2005年5月30日月曜日

『Hide And Seek -暗闇のかくれんぼ-』

 先々週末、いつも行く映画館にて公開最終日だと知り、慌てて最終放映回を見てきました(^^;;。最終回なので観客は少ないだろうと予想してたんですが、意外と多くの方が来られてて吃驚しました。とは言え、チケット購入が早かったため一番見やすく楽な席を確保してたのが何となく気恥ずかくもありました(複雑な乙女心←図々しい)。

 この映画、目当ては黒髪のダコタ嬢と父親なデニーロ氏でしたが、予想以上に話が面白くて見終わったあとは「久しぶりに緊張感のある良いサスペンス映画を見た」という満足感が残りました。

以下ネタバレ含んだ感想です。

 この映画は「謎解」モノと見た場合、確かに物足りなさを感じる向きもあるだろうなとは思います(「チャーリーが何者か」が割合判り易い)。そして、「サスペンスホラー」として見た場合もも同じ事がいえるかとも思います。ただそれ以上に、ダコタ&デニーロの親子が丁寧に描かれており、非常に見ごたえがありました。
決して派手ではありませんが、父娘の絆や妻(母)の死でついた傷、それによって変化を見せる父娘の関係なんかは丁寧に、繊細に描いていたと感じます。そしてそれらは、言うまでもなくデニーロやダコタの存在感や演技力に支えられるんじゃないかと素人ながら感じました(デニーロに関してはただただ「巧い。流石や」と唸るしかなく)。

そして、「怖さ」に限定すれば、チャーリーの行動も然る事ながら(現実化したチャーリーの表情が怖かった^^;;)、私にとっては最後に映った「絵」が何より怖かったです。
 恐らく劇中多くの「絵」がダコタの心象や心理状況を表現してたと思うんです。それ故に、明るい色調の絵を観たときには、ダコタの精神が回復したことに安堵を覚えました、がその「絵」に描かれてる「もの」を見せられた瞬間、ぞっとしました。タイトルの真の意味は此処にあるのかも・・・とすら思うほどの印象を残したほど。

 さぁ次は何を見に行こう、やっぱり『クローサー』か『ミリオンダラー・ベイビー』か、それもとも『キングダム・オブ・ヘブン』か・・・(悩)