2005年12月9日金曜日

ねぷた+ふくろう+温泉三昧=青森旅行

 先月下旬、ここ数年の恒例行事となっている「冬の温泉旅行」で青森・八甲田山麓に行ってきました。
実に3年ぶりの青森!!
 前回訪れた時は8月下旬で、季節的にはかなり良かったと記憶しています。今回は、ほっこりとした雪化粧には僅かに早く、艶やかだったであろう紅葉はすっかり葉を落とし、言葉は悪いですが中途半端な時期でした。それでも、彼の地の美しさに目を奪われ、素晴らしい温泉に身も心も堪能した旅行であったのは紛れも無い事実です(しかし、人っ子一人居ない奥入瀬や十和田湖は「自然を独り占め」してる満足感はあったものの、やはりどこか寂い思いに駆られましたが)。

 今回の旅行では、地元の方達にお世話になり、色々お話させていただけた事が印象深く、そして物凄く幸せでした。
 初日に偶然立寄った「道の駅・なみおかアップルヒル」で、何時の間にやら相方に色々話をしてくださった「らくがき屋」店主の相馬呑気さんと「ふくろう館」の蛯沢博行さん。丁度蛯沢さんが同所で「りんご園のふくろう」展をされている所へお土産購入がてらに立寄ったのがきっかけで(相方の喫煙が契機とも言える)、りんごの古木に住むふくろうやねぷたのお話を伺う事ができました。また、相馬さんに津軽言葉も教えていただいたりして、とても楽しく温かい時間を過させていただきました。
 その時間が余りにも楽しかったので、つい最終日にも同所に立寄って時間ギリギリまでお邪魔してしまいました。その節は本当にご迷惑お掛けしました>お二方。
 それから、「津軽ねぷた村」で津軽三味線を実演してくださた岩間千栄子さん。
 本当なら5分間の演奏だったんですが、私達しか居なかった所為か偶々終演後に色々お話をさせていただき、挙句もう1曲聴かせていただきました。
 津軽三味線の生演奏は初めて聴いたんですが、その音色が切ないやら温かいやら優しいやら。使い古された比喩だとは思うんですが、激しい風に舞う雪の様なその音色に、ただただ圧倒されて不思議と涙が零れました。色彩は決して豊かではなく、恐らくモノクロ(=墨絵)近い感じなんですが、その白と黒の様々なトーンが美しく豊かでした。
リンク
 そんな風に地元の方と出会えたことが何より楽しくて一番の思い出だったな〜と、感じた05年冬の旅行でございました。

以下徒然なこと

 今回の目的は兎に角「東北の温泉、それも『蔦温泉』に泊まる!!!!」でした。蔦温泉は前回も訪れており、そのお湯の力強さに惚れ込んで是非もう一度!!と思ってたんです(ちなみに相方は修学旅行で行って以来の『蔦温泉』ファン)。その『蔦』を2日目に配置して、初日の宿泊地は『酸ヶ湯温泉』とこれまた湯治場を選択しました。

 『酸ヶ湯』は硫黄臭のある白濁色のお湯で、これまた「温泉に来たぞ!!!」という気分を否が応でも高めてくれます。しかも、八甲田山麓という場所柄もあってか、かなり秘湯というか湯治場風情がありそれだけで幸せになっておりました。
 お湯は、文句なしに素晴らしかったです!!!内風呂よりはやっぱり「ヒバ千人風呂」の方がゆっくりできるし、ほっこり満足できました。その「ヒバ千人風呂」なんですが、このお風呂は通常「混浴」で朝夜1時間だけ女性専用となるんです。
 私は無難に女性専用時間帯だけしか利用しませんでしたが、1時間という時間制限が物凄く気になってしまい、多少慌しかったです。確かに「混浴」は文化だと思うし、残していけたら良いなとは思います。が、現実問題難しい時期に来てるんじゃないかと思ったのも事実。出来ることなら、完全に男女入替性のほうがBestなんじゃなかろうか、と思った次第です。

 2日目の『蔦』ですが、えぇ此処は文句なしです(笑)
 床から沸きあがるってくるお湯の素晴らしさったら!!最高ですよっ皆さん!!(って)
 宿泊棟は相方の強〜い希望で、冬季閉鎖になる別館。古くて急な階段の上り下りが楽しくて、なかなか風情のある棟で、私も大好きなんです。ただ、お手洗いや洗面所が共同なので、そういったのを好まれない方は、最新の西館がお勧めかもです。

 観光らしい観光は、津軽ねぷた村と五所川原市の佞武多の館だけだったと思います。恥ずかしながら「ねぷた」の実物を見たのは今回が初めてでした。TVのニュース等では見ていたんですが、あれほど大きくて色鮮やかで迫力があるものとは!!!驚きでした。津軽ねぷた村ではねぷた囃子(で良いのかな???)を聞かせてもらい、太鼓を叩かせてもらいました(今回は色々体験したというか...迷惑掛けたというか...)。
 あのリズムが生理的に心地よくて、ほんの少しだけですが「ねぷた」の雰囲気を味わうことができました。

 来年若しくは再来年の温泉旅行は、再び青森・蔦温泉にしようかと画策中。夫婦揃って、どうやら雪で閉ざされた蔦温泉で読書&温泉三昧に魅力を感じてるようなので(笑)

2005年11月7日月曜日

iPodコレクション

 年明けに買う予定だった『黒 iPod 30GB』。予定よりかなり前倒しな、先週末に買ってしまいました(^^;;。これで、私のiPodは3台目となってしまいましたです。なんか、iPod蒐集家の様かも(泣笑)。

 偶々Mac専門店に寄ったら、店頭に30GBの黒が一つだけ置いてあってつい思わず(白は鬼のようにありました)。店員さんに「黒は滅多に店頭に置いてないし、ある時に買わはった方が良いですよ。予約されても何時入荷かわからないですし」と甘い言葉(違)で囁かれ、相方には「出会いやって。どうせ買うんやったら、今ってことやで」と唆され、結果、手に入れました(馬鹿)。
 4G購入時の轍を踏まないように、今回ばかりは「革ケースが出てから」と思っていたのに。またもや「仮ケース」を仮使用して、革ケースが出揃うのを首を長くして待つ羽目になりました。

 翌日にそそくさと同期させてみました。今使用しているPCが、iMac G4(本体が半球でモニターが左右上下駆動する愛らしいデザイン/笑)でUSBが1.1、音楽データが10GB強。iPod G5はUSB2.0推奨。その為、相方には「初回の同期は物凄く時間掛かるで」と脅されておりました。
 結論ですが、完全同期するまでに、約5時間掛かりました。
 「意外と早かったな〜」が相方の感想でございました(当初予想は7時間^^;;)
 ただ、今後の同期はこれ程は掛からないと思われます。

 使い勝手ですが。
 基本操作は全く変更がないので、改めての感想はありません。
 持った時には面取りをしてない所為かG4より若干大きく感じますが、それほど違和感はあまりありませんでした。重さは、若干重く感じるかも。ギュっと詰まってる感があります。液晶が大きくて、フルカラーなのが兎に角嬉しいし、見やすいです。
 あとアートワークが自動的に表示されるので、かなり幸せ度が上がりました(笑)

 今回始めて搭載された動画再生も文句無く綺麗で、解像度も想像以上に高くて吃驚でした。でも動画を積極的に使用するかと問われれば「否」です。が、それでもPVは持ってるだけで嬉しいんですよ。単にマニア心が擽られるというか(笑)

 これで暫くはAppleに振り回されなくて済みそうです(iMacの次世代のデザインが良ければ振り回されて見たいですが^^;)。

『天保十二年のシェイクスピア』大阪公演 感想

 待ちに待った『天保十二年のシェイクスピア』を観て参りました。
 休憩入れて4時間強な舞台でしたがそれほど長さを感じることも無く、「舞台」と「発せられる言葉」が持つ勢いと流れに乗せて楽しむ事ができた舞台でした。

 良い意味で「贅沢なおもちゃ箱をひっくり返した様な舞台」というのが、見終わった後の感想です。
 猥雑で派手で滑稽で可笑しくて綺麗で切なくて悲しい、そんな風にあらゆる要素が綯交ぜになってるんだけれど、一つの「筋」が根底にありそれが全体に張り詰めてるが故に調和がある。何より発せられる言葉のリズムや役者さんの動きが美しくて!!
 変な例えですが、精巧で贅を尽くした「おもちゃ」達が一見無造作なんだけれど、どこか計算されて切れに散らばってる、感じでした(意味不明ですね)。

以下雑感めいた呟き

○錚々たる顔ぶれの役者さん達に関して
 出演者されてた方全員素晴らしかったのは言うまでもありませんでした。色んな色彩があって、色々組み合わさる事によって様々な模様が織り成される舞台だったと思えました。
 それを織り上げた蜷川幸雄さんはやっぱ凄いな〜と改めて感じもしました。

 その中でも、一番強烈に残ってるのが唐沢寿明さんでした。
 TVで拝見するより遥かに強い色気と存在感があって、一時たりとも目が離せませんでした。三世治(=リチャード三世)の悪さも強さ弱さもいやらしさ、時折見える愛嬌も全てが素敵でございました。正直、彼になら騙されても文句は言うまい、つうか騙されたいよっ!!と間違った感想を抱くほどでした(笑)
 彼の『リチャード三世』若しくは『オセロ』(イアーゴ役)を物凄く見てみたい気がします。

 期待の藤原君。
いや〜、これでもかっって程、ハッチャケて居られましたよ 王次は!!そのはっちゃけ方がひたすら「可愛い」くて仕方なかったです(笑)。やっぱり、彼が出てくると場の空気が変わるんです。強烈な光が射すというのか、何というのか。唐沢氏と同様やはり目が離せませんでした。女形の動きも大層美しく艶っぽく、彼の才能をこれでもかっと見せてもらった気がします。
 そして、待望の『To be, or not to be: that is the question』翻訳集2005年版!!!!!予想以上に絶品で、思わず身を乗り出しましたよ(笑)。リズミカルでどの訳もそれぞれ特徴があって、美しくて!!それを藤原君がやってくれてと、本当に贅沢の極みでした。
 歌は、ごめん。頑張ってたとは思うけど、次の機会に期待します(^^;;って感じでした。台詞と歌では違うんだな〜と改めて感じましたです。

 木場勝己さんの隊長なんですが、説明役ということもあり空気の様に必ず「場」に居られるです。ホント「空気」みたいで、目だった台詞や動きがそれほど無いに関わらず、その安定感のある存在感は溜息モノでした。隊長が三世次に殺される場面では、喪失感を覚えた程でした。
他、西岡徳馬さんの九郎治や勝村政信さんの幕兵衛も凄く良かったです(勝村さんの立ち回りはホント流麗で綺麗でした)。

 女優さんでは、夏木マリさん・高橋恵子さん・毬谷友子さん・白石加代子さん辺りが良かったな〜
 特に毬谷さん!!!!!何なんでしょうあの美しく儚げな可憐さは!!
お冬と浮船太夫の場面は一編の良質なドラマでした(ここだけ他場面と色彩が全く違った^^;;)。思わず涙ぐんでしまいました・・・
 夏木さんと高橋さんの蓮っ葉さや、大人の女の色気も素敵で目を奪われまくってました(高橋さんの悪女っぷりが妙に可愛らしくて好きでした^^)。
 白石さんはもう出てこられるだけで場が締まるというか、白石さんの雰囲気になってしまうというのか、兎に角「凄い」としか表現できませんです。
 篠原涼子ちゃんは、やっぱり可愛かったです(笑)。歌も元本職だけあってきっちり聞かせてくれるし(唯一拍手が起こった/笑)。

○舞台が始まって最初に思ったことは、「先に井上ひさし氏の戯曲読んで正解」という事でした(笑)。
 1場1場が短いし、各場で主になる役も違うし、時間経過も早い。その上、各場で使われるシェークスピアの台詞が多様だったりする。そのため、予習無しで観ていたら、正直場面に付いていくだけで精一杯で、楽しむ事はできなかったと思います。
○シェークスピア劇終演後、舞台を壊す(崩す)ことから始まるお芝居。
 このお芝居そのものを端的に表現してて「巧いな〜」と感じました。開演前に洋風の衣装を着けた役者さんが所在無げにウロウロしてるのも、何となくにんまりしてしまいました。
○プロローグとエピローグの合唱
 ♪もしもシェークスピアが居なかったら♪から始まる歌。この歌は歌詞が諧謔的且つ、ご尤もな事が多いので大好きです(確かに、『ウエスト・サイド物語』は出来てなかったろうとか思いますもの/笑)
 宇崎さんの曲も格好良くて、これはホント好きです(2回しか聞いてないのに、今でも脳内再生できる程)
○バッサーニオ
 本で読んでて知ってたはずなのに、どこで使われたか全く判りませんでした(^^;;しかし、これはどう考えても無理やり詰め込んだとしか思えない(笑)
○浮船太夫と佐吉
 浮船太夫がロミオ、佐吉がジュリエットの台詞だと舞台を見て初めて気付いた大馬鹿者です。
○カーテンコール
 皆さん楽しそうでした〜。藤原君は満面の笑みで両手振ってくれるし、唐沢氏のサービス精神(お客さんの一人と握手までしておられました)に嬉しくなったり、最後まで幸せな時間を演出されてました。

○ちょっと愚痴
 席が2階席前方端(ドア近く)だった所為か、人の出入りが気になって舞台に集中できないことが多少あったのが、物凄く勿体なかったんです。また、人の出入りが割合多いように感じてしまって、もう少しどうにかならいのか??と思ったりでした。
 それ以上に「オイオイ」と思ったのが、係員さんがドア付近でお客さんと話してた事。何か質問されたりしてて止むを得ずだったんだと思います。が、舞台が始まってるんだから、せめて外に出るとかの配慮が欲しかったです。

蜷川さんのお誕生日『祭』だなと思うような、凄く楽しい舞台でした☆
さぁ次は年明けの三谷さん舞台です!!楽しみだ〜

2005年10月20日木曜日

『チャーリーとチョコレート工場』感想

 わんこ手術待ち時間に母と観た映画です(酷い飼主・・・)。私が物凄く観たくて、当日母を口説き落とし2月振りの映画鑑賞でした。しかも、平日昼間且つ母連れの為、日本語吹き替え版の鑑賞というのは、1年半振の状況という(^^;;

 先ずは結論。
 自腹を切って、母の分を持ち出しても充分元が取れた映画です(なんつう結論^^;;)。
 原作は恥ずかしながら未読で、映画との比較はできないのが物凄く勿体ないと思った映画です(先に原作を読み込んでたらもっと面白かったんじゃなかろうか、と思う)。

 計算された映像の美しさに圧倒されました。
 冒頭のチョコレート製造場面の滑らかさや美しさや美味しそうな様に、そして出荷の場面に見られるシンメトリックな映像に一瞬にして心奪われました。なんて計算してきちんと作ってる映像なんだろうと!!、鳥肌が立つほど魅了されました。
 勿論、工場内のおもちゃ箱をひっくり返したような色彩や、病的なほど清潔感のある研究所内も、近未来的な表現も、徹底して創りこまれていて、楽しいことこの上なく。

 当然話も面白く、メリハリがきちんとあり、尚且つ所々に皮肉が利いてる。至極真っ当な正当なファンタジーだった事が、何より嬉しくて心地良さを覚えました。
 ちょっと横道に逸れますが、私、美しく奇想天外で幻想的でお綺麗なだけの話はどれだけ「ファンタジー」と冠されていても、「ファンタジー」じゃ無いと思ってます。私にとっての「ファンタジー」は、きちんと世界設定が成されていて、闇や怖さが描かれ、現実社会とどこかで交わりつつも其処には斜に構えた視点がある話だったりします(例:『はてしない物語』『モモ』『指輪物語』等々)。

 登場人物がこれまた個性的且つチャーリーの家族とウォンカ家を除いてはどこかに居そうな程現実的だと感じました。確かに、一癖も二癖も三癖もあって近くに居たらストレスが溜まりそうな(ヲイ)お子様と保護者と工場長なんですが、誰一人憎め無い人物として描かれていたように感じます。多かれ少なかれ誰にでも当てはまるような個性だからこそ、オイオイ・・・と苦笑しながら少し自戒しつつ穏やかに見れるんだと思ったりしました。
 そんな中で主役であるチャーリー君の素直さが、ホント際だって際立っておりました。役者君の醸し出す雰囲気も加味されてか、本当に素直で子供らしい子供な姿に心癒されました(笑)。いや、チャーリー君だけなく彼の家族にもかなり心癒されてましたが(特にご老人4人衆は素晴らしい!!!!)

 更に期待のジョニー・デップのウォンカ氏についてなんですが、 彼が持つであろう空洞や孤独がヒシヒシと感じられました。彼の特化された「才能」と良くも悪くも「子供のまま」な様子に、ある種の怖さと痛々しいとすら思いました。特に彼が「大人言葉」を「紙を見てしか言えな」かったり、口にできないその言葉達を口にしようとしたり(言葉が詰まる様子が痛々しかったんです)する場面にそれを強く感じたんです。
家族が大切とかそういった単純な命題ではなく、傷ついた事で閉じこもるだけは無く、その傷をどうやって次のステップにするのか、また自らが本当に欲する「何か」を自らの手で掴んだ時に始めて人は成長できるんじゃないのか、そんな事を彼を見ていて感じました(曖昧模糊とした表現ですが^^;;)

音楽。
いや〜素晴らしい(笑)の一言でございます。
特筆すべきはウンパルンパの歌と踊り!!!!すっかりツボに嵌りましたです。

DVD出たらきっと買うと思います(笑)

細かな感想をあれこれ箇条書きで。
・ナッツ選別の栗鼠!!!!!欲しいです。(こんな事言ってたら、穴に落とされるな。いや彼らに囲まれて引き摺られるなら本望かも/苦笑)
・小首かしげてナッツの選別してる栗鼠達。鑑賞中にも関わらず「激っ可愛っっ!!!」とジタバタしそうになりました。
・色んな映画のパロに、ウキウキしてしまいました。中でも一番受けた(え!?)のは『2001年宇宙の旅』でございました(隣の青年も大笑いしてました)。R.シュトラウスの交響詩≪ツァラトゥストラかく語りき≫〜序奏 は凄いな〜と改めて。
・サルマン(違)クリストファー・リー様の歯医者さん!!!!!!診て頂きたいけれど、ちょっと怖い・・・
・えっと、すみません。氏が出てくるたびに「リー様っっ!!!リー様の歯医者さんっっ!!」と小声で大騒ぎしておりました(_;;;

2005年10月13日木曜日

わんこ 手術する


 先週末にわんこが避妊手術をしました(日本語がおかしい)。

 避妊手術をするかどうかに関しては、「女の子」を飼うと決めて以来家族で幾度も話し合い、動物病院の先生にもメリット・デメリット等々の意見を伺う等して、「手術」が飼い主と彼女にとってより「better」だと判断し施術に踏み切りました。

 手術が「Best」である言い切れないのは、やはり健康体を傷つける事で生じるかもしれない何かへの不安や、「人間」の判断で「生き物」が本来持つ繁殖能力を無くしてしまうことへの違和感、手術に対する不安等々が根底にあるからです。特に「人」の生活に合わせて、「人の手」によって本来持つ機能を無くしてしまうのが果たして是なのかと思うと、積極的に「是」とは言いきれないなと思うんです。
 また獣医師からもメリット・デメリット以外にも「本当に避妊が彼女にとって必要なのかを考えてください。」や「本来の機能を人の都合で損なわす事の重さを考えてください」と言われましたし。
 なんか家族がそういう部分で逡巡してた時期もありました(特に相方/苦笑)。

 とは言え、もし「飼い主」が望まない仔が出来た場合、引取手を捜す事等を考えたらとか、産まれた「生命」に対してどこまで「責任」を持てるのかという事を熟慮し、ならば「した方が良いんじゃないのか」という結論になりました。

 獣医師から説明を受けたメリット・デメリット及び施術のタイミング等について少し書いておきます。
○メリット
・乳腺炎等生殖器に罹る率が確実に低くなる。
・寿命が延びる。
・発情期のストレスが無い。
○デメリット
・ホルモンのバランスが若干崩れる為、太る(食事制限及び運動で対応できるそうですが)。
・稀に性格が変わることもある(キツくなる場合があると言われました)。
○施術のタイミング
・生後1年前後)(初潮を迎えた後)。
 通ってる病院では「初潮後が良いです」と言われましたが、病院に拠っては「前」と言われる場合もあるようです(どっちが良いのかは素人なので不明^^;;)
○その他
・うちのお嬢さんの場合、施術時間は1時間程度でした。
・施術前の検査は体温、歯、血液検査、心電図とかなり綿密だったみたいです。
・傷口の大きさは10cmから12cm位(体長60-80cm)で、15-20針位縫われておりました。
・手術当日引取で、餌は当日から通常のものを与えました、お散歩は翌々日から出来ました。
・抜糸は施術日から約10-14日後
・麻酔が完全に抜けるまで約2日かかりました。
・手術代は31,000円位(エリザベスカラー購入代含)

 以下は手術当日のドタバタです(って^^;;)

 手術が平日午前中からしか出来ないと言われた為、休暇をとって彼女につきそいました(運搬役がメイン^^;;)。

 前日夜から絶食で当日朝から水絶ちされ、鈍い彼女も「何かおかしい」と勘付いていたようで、車に乗せた途端「くぃーん」と滅多に出さない声を出していたのが可愛らしく。
 病院に到着し診察台に乗せられた途端足がブルブルと震え出し、通常と全く違いかなり怖がっているのがアリアリと分かりました(ワクチン接種ならば嫌がって鳴いて、私にしがみつく^^;;)。でとりあえず検温と歯を見てもらってましたが、その間完全に固まってるのが可笑しいやら、不憫でした。(しかし、乳歯が残ってたら抜いて良いですか??って確認された時は、まだ持ってたかあんたは...と少々情けない気分になりました--;;)
 手術の説明を受けた後、暫しの別離(笑)
 獣医師に抱かれていたわんこは、不安そうな心細そうな緊張してるような何ともいえない様子で、置いて行くのが少々可哀想に思えた程。

 昼前に手術が始まり約1時間後に終了(担当医が連絡をくださいました。ホント良い病院です)その日の夕方に引き取りに行きました。

 病室に入ったら、既に診察台の下で期待の(えっ?!)エリザベスカラーを付けお腹にネットを巻かれてるわんこが所在無げに座っておりました。母と私が声を掛けると、尻尾をゆっくり振ってくれたのが嬉しいやら愛らしい瞬間でした(相方曰く「『もうこれ以上嫌なことしないで下さい』っていう意味やでそれは」だそうです/悔)
 病室で血液検査結果及び心電図の説明を受けてる間わんこは大層お利口に座り、いざ病室を出る段にはもう自ら進んでいそいそと後ろを振り向くことなく元気良くテコテコ歩いてたんです。待合室でもじっとお利口でシャンとしてたので、これは歩いて駐車場まで行けるな〜と暢気に構えてたんです。
 ところが、一歩病院を出た途端座り込んでしまい、結局駐車場まで6kgを抱く羽目になりました。病室では彼女なりに緊張して「気張って」たんだな〜と思うと、物凄く愛おしく、可笑しくて母と二人で大笑いしました。

 無事帰宅し、寝床に入れたんです。が、不安と緊張が継続していたのか、麻酔が切れかけて痛みを覚えたのかなかなか落ち着いてくれず。体力も減ってしんどいだろうし、実際うとうとしてるんですが、本格的に体を休める事が出来ない状態が2時間近く続きました。しかも、その間人の姿が見えないと探して呼んだり、うとうとしては覚醒しその都度人が傍に居ることを確認してました。どうやら「寝て起きたら誰も居かった。捨てられたかも?!」という不安がその日一日付き纏ってたようです。
 彼女にしたら、怖い場所に一人置かれて、足に注射されて心電図録られて、お腹の毛剃られて、寝て起きたら飼い主は居ないわ首にエリザベスカラーは付いてるわ、何か知らんけどお腹が妙だわと、不安でしかなかった一日だった筈。

 そんな彼女が何とか寝入ったのは、帰宅から4時間後でした。その間母と交代で食事とお風呂を済ませ、ほぼ彼女の傍に付きっ切りな状態でございました(^^;;
 しかし、立ったまま(壁に体重を預けながら)白河夜船で時折「はっ」と目覚めて周囲を見渡す様子は、まるで授業中にうたた寝している学生のようでかなり可笑しい情景で、母と二人でそんな大笑いしてました。携帯の動画で撮った程、なかなか面白かったのも事実です(酷)。

 しかも、そんな彼女を母はカメラを持ち出して「現状だけでも撮っておく!!」とバシャバシャ取り捲ってるし、翌日には相方が面白がって50枚近く写しておりました(酷い家族です^^;;)。

 昨夜実家に寄ったんですが、術後の経過も良好のようでいつもと変わらない様子(はしゃぎっぷり)だったので、非常に安心しました。さぁ次の試練は抜糸です!!抜糸までの2週間、なんとか乗り切れわんこ!!

白黒な第5世代!!

 待ちに待った、iPod 新世代が発表されました!!。4世代から約1年半。この間に、カラー液晶化とかiPhotoとかのマイナーチェンジを繰り返してきたiPod。
 マイナーチェンジしたPodを見るたびに買い換えようかどうしようか、かなり悩んだ時期もありました。しかしっ!今日までじっと我慢の子で居て良かった!!!!って感じです(笑)

 だって、だって。

音楽、写真、Podcast。そしていよいよ、ビデオも楽しめるiPodの誕生です。その使命は、音楽とメディアの体験を一新すること。いっそう軽くスリムになったiPodは、30GBと60GBの2つのモデル。価格は34,800円(本体価格:33,143円)から。耳だけでなく、目にも楽しい iPodが今ここに。

Apple Japan iPodより抜粋

ですよっっ!!!!!

