2012年2月19日日曜日

12大河 4-6話雑感


某所にて2/12公開

毎話感想は厳しいので、思いついた時にまとめて感想を上げれたらないいなという感じでやってみます。しかし、大河感想は04大河以降だと08大河の上様がいた時に書いたのが最後だった気がします。

 今のところ朝廷側の魑魅魍魎たちが繰り広げる権謀術数というか、腹の探り合い権勢の競い合いが愉しくてしかたないです。
 中でも藤原忠実(=國村隼さん)の腹に一物ある風情を拝見する度に「イイなぁ、素敵だなぁ…」と溜息がでるのですよ!なんだろう、斜陽っちゃ斜陽なのに、少し権勢を取り戻してこのままどうにかして地盤を固めて次世代へ繋げたいという欲望が品よく(←絶対的なポイント)見え隠れしてる様にウキウキするのかもしれません。
 そして、それに対抗する新勢力な藤原家成(=佐藤二朗さん)と高階通憲(=阿部サダヲ)のしたたかさと埋もれない存在感。いやぁホントに本当に楽しいぞ!!

 阿部サダヲさん演じる高階通憲(後の信西)には、毎回良い意味で予想を裏切られてます。出てくるとその場がふわっと軽くなるんだけど、何か一筋縄でいかない雰囲気が漂ってるし、その後の信西を思うとこれがどう変化してどんなフィクサーな姿を見せてくれるのかと、期待が膨らんで仕方ないんです。鹿が谷とか保元平治は戦闘だけじゃなく、裏舞台の王家貴族武家の思惑、策略などをきちんと見せてくれたらホント楽しくなるのになぁと思ったりです。正直な所、役者陣の顔ぶれを見てると朝廷側の様子を描いたほうが絶対見応えがある気がしますよ!(大河の戦闘シーンって結構煽る割に大したこと無い事多いし^^;;)

 そして、王家(この時期は王家でいいでしょ。南北朝の王政復古や明治の王政復古の大号令とかあるんだしさ。決して用語的に間違いじゃないと思うんですがね)。待賢門院璋子の空虚さに毎回「怖いぞ…璋子…」と呟いております。その反面、あの空虚さというか無邪気さとかって下手したら物凄く「白痴的」になるんだけど、見事に「知性ある空虚さ」になってるのが檀れいさんの巧さだなぁと感心することしきりです。そして、待賢門院璋子に対峙する美福門院得子の妖艶さ!!
 今夜放映された6話で二人の美姫がすれ違い言葉を交わす場面。僅かな場面にもかかわらず、力関係や個性、力の探り合い等が見えたのは凄かったと思うのです。目線と身体の動かし方、台詞の使い方で多くを語らずともきちんと見えるもんだと、役者さんの力量に改めて感心しました。

 そしてそして、鳥羽院!!やっぱり三上博史さんいいよぉぉ!!!それしか無いです。設定的にはヲイっと突っ込みそうな部分もなきにしもあらずですが、まぁその辺はフィクションだし、こういう表現で見せるのもありかと許容範囲内です。それを言い出すと、宮廷側の女性についても御簾はどうした!几帳か扇くらい用意せんかい!北面の武士ごときに直接声掛かけはありえんやろう!?となってしまうので(^^;;。その部分については、女優さんを見せるために無くしてるんだと理解してます。

 武家側は、平忠盛と源為義推しは変わっておりません(笑)。中井貴一とコヒさんいいなぁぁ。4話「殿上の闇討ち」は忠盛と為義だけで満足だったくらいです。中井貴一の衣冠束帯が素晴らしく格好良くて、大貴族的な雰囲気があって、少し枯れた佇まいも素敵で…。そして、あの台詞と殺陣!!兎に角、もう画面の前で「かっけー中井貴一っ。かっこ良すぎ!!!!流石元信玄(えっ)」とか意味不明な戯言を騒ぎまくりでした。
 そして、対峙するコヒさんがっ。これまた必死さと卑屈さとコンプレックスが綯交ぜになってる感じが見事でした。ホントにコヒさん大好きっ!!闇討ち前の、忠実に脅されてる場面も非常に好きで、コヒさんと國村さんのやりとりに身悶えしちゃうくらいでした。こういう組み合わせが拝めるのが、大河のいいところだァァと久しぶりに確認した場面でもありましたです。

 で主役。もう主役は父世代と朝廷でいいよとまで思う私にとって、ほぼ休憩タイムと化しております。だって、今現在の清盛って…正直面倒くさい奴じゃないですか(ヲイ)。海賊退治で盛り上がってみたり…。まぁ一応清盛の成長物語なんで、夏以降に期待しておりますです。

 さて、NHKさんが力を入れていたらしい6話ですが。NHKさんが力をいれると大概コケる法則通りだったと思いました。しかも、朝廷側が描かれないとなんて平易な物語かと、ちょっとビックリしたり。いやぁいいんだけれど、余りに安直じゃないかい?出来ることなら、高階通憲を細かくフォローしたほうが当時の朝廷の外交や貿易、地方への影響なんかが伺えてよかったんじゃないかい?とすら思ったのですが…。

 何より「俺は海賊王になるんだ!」な台詞は、某少年漫画連載の日本で一番売れてるマンガまんま(私は興味が無いので未読)じゃないのですか?と流石に突っ込みました。いいのかそれで!?そんな安直な台詞でいいのか?!と思い、ちょっと今後が不安になったりもしましたよ。海賊側のメーキャップは『パイレーツ オブ カリビアン』まんまだし…。NHKが力入れれるとホント駄目だよなぁ…。

 前も書きましたが、藤原忠実さんちの次男坊(頼長君)が出て死ぬまでは見続けます!側近押し倒しみたいやん!(ってヲイ)

