2012年7月24日火曜日

S2-Ep.1の英文誤読終わった! (BS視聴後の追記あり)

某所にて3/25公開
3/30 23:43 転記(但し日本放映前のためネタバレ部分白文字)
7/24 22:24 BSにて放映したため日付変更の上、文字色を変更。

 BBC 『SHERLOCK』S2-Ep.1の字幕視聴若しくは字幕追っかけ。実態は字幕誤読、がやっと終わりました!!!
 対象がのめり込むほど好きだと、どんだけ苦手なことでも愉しくなるんだ!と、己の欲望と好きなものに対する執着心に驚くばかりです。これって、もしかして恋なのかもしれない…とすら思う今日この頃です(笑)
 余談、恋とするなばらその対象は一体何なのだろうか?シャーロックなのか、ジョンなのか。それとも、二人が醸しだしてるものになのか、作品自体なんだろうか…延々うだうだ考えてますが、「全部好き!」が正解のような気がする。でもそれだと『恋』と言えるのだろうか????と堂々巡り(^^;;

 閑話休題。
 初見で想像(妄想)してたとおりだった部分と、全く違ってた部分が半々でした。勝率としては3割程度かと思います。字幕解読でようやく5-6割って感じ。けど、よくやった自分!(それでいいのか?!)。
 ただ、字幕解読ですら絶対に誤訳誤読で本当の意味は掴めてないです。なので、本当に日本語で楽しめるのは、NHK様の恩寵かどこでも良いから出して欲しい日本語版DVDの発売までおあずけです。 




 字幕版で分かったのは、凄いぞ脚本!です。序盤のコメディっぽい部分ですら、終盤への布石だったりとかしたのを分かった時には、おおぉなるほどあれがそういうことだったのか!と高揚感すら感じました。それに軽い話から加速度的にサスペンス色が増していく構成には、ゾクゾクするような生理的な気持ちよさすらあります。
 中でも、後半30分なんか息を呑みまくりでした。息ができないくらいの緊張感があり、一つ間違えれば壊れそうな緻密さがある。そこに伏線回収と次話への布石が打たれてたりするとくりゃ、もうねホントにね楽しい!の一言しかありませんでした。
 だからこそ、しっくり理解できてないのが、悔しいやら勿体無いやらもどかしやらなのです。

 答え合わせ、とういうかウダウダな感想です。誤読しまくってるのですが、一応ネタバレ扱いとしておきます。それでも大丈夫&間違いまくってる感想でもOKという方は反転でお願いします。

◯全体の印象
 初見時と大きな変化はありませんでした。やっぱり、シャーロック「と」愛でした。見事に、シャーロック「の」愛ではなかった。
 彼を取り巻く人々が見せる様々な愛情と相反する感情。それに触れ続けて少しずつ「変化」する彼の姿が見応えがあった話だったように思います。S1より感情が伺えるようになったり、無意識に「大切な人」を彼なりのやり方で気遣ったり守ったりする姿が見えた気がします。
 このEpはある意味、ホームズ兄弟の話でもありました。彼らの彼らなりの兄弟関係が微笑ましく思えた次第。いや、かなり複雑骨折してる関係で(特に弟が/笑)、微妙な力関係がある兄弟間です。が、それでもきちんとお兄ちゃんだし弟くんなんです。それが見えただけでも収穫があった字幕追っかけでした。

◯大きな間違い
・アイリーン・アドラーの職業
 まさかSMの女王様(字幕:Dominatrix)だったとは!!!だから、鞭持ってるんだ!!!だから、写真を取り返さなきゃいけなんだ!!なるほどとスッキリ府に落ちた瞬間でした。
 しかしながら、マイクロフト兄ちゃんが「sex worker」とか直接なこと言ってたりするのは、ちょっと吃驚だったです。ホントに本当にそうなんだ…と。お陰で、NHK様がS1と同時間帯に放映してくれないかも…それどころか放映すらしてくれないかもと不安に駆られておりました。
 余談ですが、氷室冴子の『アグネス白書』でそう言えば「ドミナ玲子」って居たよなぁと今になって思い出しました。彼女のトレードマークが乗馬鞭がだったのは、なるほどと。そう言った意味でもきっと今後この単語は忘れないと思います。てか、氷室冴子の博識さって一体…それとも、物凄く一般的な単語なのか??しかし、小学時代にそれを違和感なく読んでた私って…とちょっと唖然としました。年齢重ねて裏の意味が分かると、ちょっと恐ろしいことかも(苦笑)

