2012年11月4日日曜日

『ホビットの冒険』(原作)感想

某所にて11/4公開、12/9転記

 読書メーターも感想を上げましたが、当然のことながらあの文字数では収まるわけがな。また、書くのを憚られる雑感をこちらだだ漏れさせます。

 映画公開前になって、慌てて原作『ホビットの冒険』を図書館で借りて読みました。原書を買ったものの、やっぱり先に訳書で全体像を掴むことにしたバカ者です(^^;;。
 久しぶりの瀬田訳だったのと、児童書のため「ひらがな」率が高いこともあり、思った以上に時間がかかりました。いや、時間がかかった理由はそれだけじゃなく、場面を一々映像化して悶えまくってったからです(^^;;。
 
 Webに上がってる予告動画をアホかってくらい観てるお陰で、脳内で映画キャストが動く状態でした。加えて言うと、ビルボとガンダルフとエルロンド様については声も役者さんの声で読んでました。
 そのせいで、無闇矢鱈に楽しくて仕方なかったよ!児童書を読みながらニヤニヤ、ニヨニヨしてる気持ち悪い人になったよ!!どうしてくれる PJ(&マーティン,サー・イアン)と八つ当たり気味になったのは内緒。しかしこの年になって、児童書読みながらキャーキャー、ジタバタした事に 心から驚きました…。今回ばかりは人前(通勤車内や事務所)で読むことを諦めたくらいです。旬の萌えって凄いですよねぇ(何故か他人事)。

 読みながら何箇所で、これが映像化されて劇場に流れたら絶対萌え禿げるor萌死ぬる…と思ったです。それがすべてビルボとスマウグってのが…自分でも相当重症だと自覚しました。けどね、これについては全部マーティンとベネディクトが可愛いから悪いと思うのよ!(八つ当たりな上、気持ち悪くてすみません)


 萌え禿げるかもと思った場面を引用してみます。引用元はいずれも「ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)」J.R.R. トールキン・著,瀬田貞二・訳から



 「あいつは、地下のおく深くにその宝ものをぜんぶつみあげて山にする と、それをベッドにして眠るのじゃ。そののちあいつは、いつも表門からはいだしては、夜のあいだに谷間にやってきて、人々をさらって食った。ことにおとめをこのんでさらった。」P56

 これはスマウグがどれだけ非道で恐ろしい生き物かを説明する箇所です。が、すみません…。これ読んで「宝物積上げて眠るって、お片づけの出来な いシャーロックじゃん!」とか「ベネディクトなスマウグだったら乙女は喜んで身を捧げるんじゃかろうか??」とか、ホントにオカシイとしか言えない事しか思いつきませんでした…。中の人曰くコモドオオトカゲがモチーフ(涙)らしいので、きっと素敵で格好いい竜ではないと思われますが。それでも、あの瞳と声だけで拐われてもいいと思える乙女が続出なんじゃないかなぁぁと遠い目をしてニヤニヨしました。ごめんなさい、こんな読み方してとしか言えません。けど、2 部の「スマウグの荒らし場」がホント楽しみなんです!!極悪非道な魅力的なスマウグが見れたら嬉しいなぁと。どんだけ私ベネディクトが好きなのでしょうかねぇ。

 次に、
 
「(前略)ビヨルンは、バギンズ君のチョッキのおなかのあたりを、おそろしくろこつにつつきました。「かわいいウサちゃんは、パンと蜜をたらふく食って、またふんわり、よくふとったな。」こういって、くすくす笑うと(後略)。」P259
 
 この箇所は上下巻通して一番萌えました!!トロールに逆さ吊りされるビルボ(予告動画で見た)にも萌えましたが、ここに比べたら!!ここ映像化されたら絶対劇場で声を抑えられない気がします。PJなら映像化してくれると信じてる!!