<追記>

予告キタっ。予告だけでお腹いっぱいになりかけた!!予想より登場が早くてちょっと意表を突かれた予告だ!!
来週2/26放送で忠実さん宅の頼長くんがやっと登場ですよ!
「来たっ山耕。山耕来たっ」と大騒ぎ。しかも、あの台詞は何「粛清」って何?!
何、属性が土方な頼長くんなのか!?完全に脚本とNHKは狙ってるよね!!と息切れするくらい大騒ぎ。
衣冠束帯なお公家さん姿がとても似合ってて、物凄く美してビックリだよ、山耕。そりゃ、共演者に「一番似合ってるね」と言われるだけあるよ。なんか、あんなお貴族様に言い寄られたら押し倒されてもイイよ!とすら思えた、色気と凄みでした。タイトルにも「内大臣」と入れてもらえるんだから、きっと凄く美味しいんだろうなぁぁ。1週間が長いぞ!!公式HPで予告だけリピってしまいそうな勢いです(笑)
 予告でこんだけ盛り上がれるって、来週何処までテンション上がるんだろうか物凄く不安だわ…。
 
 会津藩広沢様を演じてらした矢島健一さんは、藤原教長さんでした。早速Wikiでチェックしたら、保元の乱で頼長くんに加担してくださる方なんですね。それを読んでウキャウキャした私がいます。なんかもう、狙ってるとしか思えない配役ですよね☆保元の乱が益々楽しみになりました。


 今夜は相方が飲み会でいなくて良かった(笑)。いたら、喧しいと怒られるところだった…(私はお子様か…)。

BBC 『Sherlock』/ 第2シリーズ予告


某所にて2/12公開

今更ですが、某所1と某所2にて先月本国で放映された『Sherlock』Series2の予告を見つけてリピり中。予告だけでかなりお腹と心のキャパが一杯になり漏れ出そうなので、感想を上げます。予告を見たら本編が物凄く観たくてみたくなって、UK版のDVD購入しそうなのを必死で自制中。30-90秒の予告でこれだったら、本編(US版でも可)見たら一体どうなるんだろう?!と己が恐ろしいです(^^;;。

 Series2 Episode1 "A Scandal In Belgravia"
 原典とグラナダ版ガイ・リッチー版でもホームズが認めた唯一の女性である、アイリーン・アドラー登場らしいです。アイリーン役の女優さんが非常に肉感的で美しくて、ちょっとドキドキなんですが(笑)。予告編で目を引くのは、やっぱりシャーロックのシーツ巻でしょうか(ヲイ)。いったい何がどうしてそうなったの!?シーツの先をわざと踏んで裸にさせるという、高度(なのか?!)な嫌がらせしてるのはマイクロフト兄なの!?とワクワクしちゃったりです。兎に角、ベネティクト君の細っこくも鍛えられた裸体を拝めるのは、眼福の極みだと断言します!(と物凄くイヤそうな表情もね)
 ジョンとシャーロックに限って言えば、大層愉快そうな雰囲気が漂っているのが嬉しい。
 先ほど辞書で Belgraviaを調べたらなら、イギリスの高級住宅地だそうです。一体どんなお話なんだろうか!?と楽しみ。
 で、バックに流れてるのがEurythmicsのSweet Dreamのカバー。誰のカバーかわかりませんが(ヲイ)、退廃的な感じが画面と合ってて素敵です。

 Series2 Episode2 "The Hounds of Baskerville"
 すみません。グラナダ版でこれの元ネタを見て「ヲイっ、これはありなのか!コナン・ドイル!」となりました(_;;。何となく原典の長編ってこれとか大猿とかの印象が強くて…。ただ、今回はホラーってことらしいのでちょっと期待してます。ムーア(なのかな?)でのロケ写真が美しいので、そちらも楽しみ☆

 Series2 Episode3 "The Reichenbach Fall"
 某所2で字幕付きを見まして…。ぶっちゃけ泣きそうになりました(苦笑)。えっと…最後の事件が元ネタで、有名な滝落ちなんでしょうが…。えぇぇ!!な場面の連続でして、一体本編はどうなってるのさっ!とフラストレーションがたまる作りになっておりました。
 予告編のシャーロックとジョンの台詞が泣けるんだ、ホントに。NHKで放映する時は字幕でお願いしたいくらい、二人の声が豊かで堪らないものがあります。


<追記>
 このところの『Sherlock』漬は、我ながらビックリするくらいです。こんなにどっぷり浸かったのは、04大河とかThe Load Of The Rings以来じゃなかろうか…。TNGは延々リピって見れるくらいで落ち着いてる事を考えると、現在進行形の凄さかもしれない
 やっぱり現在進行形物に足元すくわれると物量が桁違いに多い上に、本家本元の燃料投下をもろに受けるしなので…体力、精神力、情報力の勝負に巻き込まれるのかもしれない…。第二次大戦の連合側の物量作戦は正しかったのかもしれない…。恐るべし、現在進行形…(何かが違うし混乱してる)。
 あと、国外作品に嵌ると吃驚するくらい英語に抵抗が無くなるのが不思議。脳内補完してまでも原語を聞くし、英文読もうとするもんなぁ。なんで、これを中学生の頃に知らなかったんだろうか思うです。学生時代に知ってたらきっと今頃は今よりは聞き取れてた筈なのに!!!!過去の私に教えてやりたい「英語は将来の萌えに役立つから。ちゃんとやっておきなさい」と(ヲイ)。


<追記2>2012.3.5
 S2 Ep.1 シャーロックのシーツを剥ぐイヤラがらせは、やっぱりマイクロフト兄ちゃんでした(笑)。そんな兄弟が大好きだ!と思う今日この頃です。
 ここの所、ほぼ毎日某所に落ちてる予告とかお試し映像を眺めてます。お陰で、S2視聴への欲求が鬼のように高まってしかたないです。どうしてくれるYouTube!(ってヲイ)。このままだと、S2のUK版DVD買っちゃいそうなんですが…勘弁して…

