2012年9月22日土曜日

パラリンピック開会式と閉会式。

某所にて9/22公開、10/21転記

 下でぼやいてた「パラリンピック開会式」ですが、youtubeで漸く全部見れました。選手入場はオリンピック同様若干飛ばしたものの、それ以外は全部バッチリ観て満足しました 

  選手入場ですが、飛ばしたとは言ってもオリンピックの時よりガッツリ観た気がします。その理由は、国名プレート持ってるお嬢さんのドレスがチューリップっぽくて、それぞれの国旗をデザインされてて可愛かったからです。あのドレスは凄く可愛らしくて愛らしくて素敵でした!!スカート部分が動きに合わせてフワフワ動いてるし!あのドレスは、ホントに見てるだけでもかなり幸せでした。眺めてるだけで幸せになれるお洋服って素晴らしいですね~

 そして、その選手入場を見ながら「ハンディキャップ」という表現を初めて理解できた様に感じました。「障害」でなく「ハンディキャップ」。その表現の差は大きいと初めて思ったんです。更に、パラリンピックは障害でなく単に「ハンディ」が大きいから別枠で開催される大会であると、恥ずかしながら初めて認識しました。柔道とかボクシングとか体重別と同じ考えなんだと。そう思ったのは、会場整理されてる方と選手たちの表情がとても豊かだったからなんです。某24時間TVの様に「押し付け」や「感動の押し売り」じゃなく、それぞれがその場に居ることを楽しんでるような感じがありました。確かに、介助が必要とされるのかもしれない。けれど、私達だってどこかで誰かに介助されてるんだよなぁと思えたんです。
  そうそう、ワンコを連れて入場してきた国(ベルギー)があって、ワンコも「選手」なんだ!そうだよな!と凄く凄く微笑ましく思えました。ワンコ的には首に国旗2本着けられててちょっと迷惑そうだったし、ワンコを乗せた車椅子の選手もちょっと暑そうで重そうだったのがこれまた妙に微笑ましく可笑しかったです(笑)。

 本命のサー イアン・マッケラン。
  ガッツリ最初から最後まで出演されてらしてるという大盤振舞!!御方が台詞を仰る度に鳥肌が立つわ、涙腺緩むわ私の中が大変な騒ぎでした。真っ当に英語を聞き取 れてない私があれやこれや言うのは間違ってると思います。が、ざっくりとした印象だと、サー イアンとミランダ、ホーキング博士が今開会式のテーマをガッツリ背負ってた気がします。それを
編集でガッツリ思い切りよく切ったEテレって…。
 そして、"Be Curious"とか"宇宙"とか"本"(に象徴される知識、教養)とか人間とか、そんな言葉達が漂ってた感じのする開会式だったように感じました。好奇心、知性、想像力。それらが土台になって培われる「人間性」「豊かさ」「希望」「知性」。上手く言葉として表現できないのですが、美しく豊かな世界はそういった所から生まれるんじゃないのかと。それをマイノリティである彼ら彼女らが見せたことで、より明確になった気がします。やっぱり、今回のロンドン大会の開閉会式って 文化祭なんだと思います。文化とスポーツをどちらも蔑ろにする無く扱った大会だったのかなぁと改めて感じたりです。

 と、ここまでを 9/2~9/5に書いてました。そして、日が流れ、毎度おなじみタイミングってナニソレ?なネタとなりました(笑)。が、感想だけは残しておきたいので書いてしまいます。

 その後、「NAVER まとめ【映像あり】ロンドン、パラリンピック開会式を見る。」を拝見して、全体像が漸く掴めました。今回のロンドン大会文化部門については、ホントにWebのお陰で知らなかった事を知ったり、足りなかった部分を補完・補足させていただきました。皆様には感謝です!!

