2005年5月13日金曜日

保育士さん4話 と お魚屋さん5話

 今後も月9と木10に関しては、独立させずに纏めて感想書いていく予定です(余りにも失礼かとは思いますが、殆ど流して見てるので)。

 ○保育士さん 4話
 今回、ドラマとしては先週より見やすかった気がします(但しレース部分を除く、って)。俊太ちゃんが可愛いかったし巧かったってのもあるんでしょうが、主人公氏と子供達との場面が意外と良かったのが勝因かと思われます。また、主人公氏は「格好良い俺様」より「いつまでも分別のつかない大きな子供」な方がしっくり似合ってると思え、ある意味好印象かな??(そういや彼は本当の「父」なんだよな〜^^;;)。
 そして、ホーム内の話も、ある種のメリハリがあって非常に見やすかった、と思ったりです(癖のある役者さん達が多くてそういった意味でも楽しい)。

 また、今回は「可哀想」って言葉が持つ(受け手と発し手の)温度差が与える影響や、子の将来を考える事が良いのか、一瞬一瞬の感情を大切するのが良いのかとか少し考えさせられました。結局、このドラマは「理想」と「現実」の狭間でどっちにも軸足を置けない、ごく当たり前の話を描きたいんじゃないのかなと穿った見方をしてみたりです(^^;;
 しかし、「作られた『普通』」であろうと、「あるがままの『現状』」であろうと、どっちにしろ当事者である子供らにしたら「厳しい」んじゃないのか、とも思ったり。

 ただ、このまま主人公氏が皆に影響を与えて皆幸せになりました、ってお伽話だと流石にどうかと思います。あくまでドラマは現実とは異うとは思うんでうすが、折角原田さんや高島さんや堺さんや樹里ちゃんが居るんだから、現実と理想との揺らぎや葛藤を見せてもらいたい!!とそんな風に思ったりです。

 で今週の元兄関係の感想です。
・しゃがんで俊太ちゃんと同じ目線になって頭を撫でる元兄と、おとなしく撫でられてる俊太ちゃんが可愛いくて、何度巻き戻した事か!(馬鹿)
・この時の元兄の声は少し低めなんですよね。やはり子供を諭す(≠説教)には落ち着いた低めの声の方が良いんだろうな・・・と、元兄の「保育士」としての経験を感じさせられた場面でした。
また、単に「仕事」として諭してるのではなく、俊太ちゃんへの愛情も感じられて好きな場面でした。
・挨拶したり元兄の後ろに隠れてしまう俊太ちゃんが本っ当に可愛い!!そして、そんな俊太ちゃんを戸惑いつつ見てる元兄も可(以下略)。
・食事の場面。堺さんの食べっぷりは気持ち良いとしか思えませんです(笑)
 が、主人公氏が話してる場面で元兄一人が「勢い良く(笑)」食べてるのは、主人公氏との対立関係というか拒絶関係を表現してるんだろうな、と。やはりあの場面で一人だけ画面でも違和感を感じたので。
・主人公氏との初正面対決!!!(喜)
 元兄の言う事は一々正論でただただ頷くしかなく。
 しかし、「子供達に配慮を」には少し引っかかりを覚えました。なんだろう、「可哀想」って言葉と同じくらいそれも「配慮が無い」んじゃ無いのかと。確かに「普通の子」よりは多く傷ついてるであろうけれど、真綿で包んでやることよりも「人」が持つ「力」を信じてやった方が・・・とか、「資格が無い」人にそこまで求めてしまうのは、如何なものかとも思ったり。
 けど、ホント正論だし間違ってないんですよね・・・・難しいです。
ところで堺さんの長台詞は澱みなくて大好きです!!特にあの冷めたような突き放したような慇懃無礼さの中にも苛立ちが混じってるような、そんな雰囲気がまたもう見てて心地良いです。
 あの場面での主人公氏との対比は面白かったと(しかし並んでる場面ってないのね。それって・・・・もしかして・・・)。
・帰宅場面。「欲しいものが自由に買えて、学校に行くお金を心配しなくて良い」ってのは現実だよな、確かにそういった心配をしなくて良いのは「幸せ」なんだと。そこまで考えて、その子にとって最良を考えて育て送り出すのが「仕事」だと、プロとしての意地や誇りを感じました。(小雪にあまりそれらを感じないのは・・・・勿体ないと言うか・・・・)
・戸棚に隠れてる俊太ちゃんが可愛いっ!!
・「鍵を貸してください」から始まる一連の場面ですが、あれはなんですか、ある特定視聴者へのサービス、若しくは「思う存分突っ込んでくださいね〜」な場面ですか?(絶対違)
 絶対そうとしか思えず、特に「レーサーじゃなくても車は運転できる」には「運転免許持ってへんやん!!しかも車酔いするやん!!」と思いっきり突っ込ませていただきました(ホント間違った見方ですみません/笑)。
 その後園長がとめてくださって良かった・、と胸を撫で下ろしましたよ(ハンドルを握ってる場面も見てみたい気がしなくもない/^^;;)。
・皆が騒いでるのを眺めてる元兄。悔しさと彼の伝えたい何かが伝わらない事への苛立ちと寂しさが見てとれた気がしました。だから次の「やってられるか。馬鹿がっ」が痛くて痛くて・・・彼の持つ「理想」と彼にとって望ましい「現実」が、たった一人の「異端者(元兄から見たら)」によって崩れていく様を直視しつつも己の力量では崩壊を止める事ができない苦痛と苛立ち、そんな事を感じたりです。恐らくギリギリまで制してどうしようも無いところまで来たんだな・・・とも。
なので、高島さんの言葉にホント見てる方も救われました。
・椅子から飛び上がって驚く人は初見でしたが、楽しい(笑)
・今回一番ツボったのが、「えっ」って発音でして。何がどうツボなのか判りませんが(笑)