お買い物中毒な私(嘘)

某所にて2/11公開

たまには一社会人若しくは一女性らしい、真っ当な話題でも書いてみる必要があるのではなかろうかと思うに至ったので、書いてみます。文章の書き方も一般受若しくはこれってリア充かも?なのにしてみます!絵文字もガンガン使ってみたい所存です!(大体こんな前置きをする時点で色々…)

 昨日、建国記念日の前倒し振替休日でした
 前職場のお友達もそうだったので、久しぶりに平日ランチとお買い物(バレンタインデー前だし)でもしようか!?ってことになりました。
 お昼前に待ち合わせして、バールらしきお店へ!予約無しでも入れたのは流石平日だなぁとちょっと嬉しくなったりでした。メインとパスタが出てくるコースを頼んで、2時間近くお喋りに興じました。お料理はショートパスタもメインの牛すね肉の煮込みもとても美味しくて、お腹も満足しました

 そして、お買い物です!!
 先週ハーフブーツが壊れたので、その代わりで素敵なのがあれば買いたいなぁ、最終セールだしお得に買えたらいいなぁとか思ってたんです。友達に付き合ってもらって、靴売場をウロウロ。気になるブランドでハーフとショートがみつかりました。ただ、いくら50%OFFとは言ってもやはり2足は無理っ。ってことで、散々悩んで売り場の方にも迷惑かけつつショートブーツを購入しました。ハーフの方も捨てがたかったんですが、チャックが無いので脱ぎ履きが大変ってことで…。あれで、チャックが付いてたらもっと買うまでに時間がかかったかもでした。

 友達と特設のチョコ売り場であれやこれや目移りしつつ、試食も楽しみました。職場とか友達用のは先週買ってたので、ホントに冷やかし。お店の方には申し訳なかったかな??

 そろそろ帰ろうか?な時間に入ったテナントさんで、BOYSっぽいデザインのダウンジャケットを見つけちゃいました!21,000円のが9,200円になってたので、なんか勢いでお買い上げ。新しいのを出してくれたので、来シーズン用で確定!デザインと色が、先週男性ブランドで心惹かれまくった革ジャケットと似たのも、即買いの要因だったかなぁ。

 そんなこんな感じで、久しぶりの平日休日はのんびりまったり買い物で終わりました。たまには良いよね☆

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 ふぅ疲れた…。普段書きなれない内容を、書きなれない書き方で書こうとすると妙に疲れます(笑)。何より、絵文字がどれを使えばいいのか分からない!SMSですら、全部テキストなのに…(面倒くさいのでキーボード設定から外してる^^;;)。華麗に使いこなせる人たちが羨ましいです。

 社会人としても女性としてもどうかと思ったので、上で書かなかったネタです。
 友達の化粧品購入に付き合って、珍しいものを色々見学しました。最近の化粧品って色々あるんですねぇ!とお店の方に話して、ビックリされたり(^^;;。興味を持ったついでに、肌色診断とやらをしていただいて、肌色に合うファンデーションの番号と口紅の番号を取り敢えず教えてもらったり。更にお店の方の好意で、化粧下地と口紅だけの薄化粧を施していだたきました。薄化粧てか、化粧自体何年ぶりなのかしら。しかも、帰宅後「顔と唇が気持ち悪い…」と速攻洗顔しました。いや、その辺は流石にどうよ私…になりましたが、それはここだけの内緒話ってことで。
 けど、高いねぇぇぇぇお化粧品。何で、この量でこの金額するの!?とひっくり返りそうでした。今、私が使ってるのが500-1,000円(石鹸,化粧落,化粧水,日焼止を合算しても、2,500円_;;;)だから余計にそう思うのか?!
 それでも、ファンデーションのリフィルごときが4,000円超って、何事なのかと思いませんか?!原価がいかほどで利益率はどれほど!?とか慄いておりました。
 しかし、店員さん方は皆さん丁寧にお化粧されてまして、皮膚呼吸大丈夫か?とちょっと心配になった次第です。一体、顔にどれだけ費やされてるんだろう??聞いてみたくなった時点で、女子力とやらからは嫌われてるに違いない。

<追記>
 化粧品のカウンターで薦められた日焼止め付下地クリーム(アイボリー/税込¥4,515-)。サンプルを頂いて購入を考えてたんですが、やっぱり顔に色を付けると口紅も必要な気がして、色々面倒くさいしトータル考えるとお高くなりそうなので、サックリ無かった事になりました(笑)。ただ流石に年齢を考えると日焼け止めは必要なので、薬局で薬用日焼け止めクリーム(無香料/税込¥1,260-)を買いました。これで今年の春夏は乗り切れますよ!

 てか、ホントに女子力とやらからは毛嫌いされてると思う昨今です。

BBC 『Sherlock』/彼らのブロク

某所にて2/11公開

今更なネタで恥ずかしいのですが…。

 BBCドラマスタッフが公式に上げてる、ドラマと連動している噂の「ジョンのブログ」とかシャーロックのHP(フォーラムがメインっぽい)をちまちま読んでます。
 読んでいる内に スタッフ、なんて恐ろしい子たち!!! とかBBC、なんて恐ろしいTV会社!!! な気分で一杯になりました(笑)

 あれを読まれた方は凄く凄ーく納得して下さるかと思うんですよ、上記の感想に。英語だからなぁと敬遠されてるドラマファンの方は、躊躇わず今すぐ行くべきだと断言します。Web翻訳のたどたどしい日本語でも、充分に萌えられる世界がそこにあります。
 また、時間があるなら翻訳でざっくり要旨をつかんで、原文をちまちま追っかけて読むと更に「こいつらってば!」な気持ちに至ること間違いなし。
 なんで君たちは、ブログのコメントやフォーラムでそこまでいちゃこらできるのか!?そんな君たちは一体なんなのか!?序盤のジョンのコメント「牛乳を買いに行く順番云々」だけでも驚いたのに、それ以降のシャーロックとジョンのコメントの応酬ときたら!!!!あれを読んだら悶える他ないじゃないか!!何を考えてるこの二人や制作スタッフは!!(息切)

