2004年12月29日水曜日

【スペシャル編】感想

 近藤勇だけに視点を当てると、これほどまで「オーソドックスな大河」になるんだ・・・と感じました。そして、近藤の物語としては確実に1つの軸があり、その軸は一切ぶれることがなかったと再確認させられたスペシャル編でした。
 色んな要素があったドラマを、(近藤勇にとって)不要な部分を削って必要な箇所を過不足無く編集し、あの時間内に纏めた編集の方の力量には頭が下がる思いすらします。

 ただ仕方ないとは思うんですが、山南さんの死以降駆け足で、河合や武田なんかの死が1ショットだったりしたのは心底勿体ないと思いましたよ。特に山崎や尾形の影すらなかったのは、個人的に寂しかったです(涙)

 初見時には、この台詞があの場面で回収されるんだ、とか、佐久間象山の「30になったら国のことを感がえる」の台詞に「そうか、近藤は『国のことを考えて』死んでいったんだ、これも伏線だったのか・・・」とボロボロ泣いておりました(最近涙腺が弱くて仕方ない)。

以下雑感

・「多摩の誇りとは」で近藤が初めて人を殺める場面の香取を見て、大丈夫かも・・・巧くいったら大化けしてくれるかも・・・と思った事を思い出しました(その次が本庄宿での鴨との対峙場面)。
・勇とつねちゃん夫婦の可愛らしさというか初々しさに、ジタバタしたくなりました。なやっぱり、あの二人ホント愛らしい夫婦ですよねぇ。あぁ可愛い。
・佐藤鴨が画面に入ると空気や画面が締まるのを見て、その存在感に圧倒されました。やっぱり佐藤鴨は格好良いです。
・今見ると、相島新見と佐藤鴨の関係が微妙なバランスで成立してるのが何となく見た気がしました。元来鴨はもしかして「参謀」向なのじゃないのか、それが何かの拍子で「頭」に立たなきゃならなかった。鴨のそういう志向を知りつつも「頭」としての役割を支持し、巧く機能させるように働いたのが新見なんじゃないのかも。鴨もその事を理解しつつ新見に任せつつも、志向と現状の矛盾の狭間で二進も三進もいかなくなってるのかも。と今更な事をつらつらと思っておりました(ホント今更です)。
・山南さんの「なんかしらんが浮いてる」感が楽しいのは何故?!(愛だとは思います)
・カット場面が何個かあった様な気がするんですが・・・しかも何故それをカットしてる?と聞きたくなるような・・・
・不評であったと思われる「無意味な」CGが悉くカットされてたのが、嬉しかったですよ!出来ることなら完全版からも省いてもらえないでしょうか?!(酷)
・変わっていく試衛館メンバーの中で、変わらなかったのが左之と新八だった。だから彼らは離反せずには居られなかったんだと、改めて感じました。
・やっぱり、「池田屋大騒動」からの場面はなかったんですねぇ。「みんなそれなりにありがとう」は名台詞だと思うんですが(笑)
・しかし・・・ここまで女気の少ない大河総集編って珍しいかも(笑)
・彼らのコルク。良かった・・・離ればなれのままじゃなくて・・・。おみつさんの手元で共にある、それだけで嬉しくてならないんです。

座談会
・短っとは思いましたが、総集編のおまけと考えるとあの位の時間で良かったのかもと思います(総集編だけ見る人も居ると思うので・・・)。
・藤原君の「剛州」(手書き)シャツには何の意味が?!(笑)
・何故、三谷さん一人が手持ちマイクなんでしょうか??
・頑張って「司会」をしてる藤原君が可愛くて可愛くて。途中からお酒で舌が回ってないのか、言ってることが良く解らない事もありましたが、それはそれで充分可愛いから(え)
・藤原君は出演者やスタッフから可愛がられてたんだろうな〜と思わされる雰囲気が伝わってきて、微笑ましいものがありました。
・堺さんが頑張って話を振って回そうとしてる(のか?!)は、失礼ながら意外でした。
・山本君も堺さんが、佐藤浩市さん話をしてる時の嬉しそうな、ちょっと自慢気な顔ったら(笑)佐藤さんの事、役者として尊敬というか好きなんだな〜
・しかし、何故香取君が山本君の受信履歴を知ってるのか?!その時の二人の受け答えが、余りにも自然過ぎて、非常にツボでした(笑)
・「男の話は良いから」って山本君(笑)その堺さんへの鋭い突っ込みは何故に?!(いや突っ込みたくなる気持ちは判りますがね/笑)。
・で京香さん話で盛り上がる面々。そして、藤原君はやっぱり最強だったということで。
全員が悔しそうな表情だったのが、ホント可笑しいというか微笑ましかったですよ。藤原君一人勝ち誇ったような感じなのも、更に可笑しくてなりませんでした(堺さんは自棄に神妙な表情で腕組みしてるし/笑)
・実は2部後の座談会が一番面白かったです。なんか、前室の雰囲気が一番伝わって来たような。こんな感じで盛り上がって、スタッフ巻き込んでワイワイしてたんだろうな〜ってのが垣間見えた気がします。(つうかホントに男子校って感じで、「こいつらあほや〜」と笑いながら見ておりました)
・3部の最後の香取君の言葉には、涙しました。こちらこそ有り難うと彼らに言いたいです。
・香取君の言葉を神妙な顔で聞いてる面々、中でも山本君の表情には何とも言えないものがありました。
・カメラさん達が段だら姿で、時折スタッフの笑い声が入ってるなんて、大河のみならずNHKの番組としては前例が無いんじゃないのか?!と正直吃驚しました。それだけ「一致団結」して纏まってた現場だったんでしょうね。凄いですよ「チーム新選組!」って・・・

さぁ明日は今年最後の「組!」放映です!
年末まで楽しませてくれる「組!」に感謝♪