2012年1月15日日曜日

『ハリー・ポッター 死の秘宝 Part2』感想


某所にて1/4公開

クリスマス前に先輩お嬢さんから借りた『ハリー・ポッター死の秘宝Part2』のざっくりとした感想です。ホントなら年末までに上げるべきだったのですが、ワヤワヤとしてたので今頃になりました。

 あらすじ及び分析等はファンサイトさんや映画感想サイトさんなどを見ていただくほうが、わかりやすく丁寧なのでこちらでは触れません。てか書けませんので、その旨よろしくお願いしますm(__)m

 全体の印象としては、画面が暗い!!!に尽きました。恐らく、映画館で観てたら然程気にならず、逆に最終話に相応しい重い空気を堪能できたのだと思います。が、TV画面だと…単に暗くてディテールがはっきりせず、一体何が起こっているのかが全くわからない時間が多かった気がしました。そういった意味では、非常に勿体無い!!!
 また、シリーズ全体で感じたのは「原作読んでないと何がなんだか…」だったこと。小説の映像化だと何処をどう切り取ってどう見せるのかで、原作ファン並びに映画ファンの賛否が別れちゃうと思うんです。その上で、原作とは別の映画作品として成立してるかどうかってのが更に分岐点になるので難しいとは思います(※)。が、今シリーズについては「時間軸飛びすぎ…。一体なんでこういう状態になってるんだろう????」が多かったかなぁと。しかも、登場人物が多いので原作読んでないと誰が誰かとか、関係性とかが見えにくかったような気がしておりますです。
 (※)『風と共に去りぬ』は非常に巧く映像かした映画だと改めて思ったり。HPシリーズと比較される『The Load Of The Rings』三部作は、DVD補完があればこそだったなぁ。映画だけだと若干飛び過ぎたし原作未読者には分からない部分も多かったと思われる節もありますし(サンプル:相方)。先日観た『ゴーストライター』は巧く昇華して映画ならではの解釈もあって、良かったと思われます。

 ただ、進行形であった小説を同時進行に近い形で映画化したのは凄いですし、子役の成長も本当に見事にリンクできたのは奇跡に近いと感じてます。何より、無事完結できたことに拍手を送りたいとおもうのです。
 そして、英国役者オンパレードだったのも、素晴らしかったですよ!!それについては、ホント多彩(多才)な英国役者をああいう形で観せていただけたのは、感謝の一言でしか有りません。

 物語への感想ですが…。スネイプが主役だよね!!でした(笑)。スネイプ(アラン・リックマンLove!!)視点の『ハリー・ポッター』をスピンオフでやってくれまいか!?と思ったくらい、素敵でしたよ!!
 主役なハリーについては、最終話でもあまり好ましくないキャラクターなままだったので、彼の苦悩や活躍なんかについては「ハイハイ良かったよかった」で終わった次第です。
 そして、最大の悪役がダンブルドア校長だったと(^^;;。ヴォルデモートにしてもスネイプにしてもハリーにしても、結局ダンブルドア校長に踊らされてただけだった、な結末だったような…。まぁ、自分の才能しか愛せない人って人格者に見せるのお得意だものねぇぇぇとか思った時点で、この物語を語る資格が無いのかもしれませんです、はい。