 もっと言えば、世界中の腐った女子達をこんなところにまで引きよせて、一体何を企んでるんだ!!BBC!!(これの展開=野望にNHKも乗るべきだったと思います)。
 何をどう考えてもこの作品のスタッフには、腐った人が一定数いるとしか思えません。公式かどこかにUPされたドラマ撮影中のオフショット(スタッフ撮影)でも、 シャーロックとジョンの中の人使ってる色違いのカップがあったとか聞き及ぶに至っては…。萌えるじゃ無いか!燃料投下されたじゃないか!そんなに引き寄せて何がしたいのか、BBCスタッフはホントに。

 さて本国と本邦のファンが盛り上がってる第2シリーズです。もの凄く見たいんです(>_<)。英語が分からなくてもいいさ。2割程度しか理解できないけど見たいんですよっ。かといって、UK版のDVDを買ってしまうと...Patrick Stewart氏出演の『Hamlet』DVDの二の舞な気がするし...(持ってるだけで満足状態) 。
 けど、もの凄く見たいんですよ私。

 こんなせっかちな私が一番早く見られる手段は、US版iTunesからの購入。だけど、USでの放映は5月初旬らしい(遅いっ遅すぎるぞUS)。なので出るとしたら、7月位かなぁと予想してます。その時期までにはNHKじゃ絶対放映しない(できない)と思うので、恐らくそれが最短で入手できる方法じゃないかと(それまでに放映してくれたら神扱いするよっNHK)。相方は「ネタバレ云々」と御託を並べてるんですが、私は全く無問題!!ネタバレな程英語聞き取れないって!読解力ないって!だからホントに大丈夫さっ(涙)。てか、元々ネタバレされても楽しめる性質だから!な勢いです。

 こんな私を「NHKの放映がそんなに待てないって、どこまで...」と呆れてる相方。挙句、「NHKも吹替に時間かかるんやから、無茶を言っちゃいけない」 や「おとなしく待ってたらいいやん...」とかむちゃを言われてます(無茶私か...)。ちなみに吹替え云々については、「字幕でいい!てか字幕こそ希望!!」と力説する私が居ました。だって、原語の方が更に萌えるんだもの!(ってヲイ)

 そして、相方は昨年夏以来「正直Sir.アーサー・コナン・ドイルは凄いと思うわ。全く興味のかけらすらなかったヨメを、こんだけシャーロック・ホームズに嵌らせたんだから。いや~凄いぞコナン・ドイル!って感じやね。」と妙に感心することしきりです。
 そんな相方はグラナダ版と聖典をこよなく愛してらっしゃるそうで、私にも「原典読め!推理ものとしてはどうか、それはどうなのかコナン・ドイル!と思うけど、BBC版とガイ・リッチー映画が好きなら、あの世界観についていける。というか、絶対好きやから読むべき」とおっしゃいます。
 相方のシャーロック観は「推理モノじゃない。楽しむのは、シャーロックがワトソンに披露する細かい推理。そんなことからこんなことが!という驚きと楽しさやねん。そして、傲慢かつ天上天下唯我独尊なホームズを純粋に尊敬するワトソンくんの関係や!トリックなんてどうでもいいねん。推理とか犯人探しなんてどうでもいいねん!」なもの。それって、ある意味BLっちくな楽しみ方じゃ…と突っ込んだら「違っ。絶対違う」と断言。いや、絶対BLちっくだよ…と今もって何が違うのか分からないヨメです。相方がこの世界を理解してくれたら、世界は大きく広がるのに(悔) 。横から「広がらなくて結構っ」と突っ込まれました…ちっ。

 しかしながら、原典はちょっと軽いBLとして読めそうな(ヲイ)気配があるので、興味は惹かれてます。が、グラナダ版で「えぇぇぇこの展開はありなの!?これはミステリーじゃないのか!?えぇぇこれが結末かよ!いくらオカルティズムに傾倒してたからってありかよ、これ」と萎えた記憶があり、その部分でためらってる次第です。けど、軽い精神的イチャコラなBLってもろ好みなんですよね、私。どうしようかな…。

<追記>
 第2シリーズ放映に向けて予習が必要!予習をしておけば細かい部分に楽しみが増えるぞ!という相方の強い勧めに負け、グラナダ版を再視聴し始め、本棚にあった『シャーロック・ホームズの冒険』(延原訳)をチマチマ読み始めました。萌えの前にはあっさり膝を屈してしまうことが、これで判明しました。あんだけケッとか言ってたのに…。過去の私に「考えろ!将来何にハマルか分からないから、よく考えろ!」と諭してやりたい…。

 グラナダ版ですが、DISC3『まだらの紐』まで再視聴しました。前回観た時は萌すら無かったのに、今回はいくつかの場面でリピる羽目に陥りました、HAHAHA。しかも、『Sherlock』の元ネタ探しまでしちゃってます。ホント、人間何に足元すくわれるか分からないよね…な感じで遠い目をする毎日です。一緒に見てる相方は「いやぁ。やっとグラナダ版を遠慮無く観れるわ」とご満悦。それはそれでちと悔しい(えぇ)。
 原典ですが、取り敢えず『ボヘミアの醜聞』は読了。アイリーン・アドラーってこんな女性だったの?!とちょっと驚きました。ガイ・リッチー版とかSeries2のイメージがあったんで、あっさり風味だったのが驚きの理由です。まぁ当時の女性観からしたら十分印象的なんだろうかと。時代変わればイメージも変わるもんだと、時代の変遷なんかも楽しんでおります。

