2012年8月6日月曜日

S2-Ep.3の英文誤読終わった!その1 (ネタバレ)

某所にて4/28公開
5/1 15:53 転記(但し日本放映前のためネタバレ部分白文字)
8/6 21:31 BSにて放映したため日付変更の上、文字色を変更。


  大きく間違ってるS2Ep.3の英字幕誤訳が21日夜に終わりました。30分までは一々痛くて全然進まないし、風邪で英字幕追っかけてる気力が無いしで、このままフェードアウトしちゃうんじゃないだろうか??と危惧してたくらい停滞してました。しかし、21日にほぼ一日掛かりで残り60分を一気に誤訳。風邪ひいてるんじゃなかったのか?!と自身に突っ込んだくらい、集中力と勢いでやりきりました!しかも、感想書く為に見直して、台詞もう一回読んでとかしてたら一週間掛かったって、どんだけ好きなのかと(笑)。
 毎回感じますが、好きなモノに対する執着心って恐ろしいです(笑) 

以下、雑感です。誤読しまくってますが、一応ネタバレ扱いとしておきます。それでも大丈夫&間違いまくってる感想でもOKという方は反転してご覧ください。
 
◯全体の感想
 
 凄かったの一言しかないです。
 S1-Ep.1~S2-Ep.3最終版直前までを伏線としちゃった手腕は、強引かもしれないけど素直に凄いと思います。「滝落ち」をひとつの区切りと考えた結果、こういう形となったのであれば見事。S2の3話だけの構成でなく、シャーロック・ ホームズを元にした『SHERLOCK』という世界観がきちんと存在して、それを俯瞰してるからこそできる強引さな気がします。実際、S2-Ep.3を観 た後にS1-Ep.1を見ても違和感ないどころか、なるほどそうみたらそう見えるわなと新しい驚きがありました。その辺り、うまく整合性とってるなぁと改めて感心しました。
 また、設定だけでなく台詞や言い回しなんかを、最後の30分で変化させつつ盛り込んでたことも感心というか巧いなぁと。誤訳しつつ、あれ?これって以前の話で出てきた雰囲気?とか、あの台詞がここでこう使われてこうなるのかとかな小さな驚きが随所にあった気がします。
 そしてそして、やっぱりEp.3は役者さんが見事!!シャーロックとジョンとジムの三人のアンサンブルは鳥肌が立って、一瞬足りとも目が離せない位素晴らしかった!!三人とも大好きっ!!と何度PCに向かって叫びそうになったことか。アンサンブルだけでなく、各人がメインの時もやっぱり素晴らしいんです。だから、同じ場面を何度繰り返して見ても違う発見があったり、違う側面が見えたりしてホントに飽きません。それって当たり前なようでいて、実は凄いことなんだと思います。 イイ役者さんがいい環境でいい脚本で楽しく演じると、こんなに素敵な作品になるんだ!とアタリマエのことを改めて感じてしまうくらい、ホント素晴らしいです。
 てか、本人が美形じゃなくても演技で美形に見えるんだよ!それが役者なんだなぁとかまで思うくらいだったりしてます。

 誤訳前後の印象は然程大きく違いませんでした。これは私の聞取り能力が向上したのではなく、役者と演出と脚本が見事に噛み合ってたらから他ならないです。
 ただ制作陣が言ってたテーマである「シャーロックと死」というよりは、「シャーロックと喪失or敗北」って感じを受けました。彼の「死」は、彼にとってもしかすると生まれて初めて得た「親しい人」を失うことであり、モリアーティに結果として負けたことになるんじゃないのかと思ってみたりしてます。 
 上手く言葉にならないのですが、この話でシャーロックは何かを得て、失った。そして、モリアーティとの関係においては、モリアーティが望んだままの結末を迎えた以上シャーロックが負けた。その実、モリアーティもシャーロックに負けたからこそああいう結果になったのかもしれない。もしかすると、屋上で彼らは半身を失ったのかもしれず…。ホントに本当にグダグダしてます。
 置いていかれたジョンから観たらば、やっぱり「喪失」以外の何物でもないんですよね…。そう思うと、シャーロックの選択は果たして「友人」を守ることになったのかどうなのか、そんなことまでツラツラ考えたりしてます。

 ジョンに関してなんですが、S2ではシャーロックと社会の緩衝材としての役割が強くなってる気がします。ジョンを通じてシャーロックが社会と馴染む過程なのか…。ジョンが割合シャーロックと社会(=第三者)の間に立って、様々なことを調整してるような雰囲気がありました。自身をそういう立場に置くことで、より広く深くシャーロックを守ろうとしてるのかとか。ホント一度この二人の関係はきちんと言葉にしてまとめたいです。


 またS2-Ep.3については、今まで以上にうまく言葉にならないです。それは自身の英文理解力や日本語の語彙量の問題でもあるのですが、やっ ぱり言葉(単語)の裏にある膨大な歴史や文化宗教的背景が汲み取れないからなのだろうと思う部分がかなりあります。
 例えば「Angel」という単語。訳語は簡単なんです「天使」だから。けど、その言葉はキリスト教圏と日本では言葉が持つイメージが大きく異なると思うのです。それを直接的な表現でなく比喩 やイメージとして使ってるから、余計に彼らが語る本質が見えてこない。
 その中でも重要で漫然としたイメージはなんとなくわかるのに、結局分からなかったのが 「owe」。これがすっきりしなけりゃ、ジム・モリアティとシャーロックの関係は理解できないままな気がします。どんだけ英辞書引いても翻訳かけても、私の中で「適切な」「腑に落ちる」日本語が見つからないんです。だからすごくもどかしい。
 夏に放映されるNHKさんの吹替でその辺、すこしは落ち着くのかなとは思います。が、それまではDVDを再見して6月頃に出るであろうUS版iTuneStoreでS2を買ってチマチマ通勤時に見て、あれこれこねくり回してみたいと思います。

 そんなモドカシサや不明瞭な中での感想です。無駄に長くなったのでChapterごとに分けて箇条書きなのを事項に。