2008年1月18日金曜日

月『アグリー・ベティ』

 エミー賞受賞作品の煽り文句につられて見始めましたが、評判に違わ ず面白いです。『プラダを着た悪魔』をパロってる感じとか(劇中でも同作品について触れてる場面があるので、意図してるんだなぁと思います)、テンポの良いカメラワークとか、ベティとダニエルの妙にお人好しな会話とかがとても好みです。
 
 立身出世モノではあるんでしょうが、人を蹴落としてのし上がる!という流れでは無いので非常に安心して見られるのも嬉しい理由。それに、出てくるキャストの微妙に嫌な人(=小物)っぷりが可笑しいし、きちんと性格付けがなされてるので何れも違和感なく見れます。また、米ドラマらしく一話完結に徹しながらもガンガン伏線を張りまくってくれてるので、今後の展開を予想しながら見れるのも嬉しいです(どの伏線が放ったらかしにされるのかも/笑)。
 そして、良ドラマならではの「社会問題」もきちんと盛り込んでくれてるのも、流石海外ドラマ!です。イグナシオさんの不法移民問題とか、「痩身の方が素晴らしい」という価値観に対するささやかな抵抗とか、移民に対する差別とかとか、改めてかの国が抱えてる問題を気づかされる事もしばしばです。こういう部分が英米ドラマの素晴らしい所じゃないかと思います。
 
 好きなキャラは、ベティ父のイグナシオ、マーク、衣装保管係のクリスティーナ。勿論主役級キャラも大好きです。イグナシオさんはあのおとぼけ風情と父親としての優しさに心癒されてますし、マークはお姉キャラならではの存在感と小物っぷりに、クリスティーナは頼もしさと我関せずな雰囲気が好き。
 しかし、毎度驚くのはベティの服装です。あそこまで突拍子も無い服装を良く考えるな〜とか、他の人のお洋服がとてもとてもお洒落で素敵なので、余計にベティの「...」が目立ってしまうのはきちんと計算されてるよな〜、凄いよ衣装スタッフ、と感心することしきりです。と同時にベティの服装を反面教師にしなくちゃね☆と密かに思っています(笑)

 余談ですが、このドラマのED曲で映画『プラダを着た悪魔』でも使われていた「Suddenly I See」が耳に残って仕方なく、これを機にKT Tunstall の『Eye to the Telescope』買ってしまいました (笑)。こういう出会いも良いもんだ、と一人悦に入ってます。