 加えて、液晶が大型化しNanoで心惹かれた「黒」もあるときたら、これは「買い」の一言しかありませんです(笑)
 更に、ITmedia+D LifeStyleに拠ると

ジュークボックスソフトの新版「iTunes 6」も同時発表され、無料ダウンロード提供を開始した。iTunes Music StoreではPixar Animation Studios製作の短編映画と、Disney系列の人気テレビ番組をそれぞれ1本1.99ドルで発売する。
(中略)テレビ番組販売は米国版のiTunesのみ。
音楽ビデオも2000本が販売され、ビースティ・ボーイズ、U2、マドンナなどのビデオを独占提供している。

ITmedia+D LifeStyle:Apple、ビデオiPodを発表、iTMSでビデオ販売も開始より抜粋

 てっ!!!!
 ホンマニ、ツボツカレマクリ なんですが(泣笑)。ここまでやられると、しつこいようですが「買い」ですよ!!!また、米iTMSのプリベイトカードの入手も必須となった模様です。

 とは言え、Podはケース類が出てから買おうと思ってるので、入手は恐らく年末〜年明けになるだろうと思います。

 一体どれだけPodにお金を落せば気が済むんでしょうか、私は(^^;;
(けど、今使ってる4世代一体どうしたら良いのか思案中です。結局、友人か義父に譲ることになるんだろうな〜/笑)

2005年10月4日火曜日

9月に読んだモノ あれこれ

 一冊毎に書くと深みに嵌ってしまう気がしたので、読書メモって感じで雑感をつらつらと書いてみました。

○『半落ち』 講談社文庫 横山秀夫(著)
 書評や周囲の評判が良かったり、『文学賞メッタ斬り』で触れられていた「直木賞 落選の理由」等々で興味を持っており、文庫落ちを機に購入。
 直木賞時に話題になった「落ち」の部分には全く違和感はなかったし、それに付随する伏線の張り方も丁寧で引き込まれました。また、リレー形式で物語が語られることで、一つの事件の「謎」に対し、「組織」の論理とその狭間にいる「個」との軋轢、そして彼らが「心情的」に揺れ動く様がより丁寧に深く描かれていると感じました。
 また、「個」と「組織」の一面だけはなく、彼らが属する「組織」と「組織」の「『力』を巡る綱引き」と「保身」、「個」が「組織」で生きる残る為の「保身」や上昇志向と欲をこれでもかと見せ付けられた気がします。そして、全編を覆っているある種の閉塞感に息苦しくもなりました。実際、途中(弁護士の段)で手が止まったほどです(正直、似たような展開が続いて食傷気味になったってものありますが/苦笑)。
 ただ、最終場面にはやはり胸が詰まりました。それまで全体を覆っていた「薄暗さ」が、薄っすらとしてけれど力強い光が射すことで、穏やかな色彩と変化した気がしました。
 決して人生ってそれほど嫌なことばかりじゃないんだ、とかいったありきたりな言葉でしか表現できないんですが(^^;; 悲しみとも清々しさとも表現できない、なんとも言えない読後感でした。

○『光源』 文芸春秋社 桐野夏生(著)
 この本、文庫版を幾度か手にとっては結局棚に戻していた本でもあります。
「映画製作に群がる人間模様」といった感じですが、やっぱり桐野夏生です(って何のことやら)。
 底意地の悪い目線は相変わらずで、登場人物の欲や業が嫌って程丁寧に執拗に描かれてます。読んでる時には、足元を持たれて砂の中にゆっくり引きずり込まれる感覚がありました(ざらついた感じと言おうか・・・)。
 誰もが「空洞」を抱えていてそれを埋める手段を必死になって探してる。けれど、結局はそれぞれ埋めたい空洞は埋まることなく、違う何かを代替としてしまう。そういった意味で、登場人物が誰一人として「幸せ」にならない結末には、ある種の潔さを感じてしまいました。
 そして、やっぱり、女性の暗い部分の描き方は最高に素敵です(笑)。平穏な場面よりも、絶望や嫉妬、遣る瀬無さ、売らざるを得ない「媚」、葛藤、等々の部分を描いた場面が強烈に印象に残りました。
 ただ先に『グロテスク』を読んでいた所為か・・・多少物足りなさを感じた部分もあったりしました。
 次は、『魂萌え!』を借りる予定。

○『照柿』 講談社 高村薫(著)
 横山氏、桐野氏を読んだ後、物凄く読みたくなったのが高村女史の作品でした。で、本棚にあったのを久し振りに取り出しました(再読になる筈)。
 初読時には引っかからなかった描写やフレーズが、今回引っかかってしまって。何処がとは具体的に表現できないのが、自分でもかなりもどかしいですが。ただ、描かれる「猥雑」さが物凄く「美しく」見えたような・・・ふと、レクター博士の『脳内の宮殿』的な荘厳さを見たのかも知れません。
 出てくる人物全員が鬱屈してると言うのか、暗い淵を覗き込んでる重さと言うのか、あの文体(好みですが)の所為なのか、久し振りに読み応えのある重い本を読んだ〜って感じです(^^;;
あの文体及び世界観を忘れない間に、『レディ・ジョーカー』を引っ張り出して読みはじめました。

○『井上ひさし全芝居 その2』 新潮社 井上ひさし(著)
 来月初旬に行く『天保十二年のシェイクスピア』の予習のため図書館で借りた本。
 いや〜楽しかったですよっ!!文字を追いかけてるだけでも、物凄く楽しい!!。言葉遊びや本歌取りやらもう、シェイクスピアで心行くまで遊んでみました、ってな感じが心地よくて心地よくて(笑)
 お気に入りは、きじるしの王次の「To be or Not to be」古今東西名翻訳集な場面。これを藤原君で見せてくれると思うと、楽しみで仕方ありませんよ!!(無かったら悲しい・・・)。戯曲の全体像が掴めたので、これで思う存分舞台を楽しめます。


○『百器徒然袋・雨』 講談社文庫 京極夏彦(著)
 新書版は当然持ってるんですが、文庫で揃えてしまってるのでやっぱり買ってしまいました(^^;;;。
 それ以上に帯の「そうだ!僕だ。お待ちかねの榎木津礼二郎だ!」は必携だろうと思ったわけでして(馬鹿)。すっかり、まんまと講談社の罠に嵌められております(笑)。
 話は、榎さん大暴走!!それに渋々に見えて実は結構ノリノリで巻き込まれる京極堂と薔薇十字の僕達、としか表現できません(って)。
 もしくは、極々普通の市井の個人が「榎木津礼二郎」や「京極堂」達と知り合うことで、ドンドン下僕化していく過程が克明に描かれてる話(違うと思います^^;;)。
 これの感想なんて・・・・皆 大好きっ!!ってな感想しかでてきません・・・すみません。

○『大奥 1』 ジェッツコミック よしながふみ(著)
 突然コミックスです(笑)。メロディ連載時から気になっていた作品で、単行本化されたので早速入手。

 男女逆転大奥
  将軍は女。
  大奥には美男三千人

            -コミック 帯より-


 という、パラレルな大奥物語です。が、単に逆転してるというだけではなく、「もしかしたら、本当は...」という思考の遊びができる「根拠」が物語中に細かく提示されてるのがミソ。
 また、男女の「権力」に対する思考、権勢を手に入れるまでの手段の違いなんかが見事に描かれており、後半部からはミステリー的な要素が加わってくるという贅沢さ!!
 出てくるキャラクターもそれぞれ魅力的です。

 で私の好みのキャラクターは、男前(え)で遊び人でケチな吉宗公でも、吉宗公とケチで気があうけど遊び心の少ない越前でも、男気があって美男な水野でも、律義者な杉坂でもなく、吉宗公の側近である久通(おみつ)!!
 才能があるような風貌ではないんですが(ふくよか系)、実はかなり有能な官吏であり、細やかな心配りも出来れば、突っ込みも出来る!!完璧です!!下手な例えをするならば、吉宗公が研ぎ澄まされた刀で、久通はそれを収める鞘って感じです(氏の作品である『西洋骨董洋菓子店』でいうならば、吉宗=橘、久通=小野って感じかと)。

 また大奥の絢爛豪華な雰囲気と氏の絵が巧くかみ合って、艶と雰囲気のある世界が作られております。

2005年9月20日火曜日

昔好きだったモノ

 かつてとっぷり嵌り込んでいた某ジャンプ系アニメのコンプリートDVD-BOXが、年末に発売されるそうです。しかも限定予約生産(予約は8/31で終了)という、ファン心を擽られるような方法で。
 正直、一瞬予約しそうになりました。
 だって、TVシリーズ140話+TVスペシャル3話+劇場版3本+特典映像&100Pのアートブック付で10万円以下だったら、ちょっとお安いんじゃないかしら??思うじゃないですか(笑)。

 でも結局予約しませんでしたです。これが2年前だったり、原作者が描いてるパラレルな続編が無かったら、迷わず買ってただろうなと(えっ)。

 予約しなかった理由は、なんだろう。
 パラレル的な続編が嫌いだってのもあるんですが、結局かつて程の「熱」を持て無くなったからの様な気がします。好きか嫌いかと問われれば恐らく「好き」って答えるとは思いますが・・・
 優先順位が下がってるというのが一番しっくりくる表現かもしれない。同じ10万円なら、舞台やLIVEの方が良いな〜って思っちゃうんですよね(^^;;
(舞台やLIVEだと相方が許容できる範囲、ってのが優先順位下がった理由かもな〜)

 とは言え、同タイミングで発売されるらしい3タイトルのメモリアルCD とやら(OP&ED集、挿入歌集、ドラマCD計1万円)はこっそり買ってしまいそうです・・・

 昔好きだったモノに心ときめかなくなったのが、少し寂しく感じた初秋でございました。

久方ぶりに神話と星に触れてみた。

 連休中日、相方の仕事兼趣味で明石にある古墳に行ったついでに、私の趣味も満足させなくては!!という事で明石市立天文科学館にも立寄る事になりました。

 お目当ては10年近くご無沙汰していた「プラネタリウム」。ここの投影機は最新鋭のものではなく、45歳(旧東ドイツ製)とかなり年季の入ったモノでしたが、それでも充分満足できるプラネタリウムでした。
 人工的に作られた「夜空」で投影される星の数が3,000個とは言っても、体を「闇」が包み込み、小さな星の光だけを目で追い、夜空に身も心も吸い込まれそうになるの感覚に充分酔う事ができました。あの感覚は何度体験しても心地よくて、星々の運行とそこに寄り添う神話の世界に想いを馳せると、堪らずドキドキするんです。
 あぁ出来る事なら空気の澄んだ場所で、寝転がって満天の星々を一晩中眺めてみたいものです・・・。

 約50分間で説明があった星座は、カシオペア座、夏の大三角形を描く鷲座・白鳥座・琴座、秋の平行四辺形のペガサス座、山羊座、水瓶座でした(内、山羊座と水瓶座は神話の説明付)。
 昔は1等星全部覚えていたのに今や殆ど忘れてることに愕然としつつも、記憶の底から引っ張り出す楽しさもあったりして、そういった意味でも大層楽しい時間ではありました(アルタイル・ベガ・デネブ辺りは流石に覚えてましたが、デネブの位置をすっかり忘れてたのが一番ショックでした^^;;)。

 星座に纏わる神話なんですが、山羊座の「何故下半身が魚なのか」という説明なんですがね、牧神パンが「慌て者だった」という表現は如何なモノかと...。短時間では仕方が無いと思いつつも、少し涙しましたよ。そして、其処に触れたんだったら魚座についても説明して欲しかったです(同じ舞台の物語なので)。

 そして、知ってはいるけど「良いのかそれはっ!」と相方共々突っ込んだのが水瓶座でございます(笑)

ギリシア神話によれば、トロイアの王子ガニュメデスがあまりに美しい美少年だったため、ゼウスが神の宴の給仕にするために、鷲の形にしてさらっていった(あるいは、鷲を使いに出して天につれてきた。あるいは、ゼウスが鷲に化けて連れに来た)という。

 Wikipedia わし座の項より抜粋

 (説明では上記トロイアの「王子」では無く「牧童」の方でした)
 この話、どんな美談に作り替えても、結局のところ「ゼウスが美少年を見初めて、矢も立ても堪らず拉致監禁した」っていう根っこが残ってるのが凄いとしか言いようがありません(苦笑)。しかも、神々(正妻ヘラすらも)公認という(^^;;
 勿論、ガニュメデウスの物語がそれだけじゃないとは判ってはいながらも(「美」に対する粋な賛美とか、美しいモノは「神」により近くあるとか、同性愛的な要素もどちらかと言うとより精神的な絆に近かったりとか)、現在に置き換えると物凄い話やな〜と相方と語り合ってしまいました。
 またイメージイラストのガニュメデウスが、Mケル・Jクソン氏に似てたのが、違った部分のツボを突かれてしまって、どうにもこうにも。笑いをこらえるのがホント辛かったのも事実だったりで(^^;;

 でこの話をするならば、同じゼウスの変身モノとして「白鳥座」も説明してくれぃ!!と思ったのは私だけでしょうか?!
 同じ夏の大三角形なんだし、やっぱゼウスと言えば男女関係無く発動される「好色」さと、それに伴う無計画且つ無節操な行動でしょうよ!!(大きな誤解があるようです^^;;)。そこを説明しなくてどうする!!(どうもしませんって)

 また、ギリシャ神話の神々が持つ人間臭さは魅力的で、私が物凄く惹かれる理由の一つなんです。そして、当時の「美」や「愛」に対する考え方とかも魅力的だし、神話の世界とは言え「人の業」なんかもちゃんと描かれてたりするのは、ホント楽しいんですよね(日本神話も同じだと思います)。
 一神教に取り込まれる前の所謂土着の神話に出てくる神々は、本当に感情豊かなんですよね。そして、彼らの感情が良くも悪くも自然現象と結びついていたりしてて、人と神(=自然)が密接に結びついていたであろう古代に、思わず想いを馳せてしまいます。

2005年9月19日月曜日

「吾輩は猫である」

 恥ずかしながら、『吾輩は猫である』を齢30を過ぎて読了しました。

 以下に纏まりのない雑感をつらつらと

 思い起こせば、『猫』に初めて触れたのは小4でした。が、あの脚注の多さに辟易し結局数ページで諦め、時折「読まなくては!!」とばかりに開いてはみたものの、やはり脚注とその脚注の意味すら分からない(えっ)ことに嫌気がさし諦める事数知れず、そういった意味では思い出深い本の一つでした。
(『坊ちゃん』は読了した覚えはあるんですが、今ひとつ記憶に残ってないんですよね^^;;)。

 また、一度腰を据えて「古典」を読まないとな〜と言った気持ちはあったんですが、やはり敷居が高かったのも事実。

 が先月下旬遂に読む本が無くなり本屋を彷徨ってた折に、たまたま岩波文庫の前を通りかかり、目に付いたのが漱石先生。『百年の誤読』を読んで以来「それから」が気になってたこともありまして、漱石先生でも読んでみるかと思った次第です。ただ、いきなり『それから』や『こころ』はどうか、と思ったりもしまして、リベンジの意味合いも含みつつ、一番読みやすそうな『猫』を手に取りました。

 で読み始めると意外にも「面白い」んですよ!!
 テンポが非常に良くて、当然文章も美しい。淡々としているのに、風景や様子が脳裏に浮かぶ描写の巧さ。一番驚いたのが、兎に角「可笑しい」んです。漱石先生で笑えるとは!!ホントいい意味で裏切られました。

 何が可笑しいって、苦沙弥先生やそれを取り巻く人物が皆さん個性的というおか、かなり一癖も二癖もある面々で、その方々の言葉や発想がじんわり(突拍子もなく)可笑しいんです。そして、それを冷静に観察してる筈の「猫」が少しずつ感化されてる様子と、理屈っぽく淡々としつつも諧謔あるその語り口がまた可笑しくて。
 また、猫の生態(っていうのかな??)ついての漱石ならではの分析(なのか??)も結構見受けられるのまた楽しいんですよ。
 そういった意味でお気に入りの場面は、

吾輩の尊敬する尻尾大明神を礼拝してニャン運長久を祈らばやと、ちょっと低頭して見たが、どうも見当が違うようである。なるべく尻尾の方を見て三拝しなければならん。尻尾の方を見ようと身体を廻すと尻尾も自然と廻る。追付こうと思って首をねじると、尻尾も同じ間隔をとって、先へ駆け出す。なるほど天地玄黄を三寸裏に収めるほどの霊物だけ会って、到底吾輩の手に合わない、尻尾を環る事七度び半にして草臥れたからやめにした。  夏目漱石著「吾輩は猫である」 岩波文庫 120頁より。


 この箇所は、通勤車内で読んでたにも拘らず噴出しました(恥ずかしい)。ホント猫の動きをしつこいくらい観察して、お馬鹿な分析(誉めてます)してるよな〜と微笑ましくなりました。また、この挿話の箇所が資本家の金田さん宅で偵察してる場面でして、普通ならもの凄く緊張感あふるる(いや対象が猫だから)場面になるなのに、この文が差し込まれたが為に、そこはかとなくそれ以降の金田さん宅探察場面が馬鹿馬鹿しさとか間抜けな感じがします(恐らく計算された上での挿話だと思います)。
 で、相方に早速「わんこの尻尾には『大明神』があらっしゃるらしいよ〜」と更に馬鹿な報告までした程(その時の相方の反応は「漱石先生がおっしゃるなら間違いないな。けど猫限定とちゃうの」とこれまた馬鹿なモノでした^^;;)。
 以来、わんこがくるくる回るたびに「おぉぉ!!!大明神に挨拶なさっていらっしゃる!!!」と喜んでおりますです(ホント馬鹿な夫婦だわ^^;;)


 時折「猫」と「作り手」の語り(視点)が綯交ぜになる部分もあり、あたかも漱石先生の私生活を覗き見してるような気分になるのもまた楽しくてなりませんでした。

 読み手の教養の無さが思いっきり露呈しますが、この作品が世に出た際の時代感や空気を感じることはあっても、授業で習った「猫の目を通しての現代文明への批判」ってのはあまり感じませんでした。確かに「時代に対する憂い」なんかはあるんだろうけれど、あまり表立っては表現されてなくてどこか「滑稽さ」に転化されてる気がします(資本家の金田家の描写とか)。
 また苦沙弥先生(≒漱石)の場合、抱えてるであろう鬱屈が外に向かわずに、内に向かってうだうだ、ぐちぐち、あれやこれや屁理屈こねてるのが可愛らしいやら可笑しいやらです(そりゃ胃も悪くなるだろうよ...と納得^^;;)。

 また、意外だったのが女性描写の豊かさでした。現在の老齢の作家殿より(特に某新聞に連載される某御大)女性をみっちり観察しておられるなと思うと同時に、生き生きと等身大の女性を描かれてるな〜と強く感じました。
 細君殿とか御三とか金田家の細君とかの会話はホント巧いです。特に奥様と苦沙弥先生、細君と雪江嬢、雪江嬢と苦沙弥先生の会話は、なかなかユーモラスで微笑ましくありました。また漱石先生の細君は、悪妻と言われてるそうですが、私からしたら可愛らしい良い奥さんじゃないかと思えます^^;。ああも的確な突っ込みできる(違)女性像が明治に描かれてるとは!!と嬉しくなりました(その辺りが当時の価値観からしたら、「悪妻」なのかもしれませんが...)。

 あと、当時の知識人と評される方たちの教養の広さと深さにはただただ感嘆するばかりでした。また、これが「読書人」の平均レベルだとしたら、現在とは比較にならん位凄い...としか言いようがありません。
 今になって漸く前後の文脈で判断できる言葉が多い事!とは言え、禅用語なんか『鉄鼠の檻』読んでたても、漸くどうにか見覚えがあるな〜って程度だったのがどうにも悲しかったです^^;;


 次は「こころ」に挑戦してみようかと思ったりです。(芥川とか谷崎も読んでみよう!!と決意を新たにしておりますです。)

2005年9月15日木曜日

わんこ めずらしく困る

 母より聴いた話。

 散歩中のわんこの様子が、普段と違いソワソワしてたんだそう(普段から充分落ち着きがない子なので、その違いは飼い主しか分からないと思われますが/笑)。また、やたら口が気になるらしく前足で口を掻く仕草をやたらするので、気になった母が口を覗いてやると...。
 奥の方の下歯(だったかな???)に、何故かコルクらしき物体が「しっかり」と突き刺さって(嵌って??)たそうです。
 母曰く、取るのに難儀した・・・・との事。その間わんこは珍しく「おとなしく」してたそうですが。何処ぞで拾った(いやしんぼした)報いと言いましょうか、わんこはかなり困ってたよう。
 しかも母が捨てたそのコルクをまた拾いに行ったという落ちまであり、その様子を生で見たかったっと悔しがったのは言うまでもありません(鬼だわ/^^;;)。

 その話を聞いた父と我家の感想は「アホ...。馬っ鹿じゃないの」でした(笑)。実際それを見ていた母も「馬鹿じゃなかろうか、と思ったわ」との事です。

 そんお馬鹿なわんこが我家にきてもう直ぐ1年。
 すっかり「可愛がられる」事に慣れ、かなり鈍で我侭なわんこに成り果ててしまいました。こんなわんこになる筈じゃなかったのに、と思わなくもありませんが(笑)。彼女にメロメロで、彼女の一挙手一動足を幸せそうに話す両親を見るにつけ、一年前とは大きく変わったことを嬉しく感じ、彼女が来てくれてホント良かった・・・としみじみしてしまう相方と私です。

 さぁ来月上旬には「手術」です!!会社休んでわんこの運搬&母のお供をする予定です。
 頑張れっ、わんこ&母(って・・・・)

2005年9月12日月曜日

ハリケーン・カトリーナ 被災者救援チャリティー・コンサート

 土曜日のWowowでの放映で、一足早く見ることができました。勿論目当てはMariah CareyとU2(笑)。

 U2は『ONE』。演奏場所は、恐らく開演前のコンサート会場からだと思われます。Mary J. Bligeとのコラボレーションとかなり豪華でした。
 ただ惜しむらくは、BonoとMary J. Bligeの声の相性が今ひとつだったことでしょうか。お二人とも言い声してるし巧いんですが、どうやら歌い方の相性だけが合わない気がします。
 といいつつも、女声で『ONE』も良いよな〜とまったりしました(笑)

 で最愛のMariah Carey(笑)。『HERO』か『FLY LIKE A BIRD』のどちらかだろう、と予想してたんですよ(つうかこういった場面で歌える曲がこの2つくらいしか思い浮かばない^^;;)。で、歌ったのは『FLY LIKE A BIRD』でございました。
 今回のアルバムでも屈指の名曲だと思われるこの曲。生は初めて聴きましたが、高音が若干しんどそうではありましたが、充分満足できました(って何者)。
 特に後半のゴスペル隊との絡みなんぞは、鳥肌モノで、思わず涙ぐみましたです。が、エキゾチックなアクセサリーにはちょっとな・・・と思ったりです(苦笑)

 救援呼びかけ&寄付金受付の電話対応に参加していた俳優陣の豪華さには、溜息が出ました。
 欧米で「セレブ」と呼ばれる人たちの「地位・名声」に伴う社会責任の認識、そして行動力は流石だと改めて。

 そんな中、ミーハー的に盛り上がったのが、一瞬だけ映ったジャック・ニコルソン氏の対応。いや〜彼に電話口で「Hony」と2度も囁かれた日にゃ、その思い出だけで1週間暮らせそうですよ。
 あの電話の人が羨ましいよぅと呟きながら、国際電話掛けたい衝動に駆られました・・・・。
 モーガン・フリーマン氏でも良いですっ!!!あの低音で語りかけられたら・・・えぇ幸せですよっ
(Mariahさんも対応されたそうで、そっちでも良いな〜と無駄な妄想を垂れ流してみます)

BROADWAY MUSICAL 『CHICAGO』 大阪公演

 久し振りに観た本格ミュージカルでした(結婚前の『オペラ座の怪人』来日公演以来じゃないかと思われます^^;;)。
 映画版『CHICAGO』を観て、音楽に物凄く心惹かれたんですよ。そして、軽やかで華やかでどこか猥雑で退廃的で魅惑的なあの世界にも。今回来日公演が大阪であると知り、「あの音楽を生で聴きたいっ!!」と思ったんです。

 いや〜想像以上に素晴らしかったです!!
 スタイリッシュで美しく、猥雑なのに下品じゃなく、楽しいけどどこか寂しくて。全てが最高でした。

以下 雑感

 当然全編英語で字幕対応だったので、字幕と舞台同時に観れるかと言うような不安を若干抱えていたんです。が、杞憂に終わりました。映画である程度流れを知っていたお陰で、それほど字幕に頼ることは無く思いっきり舞台に集中する事ができたのは、ほんと嬉しい誤算でした。

 また、舞台構成が大変シンプルだった所為か「監獄」と「ショー・ビジネス」の世界の絡み合いが分かり易くて。この物語の構造は、「両者が合せ鏡になってる」若しくは「監獄」=「ショー・ビジネス」として表現してるんじゃないかという錯覚さえ覚えた程。監獄とショーが行ったり来たりする物語が、違和感無くすんなり落ち着きました。

 一番印象に残ってるのは、やはり歌と踊りでした。
 特に踊りは、人間の動きがあれほどしなやかで流れるように美しいとは!!
 黒一色でシンプルな衣装が、動きをより引き立て、動きによってあらゆる感情や情景を表現することの素晴らしさったら!!
 更に、人の声の力強さと美しさと、表現力の素晴らしい事!!細かな言葉は分からないけれど、歌や踊りで充分伝わってきました。

 曲で印象に残ってるのが、ヴェルマとママ・モートンの曲『Class』。
 映画で使われてた様な記憶は無いんですが、歌詞が大変意味深だな〜と。あんた達がそれを言うかっ!っていう突っ込みもしたくなりました(笑)。それ以上に思わず肯いちゃうような説得力がありました。
 あとは、やっぱり『ALL THAT JAZZ』とか『When You're Good to Mama』(ママ・モートンは最高ですよっ)とか『Cell Block Tango』(これは曲も然ることながらダンスが好き)とか『We Both Reached for the Gun』(あの腹話術が好き)とか『Mister Cellophane』(えぇ気持ちよく分かります/笑)とかホント挙げたら限が無いくらい全てがよかったです。

 で、思わず会場でブロードウェイ版のCD買っちゃいましたよ。これは観に行ってよかった舞台の一つになりました。

 来日公演といえば RSCの『夏の夜の夢』があるそうなんですが、どうやら東京公演だけみたいだし・・・
ちょっと悔しいですね(笑)

ちょっとだけ思うこと

以下、衆院選についての取りとめもないつぶやきです。

 今回の衆院選挙。
 恥ずかしながら、初めて各党の政策を比較検討(特にイラク派兵、アジア外交、年金・増税問題)した上で投票に行きました。
 理由はただ一つ「私の将来の生活」を左右すると思われたから。流石にもう年金に関しては、支払ってる金額以下しか貰えないと覚悟してますし(苦笑)、増税も止む無し(何に使われるのか分からないけれど)とも、医療保障も(悲しいけれど)高額になって行くだろうなとも思っております。
(つうかここまで諦観を抱かせくれた、これまでの政府・政策って何??)
 けれど、もしギリギリの所で何かが変わってくれればとか、少しでも「老後」や将来の日本に対しての不安材料が少なくなればと思ったわけです。

 が、蓋を開けたら、予想通りの『自民圧勝』。
 なんつうか、変な脱力感というか虚脱感に見舞われております。しかも単独過半数ですか・・・。

 今回ばかりは小泉氏の「戦略」というか勝負士としての勘に唖然と、また感嘆するばかりです(小選挙区制の怖さも知ったかも^^;;)。これで、民意として「二極化」(「勝組(俗に言うお金持ち)」だけが生き残る社会)を選んだって見做されても文句は言えない訳です(苦笑)。そして、年金が貰えなくなっても、弱者が切り捨てられて、もしかしたら「人」として最低限度の生活すら出来なくなっても、今の生活水準より構造的に上に行けなくなっても(公教育の問題も含めて)、良いと判断した人が多かったということなんですよね。
 なんか、ほんとやれやれです。

 また、カテリーナで見せたアメリカ政府の対応の拙さが余り影響しなかったってののにも、少々吃驚でした。結局、外は外、内は内ってお国柄なんでしょうね・・・・しみじみしました。

 ただ、魅力ある、現実的で納得できる「政策」を国民に提示して、与党に真っ向から対立できる野党が存在しないってのが一番問題だとは思うんですよ(民主は余りにも・・・・だと思います。政権狙うつもりならもう少ししっかりしてくれっと言いたい気分でございます)。

 とりあえず、働ける間に自助努力で将来に備えることから始めようと思った週明けでした(やれやれ)。

 で、突然ですが今朝の朝日新聞です。
 いしいひさいちの『PNN』を掲載しただけで、満足します(笑)。まさか、朝日新聞紙上で氏の『PNN』が読めるとは思いませんでした(いしいひさいちの時事系四コマは結構真っ当な批判精神や氏独特のシニカルなり毒があって好きなもので)。
 特に最終コマの『眠から棺へ』のコピーと言うか落ちには、もう肯いて苦笑いたしました。お陰で、少しだけ溜飲が下がった気がしましたよ。

 ただ、投票率が67%まで伸びた事は嬉しい結果だったな〜と。これで少しでも政治(政策)に向ける目が多くなれば良いかも・・・と唯一の明るい芽を見た気がしました。

追記というかメモ

北沢かえるの働けば自由になる日記>]]さん経由で
ベーシックインカムという考え方を知りました。

 もしこれが政策として打ち出され、実現の可能性があるとしたならば、抱えてる将来への不安が少しは解消される様な気がします。

2005年9月9日金曜日

Nano なの。

 昨日発表された、『iPod nano』。
 miniが無くなり、あのカラーバリエーションが綺麗さっぱり消えてしまったのは一抹の寂しさがあったりです。
 が、nanoの黒!!!
 なんて美しくて Sylishなの!!と相方と大騒ぎしておりました(笑)
 今まで『iPod U2』が唯一の黒でしたが、あれとは雲泥の差の美しさだと思いますです(あれはあれで趣と言うかインパクトがあって良いんですが^^;;)。バッテリーの持ち時間(14時間)も軽さも文句無いですし。
 ただ、値段が微妙かもなという感じです(--;;。フラッシュメモリであの価格なら「安い」とは頭では分かるんですが、iPodと比べると割高感が強く感じられてしまって。
 1万円を切ってたら黒を即買だったかも・・・なのに(無理だから)。

 ところで、同時発表になった『MOTO ROKR』方にちょっと心惹かれてます。100曲放り込めて(但し Drag and Drop up でですが^^;;)、メールとブラウジング機能が充実していて、カメラ機能とかTVとか無駄な機能が無くて、シンプルデザインで・・・
 って私が欲しい携帯そのまんまやん!

