2012年3月30日金曜日

柳家三三×北村薫『砂糖合戦』

某所にて3/11公開

柳家三三×北村薫 第二弾な『砂糖合戦』&柳家三三×北村薫トークショーに行って来ました!!三三さんには申し訳ないけれど、目的はアフタートークの柳家三三×北村薫対談でした。これについては、1回生の時大学近辺の本屋で出会ってかれこれ20年近く、北村薫さんの作品が大好きで大好きなのでもう仕方ないのです!
 てか、20年ずっと好きな作家さんのお話がLiveで聞けるって最高に幸せだと思うのですよ!! 

 柳家三三×北村薫『砂糖合戦』の感想を少し。このお話は独演(朗読)でやるには厳しかったかなぁと思わなくもなかったです。著者自身もおっしゃってましたが、このお話は理詰めで解きほぐすものです。そのため耳で聞くよりかは、目で追うほうがリズム感が出て最後のオチのキレをより味わえる気がしなくもないです。
 しかしながら、アフタートークでも触れられてましたが、落語会の師弟関係について語る部分。その世界で生きて居られる三三さんが語ることで、良い意味での「生々しさ」があり原作以上に奥行きを感じた気がします。
 また、落語(今回は強情灸)はやっぱり耳で聞くものだなぁと改めて思いました。

 そしてアフタートークでの対談。
 凄く凄く面白かった!!
 北村薫さんの本への愛とか博識さとか、引用の的確さ(引用元の書籍をおっしゃるのには、リアル円紫さんが居る!!と感動すらしました^^;;)等、著作から受ける印象そのままな感じだったのがとても嬉しく幸せでした。
 以前も書いたかもしれませんが、この方の授業を受けてみたかったです。きっときっと、今以上に本を好きになって、もっともっと深く広い文学の世界を旅できてたろうにとか思う私がいます。いや、絶対高校時代にこの方の作品に出会ってたら、迷わず何の躊躇いもなく文学部に行ってたと思うんですよ!!

 そしてそして、公演終了後のサイン会(笑)。
 円紫さんと私シリーズは全巻持ってるのに、サイン会に釣られて購入しました(笑)。サインを戴くのをどのタイトルにしようか散々悩みましたが、結局『秋の花』にさせていだきました。『夜の蝉』も『六の宮の姫君』も『朝霧』も好きなんです。が、シリーズ初の長編なのと、一場面一場面が常に冷たい雨に煙っているような、そんな肌触りが好きなのでこれにしました。
 で、2-3人待になってからもうドキドキが止まりませんでした。恋愛のドキドキとは違って、緊張とかずっと好きな作家さんに出会える嬉しさのドキドキ。サインを頂く時なんて言えばいいのかとか、もうほぼ面接状態でした(笑)。
 サインを頂いた時、恥ずかしながらこちらの思いの丈をお伝えする事しかできず…。北村薫さんのお声を聞くこともできずでした…。
 ただ、学生時代に出会って以来ずっと北村薫さんの作品が大好きで、全作持ってます。時の三部作も大好きで、大切な作品です!!と申し上げたら少し嬉しそうにしてくださった気がします。北村薫さんはご親切にも「学部は何でした?」と聞いて下さって!!文学部でなかったことをこれほど後悔したことはありませんでしたよ…。ホント高校時代の私に言ってやりたい「文学部にしておけ!絶対文学部のほうが向いてるから!!バブルは弾けるから!!無理せず文学部それも日文にしておけ!」と…。

 兎に角、北村薫さんと言葉を交わせたこと、好きだとお伝えできたことが何より嬉しく幸せな一日でした。北村薫さんの作品と出会えてホントに本当によかった!!!