2008年1月18日金曜日

木『エキストラ2 :スターに近づけ!』雑感

 1stをうかうかと見逃した事をヤタラメッタ後悔し(理由は後述)、2ndのゲストを知った時点で「今回こそは見逃すまいぞ!!!」と固く決心したドラマです。BBC製作のコメディを見るのは初めてだったので少々不安もありましたが、第一話を見てすっかり嵌ってしまいました。ちなみにこのドラマのレギュラーメンバー紅一点であるマギーは、『アグリィ・ベティ』のクリスティーナさんです。
 
 余談ですが一昨夏&作夏にNHKで放映してた『華麗なる詐欺師』もBBC制作ドラマ。非常に好みなドラマなので、2nd以降の放映か、日本版DVDの発売を心待ちにしてるですが...。
 
 30分枠のコメディで、派手な演出も凝った効果音も判りやすいテロップも、吹替えでも無い。ネタはかなりヤバい系(差別ネタ)で、正直「....BBCがこんなネタ流して良いのですか??」と驚き、不安になるくらいです。が、後味は悪く無い。「差」を美化して見せる日本のドラマよりも余程「正面から向かい合って」作ってる潔さがあるように思います。また後輩苛めに近い最近のバラエティよりも、しっかり脚本が練られており設定に無理がなく、必然があって「このネタを使ってるんやな」と思えます。そして、役者が脚本を理解して、正確に演じているので、見ている方も頭で理解した上で笑えます。とは言え、やっぱり「ヲイヲイ...このネタは良いのか^^;;」と思いますが。

 キャラは、売れない役者で脚本家志望のアンディとエキストラ仲間のマギー、マネージャー。全員「駄目」な人たちばかりなのが、素晴らしい(笑)。アンディはケチだし自己中心的で攻撃的な発言が多いし、差別主義者だし小心者。マギーはおっちょこちょいで、ここぞって時に空気が読めてない言動をするし、これまた自己中心。マネージャーは徹底的に仕事が出来ない上に、これまた差別的だし言動が無駄に攻撃的(無意識なのが凄い)だし。
 メインメンバーだけでも十分「駄目」な人たちなのに、豪華ゲスト陣が演じるご本人役もかなり「人としてどうよ?」なキャラばかり。こんな人たちが繰り広げる、派手な演出は一切無い台詞だけで進んで行くコメディです。
 皆それぞれかなり「人として駄目」なんですが、個性と割り切って見ると非常に面白い。その理由は、人間的に駄目なだけで、決して人は悪く無いから。それなりに優しいし、気遣いもできる。けど、徹底的に空気が読めないからどうしようも無く失敗する、ってな感じです。
 
 で、このドラマの特徴は何と言っても毎回のゲスト!
 1stは、 ベン・スティラー、ロス・ケンプ、ケイト・ウィンスレット、レス・デニス、サミュエル・L・ジャクソン、パトリック・スチュワート
 2ndは、オーランド・ブルーム 、デヴィッド・ボウイ、ダニエル・ラドクリフ、クリス・マーティン、イアン・マッケラン、ロバート・デ・ニーロと錚々たる役者陣!!

 私が後悔したのは、1stのパトリック・スチュワート(以下、艦長と表記。勿論、新スタトレのピカード艦長から/笑)編を見逃した事です。ハイライトはyoutubeで見た事があるんですが、まさか本邦で放映してるとは露とも知らず「えっ...艦長こんな番組に出てはったん???ってこの番組何?」ってな感想しかありませんでした。その後、Webを彷徨っていたら、艦長出演としてこの番組が引っかかったものの既に放映後...。何度かある再放送すら見逃したのが、ホント悔しくて悔しくて。致命的に英語が駄目なのに、英国で発売されてる1,2シーズン全12話収録のDVD BOX購入まで考えた程です(リージョン・フリーの再生機に手を出そうとまで考えました/笑)。
 そんな時、2nd放映を知り待望の1st再放送もしていただけるとの事で、有り難うWowowって感じでした。

 まだ、2ndのみの視聴ですが各話毎の感想を次に(ネタバレになるのかな?)。