 日本でも是非使えるようにしてくださいと、各方面にお願いしたいです(笑)

2005年8月8日月曜日

『Last 5 Years』 大阪公演

 兎にも角にも、山本君に完敗です(って何/笑)。
 先ず、彼が舞台に出た瞬間、場が華やかになるその存在感と空気感に惹きつけられました。そして、単に「歌う」のではなく「『台詞』を音楽に乗せてる」と言ったら良いのか、彼の「歌」は彼の「言葉」だとすんなり受け入れられる表現力の凄さというのか、どう表現して良いのか判らないんですが(苦笑)。単に「巧い」んではなく「言葉(台詞)」が音に乗ってる心地良さがありました。
 また、身体表現の素晴らしい事!!ちょっとした動きで感情が分かるんです!!ホントいい役者さんだな〜と思いました。
 山本耕史という役者が持つあらゆる「力」をひしひしと感じた90分でした。
 結論としては、山本君の一人勝だわってことです(笑)

以下 色々思ったことをつらつらと。

 実は、ミュージカルにはあまり馴染みが無く、見た作品も2−3作とかなり少ない。しかも、4年前の劇団四季『美女と野獣』が近々というお粗末さです(『オケピ! 2003』は私の中ではミュージカルの範疇に入ってません^^;;)。
 そんな私が今回の作品を観に行った理由は、歌だけで互いに逆行する時の流れをどう見せるんだろうか、あの山本君が「やりたい」と思ったミュージカルってどんなのだろう、というものでした。

 まず前者に関しては、時間を逆行させることで真逆の色合い(出会いと別れ→別れと出会い)を同時に存在させる。そのコントラストが、二人の感情の流れや愛情そして埋められない溝なんかを浮かび上がらせていたように感じました。そして、音楽も出会いと別れでは曲調が変わっていて、彼らの感情が存在している「時」が想像以上に分かり易く、音楽のもつ力なりを改めて感じることができました。
 また歌だけではなく、照明の力も大きかったように思います(時間軸事に色分けされてたんじゃないのかと)。

 で後者。
 恐らく英語でもっと小さい小屋で見ると違うんだろうな・・・とは思いました。時間に対するアプローチとか、男女間の感情違いとか、天才と凡人との埋められない何かとかが巧く絡み合って面白い作品だとは思います。現地でこの作品をそのまま受け止めた山本君の衝撃も分かる気がします(面白い作品だし、曲も大層良いと思う)。
 ただ如何せん、「日本語」若しくは「翻訳」の限界ってのを感じてしまって(^^;;
 門外漢なのでよく分かってませんが、英語と日本語では音の乗せ方が違うんだろうなと。英語で音を刻める部分が日本語では出来ないんだろうな・・と思うんです(単純に「音」の問題だと思います)。だから、勢いやリズムといった部分でどうしても無理をしがちになってる気がして、聞き取り難かったり意味を掴みかねる部分が多少あったんですよね〜。
(カーテンコールで山本君が歌った英語Verの方がしっくりきたので、余計にそう感じたのかもしれません)

 会場についてなんですが、この作品に「梅田芸術劇場 メインホール」は大きすぎたような気がします。作品に合う器の大きさってあるな、と今回初めて感じました。恐らくもっと小さい器で役者と観客の距離が近い方がこの作品には合うんじゃないかと。それだけ観客が役に親和性を感じらる作品で、また普通のお芝居で見せられる作品なんだと思うんです。また、山本君も細かな表現していたと思うし、そういった部分を多くの方が見れるような大きさだと良かったな〜とちょっと感じました。

 音楽ですが。大層好きな音楽でした!!出来れば英語Ver(山本君の歌で/笑)を是非聞いてみたいです。
その中でお気に入りの曲を2-3挙げてみたいと思います。
・Shiksa Song
 ジェイミーがキャサリンと出会った時の歌。明るくて飛び跳ねていて憂いも何も無い、ただ未来と今を言祝ぐ感じがあって楽しい曲でした。この時の山本君の表情は輝いていて、ダンス(なのか??)も軽やかで思わず笑みを誘われました。
・Moving Too Fast
 これも勢いのある曲。全てが巧くいって波に乗ってる感じが良いな〜と。
・The Schmuel Song
 ジェイミーの短編小説を歌った曲。一番好きな曲です。
 ここの山本君はホント素晴らしいですよ!!この子ホントに歌が好きで楽しんでるわ〜と実感させてくれました。実はこの曲は歌詞が好きなんです。ジェイミーの才能を感じる内容でもあるんですが、それ以上に止まらない「時」が気まぐれに老人に与えた「無限の時」の美しさと儚さが切なくて・・・そして最後にジェイミーがキャサリンへ抱いている「想い」に結びつくのが好きな理由かと。

 話に関してですが、男女どちらに感情を近づけられたかといえば、舞台上での説得力でどちらかといえばジェイミーサイドでした。キャサリンの焦りや苛立ち嫉妬のほうがより近いはずなんですけどね〜(身も蓋も無い言い方をすればジェイミーは、所謂「勝ち組」だし^^;;)。
 また何処にでもある、誰でも経験しそうな普通の話なので、色々な見方感じ方が出来る作品だろうなと思います。溝が生まれて互いに埋められない辛さとか、一方は諦めてしまってるのにもう一方はその現実が見えずに「過去」に縋り付くような辛さや痛さを感じてしまいまた。互いの時間が交差する唯一の場面すら、どうしようもなく切なく感じました。

 実は、開演時間をまるまる1時間間違えてたことを出発直前に気付いた大馬鹿者です^^;;。珍しくゆとりを持って準備していたので、なんとか開演15分前には会場に着いたんですが・・・
 それでもかなり焦った道行きでございました(笑)

 最後に全く本筋とは関係ない話を。
 ジェイミーが使ってたのがiBook(Power Bookかとも思ったんですが、1階席中ほどから見えた色が白っぽかったのでそうじゃないかと・・・)だったのが非常にツボでした。やっぱあの林檎マークは目立つな〜とひそかににんまりしておりました。

2005年8月7日日曜日

どうやら連休恒例になったらしい。

 お盆に相方実家へ帰省したついでに、少しだけ足を伸ばして岐阜県平湯温泉まで行ってきました。相変わらずの日帰り強行軍です(笑)

 当初は、「日帰りでいける範囲」が大前提だったので、近畿により近い下呂か郡上八幡周辺の温泉でもと思ってたんです。が、出発時間が早かく予想以上に早く目的地周辺に到着した上、高山市街への道が鬼のように混んでたりとの理由で急遽進路変更することになりました。
 変更先は、高山の更に奥で乗鞍岳の近くにある『平湯温泉』。
 これは、同行していた義母の「春に行った新平湯の手前に『平湯』温泉があって、結構良さそうやったよ〜」との推しと、高山手前で「平湯までが36km」との交通表示があり、その距離の短さに相方が心動かされた結果です。
 ただ、全く予備知識なしで動いていたので、日帰り温泉施設の有無すら分からず、携帯でちまちまと調べた結果『ひらゆの森』で日帰り湯出来る事が判明。
 
 <余談ですが、携帯サイトってホントに使い勝手が悪い。TV機能やカメラ機能等々あまり利用頻度の少ないと思われる機能を付加する前に、PCと同じWeb環境とまでは言いませんが、せめてブラウザ機能だけでも充実(=使える様に)してもらいたいと思います。 こんな風に思うのは、私が求める携帯電話ってのが「通話とメール機能があれば充分。付加価値付けるならブラウザ機能と(シンプルで機能美が堪能できる)デザイン」だからだろうな〜とは思うんですが。ただ正直、音楽・カメラ・TVってのはそれ専用の物の方が使い勝手も機能も良いと思うし、無理して色々付けなくてもな・・・と思ってます(^^;;。>

閑話休題
 目的地『ひらゆの森』に到着したのが、開店5分前。お陰で朝一のお風呂を使わせてもらえる幸運に出会いました!!ここの温泉は文句なしに良かったです(^^)v
 露天風呂が9箇所あるだけも充分嬉しい楽しいなんですが、何れも趣や泉質が異なっているという素晴らしさ!
 お湯も硫黄の匂いがする濁り湯で、湯音もちょいと熱めから適温までそろってました。また、乗鞍岳の麓近くな場所柄か外気温も低く、空気も清涼で美味しく、渡る風も爽やか且つ心地よい(高原の風って感じです^^)。お湯に浸かりながら見られる景色も乗鞍岳だったり、自然に抱かれてる感じが大層幸せでした。
 義母と二人で大はしゃぎしつつも、「幸せやね〜来て良かったよ〜。このままお義父さんに内緒で泊りたいね〜(笑)」と言いながらまったりのんびり温泉に浸かり、いつも以上に長閑な時間を過すことができました。

 もう少し時間があれば、乗鞍ロープウェイも乗ってみたかったんですが、如何せんお盆の帰省ラッシュに巻き込まれたくなかったので、お昼過ぎには発ちました。
 が、やっぱりお盆、ぶち当たりました(^^;;。渋滞が大っ嫌いな相方は早々に一般道に降り、地図と方向を頼りに国道・県道の地道&山道を直走るという毎度のパターンと相成りました、が、相方のそんな運転を義母は初めての経験だったようで(そりゃそうだろうよ)、後部座席で「大丈夫??ちゃんと帰れる??」と緊張した面持ちをしておられ、挙句「温泉に入った気ぃせえへんわ〜なんか肩凝ってしもたわ〜」と苦笑いされておりました(笑)

 しかし、県道・国道って名前に騙されたらあかんな〜と今回も実感いたしました。車一台が漸く通れる様な、九十九折の山道でも「県道」なんですもんね〜ホント色々勉強になります(^^;;

2005年8月4日木曜日

果報は寝て待て、な心境です

 大喜びでアカウント取得した、iTMS。記念すべき最初の曲は、勿論当然Mariah Careyやねっ♪と喜び勇んでパワーサーチで検索しました。
 ところが、「該当する検索結果はありません」とけんもほろろな回答でございました(T^T)。

 日本版では、SONYさんとの提携が無い=SONY時代の楽曲は無い。
 此処までは充分理解できます(SONY時代の貴重な音源があれば勿論欲しいけど)。
 しかし、ISLAND Def Jam移籍後の『Charm Bracelet』や『THE EMANCIPATION OF MIMI』なんかは在っても良いと思うんですよ。ただ、Mariahがこういったこと(デジタル配信等々)に対しては案外消極的だという印象があるので、この状況は仕方ないとは思います。ただ、やっぱり何のために此処まで待ち焦がれてたんだ〜!!というのはあるわけでして、大層複雑な心境です(笑)

 しかも、新譜が出た即買いする様なお気に入りのアーティスト(例:Destiny's Child、Celine Dion)が、大概SONYレーベルだって事に今更ながら気付きましたです。いや〜参った参った(泣笑)

 とは言いつつも、始まった事が何より大きな一歩だとは思ってるので、後はのんびり気長にゆっくりと待つことにします(^-^)

 また、U2があそこまで積極的に関わって、それを思いっきり楽しんでる相方がホント羨ましくて仕方ない(^^;;

遂に開始!!!

 恐らく、もう話題になっているかと思いますが、待ちに待った『iTunes Music Store(iTMS)』が今日開始されました!!

 マジで嬉しい!!
 iPodを利用して早3年。USAのiTMSに行っては視聴し、ヨーロッパで開始されたと聞けば羨ましがり、なんで日本で買えへんねん!!と少々苛立ち(苦笑)。日経新聞の先行記事(今春とかとか)に踊らされ。ホント色んな意味での3年は長かった(笑)

 会社PCにこっそり入れてる(をい)「iTunes」が何故か作動しなくて、実際画面等々は確認できてませんが、Appleのサイトを見てるだけで満足しております。
 帰宅したら早速やるぞ!!(その前にアカウント取得しなくては!!)

 本当に嬉しすぎです!!有難う!!


 <13:40追記>

 『iTnunes』が無事立ち上がり(原因はバージョンファイルのインストール後一度も立ち上げて無かった事にありました^^;;)、昼休みを使ってアカウントも無事取得いたしました(嬉)。これで、待ちに待った『iTMS』生活が始まりますよ!!
 勢いのあまりガンガン購入しそうな予感がヒシヒシとしてます。そんな中、昨日発売されたマウスも購入された信者な相方様から、早速ご購入あそばされたとの報告メールが届きました。なんかむかつく(笑)

 しかし、1曲150円から200円ってのは高いような気がしなくも無いです。とは言いつつ、恐らく他所よりは低めの設定なのかもな〜と思ったりもするのでそれ程不満はございません。
視聴しまくっていた楽曲が入手できるだけで、もう充分だと思います。

『iTMS』内の「寝不足な充血目玉オヤジ」を見たときは、妙に感慨深いものがありました(笑)

2005年7月28日木曜日

夏の読書感想文 「誤読日記」

 「誤読日記」斉藤美奈子(著)

 これは久し振りに衝動買いした本。立読みで済ませなくてホント良かった(^^)

 斉藤さんの書評本は何冊か持ってます。この方のひねくれてる風な切り口や語り口、意地悪なんだけれど大切なツボは外さないってな部分が大好きなんで(あと同じ理由で豊崎由美さんも好き)。
 兎に角相変わらず色んな本が俎上に載せらており、突っ込み加減も丁度良く、毎回巧く料理なさってるな〜とにんまりすることしきりでした。そして、紹介されてる本はその突っ込まれ方故に、「読んでみようかな〜」と思わせられるのは流石だと思います。

 読んだ本は読みっぱなしにせず、こまめにこうやって残しておきたいな、と今更ながら思いました。

夏の読書感想文 「グロテスク」

 「グロテスク」 桐野夏生(著)

 これでもかとばかりに描かれる「悪意(差別)」(或は「社会の縮図」)にただただ翻弄されました。
和恵とユリコとミツル。彼女達を悪意ある眼で見続ける語り手。
 それぞれの「生き様」はある意味「異世界」。にも拘らず描かれる各人の内面は、「自らの内」にも存在し、彼・彼女達を取り巻く悪意ある環境も確かに存在してる。ただ、それらを敢えて見ないよう(気づかないように)してる。だからこそ、ここに描かれる内と外の「悪意(差別)」は現実的で、物語から逃げる事ができないように思います。

 桐野さんの人が抱いている悪意や闇の描き方は秀逸。またその筆致が冷静且つ淡々としていて、心地良さを覚えて心惹かれる作家さんです(あと読後感の良さとか、芯の揺ぎ無さとかも引かれる理由だと)。
 しかしながら、それ以上に現実の厳しさや闇から眼を背けない厳しさや同時にどこかで「救い」を与えるような視線の優しさが感じられてなりません。しかも彼女が示す「救い」は決して「一般的」な形ではなく、ともすれば「間違った生」を彷彿とさせるようなものが多い。でも、作中人物にとってそれらは乾いた砂が水を求めるように欲した根源的な「救い」なんですよね・・・。
 さらに、彼女達は「自らの内」の闇が希求するものを確実に手にする。それが社会的にどうであろうと、人が求めようとする「欲」や「足掻く様」は読んでいて引き付けられます。尚且つ、ちょっと艶(露骨な表現であっても切なさや悲しさ、繊細さが感じられます)もあり、読了後に何かが残る。

 『OUT』にしろ『柔らかな頬』にしろ『グロテスク』にしろ「母性」が、女性の「業」として描かれてる気がしてならないんです(主題ではないですが)。女性が本質的に持つと思われがちな「母性」(母性にしろ父性にしろ子供と一緒に育まれるものだと思ってます)を全否定や全肯定で片付けず、「母親」が抱くであろう「愛情」と同時に「独占欲」や「支配欲」といった負の「情」や「憎しみ」を描いてる。
 特に、「母娘」の関係の描写はホント巧緻だな〜と思うんです。離れたいけれど離れられず、互いに何かを共有し共存つつもその関係を破綻させたいとか...。
 「日常生活」で存在してるんです、そういう感情って。ただそれは余りにも「醜い」から見たくないから眼を背けてるだけなんだ...と(決して我家親子関係悪くないですよ、とちょっと言い訳してみたり^^;;)。

 況や、対社会や対他者、対異性に対しても同じなんです。
 「社会」や「異性」「(距離的に)近くにいる他者」の目も省かずに描かれており、どこまでも容赦なく「現実」を突きつける。そして、それが否が応でも距離感や厳しさを感じさせ、必死になる彼・彼女達の行動思考が嫌悪感を抱きながらももどこか同調してしまう、そんな小説でした。

 上記を書きながらふと思ったんですが、女性作家さんが書かれる作品って、人間関係や社会との関係に対してシビアとういか、現実社会に媚てないといえば良いのか。
 「自己の内」と「社会(他社)」との間に存在する距離感や、距離感があるが故の葛藤や諦観や孤独感とかを見据えてる感じがしてなりません(何を言ってるのやら^^;;)。
 兎に角、そんな感じの視点の作品が多いなぁと。例を挙げるなら、高村薫さんの作品や小野不由美さんの「十二国記」シリーズ・「屍鬼」(「黒祠の島」はちょっと違うと思う)、篠田節子さんの「女たちのジハード」他にもあると思いますが、とりあえず思いついた分だけです^^;;)。

 男性作家さんもそういった作品あるとは思いますが、直ぐに思いつかなかったんで、もう訳ありません。

夏の読書感想文 「もしも月がなかったら」

 通勤時に携帯する本(=読む本)が尽き、毎夜毎夜本棚を漁っては読むホンを見繕ってたこの2ヶ月近く(お陰で京極堂シリーズ 4周目に突入しました^^;;)。
 で、時間にゆとりが出来たので、読んでみたいけれど・・・どうしようかな〜ってな本を図書館で借りる事にしました。

 以下、そんな本の感想とういか雑感です。

「もしも月がなかったら」
ニール・F・カミンズ(著)、増田まもる(翻訳)
 三菱パビリオン@愛・地球博の基礎本。
 パビリオンで抱いた数々疑問が綺麗に氷解しました。

 私がパビリオンの映像を見ながら抱いた疑問は、「なんで月が無いのに生命が誕生してるんだろう?」とか「月が無いのに何で地球と同じ進化を辿ってるんだろう??」といったものでした。それが、本書ではきちんと説明がなされてる。その1点だけも読んで良かったと思えた本です。

 本書の基本は「『今』の地球と『もしも月が無い』場合(他10例)とを比較して、月や太陽等と地球との関係を分かり易く説明する」でした。確かに、「仮定」を積み重ねて論じるのなら、私達が知ってる(居る)地球を基に比較した方がより分かり易く、月や太陽等との関係(からの影響)も理解しやすくなる。
 なので、必ず章の頭に「月が地球に無いと仮定する以外は、今の地球と同じ条件とする」ときちんと書かれています。勿論何故そういった条件を与えるのかも、詳しく書かれているので違和感なく「月が地球に無い場合」や「月が地球に近い場合」他8例の世界を想像することができました。

 そして、各章で必ず条件及び「地球と惑星との関係(影響)」について説明がなされてるのが、久し振りにこういった「宇宙関係」の本に触れる私にとってはホント有難かったです(^^;;

 一言で「仮定」と言いますが、その「仮定」を与えるための条件設定もかなり詳細且つ綿密で、複雑かつ微妙かつシンプルな関係で成り立ってる宇宙の素晴らしさや美しさをも感じました。
 何より数式や専門用語が殆ど出てこない為、文系一筋(って)の私にも充分理解できました。

 三菱パビリオンは説明不足だったと改めて感じました。時間が限られてるのは充分わかりますが、せめて「比較のために敢えて条件を同じにしてる」位の説明はあるべきだったんじゃないかと思いますです(しつこいですか。そうですか^^;;)

2005年7月26日火曜日

夏の恒例行事なのか??

 週末、買い物や映画と半日遊んで、帰宅したら・・・洗面所が水浸しでした(涙)

 昨年夏には風呂が壊れ、4年前の夏にはシンクが傷み水漏れ。なんか水周りのトラブルが夏の風物詩化してる気がしなくもなく。びしょ濡れの床を拭きながら「そんな風物詩は要らないやぃ!!」とひとりごちた週末の夜でた。

 今回の原因は、洗面台の配水管の亀裂&蛇口のコマの消耗でした。
 春先に洗面台の配水管から水漏れがあり相方に「パッキンが痛んでるかも・・・一度確認して取替えて〜」とお願いしていたんです。が、共に何かと忙しく(殆ど遊びでなのがどうしようもない夫婦でございますが--;;)、バケツ等を置いて水漏れ防止の応急処置しておりました。
 で、更に当の週末にどうやら蛇口が閉まりにくくなっているのに気付き、「これはちょっとやばいか」と思いつつも渾身の力で締めていったんですが、やっぱり出水は止まっておらず、半日以上蛇口からポトポトと水漏れし続けてたみたいです。
 結果、応急処置で置いていた洗面器とバケツでは対処しきれず、洗面台下はしっかり浸水してたという訳です。確かに私の不注意なんですが、遣り切れなさと怒りの矛先は当日飲み会だった相方に向かいまして。しなくても良い喧嘩までふっかける始末でした。

 幸いにも、市水道局に電話して日曜でも修理してくださる指定行社さんを教えていただき、週明けを待つことなく修理してもらえました。
 が、週末に水周りのトラブルだけはホント勘弁して欲しいと痛切に願います。対処の仕方が限られてるんですもの・・・お願いしますっ(って一体誰にお願い?)

2005年7月25日月曜日

『姑獲鳥の夏 -映画-』感想

 「本と映画は別物なんだ」と分かっていながらも、期待≦不安な状態でドキドキしながら映画館まで足を運びました。

 予想外にも枝葉を上手く(丁寧に)取り払われており、大きな流れだけを追った展開で話としては綺麗に纏まっておりました。また、個人的に物凄く危惧していたキャストも主要人物については、「意外にはまってる」と思えました。関係者も若干違和感がある方は居るものの、それはなんとか呑み込める(諦められる)モノでした。
 そういった意味で、映画としては概ね満足でした。

以下、色々な雑感です。

 今回一番満足したのは、セットと小道具でした。冒頭の「眩暈坂」から始まり「久遠寺医院」や「榎木津ビルヂング」等々見事に「見せて」くれてます。特に鳥肌が立ったのが「眩暈坂」。多少想像していたのとは違いましたが(石畳だと思ってのが、乾いた地面だったりとか)、それでもきちんと作りこまれてるなと感じました。小道具で「おっ」と思ったのは、『鉄鼠の檻』の舞台となる箱根・仙石楼付近の地図です。  ちゃんと「明慧寺」って寺名が記載されてたり細かいお仕事されてるな〜と嬉しくなりました。あそこまで再現してくれた背景やセット・小道具を見れたのは、幸せだったな〜。

 次に話に関して。上でもちょっと書きましたが、主となる幹と必要な枝葉を巧く組み合わせてきちんと作ってると思いました(枝葉の取捨選択が巧いな〜と)。勿論原作のボリュームとは比べ物にならないし、要の一つである「オショボ憑の筋」の背景説明もあっさりし過ぎてどうかとは思ったりもしました。が、「関君と京極堂の物語」としたら過不足なく纏まってると感じました。また「川赤子」から引っ張ってきたと思われる場面や、猫目洞の挿話も意外に綺麗に入っていて違和感がありませんでした。
 ただ、里村医師や鳥口君の扱いはどうよ・・・・とちょっと思わなくも無かったです(笑)

 また、映画だけを見た方にとっては「判り難いんじゃないか」(巧くあの面白さが伝わったのか)と思ったのも事実。実際、画面の話を追いながら原作を思い出して補完しながら見るとういう、物凄く失礼な作業をして漸く細かなニュアンスが掴めた気もしますし。この世界を初体験された方の感想を是非聞いてみたいものだとも思った次第です。

 ただ、映像とは徹底的に相性が悪かったようです。途中幾度と無く「この映像や効果は一体??」と戸惑うことがありました。例を挙げれば、多用されるピンスポットと姑獲鳥が飛ぶ映像。これには正直うんざりというか、何でこんなに使うの??と苛立ちすら覚えました(最後の久遠寺医院延焼も長すぎたと思う)。
 それに加えて映像(や効果)がどうにも無意味な部分が多く、無駄な映像(効果)で原作の「現代的な部分」を殺いでいるとすら思えてしまって、脚本が原作の持ち味を活かしててそれ程悪くなかったと思えるだけに、脚本や配役の良さが勿体ないな〜と思った次第です。
(ウルトラマンとかを撮られた監督さんなんですね。それを知ってあの映像・効果は「然もありなん」と納得しました^^;;。決して否定してるわけではないです)

 配役について思った事を配役毎に。
 京極堂@堤さん:冒頭の長台詞(関君に滔々と「不思議」について説明する場面)は、お疲れ様ですと思わず言いたくなるほどです。また澱みない口調と堤さんの声の良さが加味された所為か、ホント説得力がありまして、関君の気持ちに少し同調しました(^^;;
 恐らく作品中一番台詞量が多い京極堂ですが、不安を抱くことなく違和感を感じさせること無く「言葉を操る」憑物落としを見せてもらった気がします。憑物落としの迫力、妖怪を語るときの生き生きとした表情、対関君榎さんの表情の違い、愛妻家の風情等々をきっちり見せてくれた堤@京極堂にはホント満足です。
 が、憑物落としの着物は、絶っ対違う!!確かに鼻緒は赤かった。けどねけどね「全身が闇」な筈なのに、色映りの理由かもしれないけれどあの濃い臙脂にはどうにもこうにも納得いきませんでした(涙)

 関君@永瀬さん:上映時間の間に次第に「サル」っぽく見えてくるから不思議ですね〜(笑)。そして、ちゃんと「胡乱」でした(って表現はどうよ)。それだけで私は充分満足です。関君の不安定さとか彼岸に行きそうな様子とか、きちんと見せてくれたと思います。個人的に一番ツボだったのは、京極堂から暗に「薔薇十字探偵」行きを勧められる場面です。なんかホントに嫌そうな感じが出てて。

 榎さん@阿部さん:あの上田教授を彷彿とさせる部分が無きにしも非ずでしたが、申し分ないちょっと男らしい(むさくるしいとも言う/笑)榎さんでした。とりあえず、何を着てもそれなりに「似合う」のは物凄く稀有で、その一点だけでも榎さんらしいよな〜と納得した次第です。というか、「陶磁器人形」や「色素の薄い眼」とかの表現に固執しなければ、充分「榎木津礼二郎」を見せてくれたと思います(観てるうちに徐々にはまってくる感じすらしました)。
けど、阿部ちゃんホント格好良かったな〜(結局ソコですか・・・)

 木場修@宮迫さん:見る前に一番不安だったのがこの方(^^;;
 正直なところ、良かったです。あれやこれや文句たれてすみませんでした、と謝りたくなったほど。無理やり「生粋の江戸の言葉」を使ってることで、木場修の無骨な感じとか彼が抱えてるもどかしさとかが上手く出てたんじゃないかと思ったりしました。阿部@榎さんとの絡みも充分満足だったし(鬱陶しそうな感じが良く出てた/笑)、関君と対面する場面も良かったと(個人的にこの場面は好みです。関君と木場修との関係性が一目できちんと伝わってきて、巧いな〜と)。

 主要メンバーはこんな感じで、充分満足しております。
 脇に関しては、物凄く良かった方と肩透かしを食らった感のある方が混在しておりました(^^;;
 良かった方を役名挙げていくと、牧郎、お潤、千鶴さん、雪ちゃん、久遠寺医師、菅野、青木君、里村医師、和寅です。特に、牧郎役の恵さんはホント良かったです。
 細君のお二人は申し分なかったです(千鶴さんと雪ちゃんの笑顔だけで充分ですよ!!←馬鹿)。作中では名前すら呼ばれなかった里村医師と和寅(お潤さんも鳥ちゃんも呼ばれませんでした^^;;)ですが、見てる人には判る存在感やお芝居で妙に嬉しくなりました。

 肩透かしを食らった方
 敦ちゃん@初代なっちゃん:私のイメージとはかなり違いました(涙)。気のきつさだけが鼻についてしまって、謙虚さとか可愛らしさとかがあまり感じられなかったのが大きい。映画版敦ちゃんに扱き使われてる、探偵殿や小説家が不憫にすらなりました(単なるヒステリーとしか思えなかった)。予告だけでみてたら良かったのにな〜

 久遠寺姉妹@原田さん:えぇ黙っていたら良いです。が少しでも「演技」なさると、台詞回しの拙さとか表情(感情表現の引出)の乏しさとかが、気になって一気に現実にひきもどされました(酷)。なので、関君と二人きりの場面や梗子と涼子の場面は辛くて辛くて、DVDなら早送りすることは確実だと思われます(失礼ですが)。
 見終わった後友人と「涼子・梗子は雪ちゃんだった篠原涼子さんが演じた方が良かったんじゃないのか???」と失礼極まりない感想を口にしたほどです・・・・

今後シリーズ化されるそうですが、楽しみなような不安なような・・・複雑な気持ちです(笑)
でも、今作は充分満足できたので、次作(『魍魎の匣』)があればもしかしたら文句言いながらも観に行くかもしれません。

2005年7月20日水曜日

音楽機器の選び方

 大層なお題ですが、内容はしょぼいです(自分で言うな/笑)。

 先日相方実家に帰った時の事です。
 玄関を上がるや否や、挨拶もそこそこに義父が「ポータブルMDの録音再生機を買ったけど、思ったほど録音時間が短いんやけど、何でや」と相談されました。それを聞いた時、今頃MD??。MPGの間違いじゃ???と思ったんです。で、実物を相方と確認したら。

 S社のポータブル「Hi-MD」でございました(--;;;

 正直、こんな所で「Hi-MD」と対面するとは思わず、相方共々少々固まりました...。だって、お義父さんPC使ってるんですもの。何故に「Hi-MD」と思うのは間違ってませんよね??(誰に確認??)

