2012年7月13日金曜日

好きな理由

某所にて7/13公開、7/22転記

  先日、先輩お嬢さんより「なんで堺雅人が好きなの?」という質問がありました。その質問がでるのは尤もなことだと思ったので、文書にて回答しました(って…)。 それを書いてて、ちょっと整理がついた気がしたのと、なんとなく今の状態を残しておきたいなと思ったのでネタの一つとして晒します。
 当然、お嬢さんに渡した文章とは変えてます。


 堺雅人の魅力は、まかり間違って「身長」や「容姿」ではありません!これは声を大にして言いたい。因みに身長問題に関してですが、事務所プロフィールでは172cmとなってます。が、ファンの多くが「公称だしね。そんなにないと思うけど、事務所的にはまぁ仕方ないよね」と生温く見守ってるのではないかと邪推してます。

 さて私にとって堺雅人の魅力とは、舞台で培われた芝居の巧さと声の良さ、文章やインタビュー等から滲み出るおかしみと知性です。あと加えるなら、スーツの似合わない撫肩と印象的な目(瞳)です。
 一時堺雅人は「狂気と正気の境目を演じると素晴らしい」と評されてたことがあります。確かに、非常に危ういバランスで、日常に潜む狂気を見せてくれるタイプの役者さんです。それだけでなく、普通の役柄も違和感なくこなせるという幅広さが堪らなく魅力的だったりします。

 さらに言えば、役に対して正面(というか明後日方向の場合もあるっぽいけど^^;;)アプローチする姿勢が好きだったりします。時代背景の資料を読んで みたり、現地に足を運んでみたり、身につかない習いごと (鼓とかヴァイオリンとか)をやってみたり等等。というか、調べること自体が好きそうなのが非常にツボだったりします。
 言い換えれば、役に対して距離感がある役者。 憑依型(例:松山ケンイチ)や天才(例:藤原竜也)とは全く異なるタイプの役者かと思います。そういう距離感があるが故に、薄っすらと透ける「役の本質」 が見える感じに魅了されてる気がします。

 次に、個人的にお勧めする&手持ちの堺雅人作品は、下記です。
◯映画
・『ジェネラル・ルージュの凱旋』
 この時のビジュアルは最高です。非常に美しくて格好いい。原作好きとしたら納得できない部分のある映画なのに、堺雅人のビジュアルと速水が素晴らしいと満足できるという不思議な作品です。ホント、原作好きとしたら色々納得できない(苦笑)。
・『南極料理人』
 器用さと愛らしさ全開だと思う映画。ビジュアル的には、帰国直前のボサボサの髪と無精髭が妙に可愛いくて可愛くて満足です。
 作品自体も群像劇として良く出来てるし、出演者全員が愛しく思えます。観終わった後はささやかな「幸福感」が残ります。ホントこの映画の登場人物は全員大好きっ!!
・『アフタースクール』
 トリックムービーとしての出来がよくて映画として好き。ほか二人と比べて出演時間は短いんですが、普通の人な役が際立ってる気がします。どこにでも居そうな感じがいいんだ。あと、作品中で一番貧乏くじ引いた人ってな部分も良かったり(笑)。
◯舞台
・『ヴァンプ・ショー』
 三谷脚本のいいところが満載で、若い役者さん達の勢いもあって楽しい作品です。しかも、若い頃なのでビジュアル的にもかなり満足です。これは DVDでしか観れなくて、生で観たかった!と臍を噛んだくらい良いんですよ。この時もタイムマシンが欲しい!!とか喚いてたような気がします。
◯TVドラマ
・04年大河ドラマ『新選組!』
 この作品無くしては語れない!!なドラマ。『友の死』までの土方&山南なコンビの牽引力と言ったら!!これで堺雅人を知って、その後10 年近く延々引きずることになるとは誰が予想したのか…。ただ、話数が膨大なのであまり人に勧められないのが難点(^^;;。あと、やっぱり三谷脚本と NHK演出の噛み合わせの悪さが所々見受けられるのも…。

 先輩お嬢さんが質問しようと思った理由である、『知られざる大英博物館』の案内役について。
 ファンの隅っこに居る者としては、博物館&歴史&調べ物好きな堺君としては美味しい仕事だったろうけど、番組的にはいらないよね☆と思いました(酷)。あの時間があるのならば、もう少し全体 的に突っ込むか見せるかして欲しかったとすら思います。まぁあのNスペ自体ちょっとどうか?な部分が多かったけどね…。ツッコミが甘いというのか、表面的すぎるというのか…。特に、「白い文明」に関しては博物館が行った愚行をもっと突き詰めるべきだったと思います。過去のことでなく、もしかしたら将来繰り返される可能性がある事象として。どこをターゲットにしてるのかが曖昧だったような感じもあったし…。折角、保管庫を撮影できたのに勿体無い…と思いました。
 まぁファン的な見方としては、素敵なスーツを「着せられてる感」漂い過ぎ...、喋りがなぜアナウンサー?!あちこちにスケールになるのがあるから身長低いのバレルよ...とか思いっきり突っ込んで楽しめるから満足はしてます。

 他にも現在怒涛のようにハマってる、ベネディクトとマーティンについても同じ感じです。
 決して見た目は一般的な美形でないのに、動いて喋ってる様子がとにかく稀に見る素敵さだったり可愛かったりするする方たちです。いや、恐らく英国の有名ドコロ役者さんは大概そうなのかもしれない。
 内1名なベネディクトは、堺君と同じく舞台出身で声が良くて本人のキャラが天然??な感じがあり、そのギャップにクラクラしてます(笑)。しかも、やっぱり役との距離感がある役者だったりしまして…。もう一名のマーティンもそんなタイプっぽいし。

 因みに相方に言わせれば「ストイックな役者が好きなんだよね」ということらしいです。言われてみれば、過去に好きになった役者さんとかも思い返 せば確かにそうなのかもしれないです。勿論、天才肌だったり憑依型だったりする役者も凄くとても惹かれるんですが、やっぱりハマるのは「役と台詞を分析し て、しつくして身に纏うタイプ」の役者っぽいです。

 でもね、天才型の典型みたいなアンドリュー・スコットも大好きなんだ!!