 ビルボがウサちゃんに例えられるのは毎度のことなのですが(その度にニヤニヤしてた馬鹿者)、この場面のウサちゃん呼びは最強でした(笑)。ビヨルンにおなかを突かれるビルボなマーティンが凄く観たいと。きっと凄くすっごく可愛らしいと思うのですよ!!てか、可愛らしくならない要素が何一つない!可愛いさ全開しか有り得ない場面だと思うのですよ!と息切れする勢いです。
 この場面は、森の守護者としてのビヨルンが単なる「良い人」でも「怖い人」でもなく、世界を古くから見守り守護する存在であることが読み手に示 されます。恵みを与えたり、好奇心逞しくかったり「善人」であると同時に、交わした約束を守らないと厄災が振りかかるとか、力の使い方なんかは自然の具現化なのかなと思ったりします。
 そして、この前段のガンダルフがビヨルンと彼らを引き合わせる場面は、ガンダルフのお茶目さやドワーフ達の不器用さなんかがあって好きなんですよねぇ。けどやっぱり上の場面には敵わないという(笑)。

 そして、


「「のろのろのろま」や「糸くりテン テン」の歌声」P320


 蜘蛛に囚われたドワーフ達を救うために頑張るビルボが歌う歌。もうね、凄く観たいし、聞きたいよ!!「tLotR」でメリさんピピさんに歌わせたPJだもの、きっとビルボにも歌わせてくれるよね!マーティンなら歌ってくれるよね!!とかなり期待してます(笑)。

 この歌は、瀬田訳の可愛らしさに負けた部分もあります。「糸くりテンテン」ってなんてなんて愛らしい響きなのか!!とグッときたんですよねぇ。なので字幕もぜひ瀬田訳を下敷きにしていただければ嬉しいなぁと思ってます。

 これ以外のまとまらない雑感について箇条書きで以下に。


・上下巻通して一番酷いのはガンダルフだと思いました(笑)。だって、勝手にビルボのお家を集合場所にしちゃうし、一番大変な時にどっか行っちゃ うし、山火事起こしちゃうし…。あなたはホントに賢者ですか????単なるお茶目な爺さんじゃないのですか??と突っ込みそうになったくらい、酷いです。 でも、そんな酷い灰色のガンダルフが大好きさっ。そして、そんな灰色のガンダルフを超お茶目に演じるサー・イアン・マッケランが大好きなの!!!大好きだ、サー・イアン!!(煩い)

・何かある度に袋小路に帰りたいとか、袋小路の温かい食事を思い出したり、そんなことを考える度に更にヘコむビルボが可愛ったらありゃしない!ス チール写真で落ち込んだ姿がありましたが、あれはそういう場面なのね!!とニヤニヤしました。あぁマーティンなビルボが可愛くて堪らないぞ(病気)。
・下巻でビルボとスマウグが遭遇。それを読みながら「キタッ。スマウグとビルボの対面キタッ!!シャーロックとジョンキタッ!!」とジタバタした大馬鹿者は私です。
・1頭と1人の会話は無いのだろうなぁと思ってたから、結構お話してて狂喜しました(笑)。会話もどうやら脳内でシャーロックとジョンな感じで読んでしまったせいで、やたら疲れた場面になりました。この調子だと、来冬公開の第2部が真剣怖いです…。しかも、公開がS3後なので更に病気が進行してる 可能性がナキニシモアラズな状態で、「スマウグの荒らし場」を観るという…。一体何の罠なのかPJ&モファットさん&ゲイティスさん…。
・コモドオオトカゲ(涙)であろうと、足に毛がついてるウサちゃんであろうと、きっと世の女子たちは狂喜する気がしなくもありません。ソレ以上 に、あの対話場面から妄想されたFanficあるんじゃなかろうか…と思った私です。それだけ、深読みできそうな対話だったんだよ…。トルキンファンの 方には心から申し訳ありませんと深く謝ります、すみませんこんな読み方して。
・湖の総領役って確かスティーブン・フライでしたよね??いやぁこちらは純粋に楽しみです。
・キリー&フィリーがやっぱり可愛い(笑)。ビルボとこのコンビが動いてる場面は、きっと可愛いんだろうなぁとまともな意味でニマニマしてました。
・登場人物誰一人、清廉潔白じゃない。それぞれの思惑があって、汚さも弱さもある。そんな彼らが、最後に見せる誠意だったり勇気だったり高潔さが美しかった物語でした。
・誰しも最初から完成されてるんじゃなく、経験を糧に成長するんだとゆっくり諭されてるような優しさがあります。その反面、人の欲望によって起る 「戦い」がどれだけ愚かしいことであり悲惨であるのかと、声高でなく語る。著者、訳者が経験したであろう戦争の影を感じずにはいられませんでした。そう意 味で、瀬田貞二訳は意義深いのかもしれないと改めて。