 しかも義父はCD再生機から等速録音という、物凄い面倒且つ手間のかかる作業をなさっておられました。
 
 取扱説明書を読むとPCにも繋いで録音できるようなんですが、対応OSがWindowsのみ。義父の愛機は相方の趣味(笑)によりeMac(OSX)。もう、どうにこうにも手も足もでません、いやもう始めから及びでないって感じです(^^;;。

 確かにその状況なら、CD→Hi-MD(等速録音)しか方法は無いです。けど、このご時勢にそんな手間のかかる事を・・・と思わなくも無く。

 それに、義父が購入を決定した要因の一つで、且つ質問の要点でもあった「CD45枚分録音」。
 結論から言えば、確かに出来ます。
 けれど、そのために必要な録音モードの設定が兎に角ややこしいんです。また、初期設定がそれ様のモードにないのも正直「どうか」とは思います。
 動作環境に関して、この際はっきり言いましょう(何様?)。
 ボタンが小さくて押し難い上、本体にあるJダイヤルが使いにくくて仕方がない。更に言えば画面も見難いしホント分かり難い。

 私もかつてはS社のポータブルMD機が大好きでした。S社のはデザインもシンプルで綺麗だし、音も良いし、使いやすいし、再生時間は長いし、何よりリモコンのJダイヤルの使い勝手の良さに惚れ込んでました。けれど、本体についてるJダイヤルがあれほど使い難いとは、想像を超えておりました(--;;;

 当面の問題であった録音モードの変更は、取扱説明書とにらめっこしつつ、あれやこれやと試行錯誤した結果、なんとか変更はできました(取扱説明書の書き方も不親切極まりなかったです/少々怒)。

 そんな私達の心中は、「『Mac』なら『iPod』じゃないかっ!!曲の移動も操作も簡単だし、値段も手頃になったし、再生時間だって『iPod Mini』なら遜色ないのに〜(ジタバタ)」でした(笑)。ただ、流石にお義父の心境を慮るとそう率直には言い難く、相方と苦笑せざるを得ない状況に陥っておりました。
 とは言え、「お義父さん・・・デジタル機器購入時は我家に一言ご相談下さい(--;;。的確なモノ選びますから」と申し上げずにはいられませんでした(苦笑)。
(大袈裟でもなんでもなく、義父のデジ関係の物すべて相方が把握してる現状だったりするのです^^;;)

 お店の方も勧める時は、使用PCを確認して薦めてくださいませ〜
 つうかお義父さんもMac利用者の肩身の狭さ(笑)を解っていただきたです(^^;;
(いやそれ以上に・・・・あの田舎でMac薦めて買わせた相方が大元の原因だとは思います/笑)

2005年7月19日火曜日

『STAR WARS episode3 -REVENGE OF THE SITH-』感想

 思い起こせば、遥か昔。それは恐らく『episode1』の製作及び公開時期が大々的にPRされた年のことだったかと。
 旧三部作の公開に衝撃を受け、何かと思い入れのあった相方(つきあってた時期^^;;)に、「『STAR WARS』旧三部作が連続して映画館で見れるんや!!鑑賞パスポート買ったし見に行こう!」と半ば強引に連れて行かれた記憶があります(笑)
 それが、私の『STAR WARS』初体験でございました。(時折深夜に放映していたのをなんとなくチラっと見てたような気はするんですが、真っ当に見たのはそれが初めてだったと思います)

 そんなこんなで意外にも長いお付き合いとなり、「ここまできたら最後までお付き合いせねばなるまい!!」というなんとも妙な義務感と責任感と適度な思い入れで見に行って参りました。

以下ネタバレだらけの雑感です。

 見終わった後、どうやらすっかりルーカスの罠に掛かったようで、『旧三部作』を見返したくなりました(笑)。だって、あれやこれやちゃんと流れがあってるか、整合性が取れてるかとかの確認作業をしたくなったんですもの(←物凄く失礼な反応です^^;;)。
 とか言いつつも、上映時間中は充分楽しませてくれるし、時間を忘れる事ができたり、見終わった後何も引き摺らずただ「楽しかった〜」と思えるのは凄いと思います。所謂娯楽作品としては充分満足できる作品だと思うし、6作全てにおいて質を落すことなく、観客を楽します術や見るものを飽きさせない術をこれでもかっとばかりに尽くしてる姿勢には感嘆します(そして大局で齟齬が無いきちんと作り上げられてる世界観も凄いと)。
 また、個人的に『episode2』が色んな部分で辛かっただけに、今回の話は単純に楽しかったと思えたのがホント幸いでした。

 今回もヨーダは素晴らしい動きです!!彼の手がもう少し長かったらきっとあの世界の歴史は違っていたかも?!(絶対間違った感想だと思います)と思うほどでした。いや〜ヨーダは最高です!!

ヨーダvs皇帝は別格として、他印象に残ってる場面。
・ジェダイの騎士達が掃討される場面
『指令66』が議長より発せられて以降、味方であった者達が粛々と裏切り背後から殺していく。
 細かな部分を気にしたら突っ込めるんでしょうが(確かに突っ込みたくはなります。実際相方は突っ込みまくってたし^^;;)、それよりも効果音も台詞も無く、ただ音楽が鳴る中で見せられる場面に何とも言えない「怖さ」と「冷たさ」、そして妙な「現実感」というか「生々しさ」を感じました。
 この現実感や生々しさが何に拠る物かきっちり把握はできてないのが、モドカシイんですが・・・

 あの世界でのジェダイ達がある意味担っていたかもしれない、信仰的な部分や神聖性や誇りなんかが「戦時下」において「排除されるべきモノ」に転化し、「堕ちた」瞬間を見た気がしたからなのか。それとも、彼らの「個(性)」が本来的に簡単に環境(周囲)から「孤立」し得るものだったと思ったからなのか。ふと、ジェダイが置かれていた(る)位置というのを考えずにはいられなかったからなのか。よく解ってないことをグタグタと申し訳ないです。
 しかも今一、こう「フォース」とか「ジェダイ」とか基本的な部分をきっちり理解してないんで(Webで調べろ>自分)、間違った認識だとも思います。

・議長が皇帝となる場面
 万雷の拍手の中で、共和国が帝国に変わる。そこでパドメが呟いた言葉がどうにも印象深かったんです。実はこの場面では、第三帝国(ナチス党)を思わず重ねました。製作者の意図がどの辺りにあるのか判らないんですが・・・。
 で、更にパドメの言葉「万雷の拍手の中で、自由は死んだ」(だったかな??)には、ふと『銀河英雄伝説』の序章を思い出しもしました(苦笑)。なんか民主主義と帝国主義っていう括りの物語に接するたびに、色々と考えを巡らしてしまいます(上手く言葉にできませんが)。

・ヨーダの説話(って・・・)
 ヨーダがアナキン青年を諭す場面ですが、恐らく、これまでにも再三説明があったことなんでしょうが、丁度『鉄鼠の檻』を再々読中だった所為か物凄く印象に残りました。
 「己を律する」事で、何かを会得する。その方法(考え方)がある部分東洋的な哲学(と表現して良いのか判りませんが)だな〜と改めて認識しました。

その他色々と。
・パドメ役のナタリー・ポートマン嬢が相変わらず凛とした美しさで、うっとりしました。ただ、やはり匂い立つような色気とか艶があまり無い女優さんだと思うので、アナキンとのラブシーンは少々辛いものが・・・(^^;;。
 そういった部分で、前作と今作は、なんか彼女が勿体ないよな・・・と思う部分もあったりして(凛とした台詞や仕草や雰囲気の時は「ぴったりやん」と思うんですが)。
・クリストファー・リー様(様付けかいっ/笑)演ずるドゥークー伯爵が早々に亡くなれた場面では、一瞬だけ「見る方(役者)が居なくなってしまった。どうしようこれから」と思ったのは内緒です。
・アナキン役のヘイデン・クリステンセン君を初めて「男前」だと認識しました(笑)。特に、野望を隠してる表情とか、憎しみと悲しさとが渦巻いてる表情(特に眼)は素晴らしくて、ゾクゾクしました。
・今作はどうやらオビワン=ケノビの物語だったんですね。いやユアン・マクレガー氏大好きなんで嬉しいんですが(笑)。しかし、オビワンは良い味だしてたよな〜(軽妙な台詞も多かったし)
・R2とC3POの出番(特にC3PO)が思ったより少なくて、かなり寂しかった(涙)とは言え、R2は笑いを取りつつ大活躍したから良しとします(って何様)。
・この映画に関しては重箱の隅は突いちゃいけない(苦笑)とは思うんですが、一つだけ言わせてください。チューバッカとヨーダって知り合いだったんですか!???!と。思い起こすにも旧三部作でそれを匂わす場面は無かったと思うんですが???!
 ちなみに相方の見解は、「ハン=ソロと一緒に居たのは『チューバッカ=チューバッカ』と言って、今作に出てたチューバッカの息子なんやて」らしいです(・・・・)。観客にそういった見解を抱かすのはどうかと思うんですが(笑)
・御大の字幕・・・素人でも違和感(戸惑い)を感じる訳って如何なものかと。なんか相変わらず雑な訳だよな〜としみじみしちゃいました(^^;;
 『指輪物語』の御大のお仕事のお陰で、最近、できるだけ耳で聞いて理解できる部分は理解しようと努力するようになりました。信頼の置けない字幕ってのもホント問題だと思います・・・・(一番信頼置けないのは自分の耳なんですが/苦笑)

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上映前の予告で『キング・コング』を見たんですが・・・内容はともかく監督のPJがかんなり痩せていて、あのホビットチックな面影が全く無かったことに驚きましたよ。一体どうしたPJ!!
こんな事が気になって気になって仕方がなく、今もって『指輪物語』から帰って来てないことが発覚しましたです(笑)

2005年7月5日火曜日

愛・地球博 見学記

 去る 7/1(金)時折激しく降る雨の中、行ってきました「EXPO 2005 愛・地球博」。

 以下、予習も何もせず、見学ルートも何もかも行き当たりばったりな見学記です。

 気合を入れて早朝(05:30)に自宅を出発し、名神→東名を直走り長久手駐車場に着いたのが07:50でした。雨足が強かったため早めに運行を始めたシャトルバスに乗り、西ゲートに到着したのが08:30。えぇ、開門まで約30分間降りしきる雨の中ただ只管に立って待ってました(苦笑)。
 そんな中、アナウンスされるのは「雨のため足元が悪いため決して走らないで下さい」や熱中症対策等の諸注意ばかりでした・・・。正直、当日の気温や天候で「熱中症の注意はいらんやろう」と突っ込みつつ、そんな事より周囲の傘から落ちる水滴をどうやったら避けられるか、とか、屋根が無いところで待ってる人への言葉は無いのか??とか色々思ってました。
 ただ、激しい雨の中傘もささず雨合羽も着ず、列の間を縫ってペットボトルの回収等を行っておられたスタッフの方たちには頭が下がりました。彼らへの雨対策を何より優先で行って欲しかったです。ほんと濡れまくってて可哀想になりました。

 09:00丁度に開門され、持ち物検査&ボディチェック(金属探知)が行われた後ゲートを通過。噂の手荷物チェックは予想以上に徹底されており、ペットボトル等の持込禁止物は容赦なく没収されておりました(笑)

 事前学習で、企業パビリオンはかなり混むと聞いていたので一路北ゲートへ。
 ただ、余りにも雨足が強かったりしたのでIMTSを選択いたしました。このIMTSお一人様200円取られるんですが、デザインが円みを帯びて愛らしく、動きも静かで乗り心地が良かったので満足でした。
 ただ、運転席にぬいぐるみを置いてるのはどうかと思いました(苦笑)。折角の近未来的でスマートで繊細な雰囲気が、ぬいぐるみのお陰で台無しになってる感がどうしても拭えませんです(^^;;

 北ゲートに到着し、走って向かったのは「三菱未来館 もしも月がなかったら@earth」。
 ここはテーマを聞いたときから見てみたかったパビリオンでした。月の影響なくては現在の地球も生命も存在し得なかった、それをどういう形で見せてくれるのか、とか、新しい説なんかも随所に取り入れられてるんだろうな〜とかなりワクワクしてたんです。
 ごめんなさい。色々突っ込みどころが多くて、見終わった後は「ネタ本読もう」でした(それってどうよ)。
 少し突っ込ませていただくとですね。
・入場前のロボット漫談は、はっきり言って要らないかと思います。
・えっとコンパニオン(違)のお姉さん方は一体どういう役割があるんですか???
・前段の「お子様科学教室」みたいなアニメーションと説明は一体・・・
・今更地球と月の距離・質量等々の長々とした説明は要らんし、説明するならもっと違う展示方法があるだろうよ・・・
・そのアニメーション。何故地球が「オヤジ」で月が「子供」なんだ???????と(--;;;
・月が無くて「生命の誕生」は可能だったんだろうか???

 とか色々複雑な思いに駆られてしまった内容ではありましたが、映像は美しかった。
 日本の風景なんかを万華鏡の如く映し出してるのは、溜息が出るほど美しかったし魅了されました。こういう方向性で見せてくれたら大満足だったのに・・・

 で、日立館へ向かう途中「JR東海 超伝導ラボ」の「らっしゃいっ!今なら待ち時間無しで見られるよっ」な客引き(大きく違)に引き寄せられて、入りました。
 「超伝導」の説明は大変解り易く、物理音痴の私でもすっきり綺麗に理解できましたです。でもね、もう少し迫力在る実験を見せてもらいたかったな〜と思うわけです。

 その後急ぎ日立館に向かったんですが、時既に遅し。
 10:30過で待ち時間が3時間30分以上になっておりました(涙)。長蛇の列を具現しているかの様子に、並ぶ気力も失せすごすごと引き下がりました。もし行かれる方が居られたら、最初に「企業コモンB」から攻める事をお勧めしますです。

 その後、雨足が更に強まりグローバルコモンまで徒歩で行く事は諦め、グローバル・トラムを利用する事にしました。このトラムの待ち時間が長いこと長いこと・・・。しかも、その場でチケット購入(お一人様500円也)しなきゃならいと非常に手間のかかる方式で、はっきりいってトラムを待って乗るより歩いた方が早いと思われます。特に雨だと、厚手のビニールで視界が遮られるので目で楽しむ事も出来ず。また、待合場所には屋根も何も無いのでただ雨に打たれて濡れつつ、何時来るとも知れないトラムを待つという何とも中途半端な状況でした(--;;
 炎天下でもアレはちょっとしんどいかもと思ったりです。

 グローバル・コモン3に着き目指すはドイツ館。
 が、やはりここも時既に遅しで、待ち時間は120分でございました・・・。建物を取り囲む列を見た瞬間に勢いも萎え、結局諦めました。ただお昼はそれほど待つことも無くドイツ館併設のレストランで取ることができたのが、幸いでした。

 で、ドイツレストランは店内の雰囲気等々「らしさ」が見事に再現されててたのが、ホント嬉しくて仕方なかったです(笑)。金額は若干高めかとは思うんですが、量も味も申し分なくてかなり楽しく食事をさせていただきました。
 しかし、追加注文でコーヒーを頼んだ際、「ケーキ(←かなり大きい!!)も勿論食べるでしょ。大丈夫食べれるよ」と言うのは約束事なのか??と(笑)。と言うのは、例のドイツの友人や新婚旅行で行ったウィーンの人たちにも同じ冗談を言われまくってたので(^^;;

 その後、グローバル・コモンに居続け各国のパビリオンを堪能しました。
 どの国もそれぞれ特色があって楽しかったんですが、特に印象に残ってるのが次の館です。
・イタリア館
 「踊るサテュロス」像が圧巻でした。力強さと優美さと繊細さを目の当たりして、その造形美に目を奪われ言葉をなくしました。あとは工業品や各地方の特産物等を展示してあるんですが、その色彩の艶やかさや形の美しい形状には目を奪われました。
・北欧共同館
 北欧デザインはかなり好きなので、それを思い存分見れたのは幸せでした。
 館内もシンプル且つ木の温もりが感じられるようで、居心地の良い空間だったと思います。
・オーストリア館
 入り口で女性スタッフとウィーン・ワルツを実施体験させてもらいました。が、恥ずかしかった・・・・けど、楽しかったですよ〜行かれたら、是非体験してみてくださいませ☆
・カナダ館
 ここは相方一押しのパビリオンです(笑)
 待ち時間は多少あったものの、スタッフの方が退屈させないよう常に気を配ってたり、会話を積極的に交わしたりできる雰囲気があり、それほど苦にはなりませんでした。
 館内の映像もホント考えられていて、カナダの人と自然と生活をシンプルに解りやすく見せる工夫がされていたと思います。何より映像が素晴らしかった!!
 また、行った日が丁度カナダの建国記念日と言うこともあり、イベントも行われていたり、それに合わせたスタッフ達の盛り上がり(盛り上げ方)が見ていて楽しいものでした。受動的にならざるを得ないパビリオンが多い中、見学者も参加してるって感じがした数少ないパビリオンの一つでもありました。
・中国館
 ここは展示されてる遺物や壁のレリーフが、中国の歴史を物語っておりやはり彼の国が持つ歴史や文化の奥深さなんかを感じました(やっぱり文字や活版の発明ってのは凄いとしか思えない)。
 また、中国物産展も独自色が発揮されておりまして、思わず欲しくなったのが「印」。手彫りの印は非常に魅惑的です(笑)ちなみに相方は、扇子をご購入され「扇子はやっぱり中国か日本よな〜」と悦に入っておられました。
 それと・・・中国館と韓国館が間を置いて隣接してました。で、その間にこれ見よがしにパトカーが駐車されていたのが、非常に昨今の日韓・日中関係を表しているようでなんとも複雑な気分になりました。
・オーストラリア館
 ここは何をおいても巨大カモノハシ!!ですよ(笑)もうあれを触れて、あれに凭れ掛けられただけで充分満足でございます(それって・・・・)

 最後までドイツ館と日立館が諦めきれずに待ち時間を携帯で確認しておりました。が結局120分以下にはならず、後ろ髪引かれる思いで会場を後にしたのが、18:30過ぎ。

 見学終わった感想は、テーマ・パークに不向きな私達にとっては、ある意味しんどかったです(^^;;。そして、パビリオン自体どうしても受動的になってしまいがちだったのが、勿体ないと思いました。
 特に企業パビリオン。ロボットや機械が対応している姿が目立っており、正直味気なさを感じました。そういった意味では各国のパビリオンの方が、人が対応していた為、こちらから話しかけたりとか、質問できたりとか、より能動的に関わることが出来たのが楽しく、より強い印象を残したと思うんです。

 また、長蛇の列が出来てるパビリオンが軒並み「乗り物」系だったのが・・・なんとも(^^;;。それを見た時点で思った事は、期間限定の「テーマ・パーク」だわ・・・でした。

 今回の万博はテーマは、「地球環境」や「自然と人間との係わり」だと思ってるんですが、それがどうにも中途半端な印象を受けました。
 極論だとは思いますが、丸一日滞在した中で過去も未来も自然も感じることはありませんでした。万博という方法が限界にきてるんじゃないだろうか・・・とふと感じることもありましたし。

 そして、もう一つ。
 会場内の移動手段に関しては、もっと他に方法あるんじゃないかと感じました。例えば一日パスポートで乗り放題にするとか、チケットで何を利用したのかカウントして退場時に精算するとか、とりあえず旧来然とした方式だったので、手間がかかってる割に効率上がってないよな〜と思ったので。
 で、スタッフの方も客を捌くので手一杯で交流を図るとかいう雰囲気でもなく・・・いろんな意味で勿体ないと思った次第です。

まぁ、色々と楽しめたし、考えることもできたので行って良かったとは思います。

2005年6月30日木曜日

保育士さん 最終回

 最終話をなかなか見る気分にならなくて、漸く録画を見たのが昨夜。しかも、殆ど飛ばし見な状態で、鑑賞時間は正味15分くらいでございました。

 こんな気分になった原因は恐らく、本放送時にチラ見した場面だったと思われて仕方ありませんです。
 その場面とは、主人公氏が壊れた車を押してゴールしているのを、観客が総立ちで見守っている、という「如何にも」なもので。それがどうにもこうにも生理的に受け付けられず、鳥頭でも納得できず、ましてや保育士さんや年少組(+樹里嬢、年配組)への偏った思いをもっても受け入れられず、根性入れて見られませんでした(ドラマ感想で根性って言葉が出る自体、間違ってるよな・・・)。

 なので、本当に申し訳ないんですが以下愚痴に近い感想をつらつらと、長々と書いております。

 最初から喚いてましたが、ホーム側の役者さんの使い方がホっント勿体ない!!!正直、腹立ちすら覚えた位です(松下さん原田さん高島さん角野さん堺さんやらがホント使い捨てみたいで・・・あぁ勿体ないっっ)。
 余談ですが、某男性週間誌上で「絶妙なキャスティングで人間ドラマとして深みがある」的な一文を読んだときには、正直唖然といたしました(^^;;;

 また、最終話をああいった形や場で収束させるならば、「レーサーとして格好良く、どんな困難があっても『天才的な才能』や『魅力』で乗り越えられて、万一負けても周囲に認めて受け入れられる」主人公の話だけにしておくべきだった方が良かったんじゃないかと。

 そして、廃園問題にしても子供達の背景にしてもどうも中途半端な印象が否めないままでした。この件に関しては、所詮月9枠だし、主人公氏ドラマだし適当にお茶濁されて終わるんだろうな・・・と思っていたので腹は立ちませんでしたが。それでも園長や携わる保育士や本当なら主体であろう子供たちを、もっと丁寧に視点を定めて描いて欲しかったと思わずにはいられませんでした。
 特に子供らの表情が良かっただけに、あの子達ならきちんと多くの事を表現できたろうにと思えて。悔しいったらありゃしませんでした(^^;;

 恐らく、「人生勝ちばかりじゃなくても良いんだ」って事が言いたかったんだろうけれど、ドコを切り取っても「主人公氏」を中心とした「御伽話」だったんだから、最後も素直に「優勝台に上がる」で良かったんじゃとか、もし「敗者の美」なりを描きたいのであれば、観客が総立ちで主人公氏を見つめる場面は不要じゃないかとか(あの場面に関しては、突っ込みどころが多すぎて/苦笑)、それこそ要らん邪念で思ったりしておりました。
(えぇとレースに関しては門外漢なので間違ってるかもしれませんが、レース中あんな風に車を押すのって、妨害行為や危険行為として問題にならないのでしょうか??傍から見てたら物凄い邪魔としか思えなくて/^^;;)

 で、園長の語りと1年8ヶ月後の皆さんです。
 そんな背景があるのなら、何故もっときっちり見せなかった??とか、ナレーションで全部片付けて良いんですか??とか、そんな簡単に片付けるのなら、何の為の廃園騒動だったの???とか、子供達のエピソードを多少也とも積み重ねたのは何のため???とか、鳥居先生は??とか、ラリーとレースはレーサーの素質が違うんじゃないのか??(パリダカに一時期嵌ってたモノとしては、簡単に扱われたことが遣る瀬無かった)とか、疑問符が頭の中をグルグルしてました(笑)
 なんか、最終話でここまでいろんなことが蔑ろにされるとは、正直吃驚でもありました。

 で、主人公氏には「ままで良いのか??役者としてどうなのよ???」と小一時間聞いてみたい衝動に駆られたのも事実。ただ、某関西視聴率女王の日曜昼間の番組で女王様が「主人公氏のレーサー姿が格好良い!!」的なご発言をされてるのを聞いたとき、「あぁこのドラマ(の数字)を支えてる大半がこんな感想なら、結局ああなるわな・・・」と妙に納得いたしました。そして、「三谷新選組が数字取れなかったり、一般(オヤジメディア/酷)受しなかった理由もそこだよな」と思ったり(笑)

