2011年12月17日土曜日

#1『ピンクの研究』


某所にて12/10公開


 あらすじや考察等は、詳しいサイトさんをご覧頂きたくお願いしますm(__)m

 まとめる気が無いので以下、箇条書き。

 ・ジョンがググるってるのを見つつ、この作品は過去に「シャーロック・ホームズ」が居なかった世界なんだと認識しました。こういう見せ方の巧さには度々唸らされました。
 ・ゲイカップルに間違われる→否定する、なネタが豊富で大笑い。現代の英国社会事情が垣間見えるネタでもあった気がします。キリスト教社会で同性愛者が受け容れられるようなった背景には、彼ら彼女らの長い運動があった事を忘れてはいけないと。そんな事を思いつつも極東の腐った女子は、ニマニマしちゃうんだよなぁと小さく反省。
 ・ハドソン夫人とシャーロックが友好的で嬉しい次第。ガイ・リッチー版はちょっと仲が悪くて悲しかったんですよね。
 ・4人目の被害者だ!ヒャッホー殺人だ!!と狂喜乱舞してるシャーロックが可愛いと思いました(^^;;。いやぶっちゃけ、この場面でこのドラマのシャーロックに心鷲掴みされたんですよ…。
 ・軍医だということで付き合わされるジョン。その前の、ジョンの苛立ちとか鬱屈が見えただけに、なんとなく誘われてよかったねと思った場面でもありました。
 ・移動タクシー内で初対面時の推理について説明するシャーロック。なるほど!!と膝を打っちゃうんですが、冷静になると「それって…。強引じゃね?」と思わくも無かったり。まぁそれが「シャーロック・ホームズ」なんですよね。
 ・タクシーにシャーロックとジョンが乗ってる事に全く違和感が無かったのは、グラナダ版で散々馬車搭乗場面を観てるからだと思います。あと、ガイ・リッチー版でもね☆
 ・兄ではなく「姉」であった事が愉快そうなシャーロック。楽しそうだよなぁ、ホント。しかし、ジョン姉は同性結婚したのかぁ。現代英国だよなぁぁと再認識しました。
 ・警察の愉快な?面々ご登場。「変態入りまぁす」がお気に入り(笑)。色々皆さん嫌な目に合ってるんだろうなぁと思わせるられる空気感が、Goodでした。
 ・そんな嫌な目の一端を厭味ったらしく見せてくれるシャーロック。他人様が敢えて隠してることを殊更そんな風に言わなくてもいいじゃないか…、と一般人な私は思った次第です。でも、それが「シャーロック・ホームズ」なんですよね。
 ・番線で散々流れてたセンスのいい推理場面!いやぁホントセンスが良過ぎて、クラクラしました。違和感も無駄もない映像って日本のドラマじゃ中々味わえないから余計に…。
 ・誘った癖に一人でとっととどっかに行っちゃうシャーロックと置いてけぼりなジョン(笑)。ジョンの少し情けない感じが可愛い。
 ・公衆電話と監視カメラを使ったストーカー(違)。ロンドンテロ以降市街のセキュリティ対策が酷くて、あちこちに監視防犯カメラが設置されてるとは聞いてましたが、あそこまでとは正直吃驚。
 ・謎の人物とのご対面。。一瞬、モリアティ教授か?!と思った私は、制作側の掌の上です。仇敵とか云々言ってますが、マイクロフト兄ちゃんでした。大層勿体ぶってらっしゃいますが、仰ってることは結局「シャーロックと仲良くしてね。時折、彼が危ないことしてない、元気かとかをこっそり教えて欲しいな。あぁ勿論お小遣いは上げるよ!!彼はそのへん考えないからねぇ。生活費の足しにしたらいいよ」的な甘々溺愛内容だと思います(苦笑)。けど、このマイクロフト兄ちゃんは非常に胡散臭くて好きです、私。
 ・ジョンのトラウマが「戦場で傷ついた」ものではなく「戦場を欲する」モノであると、看破するマイクロフト兄ちゃん。この場面で、今作におけるジョンの人物像が明瞭になりました。下手したら、シャーロック以上にダークな人物かも。
 ・帰宅後、シャーロックに「お小遣いもらっとけばよかっんだよ!」と言われ驚くジョンと私(笑)。結局、何だかんだ言って兄ちゃんに甘えてるんじゃないかシャーロック。孤高の人じゃなかったのか!お前はっと。まぁ映画版でも「兄ちゃんの別荘借りよう!」とか言い放つんで間違ってないんですよね、キャラとしては(苦笑)
 ・なぜか、被害者の遺留品を持ち帰ってるシャーロック。君にはホント吃驚だよ!なジョンと私。でも、それが「シャーロック(以下略)。