・Coventryの問題=死者の飛行機
 初見時は全く聞き取れてなかった場面。ただただ役者同士のやり取りに目を奪われて、息を呑んでただけの場面の一つでした。字幕追っかけでもやっぱり100%理解できてないのですが、おおまかな像は捉えられたような気がします(オイ)。
 この場面は、前半からの細かな伏線が回収され、予想していた以上の解が視聴者とシャーロックに与えられます。お陰で、何が起こっててどうなったのかがホントに分からない(涙)。セリフ量は他と比べて多いとは思わないんですが、情報量が尋常じゃない気がします。単語引いても、翻訳かけても意味がよくわからないというのか…。全体像が見えないから小手先でチマチマしてても見えないモドカシさを感じた場面でした。
 けどね、凄く大切な事をマイクロフト兄ちゃんが言ってるのは分かる!!字幕追っかけで分かったのは、シャーロックが得意気にやった結果が「あれ」だったらそりゃ兄ちゃんも叱るよなということ。しかも、最悪なことにシャーロック自身に自覚が全くないときたもんだ(涙)。兄ちゃんじゃなくても頭抱えるわな…とマイクロフト兄ちゃんに激しく同情いたしました。

・ジョンとアイリーン・アドラー会談
 この場面は初見時でも何とか5割くらいは聞き取れてました。が、やっぱり字幕追っかけだと情報量は段違いでした。
 腐ってようが腐ってなかろうが、シャーロックを中心とした三角関係とか思えませんでした(苦笑)。アイリーンがジョンを見事に挑発してるし。ジョンはシャーロックを心配する余りな言動満載だし。
 また、ジョンから「シャーロックといちゃついてるのか?(flirting with)」と聞かれたアイリーンが「彼で(at)」と言い返すのが、英語表現とか距離感とか発言者の感情なんか含めて非常に面白いなと。その後の、ジョンの発言もそれはどうなのよ感満載で、ジョンにとってシャーロックの存在がどういうのがか垣間見れた気がして、とても興味深い場面でした。
 真面目な話、誰がどう見てもジョンの発言は「嫉妬」だと思います。ただ、それが恋情か友情か普遍的な愛情から生じるかは、大した問題じゃないです。大好きな人に対して抱く「独占欲」から生まれる「嫉妬」は、どんな幼い子でもある。だから、あれは嫉妬であり、シャーロックを巡る三角関係なんですよ。
 ただ、アイリーンがジョンと会ったのは分かる気がします。シャーロックに対して近い感情を抱いてる(近さとか独占欲とか)人だからこそ、彼に対する言動に信頼が置けるという感じだったんだろうと。

・at  221B
 ハドソンさんの台詞が解って、マイクロフト兄ちゃんが二人に怒られた意味がわかってすっきりでした(笑)。
 てか、マイクロフト兄ちゃん…黒いよ、黒すぎるよ!!と突っ込みました(笑)。いや、超過保護なマイクロフト兄ちゃんの事だから、決して弟とその同居人(現保護者)に被害は及ばないようにしてたと思いますが。それでも、それでもだよ!と字幕追っかけで思いましたです。そりゃ、マイクロフト兄ちゃんはハドソンさんに注意されるわなと納得です。
 ここで、後半への布石がみっちり敷かれてます。分かるかよ!そんなこと!!!と八つ当たり気味になってる今現在。この場面は絶対もう一回字幕追っかけて、もう一回把握したいと思います。今回、マイクロフト兄ちゃん絡みは見落せないと、字幕追っかけで判明いたしました…。勘弁して欲しいです、どこまでエンドレスさせる気なんでしょうか????

・Xmas Party at  221B
 初見時でもモーリーが可哀想だったのに、字幕追っかけだと更にモーリーが辛すぎでした。奥さんの不倫を変人に推理されたレストレード警部も大概可哀想ですがね(苦笑)。
 そして、一番かわいそうなのは、周囲に気遣いまくってるジョンだと思います。

・モルグ
 字幕追っかけで、三人三様の感情が薄っすら見えました。お陰で、こっちの感情も右往左往乱高下になった場面でした。
 マイクロフト兄ちゃんはちゃんと弟を心配してるんですよね。いつもは絶賛反抗期な弟も、ほんの少し僅かに歩み寄りを見せてる。兄弟が兄弟であることを一瞬だけお互いに許した感じがして、凄く凄く好きな場面です。そして、この場面でマイクロフト兄ちゃんが語る言葉が、現実のある側面であったり、彼らの立場で必要な事だと思わせる重さがあってゾクっときました。弟がそれをどう受け止めたかはわかりませんが、兄が抱える「重さ」を感じさせられました。