 まぁそんなことはさておき(充分愚痴った癖に)。
 保育士さんと園長と年少組&美冴嬢は最後まで頑張ったな〜と思った次第です。
 保育士さんに関しては、少ない時間と言葉で「現実感なり説得力のある鳥居元一郎」像を作り上げられたな〜と感嘆しました。最終回の元兄が目玉焼きを啜る場面には「・・・・・そこまでして主人公氏の影響力等々を見せたいか・・・・・(苦笑)」になりましたが、直前の不思議そうに唇を前に出してる様子が可愛らしかったのでとりあえず相殺ってことで(何??)。
 また、上記と矛盾しているとは思いますが、元兄に関しては前話で落ち着く場所に綺麗に着地したと思っているので、それほどの不満や消化不良ははありませんでした。

 園長が子供らのことを説明する場面は、説得力や愛情が感じられやっぱ原田さんだよな〜と聞き惚れておりました。あぁホントに勿体ないよぅぅぅ(T_T)

 俊太君&美冴嬢&七恵ちゃんには和ませていだきました。有難う!!と心からお礼を言いたい。特に樹里ちゃんの細かなお芝居なりを見ては「映画『笑う大天使』の史緒さんが楽しみかも!!」と思ったほどです。なんか、この子らと大輔役の子もホント勿体なかった・・・

 御伽話にするならば、お魚屋さんドラマのように徹底的に「現代の御伽話」にして欲しかった・・・と思った次第です。また、良い役者さん揃えてたのに勿体なかったよな〜が初挑戦月9の感想となるとは、物凄く予想外でした(^^;;

2005年6月27日月曜日

お魚屋さん 最終回

 綺麗(強引?)に収まるところに収まった、若しくは一番据わりの言い形で終わった感のある木10最終回。

 最終回鑑賞後の感想は、このドラマは「高柳徹」の凋落と再生、成長そして友情を描いた物語だったんだ、でした(笑)。そして、タイトルでもある「ヒルズに恋」し続けたのは、主人公氏ではなく「高柳徹」であり、また彼個人の魅力(器)に惹かれて集まった七海女史他フロンティア幹部の面々のだったんだな〜と感じた最終回でありました。

 そういった意味では多少の齟齬やかなりのご都合主義的な展開等々はあったにせよ、ある程度の整合性は取れてたと思うし、ひねくれた見方をしつつも面白く見続けられたと個人的には満足してます。
(製作に携わった方たちには非常に失礼な言い草なのは重々承知しております_ _;;;;。ごめんなさい。)

 以下、鮪(2回目?)と鯛と相合傘なお魚屋さん、と多彩な顔を見せてくれたIT幹部中心の戯言です。

・宮沢君に対して、嫉妬の余り「鰹が出た」お魚屋さん・・・
 えっと、お魚が大切なんだよね??、なのに何故お魚を武器(違)にするのか!!そんな事したらせっかくの鰹が台無しじゃないか!!と思わず確認してみたくなりました(笑)
 けど、宮沢君もまさか鰹で殴られるとは想定外だったろうな・・・可哀想に(^^;;

・刺身とシーフードカレーの取り合わせって、どうよ。

・ごくごく自然に会話を交わしてるお魚屋さんとIT企業幹部。

・神谷さん+宮沢君は普通にコンビ芸として成立してると思います。まさかこんなドラマでこんな見事なコンビ芸が見られるとは、嬉しい限りでございます(何かが間違ってる)。
 宮沢君の突っ込みが、回を追うごとに容赦ないものになってるのが個人的なツボです(笑)。恐らく現場の雰囲気がそういう感じなんだろうな〜と微笑ましくなった次第。

・国際的なお仕事もできる事が発覚した、神谷さん。もっとこういう場面が見たかったんですが。今更言っても詮無きことだと思いつつ。

・逆プロポーズを受けるお魚屋さん。
 良かったね!!おめでとう!!と思わず拍手。この二人の関係をちゃんと清算してもらえたのが嬉しくてなりません。あぁきっと現場でもこの二人は愛されてたんだろうな〜と思いましたよ。
 まり子の言葉に思考が追いついていかず一瞬呆然とした後、柔らかそうな頬を自ら叩いて確認するお魚屋さんと、そのお魚屋さんの様子に「してやったり!!」的な表情のまり子が可愛らしくて、愛らしくてなりませんでした。

・ごくごく自然に居酒屋で「シャンパン」を頼む神谷さん
 場違いなんだけど、あの空気に良い意味で馴染みきってる神谷さんがなんかもう(笑)

・嬉しい報告をするお魚屋さんとふっとばされる元参謀
 この場面は大笑いいたしました。上ずった声で全身で喜びを表現してるお魚屋さんが可愛いやら、状況が呑み込めないにも関わらず一緒に喜んでる宮沢君が可笑しいやら、勢い余ったお魚屋さんに吹っ飛ばされる神谷さんが最高だわで、大笑いさせていただきました。
 で、神谷さんを引き上げた勢いで抱き合って、お魚屋さんの頭を撫でてる神谷さんと素直に撫でられてるお魚屋さんの様子が微笑ましくありました。
 が言わせてください・・・こんな副長と参謀を見る日がくるなんて!!かなり胸打たれました(馬鹿)

・新たな美人登場で舞上るお魚屋さんと牽制するまり子
 完璧に尻にしかれてますよ、お魚屋さんわ(笑)
 この二人はきっとこんな感じで変わることなく過ぎていくんだろうと、笑いながらもほっこりいたしました。

・落ち込み項垂れぼやく社長
 実は今回一番のツボだったのが、契約を断った後の高柳徹氏でした。
 皆怒るだろうなぁ とか なんであんなことしたのか・・・ とかの呟きも可笑しかったんですが、何よりも事務所の隅っこで項垂れて反省してたり、主人公氏に「仕事をしてください」と言われ素直に「はい」と答える高柳徹氏の様子には、大笑いさせていただきました。
 そして、そんな風に人間味を見せた元社長を温かく見守る下僕達(違)が、この人たちは高柳個人に惚れてるんだな〜としみじみ思えた場面でした。

・国際的な神谷さん
 谷章センセの「出来る男」っぷりにホント惚れ惚れいたしました。

・結婚式と二次会
 お魚屋さんがタキシードだよ!!と妙にドキドキ(Notときめき/笑)しておりました。
 で、お魚屋さんの魚薀蓄スピーチが切られていたことに大笑い。しかし、何を語ったのかが非常に気になってしかたない(^^;;

・5年後の皆さん
 みんな髪型が違うよ!!とか、これが巷で話題だった相々傘Tシャツなんだ!!とか大騒ぎして相方に冷たい目で見られました・・・。しかし、あのTシャツ特注だろうけれどよくまり子が許したな・・・と妙に感心しておりました。

・京極堂と高柳
 今回初めて堤さんのお芝居を拝見し、色んな表情を持っておられる上、柔軟な方だと感じました。
 特に最終話の高柳を見てひとりごちたのは「京極堂 はまるかも・・・」でした。何となくですが、映画を好意的に見れそうな要素が増えた気がしています。そういった意味でもこのドラマを見たことは良かったかもな〜と明後日の方向で思ってる次第です。

兎に角最後までいろんな意味で楽しませてもらえました。
(恐らく月9よりちゃんと「話」を見てた気がする^^;;)

2005年6月23日木曜日

保育士さん 10話

 元兄の主人公氏への言葉。
 「勝って欲しいと思ったんです。男として」に、溜まっていた何かかがストン落ちた気がした月9 第10話でした。

 勝負(言い換えるなら「人生」)に「負ける」がある事を知って、「負けた時」の事も考えて行動する元兄と、「勝つ」ことに拘り「勝ち続ける事しか考えてない」と躊躇いもなく言い切る主人公氏の対比が、今回は鮮やかだったでした。そして、「負け」を知ってるからこそ「勝ち続ける」事の難しさや覚悟を元兄は知ってて、それを自然体で体現してしまってる主人公氏への嫉妬なり羨望なりが、静かに氷解していく様には惹きつけられました。そして、堺さんってホントに凄い役者さんだと改めて(また、ジムでの主人公氏は良かったな〜と。こう無理して頑張って「格好良くしてる」雰囲気が余りなくて/笑)。

 ふと、主人公氏と元兄の関係って、元G軍N監督と元Y→T軍N監督みたいだと思ったりでしました。どう表現していいのかわかりませんが、互いが互いを「異質な存在」として意識しすぎて避けてるんだけれど、意外と互いの本質とか核を理解し合ってるんじゃないのかと(スポーツ全般詳しくないので、こういう認識で合ってるかどうかは判りません。ただ、個人的に元Y軍時代のN監督のマスコミ向けのぼやきは好きだった/笑)。
 そして、異質なものに触れる事で自分のこれまで拘っていた何かが「変わる」事は理解できるんです。だからこそ、今回の元兄の「じたばたしたくなった」とか「これまでの別れも同じじゃなかった」(台詞うろ覚えです^^;;)の言葉にはちょっと胸打たれました。

 確かにかなりベタな展開だとは思いますが、元兄の着地点としては予想外に綺麗だったことに満足を覚えてます。

で、『元兄スペシャル』と銘打ちたくなる10話のあれやこれやを(笑)

・白シャツにジーンズな元兄
 いや〜久しぶりにトキメキました(って)。こういうシンプルな格好の方が似合われますよね、堺さんって。
・小雪を説得する元兄
 先ず、手を掴んで小雪に振りほどかれる所作が流れるように綺麗で、思わず何度も繰り返し見ておりました(馬鹿)。で、小雪に対しての言葉が本当に真っ当で正論過ぎて、これが彼なりの「守り方」なんだろうな・・・と思わうと、不器用だよな元兄・・・ってと思わずほろりと。
・元兄とトレーニング
 ここの一連の場面は全部大好きっ!!!(主人公氏も含)
 元兄と主人公氏の動きの対比とか(やっぱ主人公氏の動きは素直に綺麗だと思いました^^;;)、ランニングで主人公氏の動きに着いて行けず「そっちですか」と呟く元兄とか、その後の必死の形相で走る元兄とかには爆笑させいただきました!!いや〜良いもの見せてもらえた(って)
 そんな中でも、主人公氏に遊ば(抱き締めら)れて固まってる、元兄の表情や手の位置なんかがもう最高に可笑しかった!!あれで立場(精神的な上下関係と言えば良いのか?)が逆転したよな、あの二人(笑)。
 「負けることに備えて」云々の台詞が、この時期に某総長がおっしゃった「あらゆる事に備えておくのが軍議ではないか!!」を思い出したのは、私だけでしょうか???

・ホームでの元兄
 主人公氏の「何であろうと武器使っちゃ卑怯だろう」を受けた後の元兄の表情が柔らくて、恐らく元兄が言葉にできなかった(言おうとすると物凄く理屈っぽくなるに違いない)事を、さらった言ってのけた主人公氏をはっきりと認めた(受け入れた)感じがしました。

・元兄 meets 年少組
 俊太君を抱きかかえる元兄の笑顔が、自然で愛おしそうで、いい表情されるよなぁと暫しうっとりさせていただきました。
 ってか樹里ちゃんこれだけ??勿体ない・・・

・元兄&主人公氏@ジム
 この一連の場面も大好きです。
 照れくさそうにスポーツドリンクを渡す場面だったり、主人公氏のあどけない嬉しそうな笑顔と対照的な元兄の照れ臭さいような少し戸惑ってるような表情の対比が面白かったり、主人公氏からグーパンチ(って表現で良いのかな???)に一瞬間が空きつつ、おずおずと応じる姿が微笑ましかったり。なんか、そういった動きの積み重ねで互いの関係が変化してるが見えて、素直に良いな〜と思えました。
 ただ、こうやってちゃんと「個」の関係がわかる場面が出来るのに、何で全編通じてこういう感じにしなかったかな・・・と少しだけ思ったりです。

・元兄@教会
 心境の変化とか人との関係性に対する変化とか、丁寧に語ってもらえたのでホント満足です。また、ダーク・スーツが良く似合ってて!!いや〜満足でございます(笑)
 ただ、角野さんがこんな使われ方じゃ勿体なさ過ぎっ(涙)

 最後に、今回主人公氏や小雪との対話の場面での元兄が見られたことで、多少消化不良感は残るけれど、まぁ良しとしよう・・・と。初めて見続けた月9に対してはそんな感じになりました(最終回が残ってるのに/笑)。そして、しつこいようですがレーサー部分は本当に本当に必要だったのか???と。もっともっとホームに焦点を当てて、丁寧に丁寧に描けたんじゃ無いのか???とか
 ある意味こんな「格好良い俺様」な役ばかりじゃ主人公氏が勿体ないかも・・・と思います。

 ただ、今後もこの枠を見続けるか、とか、今後も積極的に主人公氏主演のドラマ見るか、って聞かれたらおずおずと「いや・・・・・」と答える事は間違いないと思います(^^;;

2005年6月20日月曜日

お魚屋さん 10話

 ここ2−3回のお魚屋さんドラマ(何かが違)は、本当に面白くて純粋に楽しく見れてます。なんか、最後までメゲズに、諦めずに見続けてて良かった!!とすら思ってます。

 初回からお気に入りだった、お魚屋さん&まり子コンビ(なのか)も然ることながら、最近はヒルズ社長&七海さん組の関係が大層好みだったりします。特に、和久井さん演じる七海女史が素敵に感じられる昨今。
 ヒルズ社長と七海さんの「人」としての距離や関係が、非常に好ましく思えて仕方ないんです(お魚屋さんコンビも同じ)。もたれ掛かってもなく、かといって己の領域から阻害し合ってるわけでもなく、互いに本質を理解してその時に必要な距離を図れてる。あの二人が積み上げてきた時間や関係がそこはかとなく見える感じがして、物凄く見ていて心地よかったりするんです。

 このドラマ、細かな部分(いや大きな部分でもか?!)は突っ込みどころ多しだし、ご都合主義な作りだとは思うんです(ある意味「ここまできたら何でも来いだっ」という気分にすらなってきております/笑)が、回が進むにつれ役の個性がしっかりしてきたとうか、地に足の着いた感じの役が増えたとういのか、軸足が見えたというのか、上手く表現できませんが安定感を感じるようになってきました。特に、ヒルズ社長&七海女史組やショースケ&コースケコンビ、お魚屋さん&まり子コンビといった面々が地に足の着いた感じになってきたというか、行動に矛盾が少なくなってきたと思えてなりません。その三方が安定したからこそ、主人公氏の軸がしっかりしたのか見えたというのか...。

 また当初、主人公一人勝的な設定だと思われたのが群像劇っぽくなってきたのも、楽しく思えるようになった要素の一つだと思います(もしかしたら、何処かの時点で軌道修正されたんじゃなかろうか??と思ってます。邪推の極みなんですが^^;;。余りにも最初と色合いなり雰囲気が違うので)。
 これもやっぱりキャラがしっかり見えてきたり、作られたりしたからなんだろうな、ドラマって脚本や演出だけが良くても駄目なんだな〜、やっぱり役者が命吹き込むんだよな〜とふと思ったりです。

 で、同じフレームに写る蛸なお魚屋さんと「三人です」な元IT取締役
・辞職する谷章センセ
 笑顔で内面の忸怩たる思いや人を値踏みする様や、無力感や見限った様を表現できるなんて!!なんて良い役者さんなんだ〜!!と拳を握りながら呟きました。
 実際、谷章センセの笑顔はいろんな意味で最強だと思いますです(^^;;
・似てない物真似と山南さんちっくな谷章センセ
 社長の真似は心底似てませんでした(笑)
 神谷さんの「三人です」は、やっぱり山南さんが被ってしまいました。ホントごめんさい。
 けれど、ビルを見上げる三人は格好良くて、画面の前でワクワクしておりました。
・お魚屋さん@居酒屋てっちゃん
 この場面お魚やさんが主人公氏に伝える言葉が、優しくて厳しくて本質ついてるので。ついついほろっとしてしまいます。この子の言葉はちゃんと「自分」を知って、持ってるから出てくるんだろうと思えるのが、山本君の凄さなんだろうなと思ったりです。しかし、最終回では、まり子とちゃんと幸せになってもらいたい(きっと無理だとは思います)。
・事務所開きを手伝うお魚屋さん
 いや〜この場面のお魚屋さんの可愛い事ったら!!キレの良い動きに、すっかり違和感無く溶け込んでるのが、もう小突き回したくなる程愛おしいですよ(笑)
 つうか、あなたのお店は本日休業日ですか??とふと疑問に思ったり。
・副長と参謀が!!!!
 やはりお約束と思うので(笑)
 あんなに自然に同じ画面に納まってくれるとは!!あの二人が初対面でどんな会話を交わしたのかが、物凄く気になって仕方がありませんでしたよ。きっと参謀は副長から速攻「睦ちゃん」とでも呼ばれて、目が点になったことでしょう(笑)。
 更に写真撮影時には、お隣さん同士だよ!!工場から出てくる時に小突きあいしてるみたいだよ!!と自らフジの罠に突進する始末(^^;;
 すっかりフジの掌の上で転がされてる気分なのは変わらずなのが、どうにもこうにも。
・ヒルズ社長とお魚屋さん
 良いコンビになりそうなこの二人(違??)
 初対面なのに「とおるちゃん」呼ばわりされてるヒルズ社長の胡散臭いものを見る目つきが、最高に素敵でした(恐らくお魚屋さんの勢いと自然な様子に飲まれて何も言えなかったに違いない/笑)。
 また、初会話のヒルズ社長の不信感とか距離感を図りかねてる様な、あのなんとも言えない間と口調と表情が可笑しくて仕方なかったです。きっと彼にとっちゃ初めてであった人種なんだろうな、可哀想にと妙に同情してしまいました。
 そしてそんな社長の心情なんか斟酌せずに、相変わらず人懐っこく(傍若無人とも言うか??/笑)、マイペースに人の領域に入り込むお魚屋さんの様子が可愛らしくて仕方ありませんでした。もしかしたら、社長の厚い壁を難なく乗り越えらるのはお魚屋さんみたいな子だろうなと思うので、社長にしたら精神的に物凄く疲れるとは思いますが、お互いに良い出会いだとは思います(笑)

最終回を楽しみにするとは、序盤では想像もしませんでした(笑)。保育士さんドラマもこうだったら良かったのに...。
 

2005年6月16日木曜日

保育士さん 9話

 今回は本放送時も未見で、録画も走り見だったのでいつも以上に偏った感想です。
(なんか・・・・本筋を追おうって気が回を重ねるごとに薄れてきておりまして・・・申し訳ない_ _;;)

・ベージュのスーツでピンクのシャツに緑(恐らくニット素材)のネクタイ。その組み合わせってどうよ、元兄・・・と思ったとか思わなかったとか。そして、少しずれた様なセンスとその似合わなさ故に意外にときめく事がなかったのは、果たして幸か不幸か・・・(笑)
 と言いつつも、いかにも「頑張りました!!」的な着馴れてない雰囲気や、異性との待ち合わせに不慣れそうな様子に「頑張れっ元兄」と呟いたりして(笑)
・喫茶店でスーツ姿でパフェを召し上がる元兄
 これは、ファンに対する挑戦ですか??フジTVさん?!(違)
 俊太君の笑顔&泣き顔や、葵ちゃんのおしゃまさや、七恵ちゃんのあどけなさより、この元兄のパフェを食てる姿の方が販促いや反則じゃないかっ!!!と思った訳でして。
 だって、あんなに可愛い表情でパフェ頬張られたら何も反論できないと思いませんか??(誰に確認してるんだろう/笑)。この方ホント何食べても良い顔されますよね。見てて「美味しそうに食べるな〜」とほんわかするような食べ方・表情だといつも感心してます。きっと一緒に食事してても、嫌な気分にはならない(させない)方なんだろうなと思います。
 しかし、好意を抱いてる女性と初デート(にカウントしてしまいましょう/笑)でパフェ食す姿に、お汁粉やに通い、通いの遊女に歴史の授業をしてた某総長を思い出しました(笑)。やはりこれって、フジの罠かもしれない(絶対違うから)。

 ところで、この場面で小雪の「教えてもらった子供達に何かを返したいんです。だからホームを取り戻したい」的な言葉より、元兄の「これは経営の問題なんです。」から始ま言葉の方がより現実だと思ったし、説得力もあったと思うんです。なのに、結局小雪の「思い」による「行動」や主人公氏の「幸運」によって、園再開へ道筋が作られていく。そんな風に「園」や「個」の中だけで完結してしまって、周囲や社会との関係が丁寧に描かれないまま、「御伽話」的な部分で流れていくのは少し残念だと思った場面でした。
(小雪が何故そこまで思い入れるのか、とか小雪が何故「保育士」を目指したのか、とかこの時点で相談役に元兄を選んだのか、とかそういった背景が全く見えないと感じてるからかもしれません。)
また、当初から現実を見てる(現実に引き戻す役割である)はずの元兄ですが、この2−3話はそれすらも薄れてきてる感じがしてます。なのに、時折思い出したかのように「(ドラマにとっての)厳しい現実」を提示する所為か単に主人公を中心とした世界の調和を「少し乱す人」ってだけな感じで終わりそうな気もして・・・勿体ない、思ったりです。

まそんな事はさて置き、チェリーを食しつつ少し落ち込む元兄が可愛いかったので良しと言うことです(笑)

・実務作業をサクサクこなす元兄
単にお仕事してる元兄@堺さんが好きなだけです(笑)

・バスを覗き込む元兄
 明くんの「嘘」をこっそり見つけた元兄の表情が、ホント可(しつこいので略)。
 ちゃんと何故明が「嘘」をついたのかってのを気付いていて、その理由故にあえて何も聞かなかったのはプロだな〜と。彼らと暮らしてきた時間が見えた場面だと思ったりでした。

・履歴書を書く元兄
 先週、「前勤めていたところから誘われてる」とおっしゃってなかったですか?それって虚勢?と少し疑問に思った場面でした。
 しかし、卓上の本が如何にも新品だったのが(苦笑)。せめて使い古してる感じくらい出して欲しかったです。

・来週の元兄
もしかして、レース場まで行っちゃうんでしょうか??
色々と心が騒ぎそうな予感でございます(^^;;

2005年6月15日水曜日

今更ながらな 『TRICK』 DVD鑑賞

 友人が『TRICK』1-3&映画版のDVDを持ってるらしいと聞き及び、交渉の結果1-2を借りることができました。(『TRICK』は本放送時から相方共々嵌り、珍しくノベライズ版まで持ってるんですよ^^;;)

 余談ですが、借りるまでが長かったんですよ(笑)。
 飲みながら「貸して〜!!私の持ってるDVDで好きなあったら貸すし!!なんならここの飲み代私が持つ!!」とかなり下手(笑)に交渉したにも関わらず、「奢ってもらうのは良いとして。けど、その条件やったら僕の利益にはならへんわ。ひよの持ってるDVDってもな〜。好みなの殆ど無いし、等価交換にならへんしな・・・」と出し惜しみ(違)をされました。
 ここで引っかかるのが「等価交換にならない」って言葉(笑)。
 確かに我家にあるのは、『新・スタートレック』(TNG)全7巻とか『Load Of The Rings』3部作のSEE版とか、某大河完全版2巻とか、ある意味偏ってるとは思います。けどね、未だ独身で彼女無しで『TRICK』全巻持ってる人にそんな事言われたないわ・・・と思ったりですよ。しかもそんなセコイ事言うてるから彼女おらへんねんって・・・と思わずその後別の子と2人で説教しておりました(嫌な飲み会やな〜^^;;)。まっそんな事を言いつつも、ちゃんと貸してくれたので良い子なんですけれどね(どっちやねん)。

閑話休題
 そんなこんなで、先週半ばから夕食時に鑑賞してるんですが、やっぱり面白いです!!
 奈緒子と上田のキャラが徐々に固まっていく経過とか、その後のシリーズに連綿と続いていく「ネタ」がテンコ盛りだったり、奈緒子里美親子の関係がこの時点では「真っ当」(笑)だったりするのがホント楽しくて楽しくて仕方ありませんです。
 そして、時折大きく細かな矛盾があることもある(え)脚本ですが、それでも十分出来が良いと思います。確かに横道では矛盾というか重箱の隅を突きたくなるような面(お金が無いはずの奈緒子がなんであんなに衣装持ちなんだ?とか帰省のお金は何所から???とかそういった本筋とは違った事が気になったりするんですよ^^;;)はあるんですが、それを補って余りある魅力というか力技の巧みさというかはあっても本筋自体は殆どブレが無いのに驚かされたりしつつ、とりあえず観終わったあとの落ち着きの良さとか、まとまりは十分満足できるものだと思います。

 で、忘れちゃいけないDVD特典の『やむ落』。
 これ観れただけでもDVD借りた(酒奢った/笑)価値ありですよ!!相方と二人して「なんでここ落としてるかな〜なんて勿体ない!!」と幾度となく呟きました。
(里美と石原のカット量の多さには・・・涙しました。野際さんなのに・・・・)

 しかしながら、やっぱり1−2は深夜枠のドラマだったんですね〜としみじみしております。あの貧乳ネタが可愛らしく思える程の下ネタの多さ(濃さ/笑)はプライムタイムではやれんわな・・・・勿体ない(って/笑)。

どうやらまたスペシャル版と映画があるそうなので、楽しみで仕方ないです。

2005年6月13日月曜日

えぇっっ?!!

