2012年6月24日日曜日

『シャーロック・ホームズ ワトスンの災厄』雑感

某所にて6/24公開、7/18転記

 シャーロック・ホームズの海外パスティーシュ集の翻訳。

 図書館の返却済み棚に偶々あって、これも何かの縁かもしれない!と勢いだけで借りてみた1冊(笑)

 予想以上に萌えました(笑)。

 正直、シャーロック・ホームズとワトソン氏の会話が楽しければそれだけで萌えれるようになった!。相方に、萌えた箇所を朝から読み聞かせた位萌えまくって読了。聞かされてた相方にはすまん!の一言をここで言っておく(って何様)。しかし、聞いてた相方も一々「それは違うな。ワトソ ン君とホームズの関係はそうじゃない。もっとこう持ち上げて落とす感じが欲しい」とか論評してたから、迷惑じゃなかったのかもしれない(笑)。
 余談ですが、原典についても、地の文がワトソン氏のシャーロック萌な表現だと気付いてからは、それだけで楽しい状態です。ぶっちゃけ、トリックとか伏線とか無茶な設定であっても、二人が楽しく会話してくれてれば満足できるようになった!

ViVa底なし沼!な勢いです。

 閑話休題。しかし、洋の東西問、プロアマ問わず二次創作物(って言うな)ってネタが似かよるなぁと、しみじみしました。ホームズ役者さんがホームズ的謎解きをする話なんて、探せば『SHERLOCK』でもあるんじゃないのか?!と思った位でした(笑)。きっとどこかにあるに違いない!と確信してますが、本国仕様っぽい気もする。万一、探しだせたとしても時間が必要だし(誤訳に)、絶対ややこしい隠し方してるだろうし、海の向こうの二次創作物関係のお約束とか分からないからなぁぁとか思っちゃう時点で、かなり腐ってますよね私…。すみません。

 そして、女性が書いてる二次創作物の表現が!!!もうね、ブロマンスど真ん中でした(笑)。皆大好きっ!!そうよ、そうなよね!あの二人は基本 ブロマンスだよね!!と全く知らない作家さんだったり研究者さんだったりするにも関わらず、共感しまくりでした。目の前にいらっしゃったら手を握って振り 回して同意を示しちゃうくらい、同士よ!な感じでした。
 なので、恐らく本筋とは全く関係ない楽しみ方をしてた1冊なため、関係者各位にはこっそりゴメンナサイを言わせて頂きます。ホントに申し訳ないです…。

 ホームズに関しては、発表当時から二次創作(って言うな)を作者自体認めちゃってるらしいので、あらゆる方がパスティーシュしてるってことに驚きました。だって、エラリー・クイーンとか「くまのプーさん」原作者とかO・ヘンリーとかマーク・トウェインが書いてたとか(前書で解説されてました)、 どんだけ豪華な二次創作界隈(だからヤメろ)なのかと慄きましたです。この本でも、物理学者の方の執筆があったりして、裾野の広さを改めて感じた次第で す。

 

 作者本人が派生作品を認めたのは、恐らく然程ホームズ物に執着がなかったからなんだろうなぁと相方と邪推しました。この邪推の根拠は、ドイルの ホームズより怪奇物を書きたかったけれど、そっちはあまり評判が芳しくなかった。なのに、ホームズ物に関しては読者の要望があるわ、出版社も売れるから書 かせたがるわで、渋々書いてたという感じの基本事項です。いやぁオカルトに傾倒してたとか、色々愉快な方みたいとか。
 そのお陰で、ホームズ物を愛してやまない綺羅星のような方たちが二次創作を書いてくださったのだと思うと、不思議な気分になります(^^;;

 しかしながら、『SHERLOCK』にドハマリしたせいで、こんな方向に手を出すとは…。人生何があるのか分からないものです。しつこいようですが、中学時代の私に色々諭したい気分で一杯です。