンバーの「現在」。おまけというかファンサービス程度な感じで書かれてるのは嬉しかったな。が、関くんが儚くなったのは、やっぱりと思いつつもその扱いの邪険さに悲しくなりました(笑)。】読了日:03月18日 著者:京極夏彦

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
久しぶりに読んだら、目指せ小市民な互恵関係の二人が瑞々しく感じられました。【ココアの作り方をやってみようと思いつつ、思い出せない私はダメだと毎回思うんですよ…。冬季限定が出たら、シリーズ一気通読しなくては!です。】読了日:03月16日 著者:米澤 穂信

別冊 図書館戦争〈1〉別冊 図書館戦争〈1〉
初読時にはあまりのこっ恥ずかしさに、「こいつらどうしてやろう?!」と思った位の破壊力を感じた作品でした。久しぶりに読んでも、これでもかっな甘さにドキマギさせてくれるのは凄いです(笑)とは言え、現実と甘さの組み合わせが絶妙だなぁと思う作品です。【辛い時しんどい時に栄養剤代りに読むと吉。破壊力は絶大ですが、心の糖分は充足できるので元気は出ます。てか、堂上甘過ぎ…】読了日:03月15日 著者:有川 浩

吉原手引草吉原手引草
【構成の旨さと、独特の語り口に引っ張られて一気に読んだ記憶があります。吉原という人間の欲と業が渦巻く世界をきちんと描いていて、興味深く面白く読めました。文庫版は文字の大きさが納得出きず、未購入。また図書館で借りるかも。】読了日:03月15日 著者:松井 今朝子

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
伏線が見事に回収される心地良さを、しっかりと味わえた下巻でした。栗きんとんとマロングラッセ、違いは有れど最終目的は同じ。けれど、過程の違いが大きい事がこの二人にとっては、とても大切なんでしょうね。家捜しして春を見つけたものの夏が見つからず、再購入かもです。【夏は家探ししたら見つかりました。が、また行方不明かも(涙)。】読了日:03月14日 著者:米澤 穂信

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
下巻が出たので購入。下巻を読んでから、春夏を再読せねば!!と思ってしまいます。相変わらず小さな刺が刺さる様で、単なる青春モノ、推理物で無いのが良いなぁ。読了日:03月13日 著者:米澤 穂信

空中庭園空中庭園
「隠し事のない家族」を描いた短編連作集。それぞれ語り手が変わるものの、そこにあるのは「不信」だったり「隠し事」だったりする。読んでいて痛さを感じる作品でした。読了日:03月12日 著者:角田 光代

なつかしく謎めいて (Modern & classic)なつかしく謎めいて (Modern & classic)
【たぶん再読だったような。女性作家さんのSFは刺さる事が多いのは気のせいでしょうか。】読了日:03月10日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン


ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
【DVDが良かったんで、文庫を購入。ぬるい雰囲気が大変好み。盛夏、クーラーがガンガン掛かった静かな喫茶店で、おいしいコーヒーを飲みながら再読したい一冊。】読了日:03月05日 著者:長嶋 有

恋愛の社会学―「遊び」とロマンティック・ラブの変容 (青弓社ライブラリー)恋愛の社会学―「遊び」とロマンティック・ラブの変容 (青弓社ライブラリー)
「雑誌」を基礎データにして、ロマンテック・ラブ・イデオロギーを論じるのは、着眼点しては面白いと感じた。が、分析論と手法に関しての記述が割合多いのがもったいないかと。読了日:03月04日 著者:谷本 奈穂

男よりテレビ、女よりテレビ男よりテレビ、女よりテレビ
小倉千加子氏に求めていた鋭さが無く、肩透かし感がありました。ただ、小倉さんらしさはあるので、小倉千加子入門って感じではお勧めかも。読了日:03月03日 著者:小倉 千加子


面白南極料理人 (新潮文庫)面白南極料理人 (新潮文庫)
映画化されるとの事で、興味をもち読んでみました。柔らかく表現されてますが、衝突があったんだろうなぁと思わせる部分があり、1年に亘る局地での生活の大変さを垣間見ることが出来ました。また、食材の豪華さと冷凍技術の凄さに驚かされました。出てくる料理で一番食べたくなったのは、サッポロ一番味噌ラーメンでした(笑)読了日:03月02日 著者:西村 淳

君はフィクション君はフィクション
らもさんの短編集。やはり巧いです。ギリギリの淵に立ってる危うさと、どこか突き放した様でいてそうでない感じに引きつけられます。読了日:03月01日 著者:中島 らも

