2012年7月18日水曜日

小姑的な雜誌雑感

某所にて7/18公開、7/22転記

 『SHERLOCK』 S1再放送&DVD発売、S2本邦初放映直前なこのタイミング、NHKの週刊情報誌「ステラ」でも当然取り上げられました。メインは吹替についてでしたが (^^;;。
 それと、季刊誌である「日経エンタテイメント! 海外ドラマSpecial 2012[秋]」でも、今までよりページ数を割いて取り上げてました。
 取り上げてくださるのは嬉しいのですが…。小姑的に見ると非常に微妙な感じだったなぁと思ったりしました。ので、ホント申し訳ないですが、その雑感をば少し。


 
 まず「ステラ」。

 吹替メインの特集で、裏方である技術者の方たちが語る内容は非常に面白かったです。単に日本語にするのではなく、作品の雰囲気を壊さないようローカライズしていく難しさとかは興味深いものがありました。
 が下記の点については突っ込みたい衝動に駆られました(全文暗記は無理だったので、書いてた内容はこんな感じだったなぁという程度と思ってください)。

・どんな年齢の方が見ても分かる内容(吹替)を心掛けてる。

→確かに公共放送である以上、視聴層を選んじゃいけない。それを軸に作業されてるのはNHKとしてはある意味正しいんだと思います。が、全部の作品を「わかりやすく」する必要はないんじゃないかと思います。特に、制作側がある程度視聴層を想定して作られてる作品であれば、多少解りにくくてもいいから演じてる役者の「空気」とか作ってるイメージを伝える方が、作品にとっても視聴者にとってもいいじゃないのかなぁと思ったりしました。
 また、この作品について言えば、見る層って限られてる気もします(海外ドラマファンとかミステリーファンとか)。しかも、観終わった後に、細かい部分についてあれやこれや考える余地がある作品だと思うんです。だからこそ余計に、頑張って「全層にわかりやすく」ってしなくてもいいんじゃないかなと思うんです(苦笑)。
 

・ジョンのキャクター紹介。シャーロックから「僕の助手」や「僕のブロガー」と言われることが不満 。
→不満なのか、ジョンは???と首を捻った一文。これに突っ込みたいが為だけに、この日記書いてるようなもんです(苦笑)。
 S1Ep3でシャーロックに初めて「僕のブロガーだろ」と言われて、ブログのことで喧嘩したにも関わらず一緒に事件現場に行ってたよね???あれって不満だったら行かなよね???てか、シャーロックが「認めた」事が嬉しいんじゃないのか??と。
 それにS2でジョンのブログを巡って子供じみた喧嘩してるのは、単なるシャーロックの「嫉妬(自フォーラムより人気っていう/笑)」が原因でしょう?それをジョンが面白がって茶々入れて遊んでるだけだよね???不満だったらあんな風に楽しそうに虐めないよね??
何より、シャーロックが社会に受け入れられつつある状況が嬉しくて、それに子供じみた反発してるシャーロックの様子が楽しいんでしょ???
 「僕の助手」も同じで、S2Ep2で他人から「私設秘書」とか言われて妙に納得してるジョンが描かれてますし、本人は「シャーロックの助手」で あることに不満はいだいていなんじゃないのかと。確かにマーティンが「ジョンは単なる相棒じゃない」とコメントしましたが、それはあくまでも「関係性」について。今作におけるシャーロックとジョンは「対等だな関係」だということだったような。作品内では、対外的な場面で助手or私設秘書と言われることに抵抗があるようには、描かれて無い気がするのですが。 というか、積極的にそういう役割をこなそうとしてる気がしなくもないです。

 
 この部分は作品(『SHERLOCK』のみならず"シャーロック・ホームズ"の世界観)の根幹に関わる部分だと思うので、こういうミス・リード的な表現はちょっとどうかと思いました。しかも、日本でお膝元のNHK情報誌で…。『SHERLOCK』だけなく、GRANADA版でもガイ・リッチー版でも、この部分に不満をいだいてるジョン・ワトソンは描かれてなかったと思うだけに。ホント残念な人物紹介でした。
 因みに、全く腐の要素を持ってない相方に確認してみたところ「ワトソン君は『僕の助手』とか『僕の作家』と言われのは喜んでると思うぞ。もっとホームズに褒めて貰いたいという不満はあっても、その部分で不満は抱かない。現代版もそこに不満があるようには思えなかった」とのこと。

 ジョンが不満なのは、「僕の助手」と「僕のブロガー」扱いよりも「小さな友人」と言われることだと思いますが(笑)。それと、お約束のカップル扱いと自分の銃を勝手に使われることかと(^^;;。まぁ「僕の」という表現には引っかかるかもしれない。


 物凄く激しく横道ですが、これを書きながら頭の中で、

J「『僕の』って何だ?そういうことを考えなしに言うからカップル扱いされるんだろうが!!」
S「君のブロクは僕が関わった事件しか書いてない。病院勤務はアルバイトであって、事件が起これば医学的見地から僕の仕事を支えてる。それが君の仕事じゃないのか?違うのか?それとも何か、君は、僕以外の人間に関するブログを他にも書いていたり、仕事の手伝いをしたりしてるのか?」
J「してない。そんな時間がないの君もしってるだろう!!」
S「だったら『僕の』若しくは『僕専属』で間違いはないだろう。それとも(以下コジツケとも屁理屈とも言えるマシンガントーク)。」
J「…。」
な会話が繰り広げられてました…。一体何の病気なのか、これは…。

 そんな脳内会話はさて置き、次です。

 
日経エンタテイメント! 海外ドラマSpecial 2012[秋]」。
記事そのものはこれまでに掲載されてたまとめみたいな感じで、目新しい情報は殆どありませんでした。ただ、突っ込みたいのはそれじゃなく、やっぱりキャラクター解説というか役者紹介ページ。
・二人とも独身
→Wrong!!!
 小さい人は事実婚だけど結婚してるし、お子さんも2人いる!!そんなのはWikiに記載されてるのに…。高い方は確かに独身です。が、40歳までには父親になりたいとか言ってるみたいだから、そのうち落ち着くんじゃないでしょうか。
 余談ですがこの父親云々を知った瞬間思ったのは、あんな天然君の子供って…大丈夫か?!でした(笑)。 

・他にも細かい部分で「あれ?」と思うことはありましたが、やっぱり上記に一番突っ込んだので(^^;;

 一々雜誌に突っ込むのもホントどうかとは思ってます。けどね、ここまでさせる『SHERLOCK』やベネディクトやマーティンが恐ろしと思うの(苦笑)