2004年7月5日月曜日

「ハリー・ポッターとアズガバンンの囚人」感想

 先週の木曜日に行って来ました、ハリポタ 3作目。「賢者の石」は映画館とTV放映(←視聴率30%超に吃驚)で見たんですが、「秘密の部屋」はトビーの造形が嫌い(指輪物語のゴラムを見た後だったし、余計にちゃちく見えてしまいました/苦笑)だったので未見でした。原作の方も「秘密の部屋」以降未読なため、話が分かるんだろうか?と不安でしたが、壮年役者に釣られたり、相方が宿泊出張だったり、1st dayだったりと好条件が揃ったので見てきました。


 期待通り、壮年役者のシリウスとルーピン先生は非常に良かった☆また、若手ではロン&ハーマイオニーが相変わらず愛らしくて、言うことないっ。なんか、ロン君の間抜けさとハーマイオニの利発さこまっしゃくれ具合が本当に愛しいくて、満足です。以上総論(えっ)

 ファンの方にはごめんなさいと申し上げます。
 映画自体、無条件に「好き」とか「良かった」とは言い難いものがありまして。正直な所「皆でハリーを贔屓してる映画」としか見えないんです;;しかも、ハリー自身が「親の七光り」を変に意識してるような雰囲気が感じられて、素直に「ハリーって可哀相。」とか「ハリーって凄い!」と好意的に見られません(単に私が捻くれてるからだと自覚した上での発言です)。

 しかも、CGちゃちいし...
 シリウスとルーピン先生の異形態同士の争い、どうにか為らなかったんでしょうか?デザインや動きがあまりにも安くて泣けてきました(役者パートが絶品なだけ余計に)。鳥(すみません、種名も名前も忘れました)のデザインとか羽毛の動きは素晴らしかったのに。

 原作未読だったのが幸いして話自体には、違和感も不満も抱きませんでした。ただ、1年を2時間弱に圧縮するのは無理があるかな…とは思いましたけれど。圧縮するならするで、焦点を絞ればいいのに絞りきれず、どのエピソードも中途半端で、結局散漫な印象しか残らなかったです。掘り下げが全体的に甘いのかな?

 で、役者さんたちですが(私にとってこれが一番のポイントです/笑)。
 シリウス役のゲーリー・オールドマン目当てで行ったのは、大正解!!。色気・怜悧さ・狂気と理性・儚さといった、あらゆる要素が見え隠れして尚且つ画面上での存在感があるって素晴らしいです! (贔屓目入りまくってます)
正直、お子様映画に出演されるのは勿体無いです。
 更に、今回惹かれたのは、ルーピン先生役のデイビット・シューリス!いや〜繊細な色気って素晴らしいです(全て色気で片付けるのはどうかと)。シリウスやスネイプ先生の雰囲気が無頼な分、ルーピンの上品さや上流階級のもつ知性的な雰囲気が際立ってました。

 という訳で、一番のお気に入り場面はルーピン・シリウス・スネイプ゚・ロン君のネズミ(ごめんなさい)の大人四人の対話部分です(笑)。あの場面だけは、「ハリポタ」の雰囲気では無かったです。切迫感なり痛切感が漂っていて素晴らしく出来の良い場面でした。俳優さんって顔だけじゃ無いよね、と当り前の事を認識させてもらいましたよ〜

 エマ・トンプソンも巧い女優さんですよね。作品の度に雰囲気ががらっと変わるのって凄いですよ(何しても同じな女優さんが多い中で)。しかも、演じてる間中楽しそうだし。

 子役連に移って。
 ハリー役は、主役としてはあれで良いんだろうな…きっと。うん、きっと(無理やり納得してます)。
 ハーマイオニーは、あの生意気っぷりとお利口さんぷりが可愛らしくて可愛らしくて。美少女で賢くて小生意気なのは、私のツボなんでそれだけで文句はありません。彼女の場合、存在だけで満足です(^^;;
 ロン君は、情けなさ度が可愛くて仕方なかったです。センスとか流行とは無縁の私服姿も「らしい」にの微笑を誘われました。また、表情が兎に角豊かで彼が画面に居るとついつい見てしまいます。きっと良い(味のある)役者さんになるんだろうなと、思わせられます。

 ロン君とハーマイオニの小さな小さなロマンスに年甲斐も無くときめいたのは、内緒です(笑)