2011年4月10日日曜日

額縁をくぐって物語の中へ #4

某所にて4/10公開

  NHK BS-Premium で月‐金朝7:15~放映されている「額縁をくぐって物語の中へ」が、とても出来が良く毎回楽しみな番組の一つになりつつあります。
 毎回、ひとつの絵画を取り上げ、絵の中に入り色々推理し、その絵画の魅力を見せてくれる番組です。何が良いって、15分と短い時間にも関わらずゆっくり丁寧に絵を見せてくれるのと、余計なタレントさんのお喋りが無く「絵」そのものを楽しめることです。CGアニメーションも無茶がないし、案内役の役者さん二人も胡散臭いんだけど(褒めてます/笑)、背景としての役割を果たされるてて好感がもてます。

 この番組を見るきかっけは、番宣CMでたまたま見たんです。で相方と「絵の中に入って行くってのは、面白そうやね」と言った後、画面に案内役・池田鉄洋略して池鉄が!!。その瞬間爆笑しながらも「絶対観よう。録画しなきゃだな。」と決まったのでした。
 余談ですが、池鉄はある種のアイドルちっくな扱いを我家でされてます(笑)。何がそんなに私たちの琴線に触れてるかは分からないんですが、時折画面で見かけるたびに「池鉄!!イケテツが出てる!!」と互いを喚び寄せ合う位、人気者です。なんでこうなったんだろう(笑)。 ただ、イケテツは無駄に可愛い所があるのは事実。

 イケテツの事はさておいて…。#4はふせえりさん(←『時効警察』とかで結構好きな役者さんです)が案内役で、ゴッホの「寝室」でした。
 絵画については全く不案内なので、毎回なるほど…そうなのか…と感心することしきりなんでここでは触れません。

 触れるのはゴッホについて。
 番組中でされるゴッホの解説を聞いて思い出したのが、3-4年前に観た三谷幸喜の『絆‐コンフィダント‐』。解説されてるゴッホが、そのお芝居でゴッホを演じられた生瀬勝久氏と重なりました。勿論、三谷さんが緻密に計算し描かれ、それを丁寧に生瀬さんが演じたキャラであることは分かってるんです。が、舞台で観た愛らしく辛辣で傍迷惑で寂しがり屋なゴッホと、番組中で解説されるゴッホが見事に重なったんです。お陰で、解説に出てくるゴーギャンも寺脇康文になるし、お芝居のお二人の妙に可愛らしい絡み(一方的に生瀬ゴッホが懐いてるんですが^^;;)を思い出し、可笑しくなって仕方ありませんでした。

 ゴッホの人生は、聞きかじる限りかなり辛いものであったと思います。が、南仏に滞在していた期間が彼にとって豊かで幸せであったのが嬉しかったのは、きっと生瀬ゴッホが好きだからかもしれないと。
 浅はかな解釈、思い入れだとは分かっています。が、何かをきっかけにして少しだけ思いを馳せることができるのは、決して悪いことじゃないのかもしれないと思うのです。

 こうやって色んなモノが、どこかで繋がっていく幸せを最近感じるようになりました。好奇心は身を滅ぼすと言われますが、好奇心で幸せになることも多々あるんだと思うのです。そして、狭く深くも素敵だけれど、広く浅くもそれなりに素敵なんだよね、とも。

 けれど、どうかんがえてもゴッホってトコトン駄目なやつだよな(苦笑)と相方と頷きあったのでした。