 Destiny's Childが今秋解散すると表明したとのニュースに、かなり戸惑い驚いてます。

 余りにも突然での事で、寝耳に水状態で、何て言ったら良いのやらさっぱり纏まらないまま書いてる状態です。ライブで発表したって事らしいので本当なんでしょうね。非常にショックだし寂しい・・・

 各人のソロ活動後の今回のアルバムが素晴らしく、またツアーも充実感があるものだっただけに、今後も更に厚みと存在感のある素晴らしい三人のハーモニーを聞けると期待していただけにホントショックです。
だた、前向きな解散だそうなので各人の今後の活躍を楽しみにして行きたいと思います。

けど、あぁホンっト勿体ないっ!!!
声も音楽もヴィジュアルも全て良いグループだったのに〜(ジタバタ)

お魚屋さん 9話

 今回一番印象に残った場面は、美術館でフェメール(ですよね??)の絵画を観ている前社長と七恵さんでした。最小限の言葉と存在感や空気感だけで、二人の間に静かに流れてる「想い」が伝わってくるような気がして、しっとりと見惚れてしまいまいした。

 以下、今週の鮎でKing Of 下町なお魚屋さん、です。

・まり子とすっかり若夫婦らしくなり、どうやら薄っすらと関白亭主(古っ)風を吹かせているっぽいお魚屋さんが愛おしくて(笑)。また、主人公氏の食事場面は彼の自宅なのにどうにも「妹夫婦の家に食事に来た兄」にしか見えませんでした(ある意味あの3人とも上手いな〜と思ったです^^;;)。
・高層マンションでやたら舞い上がってる様子とか、シャンパンの感想とか、送られたタキシードを早速着てポーズ決めつつ、近所の写真館(なのがこれまた)でまりこと二人写真を撮ってもらおうとしたり・・・ってのがホント素直に可愛く思え、『King Of 下町っ子』(って何??)な称号を差し上げたい思います。また、彼は下町の皆さんから愛されて(=おもちゃにされつつ/笑)育ったんだろうな〜とさえ思えました。
・主人公氏から店を買ってやると言われ「俺の店が好きなの」と言い切る強さと真っすぐさや素直にちょっとじーんときてしまったり、主人公氏へ「直ぐに腹が減る餓鬼みたいだな」の言葉があまりにも真摯で真っすぐで飾り気が無い様に少しだけ「この子格好良いよ・・・」と思ったのはここだけの内緒ってことで(笑)
・タキシードをあそこまで着こなしつつも笑いに持っていける山本君が凄いよ・・・と違った部分で感心しておりました(笑)

 一週間お料理番組で頑張っていたお魚屋さん。月曜日以外は録画で鑑賞しましたが、初めてのお料理は大変よく頑張りました!!な感想しかありませんです(^^;;
 ただ元来の手先の器用さと勘の良さで難なくこなしてしまってる姿は只者じゃない感が漂いつつ、それでも年相応の落ち着きの無さや幼さなんかも垣間見せていただいて、かなり美味しい番組だったと思います。

2005年6月9日木曜日

何事も挑戦だ!!(って)

 昨日買い物の際、立ち寄った鶏肉専門店のおじさんから突然「アラ持って帰らない??」とお誘いを受けました。鶏がらスープを作れるな〜と思い何も考えず「あっ 下さい!!」と言ったものの、作り方を知らない事に気付き、店先でおじさんに急遽作り方を聞きました(迷惑な客です^^;;)。

 余談ですが、最近ショッピングセンター(で合ってるのかな??)に併設されてる専門店(小売店)で食材を買う事が増えました。理由は、鮮度が良いし好きな分量が買えて無駄が無い上意外と安いからなんです。 そして、何より有難いのが、お店の方に調理方法や美味しい食べ方(果物とかは剥き方まで/笑)を教えてもらえる事。昔は対面販売は鬱陶しいと思ってたんですが、お店の方と親しくなると色んな情報を教えてもらえて、良いな〜と思うようになりました。

閑話休題。
 店のおじさん曰く「水を入れて5時間炊くだけやし。大丈夫できるって。けど灰汁だけはきちんと取って、水が無くなったら小まめに水足してやりや」とのこと。その言葉に思わず「明日も仕事なのに、今も仕事帰りなのに、5時間煮るだけって...。簡単に言ってくれるけど、平日の簡単な夕食だったはずなのに」と心中で呟いてました。

 で一応Webで基本的な作り方を確認して、作業を始めたんです。
 が、初めて見る鶏アラの姿にかなり戸惑いました。まさか、首〜胴体が繋がったままだとは思ってなかったんです。なんか、その姿を見た瞬間「ごめん・・・」と呟いたほどある種の衝撃を受けました。
 またそれは、今まで綺麗に処理された身しか知らなかった所為か、「命あるものを食べてる」とう大切な感覚が薄かった事を気付いた瞬間でもありました。正直見聞による知識ではなく、自身の感覚で初めて「殺生によって生かされてるんだ」と知った気がしました。

 で戸惑ってる私の様子を見た相方が「捨ててしまうか??」と聞いてくれたんですが、それは出来なかったんです。やっぱり頂いた食材だし、何より鶏に失礼ちゃうんか??と思って。相方も勿論それは解ってるんですが、そう言いたくなる程私の雰囲気がかなり悲壮だった様です(- -;;

 そんな事を考えつつも、たっぷりのお水に鶏アラと生姜を放り込み、徹底的に灰汁を取り水を足しこみながら煮込むこと3時間。家中生姜と鶏ガラの臭いが充満し(相方共々「ラーメン屋さんになったみたいや・・・・」との感想しか出てこなかった^^;;)、その後は保温鍋に一夜をお任せし、今朝覗いた限りではなかなか良さそうな「鶏ガラスープ」が出来ておりました(嬉)

 さぁ今日の夕飯はこれを使って野菜スープでも作ってみようか!!と今から張り切っております(笑)

2005年6月7日火曜日

保育士さん 8話

 今回はリアルタイムで見れたので、忘れないうちに。

 七恵ちゃんと俊太君にやられました。
 七恵ちゃんの篭城から始まった一連の場面と俊太君の走りと泣き顔は絶対反則だ、と思いながらも、こう胸に迫ってくるものがありました。どうやら最近年の所為か涙腺が弱くなって弱くなって・・・(悔)
 それ以外にも葵ちゃんの「おませな」言動にも涙腺を刺激されたりと、年少組にやられっぱなしな8話でした。

 そして肝心要の元兄です。
 今回は色々突っ込みどころ(え)も多く、前半25分は十分楽しむ事ができました(後半に関しては何も言うまいて・・・)。
 
・園長とアイコンタクトで意思疎通(労いだったのかな??)してる様子は、お互いの空気が変わったり瞬間で何を伝え合ったかが判る、良いお芝居見せてもらったな〜と大層満足でした。
・マヨネーズ少年の頭をビニール紐玉でコツきつつ年少組の作業を促してる姿に、決して子らに疎まれてるわけではなく主人公氏とは違った位置でちゃんと「兄」として溶け込んでるのが見えた場面だったかと思います。
・俊太君と元兄とのブロックに関するやり取りと彼らの表情で少し涙腺緩みました(照)。何も判ってない俊太君の表情とそんな彼らに「現実」を受け入れさせる準備をさせなきゃならない元兄が対照的だったのと、それが恐らく廃園についての子等の空気と職員の思いを表してる場面だったような気がして。
・小雪嬢への思いを伝える場面。
 元兄の遥かに遠い言い回しには笑わせてもらいました。あまりにも煮え切らないと言うか、しどろもどろで言葉を選んで(探して)る様な、非常に初心な感じを見て「頑張れ元兄〜っっ。そんな事じゃ決してあなたの真意は伝わって無いよ〜」と思ったり(笑)。しかしそんな元兄@堺さんが大層可愛らしく思えましたが、正直私にとっちゃ「ハニカミ」に近いものがありましたです・・・(_ _;;)
 そして、言うだけ言って握りこぶしを握握し、階段を駆け上がっていく様子がこれまたか(以下略)。
しかし、いつも思うんですが堺さんって体のキレが良くてリズムがあるというのか・・・惚れ惚れ致します。
・園長と元兄の譲り合い(笑)
 はっきり言わせていただきましょう!!原田さん堺さんお二方とも「良い声」です!!
 実は原田芳雄さんは『独眼竜』で最上義光(政宗にとって終生相容れなかった伯父役)の灰汁が強く、野心と野望と生に執着してギラギラしてる役をされてた時から好きなんですが、ホント深みの在る良い声なさってるな〜と思います。
・食事場面の元兄はいつも「美味しそうな」顔なのが、微笑ましい限りです。そして今回は園長と七恵ちゃんのやり取りに和みました(そして七恵ちゃんの世話をしてる風な元兄にも)。
・バスの座り方を見て「そんな座り方じゃ、酔うよ・・・」とか、撮影中は迷惑掛けておられんじゃないのか??ヒヤヒヤするのは既にお約束になってる感が・・・(笑)
・運転席側窓を開けられなかった元兄。
 ここは一部視聴者に対する何かのお約束事として認識して良いの??とか思うあたり既に正しい(って何?)ドラマ鑑賞からは外れてます。が、あの場面は「やっぱり・・・」と然もありなんな感じで、妙に可笑しかったのが正直な感想です。

 で今回詰め込みすぎて急ぎ足だった所為なのか、詰めの甘さなのか、見方が悪いからなのか判りませんが、時間が経過した感が余り無いのに個々人の思い等々に色々変化があったことに少々戸惑いました。特に元兄の言動には、これまでにこれに関する伏線(におわす場面)あったっけ??と思うほど唐突な感じを受けました。
 小雪への想いも「半年で恋心抱くのはアリかもしれんけど・・・・今までそんな感じなかったやん!!」と突っ込みそうになり、元兄の「廃園が決まってから〜」の現況説明の台詞がやたら白々しく思えたり(前回から今回までの個々の葛藤や動きが全く見えなかったし、行間から察しようにも材料が無さ過ぎて・・・)、主人公氏へ向けた「あなたともっとゆっくり話してみたかった」から始まる台詞も、どのタイミングで考え方を変えたのか??とか今まで貴方が語ってきた事との整合性はどうついてるの??とか思ったんです。
 正直、大人組は勿体ないよな・・・と思う所以がこの辺の「甘さ」にあるのかと思います。

 以前から愚痴ってしつこいようですが、もっと『園』中心で描いた方が良かったんじゃないのかと。
 園児達の台詞とかも良いし、園児らも大人組も良い役者さん揃ってるんだから・・・もっとこう違ったアプローチや個々の関係性なんかをきちんと見せる事が出来るんじゃないのか?とかこのままじゃ勿体ない!!と心底思った8話でした。

 そんな事を思ってるので、冒頭のレース場場面と主人公氏と小雪嬢の甘〜い場面は見てませんです
(^^;;(こんなヤツに愚痴を言われたくないとは思いますが・・・それでもホント勿体無いと思うんです〜!!!)

 来週は新卒社会人風の元兄が見られそうで、それだけが楽しみなのがどうにもこうにも・・・
(だって、今後はきっと主人公氏が『皆』の為にレーサーに戻って、幸運の女神が主人公氏に微笑む様な予定調和的な展開なんだろうな〜っと思ってたり/酷)

2005年6月3日金曜日

保育士さん7話 と お魚屋さん8話

○出番の少なかった(涙)保育士さん

 今回主人公氏方面(視点)ばかりに集中している上、主人公氏だけがやたら格好良すぎるような気がして、どうにも腰が引けてしまったと言うか、何と言うか。

 ただ、石田法嗣君とその父君との絡みは、これまでの親子(家族)のどうしようもなく埋められない溝の広さや深さ、そして父子が感じてる「痛み」(違う種類で解りあえないだろうけれど)なんかが感じられて好きな場面です。特に石田君のバスの中での泣きの場面は、声を押し殺して膝を抱えてる分更に彼が感じたであろう。痛みや悔しさや悲しみや無力感、そして最後の絆を切られたが故に「自分で立つ」事を迫られた感があって・・・良かったな〜。

 また、原田さんの園長先生他大人組はこんなこと言っちゃ何ですが、「このドラマに出演されるなんて、心底勿体ない!!!」と思いました(酷)。だって、(以下脚本&主人公氏+ヒロインに対してかなり失礼な愚痴になるので略)。原田さんと主人公氏の場面なんかは、激情を理性で抑えながらも遣る瀬無さや強さを感じさせる原田さんに思わず見入ってしまいましたよ。

 廃園騒動に関してですが、職員会議は無かったのか??そこである程度の方向性を決めてから子供達に説明すべきじゃないのか?あんな事したら、子供らに傷を作りはしないか?不安を煽りはしないか、逸れによって痛みを深めはしないか?と色々疑問に感じてしまいました。
 そして、重箱の隅突くようで恐縮なんですが。
 主人公氏の着替え場面を見て逃げる女子(懐かしい響きだ/笑)連に晴海ちゃんが居た事に「何で??」と。前回、「とし君と結婚する」と言い切ったってことはそれだけの関係があったと思っておりました(下種の勘繰りとはこのこと^^;;)なので、あの反応に矛盾を感じたというのか、前回の挿話はもしかして主人公氏の為だけに必要だから作った挿話なのか??と思った次第です。

 元兄に関しては・・・えっと・・・・余りの時間の少なさなさに吃驚しつつも、カウチで足を投げ出して仮眠を取ってる姿や、お仕事してる姿や慇懃無礼に対応する姿があったので良しとしようかと思った次第です(よくわからない表現だ・・・)。
 しかしながら、「暴力とは相手を傷つけるだけでなく〜」って台詞は物凄く大事だと思うんですよ、ああいう 時だからこそちゃんと説明しなきゃならないと思います。なのにあんな風に扱われたら・・・(ブツブツ)

 次週は俊太君と元兄が並び立ってる場面が大層楽しみでございます(何かが違)。そしてこんな状態で保育士さんがフェードアウトしない事を祈るばかりです・・・・


○鮭で鰹信者のお魚屋さんと部下とシンメトリーだった「無能な(本人談)」な取締役

今回はっきりしたこと。
・お魚屋さんは鰹至上主義(って何?!)らしい(笑)
・無能な取締役さんはどうやら元喫煙者だった模様
・木10の主人公氏は月9の主人公氏よりどうやら巧いらしい(え)
・加納さん(いい加減役名覚えよう)はかなり卑怯者。
・夏には京極堂なヒルズ社長は肝の据わり方が格好良い。

 今回はヒルズ社長と主人公氏の攻防戦が兎に角楽しかったです。ああいう風に瞬時にいろんなこと判断したり、緊迫感のある作業風景とかは見てて面白いし、大好きです。あの場面だけは良いもの見たな〜とかなり満足しております(^^)
また、ヒルズ社長の凋落と主人公氏が大きな力に飲み込まれていく様の対照も好みでした。

 そんな中、加納さんに鰹パンチをしてみたり、魚屋の呼び込みで美声を聞かせてくれたり、主人公氏を殴ってみたりと大活躍なお魚屋さん。
 中でも必至の形相で鰹一本丸々ぶら下げて下駄で走って姿も然ることながら、その後の「何がなんだかわからなくなって、思わず鰹が出た」というような言訳めいた台詞が大層可笑しく可愛らしいかった。それ以上に、君の精神安定剤は「鰹」なのか??とか、鰹命なのか??とか鰹に対するその情熱は一体どこから??とか鰹の魚言葉もう一回検索してみようかな、とか「かつお」は強引だけれど「かっちゃん」と呼べるからなのか?!(何のことかさっぱり)、とかそんな事が頭の中でグルグル回っておりました(笑)
 そして、まり子の少し後ろをテコテコ着いて行くお魚屋さんの可愛らしい様子ったら!!あの鬼の副長とは別人ですよ!!流石役者。
で、加納さん・・・・可哀想にお魚で殴られるなんて(涙)

 来週はどうやらお魚屋さんがヒルズビルに行くようなので、もしかしたら某参謀と遭遇か??!と非常に僅かな期待に胸を膨らませてます。

2005年5月31日火曜日

週末みたTVドラマ 2本。

 分けるほどでもないので、一まとめで。

○タイガー&ドラゴン 『猫の皿』
2話以降欠かさず楽しく見てるこのドラマ(今期一番好きなドラマです)。落語と現実が巧く重なりあって、進んでいく展開と「下げ」に気持ち良さを覚えてます。

これまでも『厩火事』の回ではまりも&まるお夫婦のやり取り言葉を無くし、静かに涙したりしてたんですが、今回の『猫の皿』は良かった!!と見終わった後拍手しそうになったほどでした(ホント・・・迷惑)。伏線がきちんと回収されて、綺麗に無駄なく使われたり、着地されるとホント生理的に心地よくて心地よくて仕方ありませんでした。

 このドラマでは西田さんの「巧み」さとかふとした「可愛らしさ」が大好きで(そう言えば『西遊記』の猪八戒役も好きだった←ものごっつい古い話ですみません)、特にお母さんとのやり取りを見るたびに「良いな〜この夫婦」と微笑んでおります。なので、今回の小虎に焼餅を妬くどんべえさんが良かった。
 そして、忘れちゃならない小日向さん!!!大好きですよっ小日向さん!!(なんの感想だ、これ)。とぼけた空気の中にも「芯」のなり「嫉み」がある小しん師匠が小龍を認めた台詞にはもう、大好きコヒさん・・・と画面に向かって呟いておりました(だから何の感想)。

 今回始めて宮藤さん脚本のドラマを拝見したんですが、ホント素晴らしいと思いました。軽妙な台詞も然ることながら、締めるべき台詞なり設定も手を抜くことなくあって。良いドラマ見せてもらってるな〜と見終わったあとは大層満たされた気持ちになってます。


○先週金曜日の本命(笑)空中ブランコ

 期待せずに見始めました。が、なかなか面白かったんじゃないかと思います。先日見た『いつか来る日のために』ほど考える事はありませんでしたが、カウセンリングの一端を見せてもらった気がしてとても興味深く鑑賞しておりました。
 また、なかなか受け入れられない「現実」から逃避するための手段だとするならば、否定する事でますます「本人」を追い詰めてしまう事になるんだろうな、とか、その逃避によって体が不具合を訴える(今回は不眠症という形でしたが)のは、本人も知らずにその「逃避」が限界だと感じてるのかも、とか。それでも最終的にそれらの現実を「受け入れられる」人間って脆いようでいて、案外強くてしなやかなんだとか色々思わされたドラマではありました。

 特に、他人が「否定」するのではなく本人が自覚する事が必要で、そのために精神科医は患者に対してどうすべきなのか、というのが薄っすらと判ったような気がし、(心療内科医と精神科医の違いは何となく判っているんですが)ふと河合隼雄氏と南伸坊氏の共著『心理療法 個人授業』の内容を思い出しました。 そして「相手の話を否定しない」とか「より添う」ことは「治療」ではあるんだけれど、人間関係全般に当てはまることなんじゃないかとも考えたり致しました(なかなか難しいんですけれど^^;;)。

 で期待(って)の「空中ブランコ乗り」な堺さんですが、吹き替えなしであそこまでされたのが凄い・・・と頭が下がりました。そして、思ったほどフリフリレオタードが劇中では違和感が無く、また空中ブランコってこういう感じだったよな・・・と至極納得できるものだったのが何よりでした(とは言え、何故か気恥ずかしいのには変わりなく^^;;)。一番恥ずかしかったのが、実は阿部氏の黄色いレオタード姿でござました(だって・・・堺さんより体格良いんだモノ^^;;)。

 堺さんに関しては、この方(役)自身にとって大切な何かが「欠けてる」、それを見つけようと躍起になり、なかなか見つけられず諦めもつつも、諦めきれず足掻いてる、そんな雰囲気をかもし出されるの巧いよな・・・と思い。ただその足掻きが不要でなく彼にとって「必要な」足掻きだと思えるのがまた。
 そして反対に阿部さんは完璧に満たされてるのに、傍から見たらどっか「欠け」があるって雰囲気があって、二人の掛け合いは見てて面白かったんです。特に、公平が理解してるようで本質的な部分が判ってなくて、伊良部医師が判ってないように思えて実は(恐らく本能で。って・・・)本質をきちんと捉えてる差異が大層楽しかったと。

その他ツボとしては、
・釈嬢が意外と良かったな〜。あまり多くを語らせず、表情を変させなかったのが良かったのかも、と素人ながら思ったりです。しかし、釈嬢の色気ってホント健康的なで、カメラ小僧の前で色んなポーズ決めてる釈嬢が大層可笑しく可愛らしく思えました。
・焼き秋刀魚を抱えてる堺さんが大層可愛くて。焼肉より焼き魚、ビール瓶より焼き魚を抱えてる方が似合う俳優さんってある意味稀有だと思ったり(笑)
・松重さんのブランケット症候群。刀抱えて安心してる姿っ、なんて似合うの!!とTVの前で大騒ぎでした(笑)
・空中ブランコ実演場面は、いろんな意味で手に汗握っておりました(^^;;
・場を沈ませる明るい声って(大笑)空気が読めてないのがまた(笑)
・強引なマイペースな伊良部医師に振り回されてる公平のオドオドしてる素振りがもう堪らなく可愛かったです。
・今回の伊良部医師を拝見し、この雰囲気で榎さん演じてくださるなら良いかもな、と。(だったらマスカマは堺さんか?!)

2005年5月30日月曜日

『Hide And Seek -暗闇のかくれんぼ-』

 先々週末、いつも行く映画館にて公開最終日だと知り、慌てて最終放映回を見てきました(^^;;。最終回なので観客は少ないだろうと予想してたんですが、意外と多くの方が来られてて吃驚しました。とは言え、チケット購入が早かったため一番見やすく楽な席を確保してたのが何となく気恥ずかくもありました(複雑な乙女心←図々しい)。

 この映画、目当ては黒髪のダコタ嬢と父親なデニーロ氏でしたが、予想以上に話が面白くて見終わったあとは「久しぶりに緊張感のある良いサスペンス映画を見た」という満足感が残りました。

以下ネタバレ含んだ感想です。

 この映画は「謎解」モノと見た場合、確かに物足りなさを感じる向きもあるだろうなとは思います(「チャーリーが何者か」が割合判り易い)。そして、「サスペンスホラー」として見た場合もも同じ事がいえるかとも思います。ただそれ以上に、ダコタ&デニーロの親子が丁寧に描かれており、非常に見ごたえがありました。
決して派手ではありませんが、父娘の絆や妻(母)の死でついた傷、それによって変化を見せる父娘の関係なんかは丁寧に、繊細に描いていたと感じます。そしてそれらは、言うまでもなくデニーロやダコタの存在感や演技力に支えられるんじゃないかと素人ながら感じました(デニーロに関してはただただ「巧い。流石や」と唸るしかなく)。

そして、「怖さ」に限定すれば、チャーリーの行動も然る事ながら(現実化したチャーリーの表情が怖かった^^;;)、私にとっては最後に映った「絵」が何より怖かったです。
 恐らく劇中多くの「絵」がダコタの心象や心理状況を表現してたと思うんです。それ故に、明るい色調の絵を観たときには、ダコタの精神が回復したことに安堵を覚えました、がその「絵」に描かれてる「もの」を見せられた瞬間、ぞっとしました。タイトルの真の意味は此処にあるのかも・・・とすら思うほどの印象を残したほど。

 さぁ次は何を見に行こう、やっぱり『クローサー』か『ミリオンダラー・ベイビー』か、それもとも『キングダム・オブ・ヘブン』か・・・(悩)

2005年5月28日土曜日

保育士さん6話 と お魚屋さん7話+α

○大人な自覚を促す保育士さん

 今回の話、ベタだし結末は見えていたけれど何故か晴海母子の関係にじんときました。母親の後ろ姿を見て育った子が、母親が掴むことができなかった夢を求め縋りつつも、「冷たい」現実も理解してる。夢を見た後、取り巻く現実を受け入れた時の「何か」を捨てて、違った何かを見つけた母子の顔が大変印象的でした。

 また何かの本で読んだ「婚姻による階層の移動は少ない」(経済力や学歴が近い者同士が結婚する確率が高い。いわゆる『玉の輿』は極めて稀である)という、ある意味シビアな説を思い出した回でした(トシ君の「僕には将来がある」の言葉が余りにも如実に表現されてる気がして、その正直さに絶句しました^^;;)。

 だた、未成年の結婚騒動をもっと掘り下げて欲しかったと思います。何故彼女がああいう行動を取ったのか、母子関係がこじれてしまった背景とか、更に言えば園長を始めとする大人の逡巡や対応等を見せて欲しかったと思うのは・・・主人公氏の「選択」と絡まないから無理なお願いなんでしょうね(^^;;

さて、今週の保育士さん中心の雑感です。
・今週の最も素敵だった場面は、咳払いから始まり「大人の自覚、大人の言動、大人の行動でお願いします。」で終わった一連の場面かと思われます。主人公氏を見上げて「人格を否定」する場面の表情がもう凛々し可愛らしく(え)、声も大層凄味があり、何度もリピートいたしました(馬鹿)
・小雪の駆け落ち云々を受けた「あなたの経験上ですか?」って、昨年の夏頃駆け落ちなさったのは貴方じゃないのか?!と思わず突っ込みそうになり・・・(役だけじゃなく全てが違います)
 そして、「子ども達の様子が乱れてきてます。ここはビシッと締めておかないと」には、貴方はそんな環境に居場所を無くして、駆け落ちしたんじゃ???と全く明後日な呟きを漏らす始末。
・園長に何度も「トシ君です。トシ君」と教えてる少し呆れたようなそんな小声が大層好きです(何を今更)
・「男女関係は取り返しが付かないから」には、昨年もそんな事を心配しておられた方が居たよな・・・と遠い目をしてみたり
・その後の「一体どっちが正しいと思ってるんです」以降のやり取りに、それまでの浮遊感みたいなのが失せ、瞬間地面に思いっきり足を付いたような衝撃みたいなものを感じました。
・このドラマを見続けられてるのは、主人公氏が中心となって醸し出してる浮遊感が、元兄・園長・高島さんや松下さんの地に足の着いた感じで薄れるからだと思います(あのフワフワ感に免疫が無いのでどうにも・・・苦手です)。
・葵ちゃん達の「じろうどの〜」や俊太君の食事風景やらおトイレ我慢中の様子がやたら可愛いくて可愛くて仕方なかったです。彼らが一服の清涼材となってる昨今です(^-^)
・晴海と主人公氏の疑似結婚式は彼女が吹っ切るための儀式だと思うと、やっぱり切ない場面だったと思うんです。そして、儀式の相手に選んだのが「理解してくれる」大人だった事が、彼女の寂しさを表現してる気がしてなりませんでした。また、晴海ちゃんの主人公氏への対応や行動は(バスの中で膝の上に乗ったりした)、恐らく異性の親と接した時間が少ないからこその行動にも思えたので、嫌悪感は無かったです。
・このまま主人公氏に全員が感化されて「おとぎ話」的になって欲しくないな〜と思ったりします。

○I Love 築地なお魚屋さんとフォークをくわえたIT社員

 今回始めて「面白い」と思いました(ホント失礼な話です)。こちらのお魚屋さんの幼なじみ氏の心境の変化がとても興味深く思えました。どうやら次週はダークな方向に行くようでちょっと楽しみです。
 ただ、一つ気になって仕方なかったのが「〜取締役」という呼び方。
確かに役職を付けて呼びますが・・・ちょっと違和感を感じたもので(うちの会社がいい加減なだけかもしれないです^^;;)

・頬を撫でて照れ隠しに抓ってしまうまり子も確かに可愛い。ですがそれ以上に「りゅうたくん もうすぐつきますよ」(だっけ??)と言ってフラフラ歩いてるお魚屋さんの方が「超っ可愛いっ」と断言します。
・そうか・・・リュックには鰹の刺身が入ってたんですか。しかもそれを加納君(違)に差し出したんですね・・・なんて可愛いんだろう!!
・花言葉ならぬ「魚」言葉があるんだろうか?とふと思い、Googleで検索してみたら在りました、魚言葉(吃驚)。早速見てみたところ、鰹は5月21日の誕生魚で魚言葉は「小学校5年生」だそうです。う〜ん難しい(苦笑)
・今回は加納君(違)とまり子&お魚屋さんの関係にほろりときました。

2005年5月20日金曜日

保育士さん5話 と お魚屋さん6話

 この2−3週というもの、木曜9時に録画してた保育士さんを見て、続けて10時からお魚屋さんを見るようになりました(苦笑)

 ってな訳で(どんな訳??)今週の保育士さん&お魚屋さんです。

○保育士さんドラマ
 開始前に散々「どうだろう・・・・」とか言った事を反省します。
 今回は、「良い話だった」と素直に書かせていただきたいと思います。確かにベタな話かもしれませんが、あの兄妹の言動には涙ぐんでしまって。
 子供が持つ小さいけれど強く大きな「プライド」や「優しさ」を丁寧に見せてくれた気がします。特に葵ちゃんが淡々と主人公氏に「真実」を打ち明ける場面では切なくなり、葵ちゃんが愛おしくすらなりました。彼女があの場面で見せてくれた、強さやしなやかさ賢さなんかが堪らなく綺麗だったとすら思います。
(主人公氏の「いい女になるかもな」の言葉に大きく頷いたほど)

 また、主人公氏がこれまでとは違った面を見せ始めた気がして、これからの展開が物凄く楽しみになりました。が、「格好悪い俺」であっても「格好良く」描かれるってのは、やはり『主人公氏』だからだよな〜と思ったりもしてみたり(と言いつつも、レーサーに貶されても堪えてる場面の主人公氏は不覚にも格好良く思えた^^;;)
 しかし、やはり最初と最後(葵ちゃんが気を利かせて居なくなってから)はすっ飛ばしました。どうにもああゆう甘〜い空気は苦手でございます(免疫がない)。そして、未だ謎なのがレーサーである必然性は??ってことです(しつこい)。正直、ホームを主体にしても十分今回のような描き方はできるんじゃないのか??とか思ってしまってます。

