2012年4月30日月曜日

調べもの。

某所にて4/24公開

 BBC版『SHERLOCK』でちょっと気になったことがあり、ググってみたら泥沼でしたな日記です。

 気になったのは、英国の銃規制と英国陸軍の階級(笑)。

 まず銃規制については、退役軍人(軍医)が銃を持ってて問題ないのかってことを知りたかったんです。そこをきちんと知らなきゃ、S1-Ep.1のジョン の行動が理解できない気がして。米国ドラマだと「あぁ銃社会だもんね!」で落ち着くのですが、英国ってどうなのかしら?と疑問に感じたわけです。けど、 よく分からなかった(^^;;。Wikiはさっくり表面的なことを知るには最適なんですが、やっぱり軍事関係になると素養なり予備知識が無いと見当すらつかないってのは分かりました…。 


 何となく分かったのは、軍医が銃を携帯するのは国際法で認められてるってこと。非戦闘員であっても戦闘に巻き込まれることを予想して、銃の携帯&使用が許されてるってのは、ホント眼から鱗でした。言われてみれば納得なんですが(^^;;。

 イギリス社会における銃規制云々も大枠は何となく分かったのですが、退役軍人とかになると全くわかりません(当然ですが)。 もしかしてジョンが銃を持ち歩いてるのは違法なのだろうか?それともジョンの場合、軍務からは外れてるけど軍籍には残ってて、だから問題ないのか???(軍籍にあるのは何となくですがS2-Ep.2でIDを見せてるからそうなのかと予想してます)。そのあたり誰か解説してくれないかなぁ(他人任せすぎ)。

 そして英国陸軍の階級。これもやっぱりジョンに関係します。S2-Ep.2で大佐と誤訳してみたはいいけれどホントにそうなのか、軍医でそこまで階級高いのか?!とか疑問に思い始めた次第です。
 でやっぱりWikiで読んだら…。英国陸軍と英国海軍って階級の呼称が違うんですね…かなり驚きました。同じ言葉で軍組織が異なれば表す階級が違うって混乱しないの?!!?とかこっちが混乱した次第。てか、もしかして、米国陸海空軍でもそうなのかしら????
 ジョンが所属してた歩兵隊とかもどんな組織で大きさなのかがさっぱり不明。Wikiを読んでも軍隊に全く興味が無かったため、何がなんだかさっぱりで…。
 やっぱり図書館でリファレンスするべきかとか思い始めておりますです。

 他にも英国のお医者様事情とか、私立学校事情とか年金事情とか知りたいことだらけです。こういうことになって改めて、翻訳者ってホント大変だわ…字面だけじゃなく背後にあるモノを含めて「日本語」にしなきゃいけないんだから…と思ってる次第です。

 けど、人間嵌るとどこまでも行くよなぁ(^^;;

<追記4/25>

 階級の呼び方について相方に質問したら「違って当然。ユニットが陸海軍では違うから、指揮命令系統を行う階級が異なるでしょ?海軍だったらTNGで分かるように、一戦艦が一ユニット。陸軍だったらもう少し小さいユニットになる。だったら、呼称もその実態にあわせて然るべきだからでしょ。」とあっさり答え て頂きました…。こういう時、軍事関係好きな相方がいてくれてよかったと思ったりします(笑)

<追記4/30>

 「退役軍人」でググってみましたらば、士官以上は終身官なのが一般的だそうで。だから、IDと階級が通用するのか!と初めて腑に落ちました。全く軍事関係に疎いのでググる度に眼から鱗です。一般常識が無いとも言えるのか(苦笑)

 そして退役軍人の年金については、こちらのサイトがヒットしました。「資料60 米国・英国・仏国軍人の退職後の処遇及び再就職管理に関する調査報告(11.2.25)恐らく2011年の調査報告。骨子のみなため意外に読みやすくて、初心者に嬉しい優しいページです(^^;;。 

 これを読んで気になったのが

軍人年金の受給資格は、将校は16年、下士官は22年の勤務により発生し、支給額の最高は、退職時の基本給の48.5%である。



 ジョンって将校(大尉であっても将校は尉官クラス以上を示すらしいので該当)だから、受給されるには16年以上の勤務が必要なんだよね??ってことは、ジョンは一体いくつなの???
士官学校時代も勤務期間に含むのだろうか??それとも、傷痍軍人だから勤務期間に関係なく年金が支給されるのだろうか???

 ってことで、再度「傷痍軍人 年金 イギリス」でググってみました。そうしたら、「
国防に関する各国基礎データ」(PDF)という面白い資料が。P10に記載されてるイギリスの軍事年金制度の表は、結構お役立ちかもです。


[退職時の年収]×[勤務年数]×[70分の1]
年収は、基本給 (各種手当、賞与、借財等を除く)

【貯蓄年金】
・ 2年以上勤務し、55歳以前に退役した場合、貯蓄年金及び一括退職金を受ける権利
が発生
・ 通常、貯蓄年金、一括退職金ともに65歳になると支払いが開始される。ただし、健康上
の理由でフルタイム労働が永久に不可能な場合、給付開始時期を早めることが可能
(中略)
・ 障害のない場合も、給付開始時期を早めることが可能(最も早くて55歳)だが、通常よりも
長期給付になることを考慮して減額される。
・ 貯蓄年金は、自動的に給付されることはなく、軍人・退役軍人局(Service Personnel
and Veterans Agency1:SPVA)に請求する必要がある。

の箇所を読むと、やっぱり早期受給してる可能性が大き気がします。そして、ジョンの年齢から考えるに、乗数としての勤務期間が少ないのと、早期受給の減額により年金支給額が少なくなったと。そのため、ルームシェアせざるを得なかったのかと想像。但し上記は2006年現在の資料っぽいので、現状は違うのかもしれないですが(^^;;。
 あと、自分で給付申請しなきゃなんだ!とビックリ。てか、ジョンはちゃんと書いて手続きしたんだ…。とか楽しい驚きもありました。

 ググたついでに英国の軍事年金サイト"War Pensions Scheme - Veterans-UK"にも行ってみましたが、やっぱりさっぱり解りませんでした。ただ、これは面白いかもしれないと思うのが"Rates of War Pensions and allowances 2012 - 2013 - Veterans-UK"(PDF)です。軍人年金の最新データだと思うのですが、士官クラスとそれ以下の金額の差が凄かったり、傷痍軍人の手当についてもものすごく負傷箇所とか程度とかで細かく規定されてたり、なんともリアルというかなんというか。

 こういうのが見つかると、ジョンの生活が倹しい理由がきちんと分かってホント楽しい限りです。そりゃ、ジーンズはユニクロになるし、デポジットカードも使えなくなるだろうなぁとか思えますです。
 その反面、その生態が全く読めない見えない同居人なシャーロック。彼のあの高級な持ち物は一体どこからどうやって捻出してるのか!?依頼料もS1-Ep.2を見る限りそんなに拘ってないようだし真剣謎です。ちなみに、S1-Ep2の依頼料って25,000£、日本円にして3,300,000円位だったんですね~(Podで2回目視聴時に漸く気づいたテイタラク)。あのお金は共同の口座に入ったんだろうか?それとも、シャーロックの口座??山分け???う~ん、謎は深まるばかり(笑)