2005年6月30日木曜日

保育士さん 最終回

 最終話をなかなか見る気分にならなくて、漸く録画を見たのが昨夜。しかも、殆ど飛ばし見な状態で、鑑賞時間は正味15分くらいでございました。

 こんな気分になった原因は恐らく、本放送時にチラ見した場面だったと思われて仕方ありませんです。
 その場面とは、主人公氏が壊れた車を押してゴールしているのを、観客が総立ちで見守っている、という「如何にも」なもので。それがどうにもこうにも生理的に受け付けられず、鳥頭でも納得できず、ましてや保育士さんや年少組(+樹里嬢、年配組)への偏った思いをもっても受け入れられず、根性入れて見られませんでした(ドラマ感想で根性って言葉が出る自体、間違ってるよな・・・)。

 なので、本当に申し訳ないんですが以下愚痴に近い感想をつらつらと、長々と書いております。

 最初から喚いてましたが、ホーム側の役者さんの使い方がホっント勿体ない!!!正直、腹立ちすら覚えた位です(松下さん原田さん高島さん角野さん堺さんやらがホント使い捨てみたいで・・・あぁ勿体ないっっ)。
 余談ですが、某男性週間誌上で「絶妙なキャスティングで人間ドラマとして深みがある」的な一文を読んだときには、正直唖然といたしました(^^;;;

 また、最終話をああいった形や場で収束させるならば、「レーサーとして格好良く、どんな困難があっても『天才的な才能』や『魅力』で乗り越えられて、万一負けても周囲に認めて受け入れられる」主人公の話だけにしておくべきだった方が良かったんじゃないかと。

 そして、廃園問題にしても子供達の背景にしてもどうも中途半端な印象が否めないままでした。この件に関しては、所詮月9枠だし、主人公氏ドラマだし適当にお茶濁されて終わるんだろうな・・・と思っていたので腹は立ちませんでしたが。それでも園長や携わる保育士や本当なら主体であろう子供たちを、もっと丁寧に視点を定めて描いて欲しかったと思わずにはいられませんでした。
 特に子供らの表情が良かっただけに、あの子達ならきちんと多くの事を表現できたろうにと思えて。悔しいったらありゃしませんでした(^^;;

 恐らく、「人生勝ちばかりじゃなくても良いんだ」って事が言いたかったんだろうけれど、ドコを切り取っても「主人公氏」を中心とした「御伽話」だったんだから、最後も素直に「優勝台に上がる」で良かったんじゃとか、もし「敗者の美」なりを描きたいのであれば、観客が総立ちで主人公氏を見つめる場面は不要じゃないかとか(あの場面に関しては、突っ込みどころが多すぎて/苦笑)、それこそ要らん邪念で思ったりしておりました。
(えぇとレースに関しては門外漢なので間違ってるかもしれませんが、レース中あんな風に車を押すのって、妨害行為や危険行為として問題にならないのでしょうか??傍から見てたら物凄い邪魔としか思えなくて/^^;;)

 で、園長の語りと1年8ヶ月後の皆さんです。
 そんな背景があるのなら、何故もっときっちり見せなかった??とか、ナレーションで全部片付けて良いんですか??とか、そんな簡単に片付けるのなら、何の為の廃園騒動だったの???とか、子供達のエピソードを多少也とも積み重ねたのは何のため???とか、鳥居先生は??とか、ラリーとレースはレーサーの素質が違うんじゃないのか??(パリダカに一時期嵌ってたモノとしては、簡単に扱われたことが遣る瀬無かった)とか、疑問符が頭の中をグルグルしてました(笑)
 なんか、最終話でここまでいろんなことが蔑ろにされるとは、正直吃驚でもありました。

 で、主人公氏には「ままで良いのか??役者としてどうなのよ???」と小一時間聞いてみたい衝動に駆られたのも事実。ただ、某関西視聴率女王の日曜昼間の番組で女王様が「主人公氏のレーサー姿が格好良い!!」的なご発言をされてるのを聞いたとき、「あぁこのドラマ(の数字)を支えてる大半がこんな感想なら、結局ああなるわな・・・」と妙に納得いたしました。そして、「三谷新選組が数字取れなかったり、一般(オヤジメディア/酷)受しなかった理由もそこだよな」と思ったり(笑)

 まぁそんなことはさておき(充分愚痴った癖に)。
 保育士さんと園長と年少組&美冴嬢は最後まで頑張ったな〜と思った次第です。
 保育士さんに関しては、少ない時間と言葉で「現実感なり説得力のある鳥居元一郎」像を作り上げられたな〜と感嘆しました。最終回の元兄が目玉焼きを啜る場面には「・・・・・そこまでして主人公氏の影響力等々を見せたいか・・・・・(苦笑)」になりましたが、直前の不思議そうに唇を前に出してる様子が可愛らしかったのでとりあえず相殺ってことで(何??)。
 また、上記と矛盾しているとは思いますが、元兄に関しては前話で落ち着く場所に綺麗に着地したと思っているので、それほどの不満や消化不良ははありませんでした。

 園長が子供らのことを説明する場面は、説得力や愛情が感じられやっぱ原田さんだよな〜と聞き惚れておりました。あぁホントに勿体ないよぅぅぅ(T_T)

 俊太君&美冴嬢&七恵ちゃんには和ませていだきました。有難う!!と心からお礼を言いたい。特に樹里ちゃんの細かなお芝居なりを見ては「映画『笑う大天使』の史緒さんが楽しみかも!!」と思ったほどです。なんか、この子らと大輔役の子もホント勿体なかった・・・

 御伽話にするならば、お魚屋さんドラマのように徹底的に「現代の御伽話」にして欲しかった・・・と思った次第です。また、良い役者さん揃えてたのに勿体なかったよな〜が初挑戦月9の感想となるとは、物凄く予想外でした(^^;;