 詳しい解説は上記のサイトさんにお任せして、ざっくりとした感想を書きたいと思います。


・好奇心が科学を生み、文学を生み、豊かさを生んだ。そこから差異を差異として受け入れ認める「平等」が生まれるような気がしました。好奇心はどんな形であれ失っちゃいけないし、どんな形のそれであれ規制しちゃいけないと思ったんです。
・ 知ることで恐怖がなくなり、差別が無くなる。よく言われることですが、それは遠回りのようで一番簡単で近道な気がする今日この頃です。「無知」であることは決して悪いことでなく、無知」であることを「知る」ことから始まる世界が絶対あるんだと、そんな事をツラツラ思った開会式でした。
・「本」があらゆる形で登場してて、最初に文字があった世界観(宗教観??)って!!とちょっと感動しました。そして、「本」が知識や好奇心や人間性の基になってるかの印象を受けて…。本好きにとっては堪らない演出でした。
・古典や言葉や文化、歴史なんを色々な形で魅せる事ができる国の豊かで素晴らしいこと!!!翻って、某知事とか某市長の古典や文化に対する見識の無さが改めて嫌いだと思った瞬間。
・ サー イアンが「Equality」のプラカードを持って踊ってらっしゃる姿を見た時の気持ちは、一体どう表現したらいいんだろうか。あの場面ただただ、凄いことだと思ったんです。ゲイの権利活動を昔からされたり、社会運動(例のNZの劇場再建活動とか)に関わっておられるのも薄っすら存じ上げてました。それだからこそ、パラリンピックの開会式でミランダを新世界(=より広い世界)に送り出す役割を演じられた後に、ああいう姿を見せられると、ただただ凄いとしか思えかったんです。役者としての柔軟さとか、人としての深さとか、活動をされてる中であったであろう偏見とか。そんなことを感じて人として凄いなと。そして、そんなサー イアンに「Equality」のプラカードを持たせた演出の凄さとかも…。上手く表現できないんですが、最小限の表現で最大限のメッセージを伝えたという老獪さも感じました。この辺、やっ ぱり文化がなせる技なんだと思います。
・とか言いつつ、軽快に踊ってらっしゃるサー イアンが映る度にキャーキャー叫んでました(ミーハー丸出し/笑)。だって、素敵可愛かったんだもの!!サー イアン大好きだ!!!(←喧しい)
・ミランダ役の女優さんの新世界で感じる戸惑い、驚き、好奇心一杯の様子が素晴らしくてよかったなぁ。
・会場全体でリンゴを齧る!!凄い楽しそうで遊びココロが感じられて、羨ましかった演出でした。てか、私もサー イアンと一緒にリンゴを齧りたかったよ(結局ソレかよ、ヲイ)

そして、殆どColdplayのワンマンライブだった感のある閉会式(笑)について少し雑感を。

  閉会式は万一何かあったらいけないので、中継を録画して視聴しました。いやぁロンドン大会の最後を飾るに相応しい、ド派手で勢いがあってメッセージ性の高 い閉会式で大満足です。今回のロンドン大会文化部門は、私得としか言い様が無いくらいガッツリ楽しませていただきました。ありがとうロンドン!!!な気分 です。

・Coldplay。やっぱクリスは男前だった(笑)。何をやっても絵になるボーカルって久しぶりじゃないのか?ビジュアル的にも 音楽的にも満足できる実力派バンドって、希少だよなぁと明後日なことすら思いましたです。だってほら、U2ってボーカルは絶対ビジュアル的じゃないからさっ!!
・クリスの才能をこれでもかっと感じたりもした。凄いよなぁ、何やっても(以下略
・Rock Bandの会場を盛り上げる技術には毎回感動します。ラストなんてもう一体感だったもんなぁ。正直、一番選手たちが羨ましかったのはこの閉会式でした(笑)
・クリスを見る度にグゥイネス・パルトロウを思い出す不思議(笑)。逆もしかりなんですがね(^^;;
・Rihanna!!!!!と大騒ぎしました。だって好きなんだもの。
・RihannaとColdplayの共演って、私得過ぎて…何処に滾ればイイのか分からなくなりました。
・昆虫や魚の車両デザインがちょっとゴスっぽいというか、近未来SFっぽいというのかな感じが好みでした。ただ、あまり上手く機能してなかったような気がしたのは、気のせい??
・パラリンピックがオリンピック程ナショナリズム全開じゃないのも今大会で初めて知ったことです。
・ロンドン市長からリオデジャネイロ市長へパラリンピック旗が渡された場面。ロンドン市長の軽さが妙に印象的でした(笑)。
・唯一残念だったのは、英国俳優が出演されなかったこと。どなたか出てこられると思ってたのに(^^;;・

  何度も書きますが、2012ロンドン大会はホントに本当に楽しませてもらいました!!文化祭だけだったとしても、これだけワクワクしてミーハー的に騒げ て、尚且つ少しだけ賢くなった気すらさせてもらったのは初めてです。そういった意味でも、本当に本当に2012ロンドン大会有難う!!です。
 また、見事に英国俳優にどハマリしたタイミングで開催された、私としは非常に珍しい重なり方だっただけなのかもしれませんが(^^;;。それでも、それだからこそここまで勝手に盛り上がって楽しめたのは僥倖だったと思ってます。

4年後のリオデジャネイロ大会も楽しめたら嬉しいなぁ☆