U2『From The Sky Down』を観て

 昨年末にWOWOWで放映されたU2のドキュメンタリー映画『From The Sky Down』。ディレクターズカット版が発売されたので購入。
 ジャケットがLarryかBonoかの判断がつかなくなったのが、個人的に非常にショックでした…。だって、LarryとBonoじゃ男前さが桁違いなのに、それが分からなくなるなんて私の目がオカシクなったのかと(酷)。相方にも「大丈夫か?BonoんとLarryたんが分からなくなるなんて。まぁそれだけBonoんが格好いい証拠だがな!」と言われ、ショックも二倍に…。


 そんな与太話はさて置き『From The Sky Down』です。U2ファンには凄く嬉しい映画だろうし、嬉しい贈り物だろうなと思います。映像も綺麗だし相変わらずU2の映像は凝ってるなぁ凄いなぁと思える。が、然程サイバー三部作(でしたっけ?)に思い入れのない私にとっては、正直飽きました。いや、ホントにU2が好きで、BonoとThe Edgeが好きな人は良いんです。けどね、そうじゃない人にとっては…ごめんなさいな感じした。


 でそんな私が何でこれを上げてるかと言えば、タイトルになってる『From The Sky Down』に表現されるBonoの言葉に、観るまで抱えてたモヤモヤがスッキリさせられたからなんです。
 友人と久しぶりに会って話題になったのが、友人が好きなインディーズのアーティストさん達。学生時代からインディーズが好きな友人だったんで、それに違和感は無くて逆に相変わらず若いなぁと微笑まく聞いてたんです。が、あるインディーズのユニットについて、「その子(ボーカル)は自分の気持ちとか想いを沢山の人に届けたい、聞かせたい、知ってほしいってポリシーでやってるんだ。一度聴覚を失った時に、聴覚障害者には届かないんだと初めて思ったんだって。で、その時から聴覚が戻った現在も手話で歌詞を伝える手法をとってるんだよ」と話してくれました。
 それを聞いた瞬間、私の中でとても大きなモヤモヤが生まれました。なんだろう、彼女が「すごいよね!素晴らしいことだよね!」と賞賛してる相手と、何の違和感も抵抗感もなく手放して賞賛する友人其々にモヤっとしました。


 多分、一番最初に感じて尚且つ強く感じたモヤモヤは「傲慢さ」だったと思います。

 まず、「私の気持ちを多くの人に聞かせたい」ってところに引っかったんです。それってなんて押し付け?と。聞かせたい気持って、何?何故、私達があなた達の気持ちを聞かされなきゃいけないの?と。次に、聴覚障害者にも届けなきゃ!って…。物凄く上からだよね。音楽が健聴者だけものであると、歌詞がなければ伝わらないってどうして思えるの??それって余りにも傲慢じゃないのかと。
 音楽を奏でて、歌詞を重ねる事の素晴らしさは聞くだけの素人にだって理解します。けど、素人にだって「選ぶ」権利はあるんだってこと分かってる?それを無いものにして聞かせたい!から聞いてと傲慢さを全面に出されたら、悪いけどそれだけでプロの謙虚さを選択するよ、私は。

 そして、何の疑問も抱かないで「凄いでしょ。立派なポリシーだよね」と手放しで賞賛する友人。何処まで青いのかと思う私が居たりです。
 彼女はブランドでも音楽でもそこに「ポリシー」があれば好きになるそうです。凄く、青くて若いなぁとちょっと驚いた反面少し羨ましいものを感じました。友人を非難否定するつもりはないですが、やっぱり同じ年齢でも時を重ねるとこんなに異なった感覚になるんだぁと、改めて来し方を振り返ったりです。
 まぁ、売れてるブランドや音楽なんて、どんなポリシーも後付できるよ。インタビューも修正かけられるし、編集者の意図で180°違う表現になることもあるんだしさ…と思った私が黒くて歪んでるんだろうな、きっと(^^;;;。汚れた大人になるってやぁね☆


 で、このDVDでBonoの作曲作詞へのインタビューを観たんです。Bonoは「空から降りてくるんだ」と。彼の内に絶えず音が流れ、言葉が溢れ、それがバンドやプロデューサー達とのやり取りを通じて形になるんだと。これを聞いたとき凄くすっきりしたんです。恐らく、私たちはこれに引き寄せ魅せられるんだと。
 Bonoが語る姿は傲慢とは程遠く、音楽に対する謙虚さ敬虔さがあったのも驚きでした。世界一のバンドのフロントマンであるBonoですら、音楽の前には頭を垂れるんだと。
 私が愛してやまないMARIAHにもそれを感じます。どれだけ私生活が無茶であっても、彼女も「うた」の前では謙虚であり頭を垂れる人なのだと。てか、彼女の場合「うた」があるからこそキツイ時期を乗り越えられたとも思いますし(だったらもう少し自身の声を大切にしてくれとは1ファンとしては思うのですがね^^;;;。それはまた別の話ってことで)。
 自作はしてないものの、伝える事に関しては心底プロだと思うセリーヌ・ディオンやクリスティーナ・アギレラも同じ雰囲気を感じてます。


 世界中で認められる彼ら彼女たちが謙虚であるのは、音楽がどこから来るのか知ってるからなんでしょうきっと。自分達で制御したり、自分たちの「気持やポリシー」を伝える為ではなく、どこから来て見の内に宿り芽吹き表現された結果、何かが伝わると無意識に知ってるからじゃないのかと思います。


