2011年6月10日金曜日

白馬の王子さま

最初に、小っ恥ずかしかいタイトルですみません(^^;;
ちょっと目が泳いじゃうようなタイトルですが、内容は愚痴とういか吐出しネタです。ホントにすみません。しかも、こっそりしたいので意図的に日付を変えちゃうぞ!です(どこまでヘタレ)。

 愚痴というのは実母のこと。恐らく、毒親とか言われる人と比べたら、全然たいしたことないのかもしれませんが、私自身ちょっとシンドくなってきたので文書にして吐き出したいなと。そんな訳でとりとめもない内容になるかと思います。

 母について。基本、物凄く善人だし賢いし努力家で救いようがないくらい優しく愛情深い人。娘である私に対して惜しむこと無く気遣い、世話を焼き、母なりの愛情を思いっきり掛けてくれました。お陰で、社会人になってから然程苦労もせず、上手くなんとか誤魔化しつつ生活できてます。また、年配の方に「両親が大事に育てたんやなぁ」と言われることが多い(それだけ野放図とも言う^^;;)から、きっとそうなんだろうなとも思うんです。
 私と母の関係は、傍から見たら「仲良し母娘」「友達母娘」に絶対見える自信があります。ただ、少し親しくなった人からは「一卵性母娘」「親離れ子離れできてない」と言われた事が多々ありました。

 母は恐らく、欝だったと思います。
 母や叔母からの昔話を聞くと、思春期に大病を患い入院生活を余儀なくされ、祖父母(母の両親)がかなり大切にお蚕ぐるみで見守ってたらしいです。どうやら、母の願いはすべて叶ったらしい、というのでかなり甘やかされたと想像します。そこから、父と結婚し田舎からちょっと大きな田舎に出てきた。その環境の変化と昔の義実家関係で少し身体を壊したりしたそう。で、私が生まれ…。恐らく、のめりこんだんだろうなぁ(苦笑)。そんなこんなで、真面目かつ神経質な気性が先鋭化され、結果欝になったのかなと想像してます。
 また、とても真面目な人だから子育てに没頭したのは想像に難くないです。そこで、強固かつ甘美な母子同一を味わったんだろうなぁと。とは言え、母の身体が弱い、ということもあり子育ても祖母、叔母が結構助けたそう。そのせいか、叔母と祖母には未だに頭が上がりません(てか、末の叔母曰く「あんたは私の妹」^^;;)。その分、完全な母子同一とならなかったのが今となっては救いのような気がします。

 そんな母は、今思うにずーっと「白馬に乗った王子様」を待ちわびてる人。王子様は異性でも同性でも良いんですよ。兎に角「今の環境から救い出して」くれる人であれば。本当なら父がその役割を果たせれば良かったんでしょうか、悲しいかな不器用な父にはできなかったみたいです。というより、父と母の価値が異なってた上、本来やるべきはずの擦り合わせすらできなかったという感じ。更に言うなら、互いに違う理想を求めて裏切られた感じ(当然です)。父は母に自分の母親像を求め、母は自分の父親像を求めた夫婦だと思うんです。それじゃぁ上手くいくわけ無いですよ(__;;。なので、幼少から互いの愚痴は聞いてました…。特に母の父に対する愚痴。今思えば、そんなことを子供に愚痴るなよ…なこともあったような気がします。
 父は父なりに努力してたと思うんですよ、今になって思えば。けど、母にとっては父の気遣いや努力は全くの方向違いであり、自分を傷付けるモノとしてしか捉えてなかったみたいです。まぁ現在進行形なんですが…。
 
 母にとっての「白馬に乗った王子様」は色々居たなぁと振り返るわけです。父の同僚とか後輩、お世話になった某先生、職場で知り合ったオバ様方、わんこ散歩で知り合った散歩友達、病院の先生方。けど、結局誰一人として母の望む形では救い出してくれなかったんだと思います。てか、当然無理です!!母の望む形は「私の思うとおりに事が運ぶ世界」なんですから。それは「実現不可能」な世界です。もし、実現するのであれば、自分から積極的に関わって変わらなきゃ絶対無理。受身で世界が変わるわけがない。けど、それを求め続けて雁字搦めになってる気がします。
 勿論出会った時の王子様達は、母に同情するし時間も費やしてくれる。けど、少しずつ母のやり方や考え方を変えなきゃ「世界は変わらない」と諭しはじめる。すると母はそのタイミングで切っちゃうんですよね。だから、何一つ変わらない上鎖が増える一方。

 で、そんな今の王子様は娘です(涙)。確かに、昔は「私がお母さんを助けなきゃ!!」と思ってました。確かに今も年老いてきた両親に対して何らかの手助けをしなきゃとは思いますし、それが一人娘のご奉公だよなと諦めてもいます。が、無理なんですよ。母の母親役は…。
 数年前に泣き落として母をメンタルクリニックに連れて行きました。その時も限界だったんです。毎日電話で泣かれ、死にたいと言われる。気晴らしに買い物に行けば口から出るのは愚痴か、私や父の不満ばかり。流石に見かねた相方から「一度病院連れて行った方がいいんじゃないかと」と言われ行った経過があります。通院して暫くは落ち着いてました。が、やはり何かのタイミングで逆鱗に触れたんでしょうね、突然通院をやめちゃいました。そこから、また繰り返し。
 暫くして、ご近所の内科が心療内科もやってるとのことで、母自ら通院しはじめたのはホント幸いでした。その病院にお世話になって以来再度落ち着きをみせてたんですが…。ここ数カ月はまたもう以前のようになってまして…。
 きっかけは恐らく祖母の施設入所。今まで愚痴の受け口であった祖母が、叔母達の尽力の甲斐あり漸く入所できたんです。これまで世話をしていた叔母と祖母にとっては何よりな事ですし、叔母達にはトコトンおんぶに抱っこだったと思ってます。が、母にとっては最後の堤防を失った感じだったんでしょうね…。祖母の入所先すらメモってないことから考えても。入所確認後、電話の回数が増えました。内容は、体の不調、友達関係の愚痴、日常の些細なことの確認、父への愚痴等々という昔から延々繰り返してるものばかり。相方と二人で「こういう考え方、やり方があるよ」と言っても、「私には無理。興味がない。」の一言で却下されます。母にとっては「私の全てを受け容れて。私を構って」なんでしょうが、ホント無理です。

 電話の話も毎回「こんなことがあって、こんなふうに言った(やった)んだけどそれで良かったよね?」とか「お友達がこういうからこうしたけど良いよね?」とか、私に一体どうせいっていうねん?!なこと。その判断を私に委ねて一体どうするよ!?と毎回毎回モヤモヤしてしまいます。挙句、その間に父やお友達の愚痴不満が挟まれるという…。全く楽しくも先も見えないものばかりで…。しかも、私が体調崩してても「私(母)の方がもっとシンドイの!!」と言わんばかりの態度だと、いい加減にしてくれ…そんなに自分だけが可愛いか!?と思ってしまうのもやむなしな状況。母にとっては、最大限依存してた祖母がいなくなって寄る辺無い心持ちなんでしょうが、それをそのまま娘にシフトするなよと娘としては思うんですよね。
 母が望む「白馬の王子様」役や「母の母親役」は絶対無理なんですってば…と電話を切るたびに疲れつつ思うのです。

 しばらくちょこちょこ母ネタで愚痴りそうな予感(苦笑)

 2011/7/10