2008年5月25日日曜日

両足突っ込んだあれこれ3 三銃士

 独眼竜&風去りと同時期に嵌ってたのが、NHKで放映されていた『アニメ三銃士』。切欠は恐らくアラミスとアトスの造形と声だったと思います(笑)。この作品のお陰で、アニメの世界にも足を突っ込む事になりました...。
 
 アニメついては、あのNHKでアラミスの「男装の麗人」設定が良く通ったなと感心するばかりです。それがNHKの計算だったとすれば、見事にそれに踊らされたとしか言いようが無い程アラミスに嵌らせていただきました。本編そっちのけで「アトスとアラミスが恋人になって欲しい」と妄想するくらい、とっぷりどっぷり嵌ってました(笑)。
 しかし、冷静に眺めてみると作画の出来不出来が激しく、張っていたであろう伏線も最後は「制作者側の都合」で畳まれた作品だったなとは思います。確かに、本筋(ダルタニャンの成長物語)はブレが無かったし、あの何でもありな原作を巧くアレンジしてNHKらしい作品にしてました。が、やはり脇への目配りが甘い部分があったというか、アラミスの帳尻の合わせ方が中途半端だったというか...映画版作ったにもかかわらず、未消化でした。原作無視でいっその事アトスとくっつけてくれれば、私も色々引きずらなくて良かったのにと思わなくも無くです(笑)。2-3年前にDVD化されましたが、上記理由で購入はしていません。
 
 結局これも原作「ダルタニャン物語」にまで手を出したんですが、第三部に辿り着いた辺で脱落しました。第三部「ブラジュロンヌ爵」の序盤までは頑張って読んだものの、肝心の「鉄仮面」までは辿り着かなかった様な記憶があります。原作ではアトスに心惹かれまくりで、シュヴルーズ公爵夫人との一夜にぶっ飛んだりしたのも良い思い出です(あんた女嫌いや無かったんかい、とお約束の突っ込み入れつつ/笑)。久しぶりに第一部だけでも読んでみたいような気がしますが、体力的にしんどいかもしれない。
 
 この作品に触れたお陰で、ルイ13世前後のヨーロッパに興味を抱き、あれやこれや手当り次第に色んな小説や解説・蘊蓄本に手を出しました。この作品に出会わなければ、西洋史の面白さに気づく事が無かったんだろうな〜とか思ったりしています。とは言え、あくまでも広く浅い知識なので偉そうには言えないのが、非常に情けないです。