2008年1月18日金曜日

新春『のだめスペシャル』

 『有閑』とは打って変わって見事なつくり!!製作者側の原作に対する「リスペクト」が垣間見えたドラマでした。

 走りすぎな感は無きにしもあらずでしたが、巧くまとめてたと思います。Ruiの登場で蛍化したのだめに千秋が強引にKissする場面の変更や、オクレル先生とのだめの遣り取りや(あの師弟コンビが好物な私とってはかなり残念でしたが)、突拍子も無いのだめリサイタルへの流れもドラマの作りから考えたら妥当だと思います。
 何より、指揮コンやのだめリサイタルをきちんと音付きで見せてくれたのがもの凄く嬉しかったんです。片平のジャンプも見事だったし(笑)。必要な場面をきちんと演じて見せてくれるし、大切な台詞を欠く事無く使ってくれて、音楽も原作の意図を理解した上で使って見てる方にもきちんと示してくれる。しかも、オリジナル部分が違和感無く挿入されて、各キャラの軸がぶれない。有閑ドラマを見た後だけに、制作者側の真っ当さを感じました。

 そいう真剣さは見てる方にもちゃんと伝わるんですよ。だから、このドラマを見た後はクラッシクを聴きたくなるし、どの曲を使ったのか知りたくなるんだと思います。お陰で、ドラマ観賞後にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を購入しちゃいましたよ。ラヴェルの「鏡」も欲しいんですが、誰の演奏を買えば良いのかを検討中です(結局CD店の方のお薦めを買うんですがね^^;;)。

 作り手の情熱や誠意は視聴者に伝わる、そんな当たり前の事を判らせてくれる貴重なドラマなのかもしれません。