 最後にDVDの全体の感想。
 ・これはU2というより、BonoんとThe Edgeのドキュメンタリーだよね☆
 ・LarryたんとAdamたんは、少ない出演時間にもかかわらず男前且つグッとくるショットが多かったので許してしんぜよう!です(何様)。
 ・特に、Larryたんの少年青年時代の美しさったら!!!!ホントに眼福でござますです、はい。
 ・Adamたんは老けてからの方が渋みが増して素敵になってるを再確認できました。
 ・まぁAchtung Baby制作に関して、革新的なBonoん+The Edge組と保守というか面倒くさいから今まで通りでいいじゃんなLarryたん+Adamたん組になるは、予想通り過ぎて驚きがありません(笑)。
 ・Bonoんの作曲作詞は、思いつきに近いことが判明(違)。常に録音しておかないと同じフレーズが二度と出こないってのには呆然。それはプロとして一体どうなの?!と思ったり(笑)。
 ・その件については、Bonoの何かのインタビューで「同じ歌い方ができないんだ!」と偉そうに曰わってたので、大きな驚きが無かったのが少なからずショック(Bonoファンじゃないのに…ってことで)。
 ・Bono+The Edgeは、ホームズ+ワトソンな感じがしてならない今日この頃。
 ・特典映像はU2ファンではなく、Bonoファン用な気がしてならない…。
 ・ベルリンの録音スタジオがとても壮麗で素敵で見学したいとすら思いました。
 ・てか、多分前回&前々回のドイツ旅行でその周辺ウロウロしてると思いますorz
 ・ベルリンで訪ねた場所がガンガン映るので、3度目のベルリン旅行に行きたくなりました。どうしてくれるU2。
 ・ベルリンも行きたいけど、今一番行きたいのはロンドン(ってヲイ)。
 





BBC『Sherlock』#2死を呼ぶ暗号 再視聴

某所にて1/29公開

腐ってます。やっぱり、腐ってます私。

 BBC『Sherlock』を何故か3-4回目の再視聴中。今日見たのは、現在原語版でチマチマ見てる第2話『死を呼ぶ暗号』。巷では、1,3話に比べてクオリティが若干落ちるとの評価ですが、十分面白いと思うんですよ。特に腐った見方だと(笑)。

 字幕無しで4割位しか聞き取れてない原語版ですら十分萌えれる様になった私にとって、吹替版はもう萌えの総本山と化したことが今回の再視聴で分かりました。ホントに一緒に見てる相方には申し訳ない限り!ホント、ごめんね♡(反省してない)

 何が萌えるって、シャーロックとジョンの温度差(笑)。
 1.シャーロックがジョンを「友人」(原語で聞くと「Friend」が強調されてる気がするくらい/笑)と紹介してるのに、ジョンは「同僚」とわざわざ言い直してる場面。いや、もうね…シャーロックの方思いっぷりが可哀想で可愛くて堪りませんこととです!シャーロックとしては、思い切って「友人」と言ったのにその扱い。まぁその前に散々シャーロックがジョンを苛めてたから仕方ないとうか、自業自得ちゃそうなのですが(^^;;。思わず、よしよしと頭を撫でたくなりそうな雰囲気があります。
 2.ジョンが生活費稼ぎのためにアルバイトを決めた場面。ジョンの思わずな言動も成人男性としてホントどうかと思わなくも無いですが(笑)。そのちょっと漏れたジョンの浮かれっぷりな言葉をすかさず突っ込む、これまた大人げないシャーロックが可愛い!原語で聞くと、ここのテンポというか間というのが何とも言えず可笑しさを醸し出していて大好きな場面。しかも、やり取りがホントに単語のみなのが更に可笑しいと思います。だって、J:She is great. S:Who. J:Job. S:She. J:It. な掛け合いですよ!それなのに、凄く微妙な空気が漂ってる凄さです。これに萌えなくて何に萌えると言うのか!何を狙ってるBBC!とPodに向かって叫びそうでした(流石に自制した)。
 3.シャーロックにくるくる回されるジョン。前回も書いたんですが、やっぱりこの場面は何がしたいのかよく分からないシャーロックがツボります(笑)。ジョンに目を瞑ってもらってくるくる回して、答える隙も与えず問いかけて…ホントに一体何が目的なんだシャーロック!!!単にジョンに絡みたいだけじゃないのかシャーロック!!と非常に萌えます(笑)。そして、嫌がりながらもなされるままに回されてるジョンが無闇矢鱈に可愛くて、更に萌えがUP。BBCは何を狙ってるんでしょうねぇ(幸)。
 4.やっぱりやっぱり、サラさん絡みは最高ですよ!吹替版(原語版はそこに至ってない_;;;)だとJ:「デートってのは、好きあってる二人がでかけること」S:「僕とでも同じじゃないか」な場面。いやもうね…何処から突っ込んだらいいのか分からならいくらい、どうすればいいのかと(萌えすぎて困惑中)。シャーロックがトコトン素なのがこれまた無闇に愉しくて仕方ないんですが!!一応、ジョンは「それは違う気がする」と答えてるのが、更に楽しさを増してる気がするんです。この二人の精神的イチャコラって楽しいなぁ(馬鹿)
 5.サラさんとジョンのデートの邪魔をしまくる(としか思えない)シャーロック。確かに捜査です。勿論、謎解きのために必要なんです。けどね…。単なるお邪魔虫だよ、シャーロックとしか思えないのが凄いですよね☆デート中のジョンに「一緒に捜査しなきゃ!」と誘うシャーロックが心底可愛くて仕方ない。しかも、捜査しなきゃ!とか言ってる張本人が、何故かジョンとサラさん(主にジョン)に薀蓄語ってるって一体!?な状況が素敵すぎて…。ホントに君ジョンが好きなんだねぇとしみじみすらしちゃいましたよ…。反対に、ジョンの心からの迷惑そうな顔がこれまたツボなんですよ。そりゃ、ジョンにしちゃ懐かれすぎちゃったなぁ気分になってしかるべきだよね。

 そして、先ほど試しにpi×ivでBBC シャーロックで検索をしてみたらば、結構な数がHITして大喜びです。まさか、同好の士がこんなにいたとは!とWebがあってよかった…と感慨ひとしお且つ盛り上がってる次第です。
 やっぱりあれをみて思うことは皆同じなんだね☆

