2004年8月23日月曜日

新選組!33話【友の死】雑感2

○旅籠
・初めてじゃないでしょうか?彼の単姿で飲む姿って。
・沖田を前にしながらもくつろいだ姿に、全て「流れた」んだと実感しました。それでも、膝を崩さないのは彼らしすぎて(泣笑)
・詰る沖田。沖田なりの思いの丈だったんでしょう。言葉足らずだったり無意識の棘があったりしましたが、何も考えてなかった浪士組迄の沖田とは全く違った。精一杯思いをぶつけて、それが撥ね返ってくるのを待ってる様な感じがしました。
・「疲れてしまいました」「皆疲れてるんです」。彼と沖田が一瞬同調した瞬間。そうなんだよね、近藤も土方も新八も(もしかしたらあの左之だって)疲れてる。けど違うのは、皆「
先が見えない事に疲れてる」。そんな状況に成ったそのことが、彼が疲れ倦んだ理由なんだと。
・そして、彼は皆が疲れてるって事は充分解ってる。けど、彼は「己」が疲れたんだよ沖田。
・だからこそ、自らが居なくなることで皆の「疲れ」の要因が少しでも無くなればと、思って選んだ道行きだったのかも。
・沖田の「私は見つけられなかった事にするから、逃げてください」や「駄目ですよ」の言葉は、彼だけの言葉じゃなく隊全ての意思。そして、沖田が彼に対して見せてきたであろう、甘えや優しさを見た気がします。役者の力って本当に凄い。
・それを受けた、彼の「叱られてしまった」が一層優しくて穏やかで何よりも嬉しそうで。きっと沖田の成長(剣だけでない)をずっと見守ってきて、確かに成長する姿を最後に認める事ができたんだろうなと。だから、あんなに慈しむような表情・声だったんでしょう。
・あの言葉は、沖田だけでなく近藤・土方達に向かって発した言葉の様な気がします。優しさと情けを受け入れた上で、それを踏みにじるかもしれない行動を取る事の謝罪のような...

・明里の「お兄ちゃんも入ってきたら?」で、場の雰囲気が変わるって凄いです、砂羽さん。
・沖田も「誰なんですか?この女性」って表情だったのが、少しだけ和みました。
・そういえば、芹沢・お梅・沖田の温泉シーンも沖田の居場所って無かったよな、と思い出したり。

・明里との一連の場面。優しい嘘が辛くてなりませんでした。
 そして、きっと本心は共に「富士山を見て、つましい生活をすることだったんだよ」ってな事が伝わったするのが、もう...。
・「あなたには感謝しています」 生きる目的と一切を「透明」にしてくれた人だもんな…
・あのまま沖田に見つからなかったら、身請けしたことをどのタイミングで伝えるつもりだったんでしょう?結構無計画というか無謀かと思ったり(苦笑)
・明里の情の深さが堪らなく愛しい。


○近藤との会談
・必死で感情を抑えてる近藤と、波立つことなく座してる彼の対比に胸が詰まりました。生きねばならぬ者と死を受け入れてる者の対比。生と死が同じ位置にあるからこそ生まれる透明感かも知れません。
・「私の手の届かないところに行ってしまった」「その言葉を聞けただけで本望です」。届かなかった思いが、最期になって漸く届いた。また近藤に「己の不足」を理解してもらえた事も本望だったのじゃないかと。
・「貴方の思いをもっと早くに解っていれば」 血を吐くような思いだったでしょう、藤にとっては。あの場で、責められれば近藤としては楽になったと思います。が、彼は責めなかった。それが近藤にとって呪縛になるのかもしれません。
・近藤が開け放った障子を彼自ら閉める。所作の美しさは言わずもがなですが、達観した者の強さやしなやかさが美しかった。そして、「あの日、試衛館の門を叩いた事を悔いてはいません」。悔いも責めも無く、覚悟したものの美しさを感じました。
・その姿、言葉で近藤は彼の覚悟を理解し、近藤自身も覚悟を決めたように思います。
・漸く、互いが対等に対峙したって気がしてます。

○幹部会談
・土方の表情が痛かった。誰よりも逃がしたいと思ったのは、土方じゃないでしょうか。
・武田 あんたは喋るな!まったく。
・あまり会話覚えてません。

○介錯
・沖田を指名したのは、大津で成長を確認したからなんだろうなと思ったり。
・沖田としては、堪らなかったろう。

その3へ続く(終らない;;)