・モルグ→221B
 字幕追っかけで、えぇぇっ!!!マイクロフト兄ちゃんはジョンとハドソンさんにそんなお願いをしてたのかよ!!腹黒いぞ、三人とも!!とかなり吃驚させられました。
 てか、ジョンがそのお願いをよく受け入れたことにも吃驚でした。それだけアイリーンが気に食わなかったのだろうか???分からないです。 多分それ以上に、いつもと異なるシャーロックが心配になったんだろうなと思ってます。マイクロフト兄ちゃんもそうですが、ジョンも過保護だよなぁと。

◯その他チマチマした感想 

・冒頭のシャーロックとジョンのやり取りは、ジョンのブロクを巡るやり取りでした。ジョンのブロクの方が閲覧者が多いことが気に食わないシャーロックとそれが嬉しい(初めて優位に立てたからなのか?)ジョン。無駄に二人とも可愛くてどうしようかと思ったくらい、無闇にやたらに可愛いやり取りでした(笑)。ただ、レストレード警部の前で鞘当てしあった挙句、片方が(勿論シャーロック/笑)拗ねて帰るのは流石にどうかと思いましたが、レストレード警部だから良いのかと思った時点で駄目なのかもしれません。
・安楽椅子探偵な場面は、字幕追っかけでも状況が掴めませんでした(涙)。だからなんでシーツに包まれてるのか、シャーロックは????。と思ってたら、「Sherlockish - BBC Sherlock fansite 【ネタバレ注意】S2関連情報和訳中」http://sherlockish.seesaa.net/ さんが書いてくださってるあらすじがあり、ようやく理解しました。シャーロックが早朝に現場に出向きたくなかったらから、ジョンを派遣したんですね~。納得。てか、どんだけ我儘なのかシャーロックはorz更にどれだけ献身的なのかジョンは…。
・安楽椅子探偵の場面は、二人のやり取りが楽しいです。特に思いっきり振り回されてるジョンが楽しい(酷) 
・ダブリンの警察官って、映画『Star Trek』でチェコフ役だった人じゃないのでしょうか??
・バッキンガム宮殿の場面。
 凄くマイクロフト兄ちゃんが好き(笑)。ある意味苦労人だと思ったくらい、大好きな場面。ジョンとシャーロックの会話も楽しいけど、そこにマイクロフト兄ちゃんが入ってきた時の変化とか不変さとかが、イイなぁと思うのです。
 正直、今回のお話での三人の関係は、シャーロックと二人の保護者って感じがします。マイクロフト兄ちゃんがジョンを弟の保護者として認めてる感じがするというのか、なんとなく弟関係では同じ立位置になってるというのか…。とは言え、この場面だと年長者が無作法な年少(という年齢でもないのですが^^;;)2人を苦々しく見てたり、弟を散々挑発したり煽ったりするんですが(^^;;;。それが、これまた楽しいときたもんだ!
・ジョン at 221B(Party後)
 マイクロフト兄ちゃんから「傍に居てくれ」と頼まれるジョン。マイクロフト兄ちゃんは物凄くジョンを信用してるんだと感じました(弟関係限定だろうけど)。そして、ホームズ兄弟のせいで彼女に振られるジョンが(笑)。
 てか、あのやり取りを聞く(読む)と、ジョンにも問題有りな気がするのですが…。基本、来る者拒まず
去る者は追わずなんだろうかと。それって、優しいのかもしれないけど、反面凄く凄く冷酷で他人に全く興味が無いよね…とちょっとゾッとしました。そんなジョンがシャーロックには忠誠心を捧げてる。だからこそ、マイクロフト兄ちゃんは信用して傍に置いてる気がしました。 
・アイリーン at 221B
 シャーロックとアイリーンがイイ雰囲気になったのを壊しにかかるジョンが可愛過ぎで、どうしたらいいのかわからなくなります。いや、突然のジョンの発言は内容がぶっ飛び過ぎてシャーロックじゃなくても眉間にシワよるよ!!と突っ込みました。無意識でやってのけるジョンが大好きだ!!
 それなのに、シャーロックとアイリーンを二人っきりにさせる懐の深さ(笑)。ジョンが居ないのに気づかずにジョンに語りかけるシャーロック。そりゃ、髑髏が友人として成立するはずだよ…と納得しました(笑)。
 親密になろうと誘いをかけるアイリーン。いやぁ凄く手の動きが色っぽくてゾクゾク、ドキドキする場面です。困惑しかけてるシャーロックがこれまた幼さがあるのに表情とか声が艶っぽくて、着衣でキスすらしてないのにいけないものを見てる気になります。役者って凄いです、ホント。
・死者の飛行機
 マイクロフト兄ちゃんの部下だと思ってコケ下ろすシャーロック。それを受けて「それはお前だ」と思いきり手ひどく叱りつけるマイクロフト兄ちゃん。緊迫感だけでなく、年単位での計画が泡と消えたことの苛立ちとか、弟への憐憫や思いやりとかが混在してて、凄く凄く大好き。受ける弟も事の重大性に漸く気づいて、己が行った結果を理解して、思ってもなかった事を付きつけられて、兄との違いを見せつけられてってのを見事に見せてたなぁと思うのです。ホント役者って凄い。
 そして登場するアイリーン。手のひら返しにもう悶絶!!シャーロック同様、視聴者な私も言葉が無かったです。いやぁあれをされたら、暫く立ち直れないと思う。
・マイクロフトの執務室
 シャーロックの反撃が、ゾクゾクして仕方なかったです。しかし、反撃の始まりが「ジョン・ワトソンは」だったのはホントどうかと思うんですが(^^;;。
 しかし、シャーロックが語る言葉に温度が無くてちょっと怖いものがありました。無意識に感情を抑えてるのか、それを語るに相応しい感情そのものが無いのか。わからない…。
 そして、初めて「brother」と呼びかける!!!ちょっとこれには驚きました。

