2010年2月11日木曜日

「サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~」

「2」は、私の中では「レニ大戦」若しくは「星組大戦」と改称してるくらい「星組」二人がメインです(笑)。だいたい、「サクラ」をやることになったのも、伊倉さんが声をしてるレニを落としたかったからという見事に本筋から外れた理由でした。それを聞いた友人Yが「だったら『1』からやった方が面白いよ。本体は私が貸すから」という流れで、本体と「1」を借りたんですよね。今、Yが生きてたら「PSP版やった!全員攻略した!!時間ある?うざいかもしれんけど話聞いてぇぇ(>_<)」とメールか電話で迷惑かけてたろうなぁ…と思います。てか、Yの感想聞いて馬鹿話したかったなぁと。そんな事を思いながら、攻略してました。

 「2」は前回、余りにもレニと織姫の信頼度が上がらないし、戦闘パートは撤退しまくるしで、途中から攻略本のお世話になりました。なので、今回もかなりお世話になるなかぁと思いきや、意外に使いませんでした。理由は、単に攻略サイトさんを利用したからです(^^;;。時の流れを感じましたわ…。ただ、戦闘パートとイベント関連は、ちょこちょこ本で確認してました。本の方が時系列が見えるから、その面では使い勝手が良かったです。

 攻略手順としては、第八話までは上位4名をごっそり入れ替えた形を作る予定で始めました。第1グループは素直に進めて決まったメンバー、第2グループはそこから弾かれたメンバーを第一話から攻略。タイミングを見つつ分岐を作り、攻略回数を出来るだけ減らす予定で進めました。が、星組がどうやっても上位に食い込んでくるため(この辺、物凄く好みが反映されました)、分岐点として設定していた第五話から第七話までを3回やるハメに陥りました…。
 第1グループは、レニ・織姫・すみれ・カンナ。第2グループが残る、マリア・紅蘭・アイリス・さくら。第2グループの中で、星組の信頼度を必死に下げても紅蘭が二回とも5番手だったんですよ(泣)なので、紅蘭特化で3巡目と相成りました。
 最終話に向けての攻略順序は、さくら→アイリス→マリア→紅蘭→カンナ→すみれ→織姫→レニ。好きなモノは最後に食べるタイプの私ならではの順番です(笑)

 ではさっくり各キャラ毎の感想をば…。

 真宮寺さくら
 えぇと…。「1」以上に鬱陶しいわ!今はあんたの御機嫌伺いしてる場合とちゃうねん!?自分がヒロインや無かったらそこまで拗ねるか?!どこまで使いにくねんさ!!とブツブツ言ってました。ホントにこの子何様なの??と。確かに王道ヒロインなのは分かりますが、あの性格設定だと女性プレイヤーは確実に引くと思われます。大神目線で見たら、解りやすいし簡単だし素直だから、物凄く攻略はしやすいんですけどねぇ(^o^;。しかも、王道ヒロインなもんで強制イベントは相変わらず多いし、ゲージ操作を意図的にしなきゃ上位に絶対入ってくるしで、やり難いったらありませんでした。
 それが際立って感じたのが、戦闘パート。ヒロインの時は行動範囲が広くて使い易いんですよ。が、そうじゃなきゃ行動範囲が妙に狭くて、「こいつホントに使えねぇ(__;;」と幾度となく呟いたことか。その上、アイリスルートの新皇戦(虫になる直前)で、さくらが撤退しちゃったんですよね。そうしたら、最終決戦のデータ読込中に固まってくれました…。お陰で新皇戦最初からやり直しでした。アイリスルートだったから余計に、なんでやねん!?回復ツール封印で再戦しろってか?!たかがさくらが撤退しただけで!と脱力と少しの怒りを感じました。
 戦闘パート以外だと、大神の部屋を掃除しておきますね☆とかの、世話女房ぶりっ子が鼻についておりました。こんな娘が王道ヒロインってことは、男子が求める女性ってこうなん?!そんなに尽くされたいか?!とフェミな怒りを覚えてみたり…。こういう部分を見てしまうと、ジェンダーってのは、無くならないよなぁとそっとため息をついたりもしてみたりです。
 各イベントについてですが、ヒロイン確定のクリスマスでは、ここぞとばかりに積極的なさくらに吃驚(苦笑)。これまでの大和撫子な態度は計算ですか、お嬢さん?と聞きたくなるほど積極的。それでも、ちゃんと初心な様子なのが、う~ん天然って恐ろしいとも思ったりです(物凄く歪んだ感想です)。お正月の帰省は親子揃ってヒロイン系譜ですか?!と突っ込みそうになりました(酷)。大神君は婿入り決定だね~と他人事のように(他人事ですが)、眺めておりました。次に決戦前、今ひとつ印象が薄いんですよね…ここは。最後のデートとお手紙ですが、デートは意外に健全でした。一瞬、これは誘い受か?と思われる瞬間もあったにせよ、一応健全路線だった事に少々驚きました。手紙は、最後まで世話女房かいっ、重い重すぎるぞ!と突っ込ませてもらいました。
 