 ・ジョンの携帯は自分のもの的に扱うシャーロックがやたら可愛いんですが。一体、何がそんなに彼を気に入ったのか!?と思わなくもないです。が、きっと馬が合ったんでしょうねぇぇ。
 ・犯人誘き寄せ&監視のために入った夜のパブ。相変わらずカップルと間違われる二人が好き(ヲイ)。テーブルに雰囲気盛り上げアイテムな蝋燭なんか置かれたりするのが、妙に可笑しくてよかった。
 ・時間潰しのためにシャーロックに彼女or彼氏が居るのか聞くジョン。それに対し、「口説いてるのなら無駄だよ」とかなり引き気味なシャーロック。この会話もツボりましてな。シャーロックが全然空気読めてない感じとか、口説いてると思われたジョンの全否定の凄さとかが堪らなくツボでした。視聴者的にもジョンの問いかけは単なる問いかけであって、全く口説きとは縁も縁もないと分かっただけにね。
 ・タクシー追跡場面のお洒落なこと!!ロンドン市街の地図と交通標識でシャーロックの推理を見せるのが、凄くテンポが良くてスタイリッシュで格好良くて好き。
 ・ショートカットのためにあらゆる手段を使う(ビル屋上を飛んだり、階段駆け下りたり、抜け道横道走りまくり)、シャーロック&ジョンが格好良過ぎ。しかも、きちんとキャラと物語への伏線も仕込んでたりするのが凄い、
 ・人違いと分かり慌てずレストレード警部の名刺(←日々の腹いせにスリってるらしい/笑)を渡すシャーロックがツボ。そして、本物の警察に通報されて慌てて逃げるシャーロック&ジョンが可愛いっ。
 ・帰宅後、ジョンの足がトラウマであることをタクシー追跡時に杖が不要だったことで証明。シャーロック良い奴!!と思った瞬間(笑)
 ・懸案だったベットルームはジョンが階上を使うことで決定(笑)。ハドソン夫人も何とか一安心かと(笑)
 ・警察の有志によるシャーロック宅捜索。有志の方々がとてもとっても楽しそうなのが、これまた愉快。
 ・ホームズといえば阿片と煙草!まず煙草はニコチンパッチで代用されていて、なるほど時代が変わるとこうなるか!と巧さに唸りました。煙愛好者にとって世知辛いのは何処でも一緒だね☆と嫌煙家のくせに思った次第です。そして、阿片!ドラッグと表現されてた今作。ハドソン夫人の腰痛薬として使ってる設定でした。いやはや巧いぞ!スタッフです。ハドソン夫人が「私の腰痛役に処方~」と言い出した瞬間、ジョンが黙っててってな感じになったのが好きだなぁと。今作の大家と店子の関係が、やたらほのぼのしてて非常に好みです。
 ・色々あって犯人と対決。シャーロック・ホームズ物らしい展開だと思いました。自分の退屈(明晰であるが故の)を紛らわすためであれば命を簡単にかけちゃうところとや、頭脳労働が何物にも勝っちゃう様とか、事件に関わる理由が彼独自の基準だったりとか(きっと正義とかの大義は無いんだと思う)が明確に見せてくれたと思うんです。
 ・犯人を撃つジョン。そういやこの人は軍医さんだったんだと再認識。躊躇いなく急所を撃つ当たり、マイクロフト兄ちゃんの言葉が正しいんですよね。シャーロック以上に冷酷さがある人物にしてるのは、巧いです。
 ・瀕死の犯人に対しこれまた酷い事をするシャーロック。撃たれた箇所を更に靴の踵で押さえつけてグリグリ…。見てるほうが痛いよ!!犯人の言質を取るにはあれしか無かったし、シャーロックの容赦なさが表現されてたので文句は無いんです。が、ホント痛いよ!!(涙)
 ・毛布に包まれレストレード警部に事情聴取受けてるシャーロック。か、可愛いっ。凄く可愛いんですが、何あれ。と明後日方向で悶えました(馬鹿)
 ・レストレード警部に話してる内に撃った人が分かり、慌てて言葉を濁すシャーロック。可愛いです。レストレード警部の鈍さも結構可愛い。
 ・ジョンと落ち合い、仇敵(笑)マイクロフト兄ちゃんのお出迎えに出会うシャーロック。いやぁぁ、ホームズ兄弟のツンデレな会話が楽しいぞ、と。兄ちゃんどこまで弟溺愛なのか(笑)。「母さんが心配してるんだから」の一言で態度がほんの少ぅしだけ軟化しちゃうシャーロックが可愛い。
 ・マイクロフト兄ちゃんの正体をここで初めて知らされたジョン。そりゃ吃驚だよね、うん。

 ・次回予告を観て、相方と「『踊る人形』かいっ」と同時突っ込み。