2005年9月20日火曜日

昔好きだったモノ

 かつてとっぷり嵌り込んでいた某ジャンプ系アニメのコンプリートDVD-BOXが、年末に発売されるそうです。しかも限定予約生産(予約は8/31で終了)という、ファン心を擽られるような方法で。
 正直、一瞬予約しそうになりました。
 だって、TVシリーズ140話+TVスペシャル3話+劇場版3本+特典映像&100Pのアートブック付で10万円以下だったら、ちょっとお安いんじゃないかしら??思うじゃないですか(笑)。

 でも結局予約しませんでしたです。これが2年前だったり、原作者が描いてるパラレルな続編が無かったら、迷わず買ってただろうなと(えっ)。

 予約しなかった理由は、なんだろう。
 パラレル的な続編が嫌いだってのもあるんですが、結局かつて程の「熱」を持て無くなったからの様な気がします。好きか嫌いかと問われれば恐らく「好き」って答えるとは思いますが・・・
 優先順位が下がってるというのが一番しっくりくる表現かもしれない。同じ10万円なら、舞台やLIVEの方が良いな〜って思っちゃうんですよね(^^;;
(舞台やLIVEだと相方が許容できる範囲、ってのが優先順位下がった理由かもな〜)

 とは言え、同タイミングで発売されるらしい3タイトルのメモリアルCD とやら(OP&ED集、挿入歌集、ドラマCD計1万円)はこっそり買ってしまいそうです・・・

 昔好きだったモノに心ときめかなくなったのが、少し寂しく感じた初秋でございました。

久方ぶりに神話と星に触れてみた。

 連休中日、相方の仕事兼趣味で明石にある古墳に行ったついでに、私の趣味も満足させなくては!!という事で明石市立天文科学館にも立寄る事になりました。

 お目当ては10年近くご無沙汰していた「プラネタリウム」。ここの投影機は最新鋭のものではなく、45歳(旧東ドイツ製)とかなり年季の入ったモノでしたが、それでも充分満足できるプラネタリウムでした。
 人工的に作られた「夜空」で投影される星の数が3,000個とは言っても、体を「闇」が包み込み、小さな星の光だけを目で追い、夜空に身も心も吸い込まれそうになるの感覚に充分酔う事ができました。あの感覚は何度体験しても心地よくて、星々の運行とそこに寄り添う神話の世界に想いを馳せると、堪らずドキドキするんです。
 あぁ出来る事なら空気の澄んだ場所で、寝転がって満天の星々を一晩中眺めてみたいものです・・・。

 約50分間で説明があった星座は、カシオペア座、夏の大三角形を描く鷲座・白鳥座・琴座、秋の平行四辺形のペガサス座、山羊座、水瓶座でした(内、山羊座と水瓶座は神話の説明付)。
 昔は1等星全部覚えていたのに今や殆ど忘れてることに愕然としつつも、記憶の底から引っ張り出す楽しさもあったりして、そういった意味でも大層楽しい時間ではありました(アルタイル・ベガ・デネブ辺りは流石に覚えてましたが、デネブの位置をすっかり忘れてたのが一番ショックでした^^;;)。

 星座に纏わる神話なんですが、山羊座の「何故下半身が魚なのか」という説明なんですがね、牧神パンが「慌て者だった」という表現は如何なモノかと...。短時間では仕方が無いと思いつつも、少し涙しましたよ。そして、其処に触れたんだったら魚座についても説明して欲しかったです(同じ舞台の物語なので)。

 そして、知ってはいるけど「良いのかそれはっ!」と相方共々突っ込んだのが水瓶座でございます(笑)

ギリシア神話によれば、トロイアの王子ガニュメデスがあまりに美しい美少年だったため、ゼウスが神の宴の給仕にするために、鷲の形にしてさらっていった(あるいは、鷲を使いに出して天につれてきた。あるいは、ゼウスが鷲に化けて連れに来た)という。

