2011年12月11日日曜日

『3月のライオン』買いました

某所にて8/20公開


 一月近く購入を悩んでた『3月のライオン』を集めることにしました。 

 1巻が出た時から気にはなってたんです。書店で置いてくれてる試し読みも幾度か読んで、面白そうだと思ってました。が、試し読みだけでは「桐山君とやらと三姉妹がどうなんだろう??」と躊躇ってしまいました。 
 そんな折、毎日のように相方を待つ(毎日往復最寄り駅まで送迎してもらってます)コンビニで、単行本が揃ってたのを読みました。そうしたら、予想以上に物語に引きこまれました。裏表紙には「優しい物語」と書かれてますが、私が感じたのは「厳しい物語」でした。確かに、人との関係は「優しい」んです。けれど、描かれてる世界やそこで生きてる人々は「厳しい」のではないかと。 

 それに加えて、大人が真っ当に描かれてる事に好印象をいだきました。林田先生や島田八段、後藤九段といった「大人」達が、「歪み」や抱えてる「業」や「苦しみ」を含めて至極真っ当でものとして、なおかつ素敵に描かれてる。そういうのをきちんと描いてる漫画や小説には、ハズレが少ないと思うんです。 
 だから、揃えても損は無いと思って決めた次第です。 

 まぁ一番大きな理由は、二海堂晴信四段なんですけどね☆ 
 パインぱいんでふっくらさんで熱く居飛車党(居飛車って何?!)なお坊ちゃんな二海堂君が、可愛いっと思っちゃったんですよねぇ(^^;;。いやもうホントに登場人物で一番好きですよ!!あの可愛らしさは、超弩級。 
 今まで好きになったキャラでは異色です、彼は。けど、台詞とか表情とかに見事にツボを突かれた感じです。居飛車党とかゴキゲン中飛車(ホントなんの事かさっぱり不明)とか、二海堂君が語ると妙に愛嬌があってウフフって感じになっております。なので、MHK杯での二海堂君を先輩方が涙して観てるってのは、非常に解ってしまいまして(笑) 
 この「好き」ってのは、愛でるとか見守るに近い感覚ですね~。兎に角、二海堂可愛いよ!!可愛いよ二海堂!!です。 

 とか言いつつ、将棋というゲームについて全く知らないので、作品に出てくる棋譜が全く解りません。ので、相方に「これってどういう意味????なんでこうなるの????」と聞きはじめました。相方も「そんなに詳しくないけど…。」と言いつつ、考え考え説明してくれまして。そんな事が続いた昨日、相方に「将棋盤買っていい??教えて欲しい」とお願いした次第です。 
 『3月のライオン』読んでると面白そうなんですよ、将棋というゲームが。なので、教えてもらおうかなぁと。相方にとっても嫌いなゲームじゃないし(どちらかというと好き)ヨメが覚えて一緒に遊べたら楽しいかも、という感じで教えてくれることになりました。実際、昔一度「覚える気ある?面白いんやけど」と言われた記憶があるんですよねぇ(^^;;。 

 で今日、早速一番安い盤と駒を買ってきて遊んでみました。初めて駒を動かす筋金入の初心者なので、相方に「これはこう動けるの??これをこうしたらどうなるの??」な状態で対戦。当然のことながら玉砕しまくりでした。が実際やってると、なんとなぁぁくヤバイぞ…この状態は非常にヨロシクないぞ、というのは分かりました。流石に先を読むことなんぞは出来ず、単にこう動かしたらなんとなぁぁくこうなるんだろうか????レベルですが、ゲームとしての面白さは少しだけ知った気がします。 
 暫くは相方に付き合ってもらって、ゆっくり遊んで行こうと思う次第です。 

 漫画から世界が広がる感覚を久しぶりに味わってます。



<追記>
 怒涛の6巻は、泣かずにはいられませんでした。闘うひなちゃんと二海堂と桐山と、それを見守る大人たちの姿が美しく悲しく逞しく、何より厳しい現実に。ああいうテーマをまっすぐにぶち込んできた羽海野チカさんが凄いよ!!と思うのです。
 7巻がどうなるのか今から楽しみでもあり、怖くもあります。二海堂君好きとしたら、彼が望む形で運命のライバル霧山くんとの真っ向勝負して欲しい。そして、ひなちゃんの真っ直ぐさが歪むこと無いことをのぞんでやみません。