美女と竹林美女と竹林
知ってる地名がガシガシ出て来るので、非常にまったり読めました。森見氏の妄想と現実の境目をウロウロする世界は、やはり「オモチロク」愛らしくて魅力的だなぁと、ニマニマできるエッセイ。読了日:03月01日 著者:森見登美彦

10/3月の読書メーター

10/2月分が抜けましたが、10/3月の読書メーター記録を貼りつけます。3月は読んでないつもりで居ましたが、意外と読んでたんだなぁという印象です。

3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4908ページ

王妃マリー・アントワネット―青春の光と影王妃マリー・アントワネット―青春の光と影
史料を下敷きにして、少女マンガ的な雰囲気を醸し出してるあたりは、いかにも藤本ひとみだなぁという一冊でした。数多あるマリー・アントワネット本の入門書としては良いかもしれません。【藤本ひとみの歴史物は、細部が甘い気がしてしかたないです^^;;。これもやっぱり細部が甘かったり、登場人物が今風だったりと欠点が目につくかなぁと】読了日:03月31日 著者:藤本 ひとみ

ジェイン・エア(下) (光文社古典新訳文庫)ジェイン・エア(下) (光文社古典新訳文庫)
「少女」の時に出会いたかったと強く思いました。秀逸で美しく清廉な物語ではありましたが、私にとっては物語の根幹でもある「キリスト教」的な部分が少し辛かった気がします。とは言え、ジェインやロチェスター氏の人物描写や心理描写は素晴らしく、豊かな「物語」でした。セント=ジョン氏は今で言うモラハラだよなぁとか、余計な事を思ったのは年をとったせいかなぁ(苦笑)
【ジェインの考え方は、もう少し若ければ影響を受けた筈。それだけ強烈に清冽で美しく魅力的です。が、今の私には「キリスト教的清冽さ」がしんどくて、読み進む内に「ジェインの生き方は本人も周りもしんどくするよなぁ」と思った次第です。下巻で胸ときめいたのは、ロチェスター氏の告白!!あれは、殺人的なくらいの口説き文句じゃないでしょうか?(笑)。また、氷室冴子が「シンデレラ迷宮」で描いた「ソーンフィールドの奥方」は、まごうこと無くこのジェインであったことに静かに衝撃を受けました。】読了日:03月31日 著者:C・ブロンテ

ジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫)ジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫)
遠い昔に読んだ記憶があるんですが、新鮮な気持ちで読みました。ジェインの潔癖で、正しくあろうとする姿勢は美しいの一言です。物語中盤からがこんなにミステリー的な要素を含んでいことに、新鮮な驚きを感じました。読みながら、氷室冴子氏の「シンデレラ迷宮」の奥方を思い出したりしてます。読了日:03月27日 著者:C・ブロンテ

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)
昔昔岩波文庫かなにかを読んだ記憶が、あったりなかったりした小説。偶々図書館で新訳を見つけたので読んでみました。意外に淡々とした描写だったことに戸惑いました。が、「煽り」の無い描写によって、素直にメアリ達と「秘密」を共有している感じが強くなった気がします。季節が変わり、生き物たちが活動し、新しい生命が生まれ育まれるとともに、子供達の心の扉が開き成長していく様子が、美しいと感じました。長じて読んで気づいたのは、ディコンの「母ちゃん」の素晴らしさでした。【お子様たちの心理描写も然ることながら、風景描写が素晴らしいです。屋敷の冷たさ、土の匂いが本から見える程でした。】読了日:03月24日 著者:バーネット

ロード・オブ・ザ・リング―『指輪物語』完全読本 (角川文庫)ロード・オブ・ザ・リング―『指輪物語』完全読本 (角川文庫)
「指輪物語」を読んだ後に一度借りた様な気がしつつ....。トールキンの構築した物語を、神話や伝説から読み解く感じの一冊。ですが、神話や過去の物語が分からないので、正直読みづらいものがありました。深く知るには最適な一冊だとは思います。読了日:03月21日 著者:リン カーター

歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)
本屋で見つけて図書館で借りました。タイトルに準じてるのは前半2/3程度。それ以後は翻訳者・通訳者のエッセイ等で語られる事が多い、「文化」と「言葉」にまつわる考察でした。どちらも「言葉」や「文化」を扱う方だからこその視点があり、非常に興味深く読むことが出来ました。主題の部分については、国としての外交下手、戦略不足、文化認識の薄さ等について溜息しか出ません...。ここまでくると「教育」レベルの問題じゃないよなぁと思ったりです。【誤訳によって歴史が変わったのではなく、近現代の政治家・官僚が蔑ろにしてきたであろう、文化や言葉への認識が不足してるからこそ起こった事だよなぁと。】読了日:03月16日 著者:鳥飼 玖美子

