2012年7月26日木曜日

『ミステリマガジン9月号-シャーロック再生-』雑感

某所にて7/26公開、8/5 転記

 ワクワクして発売日朝一に購入。
 ミステリ系のちゃんとした雜誌が取り上げてくれただけで満足しなきゃいけない、うん。記載や内容に齟齬や間違いがなかったし、作品を尊重してれてたし、彼らのインタビューを齟齬のない翻訳で読めた。そのことについては編集の方たちにとても感謝してます。 何より、作品に対する(『SHERLOCK』のみならず原典や他の映像作品)愛情をガンガン感じた特集でした。
 そして、ミステリマガジンを購読されてる層が「面白い」と思って興味を持ってくれて、その内の何人かがこの作品を「愛して」くれるようになれば、日本における放映&DVD化も円滑になるかもしれない。そんな取らぬ狸の皮算用的なことを思ったりもしてます。
 ただ、やっぱり…。物足りなかった(苦笑)。

 楽しみにしてたインタビュー。日付が2011年12月8日となってるので、恐らくUK放映前のPR用(若しくはPress用)インタビューの翻訳だと思いま す。だって、全員のインタビュー内容どっかで読んだ記憶が…。いや、ちゃんとした日本語だから嬉しかったんだけど、それでも少しくらいは目新しい情報があるかと期待してただけに、肩透かし感がありました(^^;;。
 冒頭のカラー誌面はねぇ。勿体無い…とちょっと思いました。文字で埋めるのもいいけどさ、折角カラーなんだからなんか他にやり方があったんじゃないのかなぁと思ったりです。
 パスティーシュはミステリ系の雜誌だと思えば、非常に頑張ってたと思います(何様)。現代版のあの妙な二人の雰囲気を上手く表現されてたし、お約束のカップルネタも盛り込みつつ、ホームズ物を意識した風な内容で、あちこちに目配せされてるなぁと思いました。けどね、何かが物足り無かったの…。ごめんなさい、我儘なファンで…。

 特集の中で一番面白かったのは、座談会でした(笑)。後半の「(S1のクリフハンガーを見たら)英語版買ってでも観ますよ」とか「二人には幸せになってもらいたい」発言がツボ過ぎでした(笑)。特に、「二人には~」なコメントについては、えぇ大半の女子はそう思ってると思います!と思わず呟いた位、同意です。勿論、専門家の鼎談らしく細かい(他に比べて)部分への言及もありましたし、とても面白く読ませていただきました。

 やっぱり、一般紙の一特集ではこれが限界なのかもしれないです。個人的には、もっと作品の細かい部分を考察して欲しかったです。例えば、原作の何処の何をどうアレンジしてるのか、原作との比較、英語表現から見える分析、他作品からの影響等を読みたかったです(この辺、ファンサイトさんがやってくださってるから余計に^^;;)。
 こういった事を入れちゃうと「一特集」にならないから、一層のこと『SHERLOCK』ムックみたいなの何処か出版していただけないでしょうか??あ、勿論ちゃんと好きな方が作ってくださるのが絶対条件です!!!(下手に作っられてストレスが溜まる内容になるのだけは勘弁←ホント何様)

 同じ海外ドラマなのに、雜誌系でガンガン公式ガイド本が出てる韓流がちょっと羨ましい(苦笑)。いいよなぁ、あんだけ公式ガイド本とか役者紹介本とか出て…。こちとら、DVDのPRな雑誌掲載ですら有難い状況なのにさ…とあれを目にする度思ってしまいます。かと言って、あっちに行く気はあんまり無いのがこれまた(^^;;。

 この辺のモヤモヤは、BBC出版の公式ガイド本でなんとか抑えたいと。英語の理解力が乏しいくせに無謀にも、12月(日本では)に発売される洋書な公式ガイド本を予約済。年末ボーナスは電子辞書購入を真剣考えてるくらい、楽しみだったりしてます。