2012年8月5日日曜日

『図書館戦争』実写映画化

某所にて8/5公開、8/14転記。

映画.com :岡田准一&榮倉奈々「図書館戦争」実写映画化で初共演
 もうええやろ…、と流石に思ったニュースでした(苦笑)。 
 以下、かなりぐだで愚痴ってます。




 まさか、あの作品を実写映画化するとは明後日方向過ぎてホント吃驚です。検閲がテーマなのに大丈夫なのか?単なる戦闘ラブコメになるのか?と若干戸惑いましたが、結果としては上記の感想しか残らなかったです。 うん、単行本書下し→シリーズ化決定→漫画→TVアニメ→劇場アニメ→実写映画化と、エンタメ系作品としての登り方としては、非常に綺麗です。けど、それだけ。あれは小説だから面白くてドキドキして胸キュンで、心が締め付けられたんだ!!!と声を大にして言いたい。てか、これ以上好きだった作品を消費してくれるなよ…と。けどもういいの、色々諦めてるから(苦笑)な感じです
 しかし、一体どこを実写化するんだろうか?アニメで消化されてないのって、県展だけだよね多分。じゃぁそこをやるのかなぁ。てか、県展って一番検閲抗争でややこしい箇所じゃないのか?!そんな危険な綱渡りはしないよなぁ。てことは何か、タスクフォース配属から別冊Ⅰまでをダイジェストでやるのか?!それだったら、堂郁のラブコメ部分を抽出したら2時間でなんとかおさまるかどうか。その辺は非常にきになる部分です(笑)
 
 そして『ダ・ヴィンチ』誌上で過去に行われた実写化妄想キャスト通り!とかで盛り上がってますが、それってどうなの??と思わなくもないです。そこまでファンや読者に阿る必要あるのかなぁと。映画製作として超えちゃいけないラインを割ったような気がしなくもないんです。
 ファンの要望に応えたキャスティングだけで興行収入が伸びると考えられてるのなら、ちょっと怖いなと。キャスティング以上にもっと他あるであろう、映画として大切な要素がどんどん削られてい くような不安を感じました。
 正直、発表当時に感じるキャスティングの違和感なんて、案外瑣末なことだったりするんです。結局、キャストの演技が脚本や演出、映像と上手くかみ合わさって、作品として的確であれば「その役」として存在できると思うんです。
 (『大奥』の件でグチグチ言ってる私が書くことじゃないのですが…。『大奥』に関しては、ほれやっぱり複雑なものがあるんで…。ただ、実際作品を観てみないと判断できないから、劇場まで足を運ぶ予定)

 例に出すのはあれですが、マーティンのジョンなんて歴代ジョン・H・ワトソンからしたら珍しいそうです。まず、口髭が無いし身長も低い(ごめん マーティン^^;;)。だけど、『ミステリマガジン』の対談でも言われてたように「見てるうちにジョン・H・ワトソン以外には見えない」になる。相方のベ ネディクトのシャーロックについても、本人曰く「鼻がシャーロック・ホームズじゃないんだ。照明のお陰でそれなりに見えるようにしてもらってる」と。そして、見てるとそんなことが気にならなくて、シャーロック・ホームズになる。それが、キャスティングの妙であって面白さだと素人は思うんです。
 古くで言えば、勝新の豊臣秀吉。あれは、見事に豊臣秀吉だったと今もって思う位ハマってました。決して伝えられる秀吉とは似ても似つかない容貌であったとしても、あのドラマにおける「豊臣秀吉」として在った。だから、印象に残ってるんです。
 他にも、『姑獲鳥の夏』の関口役だった永瀬正敏さん。初めは凄く違うと思ってたんですが、劇中では違和感なく「関口」でしたし。逆に、いいかもと思った榎さん=阿部ちゃんは若干違和感があったりとか(原作の榎さんに夢を見てるだけかも ^^;;)。
 そういう大切なことをすっ飛ばしたキャスティングな気がして、どんどん味気なくなるなぁと感じたニュースでもありました。

 しかし、最近の日本映画って人気がある作品を直ぐ実写化す傾向に拍車がかかってる気がします(^^;;。粗製濫造とか思うのは間違ってるのかなぁ…。まさか『図書館戦争』まで実写されるとはなぁぁぁ。