 そして、ドラマって役者も大切だけれど、やっぱり「脚本」が命だわ、と当たり前の感想をも抱かされました。まさか月9で「矜持」や「優しさ」とは何ぞや???と考えてしまうとは。良い意味で予想を裏切られた気がして心地良さすら覚えました(子供達の前でレーサー(もしかしたら「大人」の比喩???)によって「レーサーとしての誇り」や虚勢を砕かれた場面と葵ちゃんととおる君の独白の場面)。

 今週の元兄。
 時間は少なかったけれど、その殆どが大人組とのやり取りだったのでホント眼福でした(^-^)
・主人公氏への態度や口調が相変わらず慇懃というか、丁寧だけど上から見てる感じがするというか、色んな含みがあって楽しくて仕方ない。
・とおる君を引き止める場面で「ぐっ」ときました。有無を言わさぬ言外の迫力あり、でもとおる君の言葉をちゃんと受け止める雰囲気もあって、元兄は「保育士」だけれど彼なりの「家族」になろうとしてるんだ、と思った場面でした。
・「いただきます」の声が誰より大きくて。しかも一生懸命盛り上げようとしてる姿や味音痴なのがどうにもこうにも可愛いんですが(笑)
・渉外は確かに小雪より元兄の方が向いてますね(^^;;ちゃんと「外」と「内」の顔を使い分けられる人だと思えるのが、役作りとはいえ凄い(山南さんは使い分けが苦手そうだったと感じてたので)。
・主人公氏のおば様たちへの報復(なのか??)を見て、思わず口元に手をやって笑ってしまう元兄が可愛い・・・(私があの場にいたら、元兄のあの姿だけで全てを水に流しますよっ←馬鹿)。更に顔を直ぐ元に戻すのが更に(以下略)
 あの場面では主人公氏の行動を素直に認めて、もしかすると「よくぞやってくれた」とか思ってるんじゃなかろうか、と邪推しておりました(馬鹿)
・おば様たちの会談場面は、ホント見ごたえのある良いもの見せて下さいました、と脚本家&演出家さんに感謝です(大人組だけの時は大仰な効果音とか音楽が余り入らないんです。だから余計集中して見れる気がします)。
・園長を労い、園長に労われる場面が今回一番好きです。やっぱ原田さんは良いな・・・
・年少組の行動がやたら可愛く感じた今回。特に主人公氏の真似を頑張ってしてる年少組の表情は、一生懸命背伸びしてる感じが良く出て、思わず笑みを誘われました。
・ところで、隠し味は一体なんだったんでしょうか??気になって仕方ない。

さぁ来週には再度正面衝突がみられそうで、今から楽しみですよ。

○鰹なお魚屋さん+『組!』メンバー3人(って)

 まさかこんなに早く加納さん(違)と対面されるとは思ってなかったので、思いっきり動揺しました。しかもお魚屋さんが土下座する場面では加納さんと副長に自動変換(局長の助命で奔走している副長が加納君の前で詫びてる姿に変換されてたという、なんともどうしようもない・・・・)された挙句、『流山』を思い出しほろりときた大バカモノです。
 そして、ビルの前でまりこと出会い呆然として脱力し沈んでいく副長(違)なお魚屋さんが、大層幼く、儚く頼りな気見えてしまって・・・頭を撫でててやりたくなりました(まさかお魚屋さんに母性本能くすぐられるとは!!一体どうしたこと???/苦笑)。
 そして、お魚屋さんのミュージカルチックな「お魚ソング」は絶品だったと思います(笑)。やっぱ巧いわ山本君は。

 そして今回で『組!』ファン狙いが明らかになった(なったのか?)お魚屋さんドラマ。
 お笑い担当になりつつある伊東センセ(電話コントは素敵だった/笑)、加納さん、平間までは良しとしましょう(良いのか?)。けど音五郎さんまでご出演あそばすなんて!!オイオイ・・・って感じです(^^;;
 なんか、これで谷章センセとお魚屋さん、若しくは谷章センセと加納さんが出合ったりしたら、正直洒落にならんな、と思ってたりします。いっその事、ここまで来たら局長か総司とかがゲストで主演してくれれば良いのに・・・思ったり。

 話は、あの社長がヒルズ社長のお父上を騙くらかした張本人で、その真実を知っていたヒルズ社長の復讐に違いない、と予想していたのに。それが外れて少しショックでした(そんな感想は要らないと思う)。

2005年5月19日木曜日

『Wise Girls』 (Wowow放映)

 Mariah出演映画と言えば、停滞感の止めを刺したというか、きっかけとなったと表現した方がいいのか微妙な(涙)『Glitter』>]が有名です。

 その『Glitter』については、
 えぇ勿論ファンの務めとして、会社を休んで劇場まで足を運んで観ましたよ!!。休暇申請時に当時の上司(と表現していいのか未だに微妙な方です。相方と同年だったり、その所為か音楽や映画、本なんかの趣味が合ったりと、上司と言うよりかは「気の合う兄ちゃん」って感じの方でした)や相方に「あんな映画観るために休むんか〜。」の言葉と呆れたような視線をいただいた記憶が(苦笑)。
 そんな逆風の中「劇場内で私だけだったら、全曲一緒に歌ってやるっ!!!」と妙に意気込んで行ったのに、観客が3人も居て拍子抜けしたというか、少し悔しかった思い出があります(馬鹿)。で、内容に関しては、「話がベタ過ぎ。曲は良いのに、勿体ない。脚本選ぼうよ、Mariah」と言うことで終わりたいと(曲は良かったし、Mariahは可愛かったんですよ!!ここ強調しておきます/笑)。

 そんな事はさて置いて、『Wise Girls』。
 『Glitter』が先に公開されたため、二の舞を恐れた映画会社の判断により劇場公開はされず、結局DVD&VTR販売のみとなったある意味一番『Glitter』の被害を被った映画です(つうか私ホントにファンか??)。
 偶々Wowowが放映してくれたので観ましたが、やっぱり買わなくて良かったと思ったのが正直な気持ち(ファンとしてあるまじき反応)。ストーリーは、こちらで確認ください(あらすじ書けない人なので。手抜きですみません^^;;)

 確かに2時間近ある作品を飽きずに見続けられたので、一刀両断に「悪い」とは言えません。緊迫感もあれば気持ちの良いスリルを味わう事もできる。けれど何か足りない・・・

 それは結局、核となる3人の女性の背景が見えなくて、行動や言動に対して「何で???」と疑問が常に感じられ、ある種の消化不良が拭い去れなかった所為かと。そして、その消化不良感を払拭するだけの「何か」も無かった。
 途中主演女性3人の過去(や謎)が語られるんですが、何れも空に浮いたまま伏線としては活かされてなかった様にかんじました。折角、「恋人を交通事故(自分が運転していた車)で失い、事故前後の記憶を失った元医学生」や「潜入捜査をしている警察官」や「孤独な少女時代を過し、犯罪にも手を染めつつ野心を捨てない女」っていう美味しい設定があるにも関わらず、彼女達が語るだけで話には殆ど影響を与えず。きついかもしれませんが、設定だけが空回りしてる感じすら受けました。
 特に、元医学生(一応主役)については、「なんで???」ばかりでした。中途半端に語らせて(見てる側の)興味を引くだけ引いて後は知らん振りする(尻拭いしない)くらいなら、そんなご大層な「過去や謎」は不要だと思ったほどでした(酷)

 そんな映画でしたが、Mariahは頑張ってた!!(所詮はファン)
 濃い(笑)ファンの贔屓目による妄言なのは重々承知しておりますが、良かったと思う場面を箇条書きにしてしまいます。
・2作目な為、『Glitter』より自然だった
・登場場面で見せる(聞かせる)啖呵には、「いや〜姉さん気風が良いね〜」と惚れ惚れ。
・ただのウェイトレスより、やはりレストランオーナーの方が貫禄(風格)があって似合ってるってのがツボ。
・人知れず抱いてる野心の為には犯罪の片棒を担いでるんだけれど、以外に肝が据わってなくて妙に小心だったりするのが可愛い(突発事故に弱く、動揺してキャーキャー騒いでるのがもうホントに可愛くて^^;;)。
・運転場面(笑)免許お持ちなのは知ってましたが、まさか運転してる姿をみられるなんて!!
・ふとした優しさや包容力を見せる場面
・孤独な少女時代を語る風情
・ウェイトレスのお仕事姿や夢(野心)を語る姿には、下積み時代のMariah(アルバイトでウェイトレスをやってたそうです)ってこんな感じだったんだろうか??とふと思ったり。恐らくファンならでは楽しみ方だとは思いますが、嬉しく思えた事の一つでした。

 確かに微妙な感情の揺れは表現できて無いし、台詞回しもアヤシイ箇所もあったりと、決して「巧いっ」とは言えません。が、彼女はアイドルやタレントではなく『歌手』ですから(←私にとっての最重要点/笑)、多くの欠点には目を瞑ろうと、大きく生ぬるい目で見守ってるのが判っていただければ幸いです(って何???)

 ただ、妙にスタイルが悪いのが気にかかりました(苦笑)。今の彼女はもっとスタイルが良いので無意識に比較してしまって。それも私にとっては「アイドル」として区分されてないので、どうでも良いと言えば良いんですけどね(^^;;


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 噂の範疇を出ない話題を書くのはどうかと思うんですが、ちょっと気になったので。
 今秋頃にJapanツアーがあるかも?らしいとかとか。まさかこんな早くにツアーが始まるのであれば、嬉しい限りですし、絶対行くに決まってるんです。
 が、クリスマスなミュージカルはどうするんだろう??とか今からお金貯めないと、まずいよなとか、今回はFC通じてチケット購入しなきゃな〜とか、来春じゃなくて良かったかもとか色んな感想が渦巻いてます。

2005年5月17日火曜日

一利用者のタワゴト。

 ここで触れなくても多くの方が色んな視点で書いておられるし、と思ってたんですが、毎日利用してる中で色々考えたり思った事を少し書き留めておきたいなと。

 以下 取り留めが無い上、論旨も何もないただ無駄に長い文章です。

 先に、今回の事故で亡くなられた方、そのご遺族の方たちには心からお悔やみ申し上げます。また、重軽に関わらず負傷された方にもお見舞い申し上げます。

 さて、件の事故以前も以後も私は淡々とJRを通勤として利用してます。利用してる路線が違うからそう違和感も無ければ緊迫感も無いのかもしれません。そんな一利用者が件の加熱する報道を横目で眺めつつ思った事は、
 あぁマスコミってよっぽど自分達が『善良である』って信じてるんやな、ってことと、この事件も「消費」され「風化」して、相変わらずなマスコミの報道姿勢は問題にならないんだろうね、ってことでした。
 また、現場の方たちはこれで益々大変になるだろうな、とも。

 確かに、今回の事故の大きな要因の一つであろう安全対策の不備は、やはり企業としての姿勢を問われるものであると思います。また事故直後の対応の不誠実さ(事故当日の「置石」発表や慰霊祭に関する件等々)は、当然眉をひそめるものであったし、被害者の方々の苛立ちや不信感も尤もだと思います。

 が、直後から始まり、最近(読売さんの一件以来か??な)漸く鎮静化した感がする、集中砲火とういうか執拗と形容したくなる程の一連の報道には首を傾げ、ある種の嫌悪感すら抱いたってのも正直な気持ちです。
 事故後オーバーランの回数等々を事細かに報道したり、一部職員の行動に対して「非人道的」とばかりな報道に至っては(確かに事故当日に如何なものかとは思います)、新聞の一面で報道する事か????と疑問にすら思いました。

 <余談ですが、事故列車に乗っていた職員さんが救援活動に携わらなかったのは、どうしようもないんじゃないかと思ったんです。だって、ぎちぎちに運行決められて少しでも遅れたら他の人に迷惑がかかるとか、給与カットされるとか思ったら・・・しかも組織の中で一番立場の弱い「現場」の人間なら尚更、「管理者」の指示に従うしか無いんじゃないかとか。そして、そういった組織の中で果たして現場(「鉄道マン(=プロ)」ってのも所詮過去の美しき幻想でしかないと思うのは、歪んでますか???)の誇りや権威とやらは通用するんだろうかとか。そんな中で「倫理」を優先できる人の方が稀有なんじゃないかと思ったりもしてます。
(父親がずっと現場で工作機械関係のメンテナンスに従事してたり、前職場で総務関係の業務だったにも関わらず、縁あって現場の係長さんとかの話を聞く機会があったりしたせいか、現場が抱える矛盾や軋轢をなんとなくと思うので。机上だけじゃ片付けられないものが絶対あるし、机上で綺麗に解決できたとしても見えない矛盾は現場が抱え込む現状も薄っすらと見てきた思うから)>

 そして、一番強く思ったのは、果たして多くの「善良なる」利用者や消費者は彼らを責めるに値するのか??ってことでした。
 恥ずかしながら、私自身はJRを声高に、正々堂々と非難できないと思ったんです。
 だって、やはり通勤時に2−3分でも遅れたら「なんでやねん??!」と思うし、正直苛々もします。そして、新快速や普通列車、或は他路線(私鉄・路線バス等含)との接続が悪ければ「接続悪っ。使い難いな〜」とも思う。また、今回の遠因かもしれない「私鉄」との競争にも僅かかもしれないけれど関わってるとも思います(「阪急とJR、どっちが短時間なのか」って移動する時はいつも比較してます)。
 また、何より「時刻どおりに運行されて、定位置に必ず止まる」っていう事は、毎日利用してる方にしたら安心感があるし、それはそれで恩恵を受けてると思ったりもしてます。
 そんな一利用者なので、流石に声高に「利便性を追求した企業が全て悪いんだ!!」とは言えないと、私は思ったりしました。そんな風に「善良なる」利用者が利便性を追求して、企業に求めて、それに対して企業が出した答えは、コストが係る割に利用者には直ぐ見てもらえない(理解してもらい難い)安全面は後回しにして、一番利用者に納得してもらえて、要望に応じたように見える「時間と値段」を削る方法だったんじゃないかと思ったりです。

 勿論そういう企業としての姿勢は問われるべきだと思うし、安全対策を軽視した事で生じたであろう今回の事故でJRは責められるに値するとは思います。
 また今後、消費者も目に見える「効率」とかだけでなく、安全対策と言うような「見えない部分」を含めて企業を評価、選択していく必要があるんだろうな、とも思ったりします。そんな消費者の意識変化によって企業は変化していくだろう筈だし。

 が、報道はもっと冷静に原因や責任を追求すべき事なんじゃないか、とか、(これまでの多々な事件を含め)報道の方法自体に問題は無いのか??とか色々考えさせられました。
( 一例ですが、救援活動してる様をクレーン車を使って撮影してるのを見たとき、火気が使えない状況での救援活動の傍で、クレーン車で上から撮影ですか??と、それは果たして「正しい」報道のやり方なんですか??と妙に嫌なモノが残ったんですよね)

 また、官(政治家)が旗を振ってやる民営化は果たして是なのかとも(苦笑)。今回の事故に関して相方が言った「原因は中曽根元首相やろ。」は冗談にせよ、思わず納得しちまいました(^^;;
(話はズレマスガ・・・民営化されたJRの結果から鑑みるに、郵便局の民営化はやはり不安だと思ったりです^^;;)

 そしてまた、こうやって何かしら自分の「思い」をWebに上げてる以上、やはり自戒や自省を含め様々な思いをも抱きました。傲慢になっちゃいけないとか、文章で人を傷つけないようにしないとか、一方的な見方だけで判断して書かないようにしようとかとか。
 また、物凄く話は変わりますが、マスコミや権威に霞まされて「実」を見逃しちゃいけないと思ってるし、踊らされないようになりたいけれど・・・・果たしてどこまでが「個」の思いか、誘導されて抱いた「思い」か線引きは難しくて。だけれども、玉石混交な情報や報道の波で己を見失わず、取捨選択できるようになりたいと、そんな風にも思ったりしました。
 確かに「真実は常に藪の中」かもしれませんが、極論「私にとっての『真実』」がきちんと見出されればいいんじゃないのか。そうなるためには多くの意見に触れて、「自分の頭」で落ち着いて考えて整理して信頼できる人達と「話を」する事が必要なんじゃないかと。今更ながらそんな事も考えました。

う〜ん相変わらず支離滅裂な文章だわ・・・・ここまで読んでくださった方有難うございました。

2005年5月13日金曜日

保育士さん4話 と お魚屋さん5話

 今後も月9と木10に関しては、独立させずに纏めて感想書いていく予定です(余りにも失礼かとは思いますが、殆ど流して見てるので)。

 ○保育士さん 4話
 今回、ドラマとしては先週より見やすかった気がします(但しレース部分を除く、って)。俊太ちゃんが可愛いかったし巧かったってのもあるんでしょうが、主人公氏と子供達との場面が意外と良かったのが勝因かと思われます。また、主人公氏は「格好良い俺様」より「いつまでも分別のつかない大きな子供」な方がしっくり似合ってると思え、ある意味好印象かな??(そういや彼は本当の「父」なんだよな〜^^;;)。
 そして、ホーム内の話も、ある種のメリハリがあって非常に見やすかった、と思ったりです(癖のある役者さん達が多くてそういった意味でも楽しい)。

 また、今回は「可哀想」って言葉が持つ(受け手と発し手の)温度差が与える影響や、子の将来を考える事が良いのか、一瞬一瞬の感情を大切するのが良いのかとか少し考えさせられました。結局、このドラマは「理想」と「現実」の狭間でどっちにも軸足を置けない、ごく当たり前の話を描きたいんじゃないのかなと穿った見方をしてみたりです(^^;;
 しかし、「作られた『普通』」であろうと、「あるがままの『現状』」であろうと、どっちにしろ当事者である子供らにしたら「厳しい」んじゃないのか、とも思ったり。

 ただ、このまま主人公氏が皆に影響を与えて皆幸せになりました、ってお伽話だと流石にどうかと思います。あくまでドラマは現実とは異うとは思うんでうすが、折角原田さんや高島さんや堺さんや樹里ちゃんが居るんだから、現実と理想との揺らぎや葛藤を見せてもらいたい!!とそんな風に思ったりです。

 で今週の元兄関係の感想です。
・しゃがんで俊太ちゃんと同じ目線になって頭を撫でる元兄と、おとなしく撫でられてる俊太ちゃんが可愛いくて、何度巻き戻した事か!(馬鹿)
・この時の元兄の声は少し低めなんですよね。やはり子供を諭す(≠説教)には落ち着いた低めの声の方が良いんだろうな・・・と、元兄の「保育士」としての経験を感じさせられた場面でした。
また、単に「仕事」として諭してるのではなく、俊太ちゃんへの愛情も感じられて好きな場面でした。
・挨拶したり元兄の後ろに隠れてしまう俊太ちゃんが本っ当に可愛い!!そして、そんな俊太ちゃんを戸惑いつつ見てる元兄も可(以下略)。
・食事の場面。堺さんの食べっぷりは気持ち良いとしか思えませんです(笑)
 が、主人公氏が話してる場面で元兄一人が「勢い良く(笑)」食べてるのは、主人公氏との対立関係というか拒絶関係を表現してるんだろうな、と。やはりあの場面で一人だけ画面でも違和感を感じたので。
・主人公氏との初正面対決!!!(喜)
 元兄の言う事は一々正論でただただ頷くしかなく。
 しかし、「子供達に配慮を」には少し引っかかりを覚えました。なんだろう、「可哀想」って言葉と同じくらいそれも「配慮が無い」んじゃ無いのかと。確かに「普通の子」よりは多く傷ついてるであろうけれど、真綿で包んでやることよりも「人」が持つ「力」を信じてやった方が・・・とか、「資格が無い」人にそこまで求めてしまうのは、如何なものかとも思ったり。
 けど、ホント正論だし間違ってないんですよね・・・・難しいです。
ところで堺さんの長台詞は澱みなくて大好きです!!特にあの冷めたような突き放したような慇懃無礼さの中にも苛立ちが混じってるような、そんな雰囲気がまたもう見てて心地良いです。
 あの場面での主人公氏との対比は面白かったと(しかし並んでる場面ってないのね。それって・・・・もしかして・・・)。
・帰宅場面。「欲しいものが自由に買えて、学校に行くお金を心配しなくて良い」ってのは現実だよな、確かにそういった心配をしなくて良いのは「幸せ」なんだと。そこまで考えて、その子にとって最良を考えて育て送り出すのが「仕事」だと、プロとしての意地や誇りを感じました。(小雪にあまりそれらを感じないのは・・・・勿体ないと言うか・・・・)
・戸棚に隠れてる俊太ちゃんが可愛いっ!!
・「鍵を貸してください」から始まる一連の場面ですが、あれはなんですか、ある特定視聴者へのサービス、若しくは「思う存分突っ込んでくださいね〜」な場面ですか?(絶対違)
 絶対そうとしか思えず、特に「レーサーじゃなくても車は運転できる」には「運転免許持ってへんやん!!しかも車酔いするやん!!」と思いっきり突っ込ませていただきました(ホント間違った見方ですみません/笑)。
 その後園長がとめてくださって良かった・、と胸を撫で下ろしましたよ(ハンドルを握ってる場面も見てみたい気がしなくもない/^^;;)。
・皆が騒いでるのを眺めてる元兄。悔しさと彼の伝えたい何かが伝わらない事への苛立ちと寂しさが見てとれた気がしました。だから次の「やってられるか。馬鹿がっ」が痛くて痛くて・・・彼の持つ「理想」と彼にとって望ましい「現実」が、たった一人の「異端者(元兄から見たら)」によって崩れていく様を直視しつつも己の力量では崩壊を止める事ができない苦痛と苛立ち、そんな事を感じたりです。恐らくギリギリまで制してどうしようも無いところまで来たんだな・・・とも。
なので、高島さんの言葉にホント見てる方も救われました。
・椅子から飛び上がって驚く人は初見でしたが、楽しい(笑)
・今回一番ツボったのが、「えっ」って発音でして。何がどうツボなのか判りませんが(笑)

 余談ですが、元兄の年齢が34歳ってのが非常に気にかかってます。
 というのは、彼の就職活動期って恐らくバブル崩壊前の世代だと思うんですよ。としたら、売り手市場真っ盛りな時期。彼の周囲は大手企業等々に難なく就職できたであろうし、教員・公務員関係も割合楽だった筈なんです(その後はご存知の通り悲惨でしたが^^;;)。なのに、「保育士」っていう職業を選択したことを考えると、「子供」や「教育」に対して物凄く「理想」を抱いていたと思われるんです(恐らく今の小雪以上かと)。
 しかし、元兄が携わって来た10年ちょっとは社会が大きく変わって、逸れに伴って子らを取り巻く環境も大きく変わった時期のはずで。そういった中で彼の抱く「理想」と実際に対応しなきゃいけない「現実」との乖離は大きかったんじゃないかと。そんな中で彼の中で多くのことを取捨選択して現実と向き合ってきたんじゃないかと思うんです。そして、取捨選択しつつも捨て切れなかった「理想」が、今の元兄の「保育士」としての「芯」になってるんじゃないかと、そんな風に穿ってみた4話でした。
(だから主人公氏の選択については??!)

○「本マグロ大トロ」なお魚屋さんとおにぎりの似合うITサラリーマン。
・もうまり子と夫婦のような雰囲気ですな〜と思わずにんまり。
・かおりを見て大仰に驚くお魚屋さんが誰より綺麗で可愛いって思うのは、重症ですか??
・お魚マニアでしたか(違)とうとうと目を輝かせながら出世魚の薀蓄を語る魚屋さんってもの良いですな〜(「おぼこ」と「いなせ」がぼらからきてるとは!!目から鱗でございました^^)
・まりこに冷たくあしらわれる魚屋さんが誰(以下略)
・谷章センセっ最高に素敵です!!(大笑)
・トラクターの運転手って剛州さんでしたよね?!(エンドロール見てません^^;;)かなり嬉しいゲストでございました〜
・フジは何所まで『組!』ファンを罠にかけるつもりなんでしょうか??なんだかな〜って感じもしなくも無く。

木10に関しては、既に本筋を追おうって気すらなくしてます。

2005年5月9日月曜日

わんこ 復活する。

 ホームシックならぬ飼い主シック(こんな言葉無いと思う)で、絶食していたわんこ。連休明けに母が帰宅した途端食欲が復活し、ガンガン食べてるそうです。これでかなりほっとしました(笑)

 そんなわんこの様子見と怒涛の和歌山旅行の報告を兼ね、先週末実家に行ったら、そこにはすっかり元気になり、これまで以上に甘えたになったわんこがおりました(^^;;

 兎に角母の姿を追いまくり、少しでも彼女の目から離れようものなら、寂しそうな目で行った方向をじっと見つめる、余りにも幼いその様子は愛らしいやら痛々しいやらでした。母に言わすと、帰宅直後は母の姿が見えなくなると甘え鳴きし、傍に居るときは終始寄り添って離れなかったそうで、これでも随分マシになったんやと苦笑してました(^^;;
 挙句、玄関上がった場所まで彼女のテリトリーとしてお許しがだされたそうで、予想以上に甘い飼い主となってしまわれたようです(苦笑)。

 そんなわんこですが、フィラリアの予防薬と蚤取薬を投与され、生まれて始めて迎える「梅雨〜盛夏」へバージョンアップ(え?)しつつあります。

 頑張れわんこ!!

