2010年11月7日日曜日

新スタートレック 第1シーズン Disc5

■Disc5

「死に急ぐ惑星アルテア」When The Bough Breaks

 少子化問題だよな…。「最後の子ども」のフレーズで新井素子の小説『チグリスとユーフラテス』を思い出しました。

 今回のエピソードでは、艦隊の子どもを奪う設定だったからああいう結論になりましたが、多産系で人口爆発してて貧乏な星から貰い受けたらどうなるんだろうかと。そうなったら、美談として描かれんじゃないのか。若しくは、艦隊の誓いの制約内で、養子斡旋的な役割を担う事は出来なかったのかとか、今回は色々考えました。 



「神に似た人々」Home Soil

 犯人探しと思いきや、異星人との遭遇→未来へ相互理解を託す話でした。ホント、この辺の話は覚えてないです(^^;;

 ただ、現時点で「相互理解できない」異星人をばっさり切捨てるのではなく、未来の人類達へ託す結末は如何にも『TNG』であると感じます。きちんとした解決をドラマに求める人からしたら不満は残るかもしれないですが、エンタープライズのミッションとしては凄く美しい解決であり、艦長の理想が表現されてる話だと私は感じます。

 


「宇宙戦士への道」Coming of Age

 ウェスリー初受験と艦長が査察される話。

 ぶっちゃけ、ウェスの受験話は無くても良かった(酷)。艦長の査察話だけで十分緊張感があったし、出来が悪いと思われる『恐るべき陰謀』への伏線としてみっちり見せて欲しかったと思います。

 ウェスの受験話は、宇宙艦隊の受験制度が少し分って面白かったです。各星系毎に受験地区があり、合格人数が決まっててというのは公平性を表現したいのかと。受験者全員をセクター1に集めるよりは確かに効率も良いし、帯同してるクルーの子ども達も機会を逃す事は無いし。そうなると、合格人数は一体どういう基準で決まってるのかという疑問が(笑)。星系の人口比なのか、実績判定なのか…。その辺、解説されてる本かサイトさんを探そうかなと思ったりしております。で、ウォーフの恐怖は、彼がこれからも割と引きずっちゃう問題なんですよねぇ。


 で、本題な艦長査察。いやもうクルー達の忠誠心としきたら泣けますよ!どんだけ信頼されてるんだ、艦長は!しかも、緊急時の於ける指示ですら完璧で査察官すらも心酔させちゃうなんて!!流石私の艦長だわ(え?!)。と萌えつつ、相方と「エンプラはなぁ…突っ込まれたらヤバい部分あるやんか、色々と。Qとか、艦長や艦の乗っ取られが多いセキュリティ上の不備とかな」と、半ばネタで突っ込みまくってました。

 
「さまよえるクリンゴン戦士」Heart of Glory

 ウォーフが初メインな話。

 『宇宙大作戦』を見てない私には、クリンゴン=ウォーフなため今ひとつ対クリンゴンの緊張感が理解できません。なのでこの回で初めて、地球人からもクリンゴン人からも違和感を感じられてしまうウォーフの辛さが見えました。その違和感が彼の「個性」であり「自己否定」でもある複雑さも見て取れました。その彼がいることによって、TNGの物語により深みを与えてる気がします。異なる文化に埋没するのではなく、自文化を認識し守りつつ他の文化と融合を図る。そして、受け入れる側も彼らの文化や背景を理解することで、新たな文化や基準を見つける。その過程に於いては、衝突もあったり疎外したりされたり多くの問題が発生するが、それを解決することで何かが生まれる。そんな理想的な姿をこれ以降のエピソードで見せてくれるかもと、期待させるきっかけになったのでは無いかと思います。

 しかし、ウォーフはどうやって自力でクリンゴン文化を学んだのかと疑問が…