<追記>
 #2 The Blind Banker は見終わりました。上記、4に書いてる場面ですが、原語版で更に萌えました(ヲイ)。兎に角、ジョンとシャーロックの温度差がここでもありましてね、一体何をどうしたらこんな愛らしいやりとりになるのか?!でした。ずっとイチャコラしてたらいいよ、ホントにとすら思いますです。
 他にも100%聞き取れないにしても、言語のほうが伝わることが多いように感じました。吹替も良いんですが、やっぱり言語のほうが演出、役者の意図がストレートに伝わる気がします。なので、DVDには是非字幕も付けていただきたいと思う次第です。
 今日現在、原語版は#3 The Great Gameを観てます。が、序盤30分で引っかかって何度もリピる為全然先に進みません…。もうね、無駄にやつらが可愛いのが悪いんだ!と八つ当たり気味です。しかし、何度も同じ場面を見ると聴き取れるようになるもんだ、とちょっと人間の性能にビックリ(苦笑)。英語は繰り返しが必須だというのが、この年齢になって分かるものどうかと思いますが、なによりそれに気づいた作品がコレで目的が「萌」なのが他人様には言えないよな…と思うのですよ。

 あと、いい加減ラベルにBBC Sherlock作ろうかと考えてます。当初、こんなに萌え上がるとは思ってなかったし…。項目数を思うと、カテゴリー分けたほうが良いよね…きっと。

12大河『平清盛』雑感

某所にて1/29公開

回遅れ著しい話題で申し訳ないですが、第3話まで終わった12年大河『平清盛』につての戯言を以下に。

 昨年の『江』は2話で脱落。その理由は…もうね…萬福丸の存在が消されてたことで見える世界観でした。一応、ネタ的には追ってましが、追えば追うほど「見なくてよかった」感が増したドラマでした。上野樹里ちゃんいい女優さんなのに、ホント勿体無い使い方されたよなぁと心底思った次第です。

 そして、今年の『平清盛』は、然程身を入れてないんですが、なんとなく久しぶりに見続けられそうな予感です。
 最初に興味を惹かれたのが、白河院が伊東四朗で信西が阿部サダヲってこと。いやぁこのキャスティングを知った時はワクワクしました(笑)。そして、山本耕史が摂関家ラストの頼長とか、源氏棟梁がコヒさんとかで「おぉぉ!!!04大河メンバー!!!」という布陣にドキワク。更に、國村隼さんが最後の貴族!!この布陣ならば、魑魅魍魎、権謀術数な世界がもしかしたら見られるかもしれない、という期待に至り観てみることにした次第です。
 元々、平安時代が好きだし、平安末期の院政とくりゃもう朝廷の魑魅魍魎が徘徊する、熟成されたネットリした政治模様が楽し過ぎる時代。そこに、源平に象徴される新勢力の思惑と力技なんかが絡みあって、最高にややこしくて胡散臭い時代。日本史の授業で言えば、まったり文学・文化史的な事項の暗記から突如各勢力の代表者、小競り合いの名前なんかが出てきて怒涛に覚えこむ時代(そのせいで、楽しい割に前後関係をよく憶えてない/苦笑)。なので、大きくズレ=昨年みたいに変な改変しなければ、そのままの素材だけで十分面白くなる時代。

 そして、1-3話までは期待通りでした。
 特に、伊東四朗の白河院が出す妖気に慄きました。TVに向かって「妖気スゲー!伊東四朗、凄ぇぇえ!!妖気が画面から見えるよ!!妖気だよ!!」と大喜びしたくらい見事に白河院の底しれぬ「何か」がありました。あれだけで、1-2話はみる価値有りましたよ、ホントに。

 で、危惧していた脚本ですが、主役に対して甘くないのが提示されており、物凄く好感が持てました。具体的には、1-2話の中二病的な「俺は野良犬なんだ!平家なんて!!貴族の犬になるもんか!」な姿勢を、3話で綺麗に砕いた部分。あのまま中二病的を受け容れる世界だったら(去年の様に)ついてけないと思ってたタイミングで、全て当時の社会背景を基準に砕いたのはある種の小気味よさがありました。他にも、「俺は誰なんだーーー!!」と自己陶酔してるのを、「誰でも良いからーー」と突っ込んだ2話もそう。冷静な(溺れてない)脚本だなぁと感じる部分がチラホラとあるのが、見やすい理由かもしれません。

 そして、今月のTVnaviの山本耕史君とコヒさんの対談を読んで(04大河から毎号欠かさず立読/笑)更なる楽しみが!
 山本耕史演じる藤原頼長は史実通りとのこと。私も今回知ったんですが、藤原頼長って克明な日記(『台記』)を残しており、当時の貴族社会や時事を知る貴重な史料となってるそうです。しかも、そこに自身の男色事情も躊躇いなく書いてられるそうで(笑)。一部では、平安大物ホモとすら称されてるっぽいという方。余談ですが、近現代まで日本では男色は忌避される風習じゃありませんでした。そのため、極普通の恋愛(というのかな…上下関係の絆をより強固にする意味合いが強かった様にも思うし…表現するのが難しい)だから、日記に残したんだろうなと感じで捉えてます。
 閑話休題。そんな藤原頼長が近習を押し倒す場面があると、山本耕史君が語ってるのを読んだ瞬間、保元平治までは見続けねばなるまい、てか絶対何があっても見るよ私!!と固く決意した次第です。
 しかし最近のNHKって、何でもありだよなァ。04大河の座談会も大概だったけど、本編でそれをやっちゃうのかぁ。しかも、あの山本耕史に演じさせるのかぁ。ある意味、04大河のファン狙いなのかなぁ(絶対違)とか邪推しまくりな日々です。