 Wikipedia わし座の項より抜粋

 (説明では上記トロイアの「王子」では無く「牧童」の方でした)
 この話、どんな美談に作り替えても、結局のところ「ゼウスが美少年を見初めて、矢も立ても堪らず拉致監禁した」っていう根っこが残ってるのが凄いとしか言いようがありません(苦笑)。しかも、神々(正妻ヘラすらも)公認という(^^;;
 勿論、ガニュメデウスの物語がそれだけじゃないとは判ってはいながらも(「美」に対する粋な賛美とか、美しいモノは「神」により近くあるとか、同性愛的な要素もどちらかと言うとより精神的な絆に近かったりとか)、現在に置き換えると物凄い話やな〜と相方と語り合ってしまいました。
 またイメージイラストのガニュメデウスが、Mケル・Jクソン氏に似てたのが、違った部分のツボを突かれてしまって、どうにもこうにも。笑いをこらえるのがホント辛かったのも事実だったりで(^^;;

 でこの話をするならば、同じゼウスの変身モノとして「白鳥座」も説明してくれぃ!!と思ったのは私だけでしょうか?!
 同じ夏の大三角形なんだし、やっぱゼウスと言えば男女関係無く発動される「好色」さと、それに伴う無計画且つ無節操な行動でしょうよ!!(大きな誤解があるようです^^;;)。そこを説明しなくてどうする!!(どうもしませんって)

 また、ギリシャ神話の神々が持つ人間臭さは魅力的で、私が物凄く惹かれる理由の一つなんです。そして、当時の「美」や「愛」に対する考え方とかも魅力的だし、神話の世界とは言え「人の業」なんかもちゃんと描かれてたりするのは、ホント楽しいんですよね(日本神話も同じだと思います)。
 一神教に取り込まれる前の所謂土着の神話に出てくる神々は、本当に感情豊かなんですよね。そして、彼らの感情が良くも悪くも自然現象と結びついていたりしてて、人と神(=自然)が密接に結びついていたであろう古代に、思わず想いを馳せてしまいます。

2005年9月19日月曜日

「吾輩は猫である」

 恥ずかしながら、『吾輩は猫である』を齢30を過ぎて読了しました。

 以下に纏まりのない雑感をつらつらと

 思い起こせば、『猫』に初めて触れたのは小4でした。が、あの脚注の多さに辟易し結局数ページで諦め、時折「読まなくては!!」とばかりに開いてはみたものの、やはり脚注とその脚注の意味すら分からない(えっ)ことに嫌気がさし諦める事数知れず、そういった意味では思い出深い本の一つでした。
(『坊ちゃん』は読了した覚えはあるんですが、今ひとつ記憶に残ってないんですよね^^;;)。

 また、一度腰を据えて「古典」を読まないとな〜と言った気持ちはあったんですが、やはり敷居が高かったのも事実。

 が先月下旬遂に読む本が無くなり本屋を彷徨ってた折に、たまたま岩波文庫の前を通りかかり、目に付いたのが漱石先生。『百年の誤読』を読んで以来「それから」が気になってたこともありまして、漱石先生でも読んでみるかと思った次第です。ただ、いきなり『それから』や『こころ』はどうか、と思ったりもしまして、リベンジの意味合いも含みつつ、一番読みやすそうな『猫』を手に取りました。

 で読み始めると意外にも「面白い」んですよ!!
 テンポが非常に良くて、当然文章も美しい。淡々としているのに、風景や様子が脳裏に浮かぶ描写の巧さ。一番驚いたのが、兎に角「可笑しい」んです。漱石先生で笑えるとは!!ホントいい意味で裏切られました。

 何が可笑しいって、苦沙弥先生やそれを取り巻く人物が皆さん個性的というおか、かなり一癖も二癖もある面々で、その方々の言葉や発想がじんわり(突拍子もなく)可笑しいんです。そして、それを冷静に観察してる筈の「猫」が少しずつ感化されてる様子と、理屈っぽく淡々としつつも諧謔あるその語り口がまた可笑しくて。
 また、猫の生態(っていうのかな??)ついての漱石ならではの分析(なのか??)も結構見受けられるのまた楽しいんですよ。
 そういった意味でお気に入りの場面は、

