2005年9月12日月曜日

BROADWAY MUSICAL 『CHICAGO』 大阪公演

 久し振りに観た本格ミュージカルでした(結婚前の『オペラ座の怪人』来日公演以来じゃないかと思われます^^;;)。
 映画版『CHICAGO』を観て、音楽に物凄く心惹かれたんですよ。そして、軽やかで華やかでどこか猥雑で退廃的で魅惑的なあの世界にも。今回来日公演が大阪であると知り、「あの音楽を生で聴きたいっ!!」と思ったんです。

 いや〜想像以上に素晴らしかったです!!
 スタイリッシュで美しく、猥雑なのに下品じゃなく、楽しいけどどこか寂しくて。全てが最高でした。

以下 雑感

 当然全編英語で字幕対応だったので、字幕と舞台同時に観れるかと言うような不安を若干抱えていたんです。が、杞憂に終わりました。映画である程度流れを知っていたお陰で、それほど字幕に頼ることは無く思いっきり舞台に集中する事ができたのは、ほんと嬉しい誤算でした。

 また、舞台構成が大変シンプルだった所為か「監獄」と「ショー・ビジネス」の世界の絡み合いが分かり易くて。この物語の構造は、「両者が合せ鏡になってる」若しくは「監獄」=「ショー・ビジネス」として表現してるんじゃないかという錯覚さえ覚えた程。監獄とショーが行ったり来たりする物語が、違和感無くすんなり落ち着きました。

 一番印象に残ってるのは、やはり歌と踊りでした。
 特に踊りは、人間の動きがあれほどしなやかで流れるように美しいとは!!
 黒一色でシンプルな衣装が、動きをより引き立て、動きによってあらゆる感情や情景を表現することの素晴らしさったら!!
 更に、人の声の力強さと美しさと、表現力の素晴らしい事!!細かな言葉は分からないけれど、歌や踊りで充分伝わってきました。

 曲で印象に残ってるのが、ヴェルマとママ・モートンの曲『Class』。
 映画で使われてた様な記憶は無いんですが、歌詞が大変意味深だな〜と。あんた達がそれを言うかっ!っていう突っ込みもしたくなりました(笑)。それ以上に思わず肯いちゃうような説得力がありました。
 あとは、やっぱり『ALL THAT JAZZ』とか『When You're Good to Mama』(ママ・モートンは最高ですよっ)とか『Cell Block Tango』(これは曲も然ることながらダンスが好き)とか『We Both Reached for the Gun』(あの腹話術が好き)とか『Mister Cellophane』(えぇ気持ちよく分かります/笑)とかホント挙げたら限が無いくらい全てがよかったです。

 で、思わず会場でブロードウェイ版のCD買っちゃいましたよ。これは観に行ってよかった舞台の一つになりました。

 来日公演といえば RSCの『夏の夜の夢』があるそうなんですが、どうやら東京公演だけみたいだし・・・
ちょっと悔しいですね(笑)