2014年8月16日土曜日

『ヒックとドラゴン』雑感

 この1月くらいTLでやたらと『ヒックとドラゴン』の感想を拝見することが増えて、どうやらとてもいい作品でなにやらドラゴンが大層愛らしいらしいと知りました。が、正直ドリーム・ワークスのアニメに苦手意識があるのと、公開当時あまり心惹かれなかったんだよなぁな後ろ向きさで手を出さなかったんです。
 なのに、まぁなんか見てみようかなぁで借りて見たら...。うん...ドラゴンのトゥースレスが最高に可愛らしくてですね...。まんまと「ヒックとドラゴン2」日本公開を求める署名にまで賛同してしまったという^^;;

2014年8月10日日曜日

宣伝に関するモヤモヤ


 昨年のSTIDやホビット2の宣伝や、最近になって頻繁に雑誌で海外ドラマが取り上げられてるのを見て、ずっとモヤモヤしてたのですが、ここから考えたらちょっとすっきりするかもと思ったので吐き出します。

 以下だらだらとした愚痴めいた内容です。

2014年8月2日土曜日

チケット狂想曲

 以前よりアナウンスのあった、2015年公演ベネディクト・カンバーバッチ主演「Hamlet」の劇場有料会員先行発売が昨日より始まりました。発売開始と同時に、 The Barbican Centerより公式フォトも公開され、本当にベネディクトがロンドンでHamletを演じるんだなぁと感慨深くなった日でした。
   



 そんな肝心要のチケットは今日の昼過ぎに確保しました!!!! 本当ならオレンジ会員のまま月曜日の発売を待とうと思ってたんですが、Twitterで流れてくる情報や劇場のサイトで座席確認したところ「もしかして...これまずい状況??ヘタしたら行きたい(行ける)日が取れないかもしれない...」と焦りが生まれ、結局昼過ぎにオレンジからレッドにアップグレードして速攻押さえたという....。
 私としては久しぶりに経験したチケット狂想曲な様相だったなぁということで諸々雑感。

・Twitterの即時性には助かりました。The Barbican Center 公式が細かく丁寧な情報を逐次流してくれたのもですが、それを訳したりまとめてくださる方達がいてくださったのがとても助かりました。繋がりって素晴らしいありがたいと改めて実感した日々でした。
・公式さんが丁寧に対応して下さったのが好印象でした。事前にあった不安があれで随分解消されましたもの。

・当初オレンジ会員(40£ :約6,900円)でいいやと思っていたのですが、発売日が近づくにつれレッド会員(100£ :約17,000円)になられるフォロイーさんが多くてちょっと焦りました^^; 
・結果として私もそれに続いたわけですが、今日のお昼時点での空席状況見たらそりゃアップグレードしたくなりますってば...。
・オレンジ会員と一般発売用にどれだけ残してるのかは不明なのですが、見える範囲だとStalls(SS席)の前方部から中央部はどの日もほぼ全滅っぽい感じがしました(残っていて20席程度)。席種さえ選ばなければ確かに買えないこともない...って感じなのかしら??と思わなくもなく。こればっかりはオレンジ会員発売日の4日にならんと何とも言えないですが^^;;
・初演と千秋楽の1階席が全滅してたのは流石にビックリで、おいおいこれってオレンジ会員用に置いてるんかいな????という疑問が湧いて^^;; 不安に駆られて希望日の前後2-3日を見たら、左右のS席はまだ余裕有るものの中央部が随分減っていてかなり焦った次第。
・私が訪英できる日がとにかく限られていたのと、行くなら良い席で観たい欲望がどうしても抑えられなかったのが+60£投入した理由です。
・発売開始から20時間経過してたのもあるんですが、列に並ばなかっただけでもアップグレードして良かったなぁと。昨日皆さんが並んでる状況を見て、これ月曜日だったら気持ち的にかなり辛いかも...と思ったんです。だったら、席が残ってるっぽいうちに買っちゃおうとなりましたw
・流石に週初めにいくらネット上とはいえ2-4時間待機は厳しいかなと^^;;
・レッド会員で2-4時間待ちだったら、母数が多いと思われるであろうオレンジ会員はどんだけ??と慄いたのが一番大きかった。出せる範囲の金額で解決できるんだったら...と方向転換したのはコレが一番大きい理由です。
・もっと早くグレードアップしておけば良かったんですが、結果オーライということでw