吾輩の尊敬する尻尾大明神を礼拝してニャン運長久を祈らばやと、ちょっと低頭して見たが、どうも見当が違うようである。なるべく尻尾の方を見て三拝しなければならん。尻尾の方を見ようと身体を廻すと尻尾も自然と廻る。追付こうと思って首をねじると、尻尾も同じ間隔をとって、先へ駆け出す。なるほど天地玄黄を三寸裏に収めるほどの霊物だけ会って、到底吾輩の手に合わない、尻尾を環る事七度び半にして草臥れたからやめにした。  夏目漱石著「吾輩は猫である」 岩波文庫 120頁より。


 この箇所は、通勤車内で読んでたにも拘らず噴出しました(恥ずかしい)。ホント猫の動きをしつこいくらい観察して、お馬鹿な分析(誉めてます)してるよな〜と微笑ましくなりました。また、この挿話の箇所が資本家の金田さん宅で偵察してる場面でして、普通ならもの凄く緊張感あふるる(いや対象が猫だから)場面になるなのに、この文が差し込まれたが為に、そこはかとなくそれ以降の金田さん宅探察場面が馬鹿馬鹿しさとか間抜けな感じがします(恐らく計算された上での挿話だと思います)。
 で、相方に早速「わんこの尻尾には『大明神』があらっしゃるらしいよ〜」と更に馬鹿な報告までした程(その時の相方の反応は「漱石先生がおっしゃるなら間違いないな。けど猫限定とちゃうの」とこれまた馬鹿なモノでした^^;;)。
 以来、わんこがくるくる回るたびに「おぉぉ!!!大明神に挨拶なさっていらっしゃる!!!」と喜んでおりますです(ホント馬鹿な夫婦だわ^^;;)


 時折「猫」と「作り手」の語り(視点)が綯交ぜになる部分もあり、あたかも漱石先生の私生活を覗き見してるような気分になるのもまた楽しくてなりませんでした。

 読み手の教養の無さが思いっきり露呈しますが、この作品が世に出た際の時代感や空気を感じることはあっても、授業で習った「猫の目を通しての現代文明への批判」ってのはあまり感じませんでした。確かに「時代に対する憂い」なんかはあるんだろうけれど、あまり表立っては表現されてなくてどこか「滑稽さ」に転化されてる気がします(資本家の金田家の描写とか)。
 また苦沙弥先生(≒漱石)の場合、抱えてるであろう鬱屈が外に向かわずに、内に向かってうだうだ、ぐちぐち、あれやこれや屁理屈こねてるのが可愛らしいやら可笑しいやらです(そりゃ胃も悪くなるだろうよ...と納得^^;;)。

 また、意外だったのが女性描写の豊かさでした。現在の老齢の作家殿より(特に某新聞に連載される某御大)女性をみっちり観察しておられるなと思うと同時に、生き生きと等身大の女性を描かれてるな〜と強く感じました。
 細君殿とか御三とか金田家の細君とかの会話はホント巧いです。特に奥様と苦沙弥先生、細君と雪江嬢、雪江嬢と苦沙弥先生の会話は、なかなかユーモラスで微笑ましくありました。また漱石先生の細君は、悪妻と言われてるそうですが、私からしたら可愛らしい良い奥さんじゃないかと思えます^^;。ああも的確な突っ込みできる(違)女性像が明治に描かれてるとは!!と嬉しくなりました(その辺りが当時の価値観からしたら、「悪妻」なのかもしれませんが...)。

 あと、当時の知識人と評される方たちの教養の広さと深さにはただただ感嘆するばかりでした。また、これが「読書人」の平均レベルだとしたら、現在とは比較にならん位凄い...としか言いようがありません。
 今になって漸く前後の文脈で判断できる言葉が多い事!とは言え、禅用語なんか『鉄鼠の檻』読んでたても、漸くどうにか見覚えがあるな〜って程度だったのがどうにも悲しかったです^^;;


