2005年6月20日月曜日

お魚屋さん 10話

 ここ2−3回のお魚屋さんドラマ(何かが違)は、本当に面白くて純粋に楽しく見れてます。なんか、最後までメゲズに、諦めずに見続けてて良かった!!とすら思ってます。

 初回からお気に入りだった、お魚屋さん&まり子コンビ(なのか)も然ることながら、最近はヒルズ社長&七海さん組の関係が大層好みだったりします。特に、和久井さん演じる七海女史が素敵に感じられる昨今。
 ヒルズ社長と七海さんの「人」としての距離や関係が、非常に好ましく思えて仕方ないんです(お魚屋さんコンビも同じ)。もたれ掛かってもなく、かといって己の領域から阻害し合ってるわけでもなく、互いに本質を理解してその時に必要な距離を図れてる。あの二人が積み上げてきた時間や関係がそこはかとなく見える感じがして、物凄く見ていて心地よかったりするんです。

 このドラマ、細かな部分(いや大きな部分でもか?!)は突っ込みどころ多しだし、ご都合主義な作りだとは思うんです(ある意味「ここまできたら何でも来いだっ」という気分にすらなってきております/笑)が、回が進むにつれ役の個性がしっかりしてきたとうか、地に足の着いた感じの役が増えたとういのか、軸足が見えたというのか、上手く表現できませんが安定感を感じるようになってきました。特に、ヒルズ社長&七海女史組やショースケ&コースケコンビ、お魚屋さん&まり子コンビといった面々が地に足の着いた感じになってきたというか、行動に矛盾が少なくなってきたと思えてなりません。その三方が安定したからこそ、主人公氏の軸がしっかりしたのか見えたというのか...。

 また当初、主人公一人勝的な設定だと思われたのが群像劇っぽくなってきたのも、楽しく思えるようになった要素の一つだと思います(もしかしたら、何処かの時点で軌道修正されたんじゃなかろうか??と思ってます。邪推の極みなんですが^^;;。余りにも最初と色合いなり雰囲気が違うので)。
 これもやっぱりキャラがしっかり見えてきたり、作られたりしたからなんだろうな、ドラマって脚本や演出だけが良くても駄目なんだな〜、やっぱり役者が命吹き込むんだよな〜とふと思ったりです。

 で、同じフレームに写る蛸なお魚屋さんと「三人です」な元IT取締役
・辞職する谷章センセ
 笑顔で内面の忸怩たる思いや人を値踏みする様や、無力感や見限った様を表現できるなんて!!なんて良い役者さんなんだ〜!!と拳を握りながら呟きました。
 実際、谷章センセの笑顔はいろんな意味で最強だと思いますです(^^;;
・似てない物真似と山南さんちっくな谷章センセ
 社長の真似は心底似てませんでした(笑)
 神谷さんの「三人です」は、やっぱり山南さんが被ってしまいました。ホントごめんさい。
 けれど、ビルを見上げる三人は格好良くて、画面の前でワクワクしておりました。
・お魚屋さん@居酒屋てっちゃん
 この場面お魚やさんが主人公氏に伝える言葉が、優しくて厳しくて本質ついてるので。ついついほろっとしてしまいます。この子の言葉はちゃんと「自分」を知って、持ってるから出てくるんだろうと思えるのが、山本君の凄さなんだろうなと思ったりです。しかし、最終回では、まり子とちゃんと幸せになってもらいたい(きっと無理だとは思います)。
・事務所開きを手伝うお魚屋さん
 いや〜この場面のお魚屋さんの可愛い事ったら!!キレの良い動きに、すっかり違和感無く溶け込んでるのが、もう小突き回したくなる程愛おしいですよ(笑)
 つうか、あなたのお店は本日休業日ですか??とふと疑問に思ったり。
・副長と参謀が!!!!
 やはりお約束と思うので(笑)
 あんなに自然に同じ画面に納まってくれるとは!!あの二人が初対面でどんな会話を交わしたのかが、物凄く気になって仕方がありませんでしたよ。きっと参謀は副長から速攻「睦ちゃん」とでも呼ばれて、目が点になったことでしょう(笑)。
 更に写真撮影時には、お隣さん同士だよ!!工場から出てくる時に小突きあいしてるみたいだよ!!と自らフジの罠に突進する始末(^^;;
 すっかりフジの掌の上で転がされてる気分なのは変わらずなのが、どうにもこうにも。
・ヒルズ社長とお魚屋さん
 良いコンビになりそうなこの二人(違??)
 初対面なのに「とおるちゃん」呼ばわりされてるヒルズ社長の胡散臭いものを見る目つきが、最高に素敵でした(恐らくお魚屋さんの勢いと自然な様子に飲まれて何も言えなかったに違いない/笑)。
 また、初会話のヒルズ社長の不信感とか距離感を図りかねてる様な、あのなんとも言えない間と口調と表情が可笑しくて仕方なかったです。きっと彼にとっちゃ初めてであった人種なんだろうな、可哀想にと妙に同情してしまいました。
 そしてそんな社長の心情なんか斟酌せずに、相変わらず人懐っこく(傍若無人とも言うか??/笑)、マイペースに人の領域に入り込むお魚屋さんの様子が可愛らしくて仕方ありませんでした。もしかしたら、社長の厚い壁を難なく乗り越えらるのはお魚屋さんみたいな子だろうなと思うので、社長にしたら精神的に物凄く疲れるとは思いますが、お互いに良い出会いだとは思います(笑)

最終回を楽しみにするとは、序盤では想像もしませんでした(笑)。保育士さんドラマもこうだったら良かったのに...。