 余談ですが、元兄の年齢が34歳ってのが非常に気にかかってます。
 というのは、彼の就職活動期って恐らくバブル崩壊前の世代だと思うんですよ。としたら、売り手市場真っ盛りな時期。彼の周囲は大手企業等々に難なく就職できたであろうし、教員・公務員関係も割合楽だった筈なんです(その後はご存知の通り悲惨でしたが^^;;)。なのに、「保育士」っていう職業を選択したことを考えると、「子供」や「教育」に対して物凄く「理想」を抱いていたと思われるんです(恐らく今の小雪以上かと)。
 しかし、元兄が携わって来た10年ちょっとは社会が大きく変わって、逸れに伴って子らを取り巻く環境も大きく変わった時期のはずで。そういった中で彼の抱く「理想」と実際に対応しなきゃいけない「現実」との乖離は大きかったんじゃないかと。そんな中で彼の中で多くのことを取捨選択して現実と向き合ってきたんじゃないかと思うんです。そして、取捨選択しつつも捨て切れなかった「理想」が、今の元兄の「保育士」としての「芯」になってるんじゃないかと、そんな風に穿ってみた4話でした。
(だから主人公氏の選択については??!)

○「本マグロ大トロ」なお魚屋さんとおにぎりの似合うITサラリーマン。
・もうまり子と夫婦のような雰囲気ですな〜と思わずにんまり。
・かおりを見て大仰に驚くお魚屋さんが誰より綺麗で可愛いって思うのは、重症ですか??
・お魚マニアでしたか(違)とうとうと目を輝かせながら出世魚の薀蓄を語る魚屋さんってもの良いですな〜(「おぼこ」と「いなせ」がぼらからきてるとは!!目から鱗でございました^^)
・まりこに冷たくあしらわれる魚屋さんが誰(以下略)
・谷章センセっ最高に素敵です!!(大笑)
・トラクターの運転手って剛州さんでしたよね?!(エンドロール見てません^^;;)かなり嬉しいゲストでございました〜
・フジは何所まで『組!』ファンを罠にかけるつもりなんでしょうか??なんだかな〜って感じもしなくも無く。

木10に関しては、既に本筋を追おうって気すらなくしてます。