 次は「こころ」に挑戦してみようかと思ったりです。(芥川とか谷崎も読んでみよう!!と決意を新たにしておりますです。)

2005年9月15日木曜日

わんこ めずらしく困る

 母より聴いた話。

 散歩中のわんこの様子が、普段と違いソワソワしてたんだそう(普段から充分落ち着きがない子なので、その違いは飼い主しか分からないと思われますが/笑)。また、やたら口が気になるらしく前足で口を掻く仕草をやたらするので、気になった母が口を覗いてやると...。
 奥の方の下歯(だったかな???)に、何故かコルクらしき物体が「しっかり」と突き刺さって(嵌って??)たそうです。
 母曰く、取るのに難儀した・・・・との事。その間わんこは珍しく「おとなしく」してたそうですが。何処ぞで拾った(いやしんぼした)報いと言いましょうか、わんこはかなり困ってたよう。
 しかも母が捨てたそのコルクをまた拾いに行ったという落ちまであり、その様子を生で見たかったっと悔しがったのは言うまでもありません(鬼だわ/^^;;)。

 その話を聞いた父と我家の感想は「アホ...。馬っ鹿じゃないの」でした(笑)。実際それを見ていた母も「馬鹿じゃなかろうか、と思ったわ」との事です。

 そんお馬鹿なわんこが我家にきてもう直ぐ1年。
 すっかり「可愛がられる」事に慣れ、かなり鈍で我侭なわんこに成り果ててしまいました。こんなわんこになる筈じゃなかったのに、と思わなくもありませんが(笑)。彼女にメロメロで、彼女の一挙手一動足を幸せそうに話す両親を見るにつけ、一年前とは大きく変わったことを嬉しく感じ、彼女が来てくれてホント良かった・・・としみじみしてしまう相方と私です。

 さぁ来月上旬には「手術」です!!会社休んでわんこの運搬&母のお供をする予定です。
 頑張れっ、わんこ&母(って・・・・)

2005年9月12日月曜日

ハリケーン・カトリーナ 被災者救援チャリティー・コンサート

 土曜日のWowowでの放映で、一足早く見ることができました。勿論目当てはMariah CareyとU2(笑)。

 U2は『ONE』。演奏場所は、恐らく開演前のコンサート会場からだと思われます。Mary J. Bligeとのコラボレーションとかなり豪華でした。
 ただ惜しむらくは、BonoとMary J. Bligeの声の相性が今ひとつだったことでしょうか。お二人とも言い声してるし巧いんですが、どうやら歌い方の相性だけが合わない気がします。
 といいつつも、女声で『ONE』も良いよな〜とまったりしました(笑)

 で最愛のMariah Carey(笑)。『HERO』か『FLY LIKE A BIRD』のどちらかだろう、と予想してたんですよ(つうかこういった場面で歌える曲がこの2つくらいしか思い浮かばない^^;;)。で、歌ったのは『FLY LIKE A BIRD』でございました。
 今回のアルバムでも屈指の名曲だと思われるこの曲。生は初めて聴きましたが、高音が若干しんどそうではありましたが、充分満足できました(って何者)。
 特に後半のゴスペル隊との絡みなんぞは、鳥肌モノで、思わず涙ぐみましたです。が、エキゾチックなアクセサリーにはちょっとな・・・と思ったりです(苦笑)

 救援呼びかけ&寄付金受付の電話対応に参加していた俳優陣の豪華さには、溜息が出ました。
 欧米で「セレブ」と呼ばれる人たちの「地位・名声」に伴う社会責任の認識、そして行動力は流石だと改めて。

