2012年3月30日金曜日

マンガ『ふれなばおちん』

某所にて3/4公開

 月刊OfficeYouで連載されてる、小田ゆうあ『ふれなばおちん』。女性漫画の感想を書くのは初めてなんですが、ちょっとドキドキしたのと、私の嗜好って…と思ったりしたので書いてみようかと。

 この作品は毎月愉しく立読んでる一つ(え)。先に各関係機関に謝罪をば。すみません、隔週刊月刊隔月刊季刊な漫画誌情報誌はほぼ立ち読みで済ませてます。そこで引っ掛かった作品(漫画、映画、舞台等)は自腹でドン!なのですが、雜誌にまで行き届く金銭&場所的ゆとりがないため仕方なくと言い訳を。余談ですが、金銭&場所にゆとりがあったら欲しい書籍躊躇いもせず買うし、図書館は絶版本だけお世話にる真っ当な利用者になります(それでも図書館と縁が切れない私って…)。けど、書籍に自己増殖されたら場所が無いんだ!!ホントに…。将来的に引越ししたら相方と其々別々の本部屋が欲しいと思う今日この頃。

 閑話休題。今日立ち読んだ4月号の展開にドキドキしちゃいましてね。佐伯となっちゃんのもどかしい関係と、なっちゃんの恋に恋するような初々しさにトキメキました。描かれてるのは4-50歳の恋愛です。それも、美男美女じゃなく一般的に言われる「おじさん&おばさん」。思春期の子供がいて、自分の格好なんて頓着してなくてすっぴんボサ髪、夫婦仲も悪くないけど恋愛は遠に冷めてる関係。そんな、どこにでも転がってそうな家庭のおばちゃんなのが「恋」で可愛くなる。
 その「恋」が不倫とか肉欲じゃなくて、トキメキだったり手が触れたり相手の何気ない言葉や仕草で一喜一憂しちゃう節度ある恋。そこに、家族が絡んでくるのでそんな些細な恋心でさえ「罪悪感」になるタイトロープな感じがあり、とても面白い作品になってます。

 周辺人物の描き方もソツが無くて、巧いと思ったりしてます。変化する母を冷静かつ疑いながら眺めてる娘(一番潔癖で頑迷さがある高校受験に年齢を持ってきたのが巧いと思う)、おばちゃんになった妻を誘惑するよう部下にそそのかした夫(善人だし妻を信頼してる普通のおっちゃん。妻に小さな変化をして欲しかったレベルなのがこれまた巧いなぁと)。
 そして、上司にその妻を誘惑して欲しいと頼まれた佐伯。この人の心境の変化が面白いんですよ。身近にいたら凄く嫌味な男性だと思うのですが、こういう作品で描かれるのを見ると「イイオトコ」に思えるキャラ。
 で、今月号で何がトキメイたかって佐伯の心の声だったりします(笑)。髪型を変えたなっちゃんと偶然会って、髪を触る場面で「やった 触っちゃたよ」と。なんか、モドカシクて愛おしくてドキドキしちゃったんですよね。佐伯が遊び人設定な分、なっちゃんに対しての純情さが強調されててドツボな展開でした。

 多分恐らくきっと、私はこういうモドカシサや距離感や伝えられない想いとかにツボをつかれるみたいです。なんか、もっと大人なツボが無いのか自分!と思うくらい学生時代からこのツボは変わってないかも…。

 『ふれなばおちん』単行本買うかもしれないなぁ(笑)


<追記>
 5月号でなっちゃんが「恋心」を自覚しましたね~。佐伯の手を出したくても出せない心境とかもきちんと書いてあって、ドキドキしてました。「恋」のトキメキとか多幸感とかってこいうことなんだよなぁと、改めて思わせてくれる作品です。