 で、やっぱり聞き間違いじゃなくアイリーンは言ってました「Virgin」って…。ホントにNHK様は放映してくれるのかなぁぁぁ(涙)

・アイリーン宅でシャーロックが「Vatikann Cameo」という場面。Web辞書でも翻訳でも出こず、ググってみたんです。したらば、英国のヤフー知恵袋が引っかかりましてね。どうやら原典からの引用っぽいと。本国ですら質問されるような引用するなよ、製作者…な気分に陥りましたです。いや、楽しいから問題ないんです。けどね、極東のファンのことも少しは思いやって欲しかったと贅沢な事を思ったりしたのです。他にも、英国政府機関の略語とかもね、今はWebがあるから何とかなってるのですが(^^;;。
 かと言って、ローカライズされまくるのも納得できないし、複雑なファン心理です。

 あらすじ覚えてる間にEp.1見直すべきか、音声解説に行くべきか、Ep.2を字幕なし視聴すべきか悩ましいところです(馬鹿)

<某所での追記 3/25付>
 結局、字幕付きで再視聴することにしました。で再度気づいたこと。
 シーツに包まれてる云々とほざいてますが、ちゃんとシャーロック自ら言ってました(_;;。彼は7時より早く起きたこと無いんだとさ…。で、ジョンは前日から現場に向かってるってさ…。あんたらどんだけどうなのさ!と思うのは間違ってない筈です。レストレードにいたっては、恐らく出勤前に電話があったんだと思われます。だからあの台詞なんだ!と腑に落ちた次第。可哀想なレストレード(笑)

<追記>
 S2-Ep.1は兎に角、アイリーン・アドラーとマイクロフト兄ちゃんが素晴らしいです。特にアイリーン役の女優さんが色っぽいのに嫌らしくなく、同性でもうっとりしちゃうくらい魅惑的。そのお陰で、底本との違和感を感じること無く「現代」として成立した気がします。
 マイクロフト兄ちゃんについては、もう弟の尻拭いを頑張って欲しいとすら思っちゃうほどお兄ちゃんでした。彼の存在があるから、シャーロックの特異性なりが際立った話だった気がします。
 シャーロックに関しては、皆からちゃんと愛されてるのに!!君は愛されて当然だよ、そのままの君でいいんだよ、と頭を撫でてやりたくなったりしました。なんか、S2-Ep.1のシャーロックは未成年なお子様に思えて、愛しさが増しましたです。
 ジョンについては、よく頑張ったと(笑)。