 そんな中、ミーハー的に盛り上がったのが、一瞬だけ映ったジャック・ニコルソン氏の対応。いや〜彼に電話口で「Hony」と2度も囁かれた日にゃ、その思い出だけで1週間暮らせそうですよ。
 あの電話の人が羨ましいよぅと呟きながら、国際電話掛けたい衝動に駆られました・・・・。
 モーガン・フリーマン氏でも良いですっ!!!あの低音で語りかけられたら・・・えぇ幸せですよっ
(Mariahさんも対応されたそうで、そっちでも良いな〜と無駄な妄想を垂れ流してみます)

BROADWAY MUSICAL 『CHICAGO』 大阪公演

 久し振りに観た本格ミュージカルでした(結婚前の『オペラ座の怪人』来日公演以来じゃないかと思われます^^;;)。
 映画版『CHICAGO』を観て、音楽に物凄く心惹かれたんですよ。そして、軽やかで華やかでどこか猥雑で退廃的で魅惑的なあの世界にも。今回来日公演が大阪であると知り、「あの音楽を生で聴きたいっ!!」と思ったんです。

 いや〜想像以上に素晴らしかったです!!
 スタイリッシュで美しく、猥雑なのに下品じゃなく、楽しいけどどこか寂しくて。全てが最高でした。

以下 雑感

 当然全編英語で字幕対応だったので、字幕と舞台同時に観れるかと言うような不安を若干抱えていたんです。が、杞憂に終わりました。映画である程度流れを知っていたお陰で、それほど字幕に頼ることは無く思いっきり舞台に集中する事ができたのは、ほんと嬉しい誤算でした。

 また、舞台構成が大変シンプルだった所為か「監獄」と「ショー・ビジネス」の世界の絡み合いが分かり易くて。この物語の構造は、「両者が合せ鏡になってる」若しくは「監獄」=「ショー・ビジネス」として表現してるんじゃないかという錯覚さえ覚えた程。監獄とショーが行ったり来たりする物語が、違和感無くすんなり落ち着きました。

 一番印象に残ってるのは、やはり歌と踊りでした。
 特に踊りは、人間の動きがあれほどしなやかで流れるように美しいとは!!
 黒一色でシンプルな衣装が、動きをより引き立て、動きによってあらゆる感情や情景を表現することの素晴らしさったら!!
 更に、人の声の力強さと美しさと、表現力の素晴らしい事!!細かな言葉は分からないけれど、歌や踊りで充分伝わってきました。

 曲で印象に残ってるのが、ヴェルマとママ・モートンの曲『Class』。
 映画で使われてた様な記憶は無いんですが、歌詞が大変意味深だな〜と。あんた達がそれを言うかっ!っていう突っ込みもしたくなりました(笑)。それ以上に思わず肯いちゃうような説得力がありました。
 あとは、やっぱり『ALL THAT JAZZ』とか『When You're Good to Mama』(ママ・モートンは最高ですよっ)とか『Cell Block Tango』(これは曲も然ることながらダンスが好き)とか『We Both Reached for the Gun』(あの腹話術が好き)とか『Mister Cellophane』(えぇ気持ちよく分かります/笑)とかホント挙げたら限が無いくらい全てがよかったです。

 で、思わず会場でブロードウェイ版のCD買っちゃいましたよ。これは観に行ってよかった舞台の一つになりました。

 来日公演といえば RSCの『夏の夜の夢』があるそうなんですが、どうやら東京公演だけみたいだし・・・
ちょっと悔しいですね(笑)

ちょっとだけ思うこと

以下、衆院選についての取りとめもないつぶやきです。

 今回の衆院選挙。
 恥ずかしながら、初めて各党の政策を比較検討(特にイラク派兵、アジア外交、年金・増税問題)した上で投票に行きました。
 理由はただ一つ「私の将来の生活」を左右すると思われたから。流石にもう年金に関しては、支払ってる金額以下しか貰えないと覚悟してますし(苦笑)、増税も止む無し(何に使われるのか分からないけれど)とも、医療保障も(悲しいけれど)高額になって行くだろうなとも思っております。
(つうかここまで諦観を抱かせくれた、これまでの政府・政策って何??)
 けれど、もしギリギリの所で何かが変わってくれればとか、少しでも「老後」や将来の日本に対しての不安材料が少なくなればと思ったわけです。