 以下箇条書き感想

・ハーマイオニーがベラトリックスに変身してるという場面。あれってヘレナ・ボナムだよね??エマ・ワトソンの特殊メイクじゃないよね??と一瞬混乱したくらい、ヘレナ・ボナムの表情とか佇まいがハーマイオニーでビックリでした。初々しさとか少し腰が引けてる様子とか、オドオドしてる表情とかがホント社会経験の少ない優等生な17歳だった!!巧いよなぁヘレナ・ボナムと溜息。
・ハーマイオニーが居なきゃ、ロンとハリーは死んでるよなぁ(苦笑)
・ロンがとことん良いところ無しだったのがとてもとっても残念。
・ハーマイオニー×ロンの待望のKissシーンは、非常に唐突だったのでおばちゃん吃驚…。
・にもかかわらず、ロン君の掬い上げるようなKissにトキメキまくりでした。いやぁ覆い被さるKissもいいけれど、ああいう下から乞うように縋るように行くのもいいよねぇとドキマギしたアラ40でした。
・特典映像のハーマイオニー×ロン。なんであれを本編で使わなかったのか!ロンとハーマイオニーの関係性が見事に現れてるのに!!(情けないロンと男前なハーマイオニーという美味しすぎる関係性が!!!)
・スネイプ先生の演説に耳を奪われましたでございます(笑)。アラン・リックマンの美声はホント素敵すぎて、どうしたらいいのか分からなくなります。あの声こそ魔法だよ!!
・マクゴナガル先生vsスネイプ先生!!マギー・スミスvsアラン・リックマンだよ!!!と無駄に心が狂喜乱舞してございました。マギー・スミス格好良過ぎです!!
・マクゴナガル先生が生徒に「思う存分爆発してよろしい」的な発言をした場面。これまで手を焼いていた生徒に活躍の場面を与えた感じがして、非常に好ましい教師像でした。そして、その時の口調が「こんな時だから仕方ないのよ」とか「お好きなようにおやりなさい。得意でしょう…」な見守りつつ諦めつつ窘めてる感じがして、大好き。言葉にこういう感情をきちんと乗せて伝えてくるマギー・スミスがホント大好き!!
・マクゴナガル先生の「この魔法一度使ってみたかったの」な場面。うきうきワクワクしてるマクゴナガル先生が可愛くて可愛くて仕方なかったです。えぇ当然、マギー・スミス、可愛いすぎ!!!可愛いぞマギー・スミス!!!!と悶えながら4-5回リピりましたよ。今回リピった回数一番多かったのはこの場面です(笑)。
・防護魔法が広がる場面は、兎に角綺麗でした。剥がれ落ちてる場面も悲しさとやはかなさがあって好き。なので、特典映像でこの場面に触れられてたのは、とても嬉しかったです。
・スネイプ先生の幼少期キタっ!!可愛い…。
・アラン・リックマン独壇場!!兎に角、声が良いものだから聞き惚れるしかありませんでしたよ。素敵だよなぁアラン・リックマン。
・19年後の3人。あまり老けメイクじゃなかったよね、特にハーマイオニー(苦笑)。ただ、思いっきりロンが尻に敷かれることだけは分かりました。それで私は十分ごちそうさまな気分でした。

・特典映像は子役達を心から見守ってた大人達の姿が印象的でした。ヘレナ・ボナムの言葉は重かったなぁ。
・カウントダウン映像のスネイプ先生とヴォルデモートの中の人のショットがかわゆくて萌えました(笑)。結局のところ、英国役者バンザイってことなのでしょう、私は。

・先輩に「アラン・リックマン男前」伝導中。どうしてもスネイプ先生のジトッなイメージしかないようなのが悲しいのです。なので、事ある毎に「アラン・リックマンは男前なんです!!!!凄い男前なんです!!」と言ってるのです。が「貴女の『男前基準』がねぇぇ」と冷たいんです…。ごめん、アラン・リックマン…(何故に)


<追記>
 ハリポについては、英国俳優総カタログ的な楽しみ方をしてました。なので、作品そのものを評価できない鑑賞者。
 ただ、ハリーについては、貴種流離譚とはわかっていても、「それはあまりにもどうなのか?」と『賢者の石』原作を読んで感じたままの変化することなく最終話を見てしまった気がします。かと言って、翻訳の不備が指摘される原作を読もうとは思わないし…。きっと、そういう鑑賞者多いんだろうなぁ。
 原作未読者が映画だけであれやこれや語るのって、やっぱり既読者からしたら嫌だろうし(私がそういうタイプなので^^;;)萌た箇所の感想だけになったシリーズでした。