・映画化。この上下巻をどうやって3部作にするのかと…。ちょっと不安になりました。多分、補遺からの補足もあったりするんだろうけど。大丈夫なのかPJ????と。

・1部がどこで終わるのか?とか色々想像する楽しみって、公開される前だからこその楽しみ方なんだろうなぁとか思ったりしてます。

(映画のネタを少し)

・ビルボ男前ポスターは、やっぱり職人さん頑張りすぎと思います(笑)。眉間にシワのないマーティンはマーティンじゃないと思うのですが…。あのポスターで若い女子は多分釣れない気が(^^;;。
・このネタ(ケイト・ブランシェット、イアン・マッケランとの共演は女優人生最大の「ハイライト」 | RBB TODAY ) を読んで、ますますケイト・ブランシェットが好きになりました。サー・イアン・マッケランを好きなのが伝わってくるし、彼女のテンションの高さが一ファンっぽくて、とても可愛くて素敵だなぁと。ガラドリエル様とガンダルフが並んでる様子は、溜息が出ちゃうくらい高貴で美しい。なのに、このテンションって (笑)。大好きだケイト・ブランシェット!!です。 


 一番ツボった箇所を引用します。
「本当に彼には魅了されっぱなしよ。ああ、彼がもしゲイじゃなければねぇ……。多分生まれ変わったら私達はどこかで一緒に幸せに暮らせると思うわ」 
  これを先輩と読んで、いや来世でそうなったらそのお二人の姿をこっそり眺めさせて欲しいです!部屋の埃で十分だから!!綺麗な二人過ぎてクラクラしそうだけど!と大盛り上がりしてました(笑)ケイト・ブランシェットって本当に可愛らしい方ですよねぇ。
・スチール写真が出まわる度に、ビルボが可愛いわガンダルフがカッコイイわ、ガラドリエル様がお美しいはでキャーキャーしてます。お陰でかなりシンドい(笑)。Webがあってよかったのか非常に疑問になる瞬間(^^;;。 



< 12/9 追記 >
 スマウグのブロンズ像な写真見たのですが。何、あのすげぇぇ格好いい造形は!?流石Wetaっ!!期待を遥か上行く美しさじゃないですか?!あれが中の人的な色合いだったりして、中の人的な表情が付いて、中の人の声で話したりしたらっっ。スマウグの最期はショックかもしれないと思います。てか、それ以前にあのスマウグとあのビルボがお話するって!!!PJは一体何を考えてるのかと。私達をどうしたいのかと膝詰めで問い詰めたい気分です。JJといいPJといい、あの方たちは刺客なのか???

 ビルボのモチーフは「ウサちゃん」でなく、ミーアキャットであることが判明した11月後半…。マーティンの恐ろしさにおののくばかりでした(笑)。それを読んだ瞬間思い浮かんだのが、予告の気絶場面とか忍び足場面。確かに言われてみれば、ミーアキャットっぽい。今後動物映像や動物園でミーアキャットを見る度に、マーティン…とかビルボ…とか呟いてニヤニヤしそうな予感がします。うわぁ単に気持ち悪い人じゃん…(今さら何を)。

 コモドオオトカゲといいミーアキャットといい…君たち揃ってどこを狙ってるのでしょうか???と問い詰めたくなりました。