オレンジ→レッドのアップグレードが反映されたのは1時間位かなと。ちょと曖昧なのは、Members Area の表示は変わらなかったのに、1時間後に試しでやってみたら何の問題もなく決済できたからという...。どういうタイミングで反映されてるのか全く分かりません。
・事前にBarbican側よりの「前日までには会員になってね」なお願いは当日の混乱を避けるためだったのかとも思います。
・1日に発売した時点からだと、随分システムが微修正されてる印象でした。
・Twitterで流して下さってた情報から一番大きいと思った変更は2つ。
 確定ページから再度日付指定する場合、ブラウザ・バックとバスケットの下部にあるAdd more performance  ボタンの両方からできるようになってた。
 最初にログインしてから予約に進むと複数回入力しなくていい仕様になった(ただし、決済時のカード情報は入力する必要あり)。
・TLでも仰ってましたが、随時システム変更されてるような印象はあります。そう考えると、むっちゃフレキシブルだなUK...w
・日本に於けるチケット発売システムと比べたら、とてもとっても良心的だと思います。発売開始に並んだりするのは最初から分ってる事だしそこは問題になりません(英国人も並ぶのが好きらしいのは「銀河ヒッチハイクガイド」でアーサが言ってたから知ってるしw)。Twitterや実際の画面を見てたら、数字が減って行ったりアイコンがチマチマ動いていたりと待つのが苦痛じゃないようにしてる印象がありました。その辺は上手いなと感心した次第です。

・実は昨日試しに何度か列に並んでみたんです。待機番号がランダムで割り振られてるとかいうのは信憑性高いと思ったのが、18:20くらいに予約ページに行ったら(3回目くらい)、57な数字が割り振られたこと(それ以降は、3000〜4000番台だった)。この時、偶々空いた隙に上手く入り込めたのかもなんですが、一種の運だなこれはと思ったです。

・相方には散々「だから早くアップグレードしおけとあれ程言ってたのに。そりゃ高い会費払ってる人を絶対優先するに決まってるってば。どんな席でも良いんだったら別にいいけど、良い席で見たいんだろう?だったら優先される方にいなきゃ駄目だって。兎に角、出せる時は出しておけば何事も楽になるんだからと前から言ってるのに、結局決めるのが遅かったり中途半端なタイミングだから。」と延々ぐちぐち説教くらいました...。

・一人だったり2席離れても良かったら結構美味しい席空いてたのに...ぐぎぎぎと歯ぎしりしましたw そしてそれを相方に言ったら「なんでそんなことを考えるのかわからない!!」とこれまた説教...orz
・一応、相方は諦めの境地で付合って下さるそうです。ありがとう(棒読)
・全編当然の事ながら英語なので予習させなくてはならないと今から計画中。取合えず、戯曲は読まない(読みたくない)人なので、映像でなんとか予習をと思う次第。10月のNTLiveが「ハムレット」なのでタイミングとしては良いんだけど、抵抗するのは目に見えてるし...。映画関係で何か無いものか探さないと!

 The Barbican Center Hamlet公式サイト:http://hamlet-barbican.comを作っていた事に驚きました(笑) どんだけ力入れてるのかとw
・ベネディクトがハムレットをロンドンの舞台で演るかもという噂が出てからほぼ1年と少し。当初は、単なる噂で直ぐ立ち消えるのか、観測気球なのか、好意的なフライング情報なのかとざわざわした事を思い出し。そして、上演劇場や公演期間が囁かれる様になり、発表され...やっとチケットが発売された。なんかもうリアルタイムで駆け上がる役者が持つエネルギーの凄まじさ、特別な輝きを放つ個性が周囲を巻き込む圧倒的な何かというものを、目の当たりにしてる感じすらあります。そして、こんな素敵な希有なタイミングをリアルタイムで味わえることの目も眩まんばかりな幸福さったら!!! その姿を同時代で瞬間瞬間で見れる喜びったら!! 泣きたくなるくらい本当にほんとうに幸せ過ぎて。
・1年後のチケット購入でこんなに盛り上がれるとは思わなかったw 共演者も決まってないのにホントどうなるんでしょうね^^
・てか、クローディアスとガートルードの配役が物凄い気になって仕方ないんですが!! これで百万一サー・パトリックと共演とかになったりしたら...と妄想するだけで動悸が激しくなる仕様ですw ベネディクトとサー・パトリックが舞台で共演とかなった暁には、劇場で完全に魂抜けるのは確実ですw まぁそんな美味しすぎることは絶対ないと思いますけどw
・以前噂というかファンのだったいいなぁで出てたゲイリー・オールドマンでも抜け殻になるのは必死ですw いやもう妄想レベルでも倒れます^^;
・チケット確保できたのでお気楽に妄想できるし、共演者の発表待てるのが凄く嬉しい。
・なにより月曜まで不安になったりドキドキしたりしなくていいのが一番嬉しいんですってば(笑)

< 8/3 追記 >
 取った座席がどうなんだろうか...と不安になって検索したら、LONDON THEATRE GUIDE - ONLINE で立体的な座席表がみつかりました。なんか思ったより近くて舞台もちゃんと見えそうでむっちゃ安心しましたw

