2004年7月25日日曜日

新選組!29話【長州を討て】感想

 久しぶりに散漫とした雰囲気の回でした。今回は、かなり愚痴めいた感想になりますが、それでもOKという方はどうぞm(_ _)m


 左之とおまさちゃん、平助の訓練風景、総司と医師の遣り取り、お登勢の登場等個々の挿話は印象的だったものの、全体としては散漫とした印象しか残りませんでした。特に新見切腹の回以降あった「まとまり」や「緊張感」が、「戦場」にも関らず感じられなかったことに唖然としました。
 また、視点が長州、会津藩、新選組、公家、天皇のいずれにも固定されず、見ていてて落ち着かず全体の流れが見えない始末(己が浅学だということを棚に上げての文句です)。その所為か、佐久間像三の死や、日下・真木の死があっさり感じられてしまって非常に勿体なかった(しかも、役者さんが熱演されてたにも関らず、挿話そのものが全体から浮いてた感が否めず)。
 今回ばかりは、新選組の面々も魅力を感じなかったし。
 殺陣も「どうよ…これ…泥臭くもなけりゃ、綺麗でもないって…もの凄い中途半端な…」と感じる始末。

 確かに、「蛤御門の変」は政治的にも戦場としても、新選組に主眼を置いた場合扱いにくい題材だったと思います。ただ、見せ方次第によってどうにでも見せれるんじゃないかと。また、無理にこれを扱う必要が有ったのか?と疑問に感じます。
 それに、今回の三谷脚本とNHK的演出・編集が巧く咬み合って無いことといったら(涙)。会話のテンポも場面転換もずたずたに冗長で、見ている方が辛かったです(三谷作品の良いところは、会話のテンポの良さにあると信じて疑わないので/苦笑)。

 これ以上ぐたくた言っても仕方ないので、以下雑感を箇条書きで。

・今週の山南さん(笑)
 池田屋に続き「お留守番」&「お守り」ですか(泣)。ひでちゃんと疑似兄妹な雰囲気の会話だけで出演終わりって(大泣)。いや、武装してるくせにに、ほんわか・ほのぼのした雰囲気は良かったんです。ひでちゃんにレクチャーしてる姿は、如何にも山南さんらしかったんで幸せ感じましたし(ひでちゃんが微妙に懐いてるのも嬉しかったし)。
 けどね…もう少し視聴者サービスしてくれても良かったんじゃないかと…思うわけです。山南さん好きとしては。

・今週の平助
 平隊士をしごいてる平助は、今までの「すみませ〜ん」連発の平助の面影が無く、ちょっと格好良かったです。保護者気分な私としては、嬉しい成長です(何かが違う)。ただ、額の傷が見てて痛い…

・おまさちゃんと左之
 芹沢暗殺以降、左之の好感度鰻登りです(笑)もしかして、一番の男前は左之かも知れないと思うようにまでなりました。
 堺さん@スタパでの「付き合うなら左之助」発言は、至極納得しつつあります(笑)。おまさちゃんを抱きかかえる左之の姿に、思いもかけず胸を打たれました。あの二人のラブ・シーンがこんなに切なく愛しく思えるなんて、本当意外でした(はしのえみさん、いい女優さんになるだろう感 上昇中/笑)。

・総司と病
 医師(で良いのか?)との遣り取りは、藤原君の表情・声の切り替えが見事で見応えのある場面でした。「死」を意識し始めた青年の苛立ち・戸惑い・覚悟が感じられて…しかも、かなり生意気さも加えつつ(笑)

・佐久間象山の死
 佐久間象山らしく傲岸不遜な最期でした。(三本かわかさんずいかって…聞いてどうする佐久間象山…)最期まで、己が拘る部分に納得して逝きたかった姿を見て、彼の生涯に興味を抱いく今日この頃です。

・お登勢 登場!
 戸田さん待ってました!粋で男勝りな感じのお登勢が好きです☆
 関西弁も違和感なくて、十分満足してます。鼻血を出す場面で、先に謝ってるのが非常に気っ風の良さと人を大切にする雰囲気が出て、好きな場面の一つです。お登勢と局長の遣り取りはテンポ良かったのにな〜(悔)

・河合への突っ込み(え)
 周平に算盤教える前に、貴方が剣術頑張りなさいな・・・と(笑)。河合の緊張感が有る様で無いようで有る雰囲気好きだな〜。しかし、彼が前線にいる意味あるんでしょうか?八木邸で山南さんと事務業務してる方が本人にも、周囲にとっても幸せな気がするんですが。

 緊張感があったのが、総司@病院場面とおまさ&左之、寺田屋の遣り取りだけって、一体どういう事でしょうか…(溜息)

 さて予告、充分痛いです(泣)
 山南さん…。予告だけでこんなに痛いのに、今後の本編始まったらどうなるんでしょう…。かなり自分が不安です(苦笑)