2005年3月9日水曜日

まったりのんびり

 漸く『組!』を8話まで鑑賞しました。
 流れる時間がゆっくりで、皆の表情にゆとりがあり、尚且つ彼らの焦燥感とモガキの先には「未来ある」、その未来が明るい。それらことが嬉しくてならない『多摩編』です。

 見直して真っ先に思ったのは「この時期の清水さんの演出は嫌いじゃないよな。どちらかといえば好きな方かもな・・・」と言うことでした。この時期は割りと大きく枠を切って、後ろ動きとかもきちんと見せてくれてるんですよね。たとえば、寝足りない総司と起し役の源さんが布団を奪い合いしてる所とか、お富さんの家を伺いつつもかっちゃんと新八の会話が気になる歳三の様子とか、画として見せてくれてるから個々の関係性が薄っすらと見えるような配慮があると思ったりです。またCGの使い方も品があるし(ヒュースケンの金魚とか)。なのに何故後半ああなったのか!?ホント不思議でなりません(酷)

 そして、ロケは良いよな、自然光とか空間の広がりはやっぱりロケならではだよな、と後半のセット内だけの撮影がホント惜しいと思った次第です。

 まだまだ固まりきれてない個性が見えて楽しかったり、改めて気づいた伏線があったり(ヒュースケンの「刀で向かってくる人間を銃で撃てますか?私の国にも武士道はあります」に源さんの最期を思い出し。あぁあれは武士道の終焉を表したかったんだ・・・となんともいえない神妙な気持ちになりました)、台詞の遊びに気づいたりと非常に充実した鑑賞時間を過ごしてます。
 そして、山南さんの「早大劇研生が三流劇団に客演したような」笑顔とか様子を見ると、可笑しいやら物悲しいやらで楽しいったらありゃしません(何?!)。また、フェロモン大放出(笑)の歳三とか、天真爛漫な総司とか、稚い平助とか、全部が魅力的な勝さんとか楽しくて懐かしくてくすくす笑ってます。