< 8/14 追記 >
 11日の一般発売。劇場側とチケット プロバイダ(複数)との間で巧く話が出来てなかった為なのか不明ですが、枚数制限に関わる部分で劇場側が後手に回った感があったり、不公平感や不満疑問がかなり出たみたいで^^; 確かに、劇場以外でチケット買った場合、どう対応するんだろうとか枚数制限が可能なのかと言われれば、う~ん...と首を傾げる部分もあるんですが、今後の対応や推移を生ぬるく見守って行きたいと思います。ただ、有料会員向けのアナウンスやシステムなどは割合好意的に受け止めていただけに、ちょっと残念だったなぁと思います。
 とは言え、ロンドン演劇界における最速完売記録!! だとか( 関連記事: Benedict Cumberbatch Just Outsold Beyoncé and Jay Z | Vanity Fair )。なんかもう、ベネディクト人気すごいねぇぇぇぇぇ、プレス ナイト後の劇評が怖いね...な気分(^^;;
 そして、100£ぶっこんででもチケット抑えられて良かったぁと安堵しました(笑)

以下ちょっと毒吐いてますので隠します。


・チケットは1公演分しか取ってません。てかこれが精一杯ですってば(笑)
・発売前に「煽るつもりはないですが、ベネディクトが休むことも考えて保険の為に2公演くらい取っておいた方がいいですよ〜」というTwが回ってきましたが、滞在できる期間も限られてるし同行者の意向もあるという状況ではそんな事は最初から無理ですわ〜ですw 
・現地や英国に近い地域に住んでらっしゃるとか、好きなタイミングで渡英できる方とかいう、公演期間のしかも間を置いて複数回足を運べる人じゃなきゃそれは無理ですってwww と思いました。
・実際、公演期間に訪英のために纏まった休暇を取ることが難しかったりします。そして、同行者との関係もある。来年も相方に付合ってもらう事になりますが、舞台に興味が無い人に付合ってもらうのは旅行中1回でも御の字です。2回目とは言え折角UKまで時間掛けて行くんだったら、観光もしたいし前回行けなかった場所へも行きたいと思う哀しいかな日本人観光客なんですよ。しかも、夏休みを使わずに休める期間なんて長くても1週間程度。海外のホリディに比べたら確かに無茶な休みだわ...と思わなくも無いです。が、一応日本の社会や会社に属している以上は、嫌でも合わせなきゃいけない。出来る範囲でなんとかしないといけないんです。
・なのでそのTwは失礼ながら、この方何度も足を運ぶことができる方なんだな、それを誇示したいんだなと思ってちょっと嫌な気分になりました。
・そりゃロンドンが東京くらいの場所に合ったら、金銭的には辛いけど複数回と言わず毎週末新幹線で通うさ!!それくらいは好きなんだよ皆!!! だけど、それぞれの現状や事情と折合いをつけて、色々頭下げたりしお願いしたりして時間を頑張って作った1回をワクワクしながら待つんだって!と思った次第です。
 

「ホビット3」予告雑感

 7/28に公開された「The Hobbit: The Battle of the Five Armies」予告を観ての雑感(主にビルボについて)の右往左往してる雑感です。


The Hobbit: The Battle of the Five Armies - Official Teaser Trailer [HD]






 公開された「ホビット3」予告でのマーティン演じる青年ビルボの姿に、サー・イアン・ホルムが演じた老ビルボをすっと思い出し、冒頭のモノローグがマーティンとサー・イアン・ホルムの声が重なったように感じました。製作時期が異なり、演じる役者が異なるにもかかわらず、ビルボ・バギンズという人物像が歪むこと無く、一つの疑問を感じること無く作品の中に存在してるという凄さに圧倒されました。
 LotRから見たらホビットのビルボは過去の姿だし、ホビットから見たらLotRのビルボは未来の姿。そう思うことが何一つ違和感が無いんです。それって物凄いことじゃないのかと思われてならないんです。勿論、製作陣が同じで、ホビットとLotRを歴史絵巻として描く意図があったことも理解しています。それを含んだ上で、マーティン・フリーマンとサー・イアン・ホルムって何て素晴らしいのか!!と思わずには居られないし、この二人が命を注ぎこんだ「ビルボ・バギンス」というキャラクターの奥深さを感じずには居られなかったりします。