 そして、以下箇条書きの雑感です。

・清盛実父な伊東四朗と実母な吹石一恵。04大河で父娘だったのに…源之丞さんと秀ちゃんだったのに…、とちょっと呆然(笑)。何を狙ってるNHK?!その1な共演でした。
・コヒさんの小物っぷりが堂に入って素敵(笑)。兎に角、あんた人としてどうよ!そりゃ、あんたの代で源氏が没落するの分かるわ…と納得しちゃうくらい、小物。そして、コヒさんが小物っぷりを見せてくれる度に、コヒさん可愛いっ小物っぷりが素敵っと叫ぶ私もどうかと思います(^^;;。やっぱり、コヒさん好きだなぁ。
・鳥羽天皇(現:鳥羽上皇)の三上博史さんが非常にとても素晴らし過ぎて、登場される度にどうしたらいいのか分からない状況に陥る私が居ます(笑)。精神的に病んでる風でもあり、至高であるが故に倦んでる感じとか、どこか卑小さある雰囲気とか、璋子に溺れてる感情の幼さや繊細さとかが見られて、心鷲掴みされてます。今後、鳥羽上皇がとことん政争に絡んでくるので、あの病んだ上皇がどうするのかが否が応でもでも楽しみで仕方ない。ホントにいいなぁ三上博史さん。
・ふと気づいたんですがね。鳥羽上皇と頼長って、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で主演してるんですよね。新旧ヘドウィグが共演って、凄い奇縁というか、狙ってるのか分からないキャスティングだなぁと思ったりしてます。
・璋子の無邪気という言葉ではおさまらない佇まいが怖いです。与えられるものは、理屈理由なく受け容れるかのような感じが…。確かに、あれは溺れるわなぁという一言
では語れない感じがあります。 
・中井貴一さんの存在感が素晴らしくて見入ってます。忠盛の行動原理や理屈は一見解りにくいですが、語れられない(台詞じゃない)部分こそに真意があるのかなぁと思ったりします。
・藤原忠実(國村隼さん)の出番が少ないぞ!!その割に、存在感があるのが流石國村隼さん。忠実も面白い動きをしそうなので、今後が楽しみな一人です。
・藤原忠実さんの長男な忠通を演じる堀部圭亮さん。04大河で会津藩士として出演。今回は、元外部団体部下と兄弟役で、弟に蹴落とされる兄役。そうすると、何を狙ってるNHK?!その2としか思えない。
・NHK公式ガイドブックでは、堀部圭亮さんが「大河初出演」と表記されてますが2回目です。コヒさんも04大河出演飛ばされてるしさ(歳三の義兄で酒癖悪い彦三郎さんだったんだい!浅田美代子と夫婦だったんだい!)。NHK公式ガイドブックならきちんと調べて載せやがれ!と思った次第。
・信西(現:高階通憲)の阿部サダヲ初登場は、非常にらしくてよかった!!舞を見てる場面含めて、阿部サダヲの軽さと仄かな暗さが巧く合ってて今後が楽しみです。信西の動きがあってこそ、保元平治は楽しいと信じて疑いませんので!
・藤原家成の佐藤二朗さんもイイなぁ。兎に角、今のところ貴族側がホントに胡散臭くて堪らなく嬉しい(笑)。
・平家の面々も巧い方が揃ってるので、安心してワクワクしながら見てます。それぞれの立場や思惑・感情で立ちまわってて、一筋縄ではいかない感じが楽しい。
・家盛が鏡夜先輩(笑)な大東駿介くん。アタリマエのことなんですが、全然異なるキャラクーを違和感なく演じてるのが妙に嬉しかったりしてます。
・西行(現:佐藤義清)と桜というベタっぷりが素晴らしい(笑)。まぁ西行といえば桜なんですが、あまりにもホントにベタにあ演出したのには潔さを感じました。
・アバンタイトルの頼朝と政子はどうにかならんのか?と思います。政子がちょっと無茶あるよなぁと思うのですよ。馬に乗るのは良いし、男ぶりな格好も良い。けど、祭祀に馬で駆けつけて平氏滅亡を告げるってのはちょっと違う気がする。あれで、萎える人も居る気がして勿体無いような…。政子を強引に登場させるのならば祭祀の場面じゃなく、館で頼朝と一緒に報告を聞く感じでも良かったのでは??
・千秋先輩な玉木宏な義朝は、意外にかっこよくてビックリ。元服前の覗き見については、どうよ!?セキュリティ対策はどうなってるのよ!?と突っ込んだ場面でしたが、元服後の清盛に対するアンチテーゼな役割はイイなぁと思うのです。

 視聴率が悪いと言われてますが、総合放映分で17-18%取ってたら十分じゃないのかな。多分、BSで観てる人も多いと思いますし(私もBSで視聴中)、土曜日の再放送で見る人も居るだろうし。NHKの実視聴率はホント分からないと思います。
 てか、このところ私が好んでみる大河は総じて数字が取れない気がしてなりません(苦笑)。何となくですが、華やかな時代から少しズレて、全勢力の全体像が分かり難くて、廃頽してる世界観であるがゆえに画面が汚くて、あまり有名じゃない俳優が主演で、とかだろ数字が取れないのかなと思ったり。に加えて、ドラマ中で解説してくれない(笑)。今回、アバンタイトルで説明がないのは英断だと評価してます。見てるうちに全体像がうっすら解って、なんとなく趨勢が見えるほうが物語に貼り込める気がするし、その方が絶対楽しいと思う。勿論、興味をいだいて関連本とか小説とかに手を出して、どうアレンジするか楽しむのも有り(笑)。
 ただ、数字が取れる=興味のない層が流行りに乗じてみる=わかりやすい内容=中味が薄いかも?(ベストセラーがこれ)と思うと、数字を気にせずこのまま突き進んで欲しいと願います。