2004年8月10日火曜日

新選組!31話【江戸へ帰る】感想

 あまりにも盛りだくさん過ぎて、丸1日あれやこれや考えてみたもののいつも以上に纏まりません。なので、今回は趣向を変えて、江戸・京都パートを分割し箇条書きにします(変えるほどの趣向が今まであったのか?!自分)。


 先ず江戸。
・幕府と新選組は合わせ鏡かと思ったり。どちらも内に内に篭って崩壊して行く過程が、そう思わせるのかも。

・平助の表情が、試衛館でのものと伊東と二人になった時とで全く違って、伊東の前ではかなり緊張というか強張った表情(雰囲気)になってるんですよね、平助。何が平助を変えてしまうんだろうか。

・周斎先生の言葉で、勇を初めとする面々は随分救われたんじゃなかろうか。

・江戸の面々が画面に移った瞬間「懐かしい」勇達の思いと同調できた、それだけでも前半部分が無駄じゃ無かったって事だと思います。

・たまちゃん大きくなって(笑)

・久し振りにつねちゃんと出会って、安心したのは勇だけじゃない筈。

・良順が言う「開国」は当時の多くの知識人が感じてた事なんじゃないのかと。維新後の政府が「開国」に転向した理由もそこにあるんだろうな、と改めて考えました。

 京都パートに関しては本当にどうしようもなく纏まりませんが、取り合えず感情の趣くままに記載してみようかと思います(Webの迷惑ですが)。

○土方山南会談
 ・同歩調を取らない(取れない)山南さんに対し、土方が苛立ちをぶつけてる状態に見えました。
 ・互いに血肉を削った言葉を紡いで攻防してるな…と思うと辛くて辛くて。
 ・土方にとって山南さんは恐らく「同じ道を違った視線を持って歩く者」と捉えてたんじゃないかと。違う視線があるからこそ、土方の視野も広がり「組織」を大きくすることができると安心してたのでは?「建白書提出」が「同じ道を歩んでない」(歩みを止めてる)と認識させられる契機となり、土方の不安が現れたのが、今回の会談だったのじゃないかと思ったり。
 ・山南さんの「原因を見つけて、それを解決するべき」という案は、時間は係るが組織の将来を考えたら妥当だと思います。が、新選組という性格を考えた場合、果たしてそれだけの時間的ゆとりが許されるのか、その辺りの見極めが山南さんには出来ないのか、敢えてしてないのか謎です。また、土方が苛立つ部分もその辺りかも、と思ったり。土方以上に見えてるのに、見えてない振りをして留まろうとする様に思えるんじゃないのかと…(書いてて凹んできた)
 ・緩やかに視線を合わせていたのが、直線的に合わすようになった時点で、山南さんには土方との亀裂が明確になったんでしょうね...。

○お多福
 ・山南さんはこんな場所ででも「公私の区別」がきっちりしてる...と妙な部分で感心しました(笑)
 ・総司相手に土方の事話しても、山南さんが辛くなるだけだから止めようよと思ったり。
 ・総司の優しさや聡さと無邪気さが見えた場面で、好きです(笑)
 ・総司なりに頑張ってるんだよな、一生懸命話そう、理解しようとしてるんだよね。多少ズレてる気がするし、そのまんま発言で山南さんの心労は増してるにせよ(苦笑)
 ・明里に関しては後述。
 ・おまさちゃん、お店良かったね〜♪つうか、人の恋路気にして浮かれるより、左之の事想ってやってください(笑)
 ・おまさちゃんと左之の明るさにどれだけ救われてるか・・・

○土方の決意
 ・そこまで無理しなくても、土方には付いてく人多いよ…と切なくなりました。
 ・一番清濁併せ呑んでるのは源さんで、それでも変わらないのが源さんなんだと。この人の懐の深さを見た気がします。佐野君って凄い人だったんだね(違)
 ・葛山の「なんでですか?」は、スケープ・ゴートにしてると本人が理解してる分、刺さる言葉だったのではないのかと。また、あの言葉は、恐怖を前にした人間の叫びの根源かと…(三谷凄いよ)
 ・土方の割り切りっぷりには、本当に頭が下がるというかなんと言うか。怖さすら感じます。

○山南さん meets 竜馬
 ・この場面は、山南さんの駄目っぷり全開でした(泣)
 ・大きな部分が朧ながらも見えてる、また(歴史の)表舞台に出たいという色気もある。けれど、竜馬と比較し己の小ささも見える「賢さ」が有る故に、現状から動けない。拘泥してる現状を竜馬に否定されればされる程、器や視野の違いが明確になり同じ土俵に立てない苛立ちや痛み、それ以上に己への諦めが見えて、じくじくと痛かった。
 ・秀才であっても、非凡になれない人間の悲哀を感じました...。
 ・竜馬の「どんな良い刀でも鞘に収めたままだったら、木刀と同じ」って言葉は、かなり刺さっただろうな…

○明里と山南さん
 ・婦女子の間では、明里×山南さんと言われてますが(笑)それが正しい見方だった事を、あらゆる場面が証明してましたな(ヲイ)
 ・明里の天然だけど、本質を見抜く聡さが本当に愛しくてなりません(総司・平助と組ませたら絶妙なトリオが出来上がるんじゃなかろうか?突っ込みがいないのが問題か?!)
 ・山南さんと明里が酌み交わす場面は、透明感があって美しかった(会話は非常に天然同士の会話でしたが/苦笑)。
 ・山南さんの目は、やっと慈愛に満ちてて泣けてきました。明里となら幸せになれた、と確信しました。

○山南さんと土方@庭(ヲイ)
 ・えぇ。土方さんのやり方は、本当に用意周到でございますことよ(怒)と葛山切腹に関しては思いましたさ。
 ・葛山を粛清したことで、山南さんとの歩調が揃うと思ったんだろうか?土方は。だから「殺したのは俺とおまえ」って言葉がでるんだろうか...
 ・もしかしたら、土方は新見切腹と重ね合わせたかったのかもしれないと思ったり。
 ・山南さんは同じ土俵に立てない自覚、自責の念、そして土方への哀れみを感じてるような。
 ・お互いがお互いに「甘え」た結果がこれだったとしか思えませんでした。

 えぇ来週以降もっともっと纏まらない気がしてきました…