 そして、Miko#221back @eastofthesunJPさんがTweetされた、予告冒頭のビルボのモノローグのトランスクリプト

を拝見して更に、「思いがけない冒険」に出た青年ビルボが生死や各々の人や種族の生き様や在り方、綺麗な部分汚い部分あらゆるモノを間近で見て、自ら剣を持って戦って守ってという経験をし、穏やかなホビット庄に戻りゆっくり歳を重ねた老ビルボになる。 それが全く違和感もなくすぅぅと一本の線で繋がったというのか、ビルボ・バンギズの道程が綺麗に澱みなく繋がったと思った瞬間、胸が詰まって涙が止まらなくなりました。
 ホビット1部の臆病だけれど好奇心と冒険心に満ち溢れてるビルボと「王の帰還」で西へ旅立つ老ビルボが同時に思い出されもしたし、指輪という運命を背負いながらもそれに囚われること無く(多少の影響はあったとしても)「一人のホビット」して生きた。そんなことが怒涛のように脳内から溢れだしてしまい...。

  何よりも、 マーティン凄い...!!!!!と全身に鳥肌が立ちました。
 ホビット1部の冒頭でも思ったことですが、サー・イアン・ホルムが創った「ビルボ・バギンズ」を壊すことなく身の内に取り入れて、尚且つマーティンだからこそのビルボ・バギンズとして存在してる。また、サー・イア
ン・ホルムの老ビルボからマーティンの青年ビルボを難なく思い浮かべることもできる。時を超えて優れた役者二人がそれぞれ異なる道具を使って丁寧に一つの人格を形作ったかのような印象を抱き、そのことに驚きと凄さを感じてしまってます。
 余談ですが、私にとってビルボの基本像はやっぱり最初に出会った老ビルボなので、青年ビルボに面影を求めてしまう部分があります。マーティンのビルボはそれを許してくれて、なおかつ青年ビルボにしかない姿や表情があり、それが老ビルボに繋がると思わせてくれる何かがあるのが堪らなく嬉しくて幸せで...未来を思うと悲しくなるんです。マーティンって本当に凄い役者さんだ....。

 ぎゅうひ@28w_w28さんのホビット三部作のポスターを並べてらっしゃるTw




を拝見して、ホビット三部作はビルボの物語なんだと改めて。確かに、ドワーフ達が故郷を取り戻す物語であるけれど、あくまでもビルボの目を通して語られる物語なんだ。ビルボが冒険に出て運命の指輪を拾い、竜やあらゆる種族と対峙し、大小の戦いを経験し、ホビット庄へ戻ってから紡ぎ語る物語なんだと( 対してLotRは、仲間たちが語り紡ぐ物語だから、ああいうポスターデザインになったんだなあと今更ながら気づいた次第)。
  Twで言及しておられるように、ビルボの表情が見えないのに映画のトーンや物語が分かる背景描写とビルボの佇まいが素晴らしく。そして、これって原作で紡がれてる世界や物語、キャラクターと役者、なによりファン(や観る人)を信頼してなかったら出来ないデザインじゃないかと思い至り、多くを語らないデザインの奥深さをも感じたりしてます。

以下箇条書き雑感

・ポスターのビルボの姿が、「王の帰還」でゴンドール候に忠誠を誓うピピンの姿と重なり更に泣けて仕方ない。
・ピピンの歌を重ねてきたPJがほんとにズルい。あの歌は卑怯だってば(大泣)
・こんな辛い経験をしたビルボがフロドを引き取って育てたのかと思うと更に泣けてきて...
・フロドがあんないい子になって、ちゃんとビルボの意思を継いで中つ国を救ったのかと思うとなんかホビットって...! ホビットって...!!と泣き伏すしか無く。
・改めて「思いがけない冒険」でガンダルフがガラドリエル様やビルボに言った言葉が、ズシンと響いてきてます。
・ホビットとLotR通じて出てるキャラクターで役者が変わったのはビルボだけなんだと気づいてですね...。マーティンってなんて...なんて凄いのかと打ち震える思いです。
・サーガ通じて初めてスティング(つらぬき丸)を格好いいと思いましたw
・トーリンとバルドのやりとりが辛くて辛くて
・ガンダルフが倒れてる場面は、大丈夫!爺はビルボの誕生日に元気に花火打ち上げに来るから...大丈夫だから!!と言い聞かせたくらい衝撃でした。
・と一緒に、ガラドリエル様でサー・イアンと相思相愛で来世に一緒になりたい!とファンガールまんまな発言をされたケイト様とのキスシーン(おでこだけど)だから! ある意味すごい幸せな場面だから!!!!と言い聞かせるまでしてました...
・初めてバルドを格好良いと思いました。確かにアラゴルンを彷彿させるよなぁ。
・茶色爺なラダガスト翁と白いサルマン様の出演はございますでしょうか?
・最後、ホビット庄で老ビルボが出てきたりなんかしたら臆面もなく泣きじゃくる自信あります! (今それを想像しただけでアカンくなってきてる...)
・スマウグさんとネクロマンサーも激しく楽しみw
・いやそれよりもトーリンの命運がですね...後半怒涛の展開じゃないかと思われて怖いんですが...
・しかし、PJは本気でLotRに繋げてくるんだなぁ。