2008年5月25日日曜日

両足突っ込んだあれこれ2 風と共に去りぬ(映画)

 お正月に6時間一挙放映されたのが切っ掛けです。母と「名作らしいし、頑張って観てみようか」と単純な動機で見たらば...レット・バトラーがスカーレット・オハラを見初める階段の場面で、レットに一目惚れしてしまいました(笑)。そのお陰で、6時間という長丁場にも関わらず全くダレル事無く見続け、見事に骨抜きにされた次第です。
 
 何がツボって、気のキツい美少女(美女)と包容力のある大人の男性が織りなす恋愛関係の一言です!(いや勿論、南北戦争を背景にして織られた物語ってのも惹かれますが/^^;;)しかも、お互い惹かれ合っている(半ばレットの大人な片思い状態ですが)のに、気のキツさとタイミングの悪さですれ違うモドカシさとか、レットの想いの深さ故の切なさとかスカーレットの弱さや哀しさとか全てがツボをついてくれました。ハーレクインの原型だと言われる程の徹底したベタさなんですが、この作品だけは堪らなくそこが良いんですよ(ハーレクインは毛嫌いするのに/苦笑)。
 
 好きな場面を挙げだしたらキリが無いんですが、喪服のリールダンス場面とかアトランタ脱出後のKissとかカーテンで作ったドレスでレットを誘惑する場面とか、レットが業を煮やして求婚する場面とかアシュレの嫉妬で我を忘れてスカーレットを奪う階段の場面とかとか、思い出すだけでうっとりしちゃうくらい大好きです。ってか、レットとスカーレットが絡む場面は全部好き☆
 
 勿論、メラニーとスカーレットの友愛も非常に好ましく、この作品に置ける唯一の清涼剤だとすら思うくらい好きなんです。あと、レットとメラニーの穏やかで優しい友情とかも麗しいと感じます。
 
 が、兎に角現在にまで続く「異性カップル好き」とか「年の差カップル好き」とか「キツい女性と大人な男性カップル好き」は、ここから始まったと言っても過言じゃないと思います(笑)。
 この作品も、中学3年の夏休みに原作を読破(受験生との自覚は何処に)して、さらにどっぷり嵌りこみました。読書中に母親が帰宅し、レットの切なさに涙してる私を見て「何があったん!?」と問われたのも良い思い出です(その際の答えた「レットが...レットが切ないんだもの...」だったのが我ながら痛いというか、なんというか^^;;;)。
 また、同時代を扱っている作品といこうとで「若草物語」を再読したりもしました。結局、好きになったら活字に走るのは変わらずです。
 
 この再読時に初めて「若草物語」のベースが聖書であることに気づかされました。またこの2作品を読む事によって、同じ戦争を背景にしているにもかかわらずそれぞれの立場で、こうも見方や表現、評価が変わるものなのかという新たな視点を教えてくれたように思います。