<7/24 追記:日本放映後の雑感> 
・今回は本放送を副音声+字幕で視聴。これが意外によろしくて、次回以降もこれで視聴決定です。
・今日現在、吹替版は観てません。が、主音声で録画してるのでそのうち見ます。吹替を観た先輩の話を聞いて不安になったのが、「 Vatikann Cameo」がどうやら「チムチム」なんとかになってるとかいう改変。いや…そこはそのままでええやん…と思うと同時、あれがそんな改変されてるんだったら他の部分はどうなんだろう…とか。字幕での視聴が違和感なかっただけに、ちょっと不安かもです(^^;;。ただ、吹替でご覧になられた方の感想を見聞きするに、丁寧だったそうなのでまぁ杞憂に終わるんだろうァと思ってます。
・遠隔操作場面は「事件のレベル」だったんですね~。ジョンじゃないけど、そんなこといつ決めたのさシャーロック…になりました。
・ジム→マイクロフト兄のtextはああ訳されるんだ!。
・ 英字幕の誤訳をチマチマしつらこくやってて良かったと思いました。
・日本語字幕のお陰で大枠&細部がきちんと補えられて、細かな疑問(←能力の欠如によるもの^^;;)が解決できました。
・ジョンとアイリーンとの対談、ボンド・エアの会話、マイクロフト兄ちゃんの執務室での会話とか(殆どの場面です^^;;) が凄く凄くすっきり腑に落ちました。
・シャーロックとアイリーンが鏡(鏡に映るのは自身)であるならば、ジョンとアイリーンは向かい合った鏡に背中を向けてる関係なような気がしなくもないです。背を向けて見過ごしてた筈の姿が相手の鏡に写ってるといのうか…。うまく言葉にならないんですが、シャーロックとアイリーンが己の姿を互いの中に感じたとすれば、ジョンはアイリーンという存在を通してしか「見えなかった」物があるんじゃないのかと。それは、アイリーンが挑発したように「嫉妬」であったり「愛」であったりするのかもしれないと。ただ、この「愛」とか「嫉妬」で決してセクシャルを伴うものではないと思ってます。なので、ジョンがアイリーンに対して「僕はゲイじゃない」と言い切るのは決して言い逃れでもなんでもなく、真実。けれど、愛や嫉妬は確かにジョンの中にあることに、あれで気付かされたんじゃないのかなぁと。
・でも結局シャーロックに芽生えた「感情」を優先してしまうジョンが、切ないやら愛しいやらでした。大晦日、シャーロックがジョンの問に対して回答を返してたら、ジョンはそれ最優先事項としちゃう気がします。
・何度観ても分からないのが、マイクロフト兄ちゃんはジョンとハドソン夫人に「何」を探させてたのかってことです。英字幕では「clean」と表現されたので、もしかしたらドラッグなのかもしれない…。ただ、この辺は意図的に曖昧にしてるのかなぁとか思ったりも。
・ アイリーンを助けたのは、執務室でアイリーンが「懇願」したからなんだ!とやっと落ちました。すみません、ホント理解力が乏しくて…情けない限りです(涙)

・周囲でも割合色んな人が見てくれたようで、嬉しい限りでした。が、アイリーンを救う場面に関して「あれって、シャーロックの妄想?現実?」になるみたいです。う~ん…。その前の保護者会談(違)でマイクロフト兄がちゃんと説明(?)してたのになぁとか思った私がおりました。
・他にも色々「これってどういう意味?」とか聞かれた箇所がありました。やっぱり、NHKさん全層・全員が完璧に理解する翻訳って無茶なんだって…と遠い目をした次第です。
・マイクロフト兄ちゃんは警察組織上層部と思ってた方もいて、それに関しては「兄ちゃんは英国政府そのものだから!!そこは大切だから!!」と思わず力説しました(苦笑)。

・初見な相方のお気に入り場面は、なんと「バッキンガム宮殿」!!シャーロック・ホームズの権力に対する反抗心や依頼人絡みの分析、現代版の兄弟関係等とても「シャーロック・ホームズ」として正しい「変換」だったらしいです(笑)
・直前にGRANADA版『ボヘミアの醜聞』を観て予習したので(笑)、その辺との比較も出来たので更に楽しかったBS視聴でした。恐らく、来週放送直前にはGRANADA版『バスカビル家の犬』を観るはずです。私らってと思わなくもないです(^^;;

<7/28 追記:吹替版視聴後の雑感>
 ・「 Vatikann Cameo」はちゃんと「バチカンのカメオ」と吹替されてました。見もせず不安がってごめんなさい>NHKさん。
・演出とか声の演技とかには若干(些細な)違和感はあるけれど、凄く丁寧だったように思いました。作品の大枠を損ねることもなかったと思います。がやっぱり、本人の声で観てもらいたいです。キャラクターの心情とか、言葉はわからなくてもスッと入ってくると思います。 
・明日の「バスカビルの犬」も本放送を副音声+字幕で視聴します。録画は副音声は設定できても、字幕まではできなかったの(涙)