2012年5月31日木曜日

12大河 16−17話雑感

某所にて5/1公開

 録画してた2回分を先ほど漸く視聴しました。16,17話を観終わってまず思ったのが、この作品は1年間という期間をきちんと考慮して上手く構成してるなということでした。16-17話(全体の約1/3)で親から子世代へシフトさせたのは、全体の構成がきちんとできてるからの流れじゃないのかなぁと。
 恐らく清盛の生涯や当時の出来事を時間軸できちんと抑えて、大河ドラマの時間でのスケジュールに当てはめてる作業をしてる気がします。行き当たりばったりでなく、歴史的事柄をちゃんと整理されてるのじゃないのか?この辺、04大河で三谷幸喜が言ってたことに重なってとても興味深いです。

 そんな前置きはさて置き、各話ごとの雑感を箇条書きで。


16話「さらば父上」

 中井貴一さんと小日向文世さんが良かった回(笑)。特にコヒさん演じる為義が「地を這うことが己の誇り」(間違ってるとは思います)なことを 忠盛や義朝に語ってる場面は、凄くコヒさんが格好よくて忠盛とは違う「武士」な姿だったと思います。コヒさんは可愛いらしいお間抜けな役柄も似合うんですが、こういう鬱屈を抱えてたり、血反吐を吐きながらもがき続ける役柄もホント見事で好きだったりします。こういうコヒさんを地上波で見られるのは、凄く嬉しい(笑)。
 
 そして、藤原摂関家の親子&兄弟間の確執をきちんを見せてもらえたのも嬉しかった!本放送で朱器台盤のネタをちゃんと見せるとは、全然思ってなかったので余計に。ややこしくなりそうな事柄も、なんとか簡易にわかりやすく見せてくれるので有難いです。

17話「平氏の棟梁」

 松山ケンイチ氏は所作も雰囲気も凄くいいのに、声が若干軽い気がして勿体無いと初めて思った回。そして、時子に期待がかなり持てた回でもありました。

 清盛に関しては、立居振舞や表情や雰囲気は良いんです。少しずつ「私達が知る平清盛」になってると思います。ただ、如何せん声が…。周囲の方々 の声が割合落ち着いてるので、松山ケンイチ氏の声が軽く聞こえてしまうのがホント残念。ただ、歌会の時の声は案外良かったので、もしかすると年齢や役割を 考えた上での発声なのかもしれないですが(^^;;。

 そして、時子。賢夫人とか一族の要なイメージがあったので、深キョンで大丈夫か??とか思ってましたが、この17話でこういう時子にする のかと納得。決して愚かではないのは、これまでも見えてました。が、自らが率先して統率するのではなく、周囲の人に支えられる与えるタイプなんだと。もしかすると、凄く愛らしい強さのある時子になるのかも!と楽しみになってきました。

 歌会。楽しかった!!凄くほんとに楽しい場面でした!!頼長くんが歌会に参加してることにもビックリだったけど、歌を批評する姿にもビックリ (笑)。まぁ歌詠みと批評は違うっちゃぁ違うけど、あんたがそれを言うのかという楽しさたるや(史実の頼長が唯一苦手にしたのが歌だったそうなので ^^;;)。

 そして久し振りの信西。やっぱり阿部サダヲさんの坊主姿がちょっと素敵と思った私がおりますです。世俗感バリバリな感じがイイですよねぇ。

 そしてそして、やっぱりコヒさんな為義さんが今回も素敵過ぎて!!頑張れ、為義さんっと拳を握りしめて応援したくなるくらいでした。


 さぁ来週は後白河天皇誕生だ!保元の乱までは脱落せずに済みそうですぞ!