 が、蓋を開けたら、予想通りの『自民圧勝』。
 なんつうか、変な脱力感というか虚脱感に見舞われております。しかも単独過半数ですか・・・。

 今回ばかりは小泉氏の「戦略」というか勝負士としての勘に唖然と、また感嘆するばかりです(小選挙区制の怖さも知ったかも^^;;)。これで、民意として「二極化」(「勝組(俗に言うお金持ち)」だけが生き残る社会)を選んだって見做されても文句は言えない訳です(苦笑)。そして、年金が貰えなくなっても、弱者が切り捨てられて、もしかしたら「人」として最低限度の生活すら出来なくなっても、今の生活水準より構造的に上に行けなくなっても(公教育の問題も含めて)、良いと判断した人が多かったということなんですよね。
 なんか、ほんとやれやれです。

 また、カテリーナで見せたアメリカ政府の対応の拙さが余り影響しなかったってののにも、少々吃驚でした。結局、外は外、内は内ってお国柄なんでしょうね・・・・しみじみしました。

 ただ、魅力ある、現実的で納得できる「政策」を国民に提示して、与党に真っ向から対立できる野党が存在しないってのが一番問題だとは思うんですよ(民主は余りにも・・・・だと思います。政権狙うつもりならもう少ししっかりしてくれっと言いたい気分でございます)。

 とりあえず、働ける間に自助努力で将来に備えることから始めようと思った週明けでした(やれやれ)。

 で、突然ですが今朝の朝日新聞です。
 いしいひさいちの『PNN』を掲載しただけで、満足します(笑)。まさか、朝日新聞紙上で氏の『PNN』が読めるとは思いませんでした(いしいひさいちの時事系四コマは結構真っ当な批判精神や氏独特のシニカルなり毒があって好きなもので)。
 特に最終コマの『眠から棺へ』のコピーと言うか落ちには、もう肯いて苦笑いたしました。お陰で、少しだけ溜飲が下がった気がしましたよ。

 ただ、投票率が67%まで伸びた事は嬉しい結果だったな〜と。これで少しでも政治(政策)に向ける目が多くなれば良いかも・・・と唯一の明るい芽を見た気がしました。

追記というかメモ

北沢かえるの働けば自由になる日記>]]さん経由で
ベーシックインカムという考え方を知りました。

 もしこれが政策として打ち出され、実現の可能性があるとしたならば、抱えてる将来への不安が少しは解消される様な気がします。

2005年9月9日金曜日

Nano なの。

 昨日発表された、『iPod nano』。
 miniが無くなり、あのカラーバリエーションが綺麗さっぱり消えてしまったのは一抹の寂しさがあったりです。
 が、nanoの黒!!!
 なんて美しくて Sylishなの!!と相方と大騒ぎしておりました(笑)
 今まで『iPod U2』が唯一の黒でしたが、あれとは雲泥の差の美しさだと思いますです(あれはあれで趣と言うかインパクトがあって良いんですが^^;;)。バッテリーの持ち時間(14時間)も軽さも文句無いですし。
 ただ、値段が微妙かもなという感じです(--;;。フラッシュメモリであの価格なら「安い」とは頭では分かるんですが、iPodと比べると割高感が強く感じられてしまって。
 1万円を切ってたら黒を即買だったかも・・・なのに(無理だから)。

 ところで、同時発表になった『MOTO ROKR』方にちょっと心惹かれてます。100曲放り込めて(但し Drag and Drop up でですが^^;;)、メールとブラウジング機能が充実していて、カメラ機能とかTVとか無駄な機能が無くて、シンプルデザインで・・・
 って私が欲しい携帯そのまんまやん!

 日本でも是非使えるようにしてくださいと、各方面にお願いしたいです(笑)