被写体被写体
好意的な書評が多いので興味を持った一冊。言及されてる渦中の騒動は、朧気ながら覚えています。TVや週刊誌で流される画は、膨大な映像を切り取ったものでしかない事に改めて気付かされました。そして、その「切り取られた」部分以外にも「被写体」としてカメラに追われている人が居る、という当たり前の事実がどれだけ私たちに希薄なのかと。何より、「大衆の好奇心」や「知る権利」「表現の自由」というお題目の前に、生活を脅かされてる「被写体」が日々感じる苦痛や恐怖を初めて知ったような気がします。淡々とした筆致でより強くそれを感じま
読了日:03月13日 著者:三浦 友和

月光亭事件 (徳間文庫)月光亭事件 (徳間文庫)
相方先輩さんからお借りした本。今風の文体でなかったり、登場人物の言葉遣いが古風だったりと、どことなく懐かしい感じのするミステリーでした。密室物に分類されるんでしょうが、色んな意味でベタな結果です。とは言え、探偵モノとして読むとキャラクターが立ってるのでかなり面白く読めました。また、レギュラー陣の造形が非常に巧く、キャラクター小説としても楽しんで読めます。シリーズ全巻お借りしたので、チマチマ読み進めていく予定です。
読了日:03月12日 著者:太田 忠司

“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)
相方先輩さんからお借りしたので、再読。森ちゃん&反町君カップルが可愛くて仕方ない挿話集です。再読しても、やはり遠子先輩の「大事な人」という一言に胸が詰まってまします。傍から見たら「自分勝手」なのかもしれないけれど、彼女からしたら「自分勝手」を封じた結果なんですよね。だから七瀬から責められても「揺るがなかった」けど、心は傷ついただろうなぁと思ったり。なので、あの場面では七瀬の方こそ「自分勝手」なんじゃないのかと感じたりです(そういう私は遠子先輩好/笑)
読了日:03月10日 著者:野村 美月

切れない糸 (創元推理文庫)切れない糸 (創元推理文庫)
相方先輩さんお勧めの本。柔らかくてあたたかい小説でした。同じテーマで米澤穂信辺りが書いたら、ザクザク切り込んでくるんだろうなぁと思いつつ読み終わりました。ミステリーとしては、先読みが出来てしまう難点があります。が、人の優しさ、文体の穏やかさ、視点の柔らかさに、誰もが持っているであろう「頑なさ」が解けていくような気がします。そして、それがこの本(著者)最大で、他の欠点を補って余りある魅力ではないかと思います。
読了日:03月09日 著者:坂木 司

桃色トワイライト (新潮文庫)桃色トワイライト (新潮文庫)
単行本で読んでいたので、実質再読。文庫版は、岸本佐知子さんが解説されていたので購入決定(笑)本編より、解説の方に衝撃を受けまくり。「岸本さんまでこの道に!!」と得も言われぬ感動と、慄きと脱力感を味わせてもらいました。三浦氏の布教活動の見事さに平伏さんばかりです(笑)
読了日:03月08日 著者:三浦 しをん

オシムの伝言オシムの伝言
オシム氏ファンにとっては必携かと思います!!氏の含蓄ある言葉だけでなく、サッカーそのものに対する情熱と愛を感じることが出来ました。いろんな意味で「凄い人だ」だと再確認。非常に読みやすいのですが、氏の言葉の背景を慮ると涙腺が緩んでしまう箇所も多々ありました。斜めの方向の感想としては、千田さんがやたら可哀想(笑)だし、オシムさんはあらゆる意味でややこしく愛らしく迷惑な人だわ(笑)と愉しませてもらいました。
読了日:03月04日 著者:千田 善

ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)
映画鑑賞後に購入。PJの解釈は間違ってなかったし、この冗長で重くなりがちな話を、芯を吸い上げ綺麗に刈り込んだと思います。この小説は読む人を選ぶかもしれません。ミステリーでもオカルトでもファンタジーでもない。決して成長することのない14歳の女の子が見つめ、感じている「現実」を、彼女の言葉で語られる「だけ」の小説です。だからこそ、成長し惑い苛立つ家族や友人の姿が見え、彼女と一緒に困惑し喜び怒る事ができた気がします。母親の葛藤は、今でも多くの女性が抱えるものだと思うと、読んでいて苦しい気持ちにさせられました。時
読了日:03月03日 著者:アリス ・シーボルト

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