金曜エンタ 『いつか来る日のために』

 訪問看護士と末期患者とその家族を描いたドラマ。
 見終わった後感じた事は、流石山田太一。後味が良く、尚且つ見るものに何か残すドラマだわ、というのが率直な感想です。

 この後味のよさは恐らく、主演の市原悦子女史の力に拠るところが大きいと、そう感じました。
 本来ならもっと湿っぽくできる(なる)であろう部分が、さらっと、しかも彼女が背負っているであろう「苦悩」や被介護者と介護士、そして取り巻く家族の温度の僅かな違いや、取り巻く現実との「折り合い」(って表現で正しいのか、不安)をも感じさせられたことで、その湿っぽさが薄らいだと。そのため、こういったドラマが苦手な私でも十分最後まで見続けられたし、タイトルの通り「いつか来る日」を思わずにはいられませんでした。

 また、残された「生」への執着を、醜さと清らかと併せて見せたのは凄いな、と思った次第でした。
 家族も患者も各々「残り少ない『生』」へ執着してるんだけれど、その執着が「単に生き延びる」ことや、これでまで築いてきた「過去」への執着だったものが、ある時期「それらの『過去』をも含め、残された生を生きる」事に変わる瞬間の力強さ、人が持つ生命への信頼感なんかを感じさせられた気がしました。
(しかし、若い子が病にしろ事故にしろ命を落す場面ってのは、例えドラマであってもどうも苦手です/^^;;)

 ところで、このドラマで一番寄り添えたのが実は、神山繁さん&中原ひとみさんが演じておられたご夫妻でした。特に夫が亡くなったと思った瞬間開放感に包まれた、と介護士に告白する場面はどうにも現実的でした。夫も妻のそんな空気を薄っすらと感じ取ってるけれど、お互いに口にせず時をやり過ごてる・・・きっとどんな夫婦にもある日常だろうし、感情なんじゃないかと。だから最後に妻が夫に「嘘」を語る場面は、妻がその心境に思い至るまでの葛藤なんかを思うと、計り知れないものがあるよな・・・と何故かしらずしん重いものが当たった気がしました。

 しかしながら、やはり描かれている「状況」は幸せな状況としか思えない部分もあり、現実はこんなものじゃないだろうと自棄に醒めた目で見たのも事実です。
 というのは、自宅介護を受け入れられるかどうかっていうのは、家庭環境や経済状況に拠る部分がどうしても大きいと思うんです。どうしたって、家族(特に女性)に肉体的にも精神的にも負担がかかるだろうし、家族関係も多少変化する。
 そして、周辺地域の介護施設や医療環境も勿論重要だし。果たして医者不足な地域で、ああいう形の手厚い看護は可能なのか??とか。そんな事を思いながら見ておりました。確かに自宅療養(介護)の意義や患者の精神に与える有効性は理解しますが、転じて己の立場に振り替えてみると、果たして諸手を挙げて両親(実&相方)や相方を受け入れる事ができるんだろうか・・・と非常に複雑な心境になりました。

 出演者が被っていた所為か、『お父さんの恋』で自宅介護を受け入れる前の家族の姿、今回のドラマで受け入れた後の家族の姿がある一例ですが見せてもらえた気がしました。しかし惜しむらくは・・・もっと深い葛藤を見せてもらいたかった。表面的なことではなく、一訪問看護士や医師が接した家族の何かを突っ込んで見たかったと。

 さてそんなまじめ(なのか??)な話はここまでにして、以下色眼鏡で見た雑感です(笑)

堺さん目的で見たドラマ(ヲイ)でしたが、十分満足いたしました。眼鏡の黒川医師、シックな装いも十分文句無しならば、頼りなさげな(しかも嫁父に主導権握られてそうな辺りとか/笑)、押しの強さや体力があまり感じられない風情が最高でした(って)。また、どんな作品に出演されても、役割に応じた存在感、雰囲気を見せてくれる役者さんだと再認識させていただきました。

 しかし、堺さんは勿論ですが、以外にも突っ込んでみたくなった場面がありました(ごめんなさい)。
・黒川医師がちゃりんこに乗ってる場面では、「おぉちゃんと乗れたんや!!少し怪しい気配は漂ってるけれど・・・。乗れないと思ってすみません」と。
・上野樹里ちゃんを横浜に連れてく場面。ロケ中車酔いは大丈夫だったんだろうか??樹里ちゃんや市原さん達にご迷惑かけたんじゃないだろうか?とやたらヒヤヒヤ(余計なお世話/^^;;)
・黒川医師の非力さには「やっぱり・・・」と妙に脱力いたしました(笑)
・経験豊富な介護士に弱みと主導権を握られまくってる黒川医師が情けないのか、可愛いのか。途中でちょっと悩みました(って)
・黒川医師の奥様はある意味苦労だな、とふと思ったり(笑)
・上野樹里ちゃんは巧いな〜と。ただ・・・健康的に見える顔立ちだから最期の場面はちと違和感がございました。
・市原悦子さんが夫に向けた苛々は・・・大変よ〜く理解できます(笑)。
だって、休日の相方もあんな感じで終日ゴロゴロしてるし、その姿見てると何で?!と思う事が度々あるので(介護士さんの仕事量や精神的な疲れとは雲泥の差なんですが。それでも苛々するんだから、ああいうお仕事されてたら余計だろうな、と思う次第です)。
・星野さんの台詞回しがやらた一本調子で気になって仕方なかった。一生懸命だったり切羽詰まった雰囲気は良いな〜と思うんだけど、周囲が巧い人が多い分どうしても気になりました(^^;;
・あんだけ色々な事盛り込む必要があったのか??もっと視点を一つにすべきだったんじゃないのか??と思わなくも無く。特に、ゆきの妊娠騒動は物凄く要らなかったと思ったり(中途半端だったし)。確かに「生と死」の対比が欲しかったという意図は何となく理解しますが、あの挿話があったが故に看護の場面が薄くなった気がしなくもないです。

保育士さん3話&お魚屋さん3&4話

 今回は無事録画できてましたので、見ることができました(喜)。ただ、ホント流し見、拾い見なのでドラマに関係する感想じゃありません。

 まずは本領発揮(って何?)しつつある保育士さんから。

・暴れる子を押さえきれない非力な元兄に「やはり・・・非力設定か・・・」と妙に安堵感を覚えたり(笑)
・力じゃなく「言葉」で何とかしようとするあたり、体でぶつかっていけないエリートの限界を感じました。恐らく元兄自身もそれは実感してるんだろうな・・・と思ったり。
・主人公氏に対しての苛立ちや、僅かばかりの劣等感と優越感がそこはかとなく感じられる動きや口調が流石だと。
・気になったのが(恐らく食堂への扉前)、主人公氏と後輩を眺めていた表情。意図が掴めず、今もって引っかかってます(あの場面を何度繰り返してみても判らなかった・・・)
・園長との隠れんぼ中の対話は美味しかった(って・・・)。原田さんも巧い方だから見ごたえありました。
・「資格の無いものが携わるのは如何なものか」と言う台詞に、一瞬山南さんを思い出し(^^;;
しかし、元兄の言葉には疑問を感じずににはいられませんでした。恐らく元兄の言う事は「正しい」。けれど、「普通の家族」を理想とするならば、その言葉は「矛盾」してないか??と思うわけです。それを彼自身も気づいているから園長の「資格が無いものが居ることが良いんじゃないか」(うろ覚えです^^;;)に直ぐに反論できなかったんじゃないかと思ったり。
・とはいっても園長の語る事もある種の「理想論」なんだよな・・・と。形の違う「理想」同士が、現実とは離れてる『言葉』で対話してるな〜と感じた場面でした。ただ両者とも現実を知ってそれに向き合った上での『言葉』なのが、どうしようもなく現実の難しさを感じたり。
・見つかった後の「こうさ〜ん」にときめいたのは内緒です(笑)
・鳥居がどこまで「現状」を受け入れ、理想と折り合いを付けていくのか、それとも堺さんがおしゃるように「壊れていく」のか。どっちにせよ、今後の楽しみは元兄の動きだけです(って本流は???)
・レースの挿話って必要なんですか???????(根本的な疑問を呈してどうする)

で、元気で調子の良いお魚屋さんと今後挫折を味わいそうなITサラリーマン。
・お魚屋さんのお馬鹿さが愛おしい(笑)
・美味しそうに食べるよね・・・・君ってば。
・山本君の細かなお芝居にやはり目がひきつけられ、4話では不覚にもぐっときました。頑張れ男の子!!(って何)
・まりことの掛け合いが可愛いやら、ほのぼのしてるやら、テンポが良いやらで大好きですよ(楽しみは毎回そこだけのような)。
・魚屋に対するプライドを感じさせるのが嬉しい(唯一地に足が着いてる感じがする)。
・ITサラリーマンの胡散臭そうな顔を見るたびに、不思議と笑ってしまいます(そんな役割じゃ無い筈なのに)。
・今週、参謀と副長は下町で出会うんでしょうか(物凄く大きな勘違いです)。出合ってくれたら嬉しい。
・加納君、もとい小原さんがそんな役割じゃ勿体ないと思うんですが・・・これで今期フジドラマへのゲスト出演2本目ですよね(他方では有馬さんの同僚だった^^;;)。

 今期、これら2本含め4本のドラマ見てる状況です。これって今までに無い事態だったりします。内、1本は天海&戸田の『オケピ!2003』コンビだし(しかしながら、このドラマの2話ゲストが『鈍獣』の関係性なまんまだったのは笑いましたよ)、恐るべし三谷効果(って違)。
しかも何故か、古田さんゲスト出演率が高いんですよね(笑)

2005年5月6日金曜日

強行突破な和歌山日帰り旅行。

 連休中、相方実家に一泊、その翌日に義母を連れ我実家に戻り、昨年より「ひよちゃん実家のわんこと会いたい!!」と切望しておられた義母のわんこ初対面を果たし(犬好きな義母なのでそれはそれは喜んでくださいました^^)、一応我が家にも来ていただき、また相方実家に引き返しました。
 それだけでも十分車を走らせていたのに、何を思ったのか突然に相方から「車で和歌山行こうか」と申し出があり、「和歌山か〜南紀白浜アドベンチャーワールドがあったよな?高校の卒業旅行以来だよなぁ」と何も考えず肯きました。

 が、相方実家で仮眠をとり、翌未明(2:00^^;;)に出発というなんとも過酷なスタートでした。しかも、義母にお弁当等々を準備してもらったりと、散々甘えまくり&迷惑掛けまくりの出立と相成りました(お義母さん本当に有難うでした!!)。
  
 一路、三重経由和歌山に向かいました。
 伊勢道を降りた後、国道47号線をひた走り、和歌山に入ったのは東の空がうっすらと明るくなり始めた4:00過ぎ。私はその時点で撃沈し約1時間半近く車内でぐーすか寝ておりました(^^;;。その間相方は、時折止まっては写真を撮りつつ延々運転し続けてました。車で動く時にはいつも思う事なんですが、相方の集中力というかしつこさ(え?)と言おうか、その粘り強さにはただただ感心します。

 その後も海岸線沿いを走り続け(私はちょこちょこ仮眠しつつ^^;;)、最初の目的地である『南紀白浜アドベンチャーワールド』に到着したのが、8:30(笑)。流石に開園してないだろうと思ってたんですが、GW中だった所為か、開園は7:30とのことで駐車場が既に1/5程埋まってる状態には、流石に吃驚しましたよ。
 ちなみに、相方はテーマ・パークといわれる場所が物凄く嫌いで、結婚以来初めてのテーマ・パーク訪問じゃなかろうかと思います。そのため、しぶしぶ付き合ってる感を漂わせておられました(--;;。

 次に驚いたのが入園料の高さ。大人一人3,500円って!!しかも、園内で何かしら楽しもうと思ったら別料金を払わなきゃならないシステムを見て更に唖然としました。いや、全く巧く出来てるやーね、全くと相方共々少々呆れておりました(これだからテーマ・パークを純粋に楽しめないんですが^^;;)。

 そして入園早々悔やまれたことがありました。どうやらイルカと一緒に泳げるイベントがあったんですよ。けれど、8:30入園時点で午前・午後の部とも完売御礼(違)でございました(T^T)。他にもあったイルカ関係のイベントは、軒並み完売御礼(だから違)と海獣好きな私にとっては指を咥える他無い状況でした(苦笑)。
 そんな悲しみを乗り越え(大袈裟な)、気を取り直して最初に向かったのが『ペンギン王国館』。

 ペンギン館といいつつ、最初に出会ったのが5/4に生まれたばかりわが子を抱きかかえぷかぷか浮いてるラッコの母親でした。偶然とは言え、生まれたてのラッコの子と対面できるなんて!!、その嬉しさの余り傍に居られた係員さんに「おめでとうございます」と言う始末。
 仔ラッコは生まれて間もないのがはっきり判るくらい、ふにゃふにゃしてました。母ラッコはやはり多少気が立ってるのか、神経質になってるのか不明ですが、落ち着きが無くそれでも仔ラッコの面倒を見ていたのがとても印象的でした。時間を改めて再度観に行ったときは、眠りたいんだけれど周囲も仔ラッコも気になって眠れない・・・といった素振りが見え、流石に「お疲れ様です」と声をかけたくなりました(笑)。

 その後、サファリエリアにある無料施設から、草食&肉食獣達を見物。人間にとっては活動時間ですが、野生動物たちにとっては休息時間(だいたい夜行性だろうし・・・)な時間帯で、のんびりまったりした肉食獣達を眺める事になりました。飼育されて緊張感が少ないとは言え、やはり大型の猫科は美しい!!!特にチーターや豹なんかの肢体のしなやかさや機能美には言葉をなくしたほどです(あぁやっぱり好きだ〜!!)。
 しかし・・・TVでよくお目にかかりますが、雄ライオンのだらしなさったら想像以上でした。目の当たりにした瞬間苦笑を誘われましたよ(そんなところも好きさっ)。

 で、自転車を借りて(時間制限ありで1,000円/1台って、ぼったくり???)再度サファリエリアを見学。自転車使用のため回れるのは草食獣エリアだけでしたが、それでも十分楽しめました。動物園と違って檻が無く視界が割合広いのが先ず嬉しくて、時折小型の羊がうろうろとしてるのがまた楽しい。
 そして、小型の羊(名前失念)に餌を与えていたら、えぇすっかり手を舐められるわ、若干噛まれかけるわ等々玩ばれてました(涙)。最終的には前足でアタックされる始末・・・。そんなこんなを遠くから眺めていた相方は、大喜びで写真に残しておられました(悔)。

 サファリワールド、草食獣の見せ方は巧いな〜と思ったんですが、やはり肉食獣に関しては、どうやろうと思わなくもなかったです。肉食獣の見せ方って難しいとは思うんですが、肉食獣ならではの動きとか緊張感とかを見せてもらえたらな・・・と無理な事を思ったりでした。

 その後、空いてる時間を見計らって行ったパンダランドでは、偶々イベントのため室内運動場から小屋に入るパンダを見れたり、割合時間的には美味しい思いを致しました(色々並ばなくても良かった)。

 最終的に幸せだったのが、「ペンギンonアイス」と称する「ペンギンと一緒に写真を撮ろう!!」イベントに参加できた事(笑)。このイベント受付時間内であれば人数制限がなく、そのため参加できたんです。
が、ちょっと(いやかなり)不憫だったのがメインで一緒に被写体となるキングペンギン一匹でした。彼(彼女??)の凄いところは、指定位置に立ったまま微動だにせずおとなしく被写体となってる上、参加者が彼にお触り自由と言う事で散々っぱら触られ抱えられてるんですが、それでも攻撃せずにおとなしくしてるんですよ。もう途中からドンドン不憫になってきて、彼のストレスは如何ほどのものかと少々考えてしまいました(少しでも嫌がる素振りを見せると、係員に宥められお尻を叩かれるのが、可笑しいやら不憫やら)。
 待ち時間中その様子を眺めていた相方と、「このイベントは彼の双肩にかかってるんやな・・・」とか「頑張れっもう少しや。耐えるんや!!」と硝子の向こうからエールを送っておりました(馬鹿)。
 いざ私達の番になり、バックヤードを経由し彼の元に辿りつき(係員さんとも「彼にかかってるんですね」と会話しつつ。係員さん曰く「他にも居るんだけれど、今日は彼だけがエースです!!」と力説されておりました/微笑)触ったペンギンはほわほわと柔らかくて・・・至福でした。ただ相方と二人して彼に「頑張りや・・・もう少しやし・・・」と囁きかけたってのはご愛嬌って事で(笑)。

 ペンギン堪能後、昼前には彼の地を出立し、次に向かったのは『竜神温泉』。
 15:00過ぎには『竜神温泉』に到着し、湯元温泉でまったり日帰り入浴を堪能しました。が、やはり北国の温泉に比べると湯の力は弱く、また湯船等々が狭く感じた所為か(恐らく許容量を超えるお客さんだったからだろ)ゆったりのんびり・・・といった雰囲気でなかったのが残念でした。

 その後、高野山→奈良県→京都といった経路で21:00過ぎに帰宅。結果、相方は20時間不眠で約600㎞運転し続けました。ホントお疲れ様でした。

 全く運転もせず、仮眠を取り捲ってた私ですが、翌日何の疲れがあったのか。扁桃腺を腫らし38度近くの熱を出しました。なんかこういう強行な旅行は暫く遠慮したいと思ったGW明けでございます。
(いや・・・体力的に問題あるのは重々承知してまます^^;;)

2005年5月3日火曜日

わんこ 寂しがる。

 わんこも生後8ヶ月になり、人の年齢だったら漸く小学校4・5年生位になりました。が、未だ乳歯(残り1本)を大切に持っております(苦笑)。もうそろそろ永久歯に生え変わって欲しいんですが。
 また、体型もまるまるとした幼子体型のままで、ご近所にいる同年の柴と比べると・・・赤ちゃんっぽささいつまでも抜け切りません。ホントいつまで赤ちゃんなんだろう...と流石に苦笑を禁じ得ず(^^;;。
 まぁ、幼子みたいな様子が、家族だけでなくご近所様に大人気なので余り気に病んでないんですが、それでも散歩途中に出会う「柴らしい柴」を眺めては「わんこもいずれはこうなるのかしら・・・」と実現する確率の低そうな望みを抱いてます。

 ところで、この連休に彼女のご主人である母が田舎に帰省。
 わんこにとっては初めて、長期間母と離れる事になりました。とは言っても父も居るし、私も相方も暇を見つけては彼女の相手をする為に帰ってます(ホント大甘^^;;)。
 が、臨時ご主人である父によると、昨夕から餌を一切受け付けなくなってるそうです。今日も様子見に帰ったんですが、やはり餌への食いつきが普段以上に悪い(普段から餌に対する執着は少ないんですが・・・、つうか、餌への集中力が無い^^;;。ホント甘やかされた結果だと思いますです)。
 取り敢えず、餌皿からは全く食べないと聞いたので、仕方ないので相方と交互に手から与えました。それだと何とか食べてくれたので少し安心しました(以前の大拗ねの時母がそうやったと聴いてたので)。
 が、母が3日不在になっただけでこの状態になるとは。わんこ(=犬)が主人へ抱く特別な忠誠心や愛情の深さを目の当たりにし、愛おしいやら不憫やら複雑な思いを抱いてます。
それと同時に、生き物を「飼う」事の人が持つ責任や重さ(彼ら彼女らの真摯な思いを受け止め、「生」を与ってるという)を思った連休半ばでした。

つうか・・・わんこちゃんと食餌しよう、お願いだから。

2005年4月27日水曜日

Bryan Adams ROOM SERVICE JAPAN TOUR 2005 @ Zepp Osaka

 今回のLiveは相方の希望だったんですが行って(参加して/笑)大正解でした!!
 一言で表現するなら「密接で幸せで満ち足りた」Live。

 観客は総じてBryan Adamsが好きで、曲のみならず歌詞も覚えてる。だから会場の空気がとても暖かで、況や彼の演奏や声、歌を待ち焦がれて受け入れてる雰囲気で満ちておりました。どういうんだろ、聴衆もアーティストも一緒になって「楽しむ」感じがしたって言えばいいのか(語彙の不足がモドカシイ)。
 そして、Bryan Adamsやバンドの方もそういう会場の雰囲気を楽しんで、一緒に盛り上がってく。そして、聴衆が彼らを受け入れて(ある意味信じて)盛り上がってくれてるのを信じてる感もあって。一瞬でも互いに信じあってる上で成立するLiveって、両者にとって物凄く幸福だよな・・・と。大きな箱や「旬」(「今話題だしぃ、ちょっと行ってみようか〜」的な観客が多い/酷)なアーティストのLiveでは余り味わった事の無い雰囲気でした。

 観客と会話して、況やリクエストに答えて演奏をした時には正直鳥肌が立ちそうなくらい、感動しました。なんて幸せなんだろうか・・・って。
 失礼ながら、恐らくチャートの上位に上がってきたり、日本で爆発的な人気を博したりする方じゃないとは思うんですが、それでも、ああいう充足感があって深いLiveを出来るのは非常に稀有だと思うし、それだけでも十分幸せな方だな〜って気がしてなりませんでした。(「売れる」ことだけが良い事だとは思えなくなってる昨今なので、余計にそう感じたのかも^^;;)

 Zeppの様な小さな箱は初体験でしたが(「BuleNote」とは少し違う様な気がする)、アーティストと観客がとても近く一時であれ非常に親密な関係性を築けそうな雰囲気がとても心地良く感じました。こんな場所でMariahがやってくれたら・・・と場違いな感想を抱くほどでした(笑)。

しかし・・・
大阪南港はやっぱり遠かった(苦笑)
しかも、入場方法がいまひとつすっきりしないイメージが・・・あの辺もう少しどうにかならないでしょうか??

2005年4月22日金曜日

祝 完全復活!!(確定版)

 Mariahの『The Emancipation Of Mimi』が4/30付Billboard Top 200 Albums ChartsでNo.1になりました!!
 また、公式サイト(Universal Japan)によると、


発売第1週めに約40万4000枚を売上げた。
(中略)
この発売第1週めの売上枚数は、輝かしいキャリアを誇るマライアにとっても過去最高の数字となっています。なお、マライアの全米No.1アルバムは97年の『バタフライ』以来となります。


とのこと。

 めでたい&おめでとうMariah!!とWebの隅っこで叫ばせていただきます(笑)。

 実は、今週始めからFANサイトを中心に「どうらやらアルバムチャートで#1を獲れそうだ」との噂は流れていましたが、本家本元のBillboard.comでチャートが掲載されるまでは、ほんの少ぅし「本当に獲れてるの???」と疑念を抱いてました(とことん小心者です^^;;)。
 これで声を大にして「完全復活!!!」と叫べますよ(何も私が叫ばなくても良いです)。

 しかも、5年ぶり15枚目の#1とくりゃ喜びも嬉しさもひとしおです(笑)。この5年色々ありましたが(苦笑)、これで全て「過去の事よ」と笑い話にできそうです(って)。

 私自身「売れる」事が全てでは無いと思ってる部分もあるんです(「消費」されることについて懐疑的だったり/苦笑)。とは言っても、今回のアルバムは出来が良く、またMariah自身が楽しそうに作ったな〜と素人ながら(かなりの贔屓目も入ってますが^^;;)感じていたので、多くの人が手にとって聞いてくれたと思うと素直に嬉しいのも事実。また、売れる事(チャート上位に食い込む事)で、ここ数年に渡って続いていた停滞感というかある種のマイナスイメージが払拭されるだろうし、それに伴って彼女の「音楽」が再評価されればとも思ってます。
 そういった意味でも今回の快挙は本当に良かったしむちゃむちゃ嬉しいのです(^^)。

2005年4月19日火曜日

『バット・ニュース☆グッド・タイミング』(DVD)

 義姉の元で2年近く過ごした(笑)『GN☆BT』のDVDを久しぶりに(数回目)鑑賞しました。やっぱりこの作品は何度見ても「面白く」て相方と夕食時に大笑いしながら鑑賞しました。
 鑑賞後は、ただ「あぁ面白かった」だけが残るそんな作品です。三谷さんが常々おっしゃっている「劇場を出たら何も残らず『面白かった』が残る作品」(物凄い意訳(誤訳)です)の代表作かと思ったりします。

 出てくる役者さんも達者だし、すれ違いと勘違いから生まれる状況は当然ながら、台詞の掛け合いも間も全てが可笑しくてなりません。これは是非一度見てくださいませ、と思わずお勧めしたくなる作品です(相方と「この作品を舞台で見れた人幸せやな~。羨ましいわ」と頷きあいました。)。

 この作品で沢口靖子さんの印象ががらっと変わりました。『組!』開始当初、おみつさんがどうも・・・という感想を目にした事があるんですが、私がおみつさんに対して違和感を感じなかったのはこの『GN☆BT』のちとせ役を見てたからだと思います。あぁこういうのもOKだわ、と納得できたので(史実のおみつさんがどうだったのかは、さて置いての話です)。

 この作品の沢口さんは兎に角可愛い(笑)。なんでこの人こんなに可愛いだろう??と不思議に思うほど可愛い可笑しいのが沢口さんです。周囲がこのお方一人に振り回されてるといっても良いほど、マイペースで周囲が見えてなくて天然なのにそれが許せちゃうくらいの愛らしさ全開です。

 彼女(と彼女の母親)に散々振り回されて、どんどん悲惨な目にあうのが生瀬さん。
 自ら墓穴を掘って突き進んでる言ってもいいほどの活躍ぶりで、この方達者やわぁ、と大笑いできること必至です(殿内さんとかホイさんとか目じゃないです/比較対象が)。
 んで、ちょこまかちょこまかと煩い(笑)のが八嶋さん。沢口さん以外はヤッシーに食われてるとしか言いようが無いほどの存在感と言うか煩さ(ホント動きが煩い/笑)。
 生瀬さんと八嶋さんの妙な共闘関係がこれまた可笑しいときてます(お二人とも関西ご出身な所為か間が良すぎです^^)

 要を押さえるのが、伊東四郎さんと角野卓造さんのお二人。お二方とも本当に達者な方で、硬軟あわせたお芝居&劇中コントをきっちり見せてくださいます。

 必聴なのが副音声の「三谷+生瀬+八嶋」によるコメンテータリー!!始めから投遣りな三谷さんにお互いに違いを出したい生瀬さんと八嶋さんの妙なテンションの会話がツボです。(『王レス』の副音声もかなり可笑しいんですが、それ以上の妙に気の抜けた空気があって可笑しいんですよ)

 さぁ今夜は副音声で鑑賞だ!!!(それより前に『組!』の第壱集を早く見終えなさい)

保育士さん

 人生初挑戦(大袈裟な^^;;)な月9。初回から録画見でした・・・・。
 理由は、『バット・ニュース☆グッド・タイミング』DVDを見てたからです(いやぁ2年ぶりに手元に戻ってきたので、嬉しくてつい^^;;。しかし、この作品はホントに何度見ても面白いですよ~、って別項立てます)。

 その録画分も真っ当に見れてなくて、保育士さん(&近藤芳正さん/嬉)が出るところだけをつまみ見したという体たらく。なのでドラマの感想も何もあったもんじゃないんですが、とりあえず見たぞ(見たことになるのか?!)という記録のためだけに書いてます(何のためのブログだ)。

 以下、保育士さんを中心にしたお馬鹿な呟きです。

 OPのレース部分~保育士さんが登場するあたりまですっ飛ばし(ホントごめんなさい)、画面に近藤芳正さんが映った瞬間思わず再生(近藤さん好きなので^^)。そして、近藤さんと保育士さんの絡みを確認しホクホクしておりました(好きな人同士が一緒の画面に居て会話交わしてるが嬉しくてならないので(馬鹿)。

 で、エリート臭さ一杯の保育士さんが山南さんとは全く違っている事に、益々ホクホクし。あぁ笑顔が胡散臭いよ、とか何か微妙に屈折してないかい??とか自転車は大丈夫なの??乗れるの!?(結局乗ってる場面がなかったので妙な不信感抱いたままです/笑)とか間違った方向も含め色々突っ込んでみたくなりました。
 そして、幼き子らに「元ニイ」と合唱される場面に意味無く嬉しなったり、喧嘩の場に居ないへたれっぷりが可笑しかったり、小雪の上半身を手で隠した後「なにやってんだろう」的な表情を浮かべた保育士さんに打ちのめされました(ホントごめんなさい)。

 その他の感想としては、上野樹里嬢の利発そうで少し醒めてる感じを見て「彼女が史緒さん(By 『笑う大天使』映画)で良かったかもな~」と安堵を覚えたり(違う作品を混同しない)、原田義雄さんの存在感とか表情だけで感情や思いを表す様に感嘆し、高島礼子さんの割烹着姿は意外と良いな~とかでした(どうしようもない感想ですみません/平謝)
 そして何より子供達の個性溢れる存在感がとても魅力的だと感じました。
 肝心要の主役氏ですが「俺様」(若しくは天才)な役所じゃなく、こう何かしら抱えつつも生きてる市井の役な主役氏を見てみたい気がしなくもなくでした。

 ただ、初回だからなんでしょうが・・・やっぱりさっくり(倍速で映像)見ただけで話が見えそうな作りに、「・・・・」と思う部分も無きにもしもあらずで。恐らく今後もこんな調子で流し見してくんだろうと思います。
(木10&月9と見た結果、連ドラは合わないってのがハッキリしただけのような気がしてなりません^^;;)