2012年4月28日土曜日

GRANADA版『The Hound Of Baskerville』

某所にて4/8公開

 を先ほど見ました。持ってて良かったGRANADA版!!!な気分です(笑)。

 まず、一番驚いたのが、英字幕追っかけてるお陰で台詞の元ネタが判明したことです。BBC版でシャーロックがジョンの機嫌を取るために大袈裟に 褒め称える場面でのシャーロックの台詞が、GRANADA版の冒頭に出てきてました。思わず、ここから引っ張ってああいう形で使ったのか!な。吹替や日本 語字幕だけではきっとそこまで気づかなかったかと思うと、チマチマ毎夜毎夜英文誤訳してて良かった思いました。ホント人間が好きな事に対して発揮する、集 中力とか記憶力って物凄いですね。これが、学生時代にわかっていれば今頃は翻訳こんにゃく並に聞き取れてたんだろうなぁ(苦笑)

 他にも、登場人物の配置や名前、設定などの変換に気付く度に「おぉなるほど。これがああなるのか!!!」とパズルのピースを入れ替えて違う絵を作ってるかのような、快感を味わってました。
 見ながらBBC版製作者は、どこまでも「シャーロック・ホームズ」を愛してるのが分かりました。凄く好きで、GRANADA版も恐らく凄く細かく見てて、原典も隅から隅まで読み込んでて、あの世界と登場人物達をこよなく愛してるってのがわかります。
 『SHERLOCK』がどれだけGRANADA版から影響を受けてて、それを丁寧にオマージュしてることか!!大切な作品を大切に扱って、新しい作品を作った製作者役者が素晴らしいと、改めて感じました。

 BBC版『The Hound Of Baskerville』は本当に本当に「バスカヴィル家の犬」でした。それが嫌でもなんでなくて、凄く幸せに感じるのは製作者が詰め込んだ愛のお陰なんだろうなと思います。