 アイリス
 大変健全でした(笑)。ただ、「1」より年齢は上がってるのに、受ける印象は「1」以上に幼いのは何故??レニに積極的に絡んでくれるので、イベント遭遇率はそれなりに高かったんですが、底抜けに明るいキャラのせいかうんざりすることは余り無かったです。アイリスルートは、両親に対する子どもらしい思慕や会えないことの悲しみという、定番のネタを上手く使ってた気もしますなので、保護者気分でそれなり楽しめました。
 戦闘パートは、回復がホント助かりますよね~。なので、アイリスルートで攻略するときは、下手に必殺を使うと合体が使えないしで妙に緊張しました。ただ、アイリスの必殺・合体はかなり恥ずかしいんですよ(笑)。ああなるのは分かる様な気もするんですが、もうちょっとどうにかならならかったのか?と製作者に聞いてみたい気分になりました。
 各イベントですが、クリスマスはあんなものかと。非常に健全で安心できると思いきや、オチはそれかい!なアイリスらしいイベント。お正月は、両親に「恋人」を紹介するシチュエーションに一人盛り上がってる女の子。それを温かく見守ってつきあってる大人達、な空気が楽しかったですね。アイリスの「恋人」よりも結局は「両親」への愛情が勝ってしまう部分とかが、上手く出来てた気がします。決戦前は、無理をせず大人が大切な子供を見守る感じでよろしかったです。一番好きなのが、最終イベントです。付き合わされる感たっぷりの大神と、ナニも考えてないアイリスのコンビがほのぼのしてて、最後の「やっちゃった」な表情のアイリスがとても可愛らしい!良く出きてましたよ、ホントに。手紙は、大変良く頑張りましたな一言です(笑)。

 マリア・タチバナ
 夏なのにその格好は無理がありませんか?なマリアです。「1」より柔らかくなっていて、高感度更にUP。新の花組隊長はこの人じゃないかと思った「2」でした。
 戦闘パートでは、相変わらず後方援護としては非常に使い勝手がよく、カンナやレニあたりと組み合わせると協力技の頻度も高く、素晴らしい!の一言です。必殺・合体のアニメーションの格好良さは、花組随一だと思います。大人な雰囲気が非常に素敵だと思う次第です。
 各イベントは、クリスマスは大人のしっとりさがあり好み。寒い国だからこそ、春を待ちわびるクリスマスには思い入れもあるだろうというのが、そこはかとなく感じたりしました。お正月は、律儀なマリアらしい内容だったなぁと。横浜のカフェと買い物も、意外な一面を見せてもらった気がして、大神としても嬉しいイベントでした(って/笑)。決戦間は、副隊長とマリアという女性が混じった感じの内容で、ぐっとくるモノが有りましたです。デートで、大神が一番年相応に見え、一番落ち着きがよい相手がマリアなんだよなと再確認しました。夜の港での場面は、マリア相手だと違和感が無く、女性からみて美しく憧れをもって見る事ができました。手紙は、マリアらしい真面目なお手紙でGoodでした。

 李紅蘭
 どう考えても、桃色要員だと思います(笑)。てか、ここぞってときのイベントで桃色度が高いのは一体何?!
 この娘については、最後のデートイベントで度肝を抜かれました。あの、健全路線かと思わせた後の観覧車は一体どういう事でしょうか?!「2」では、半数近くがKissをしてございましたが、紅蘭の時程桃色じゃないです。おばちゃんは、紅蘭の御御足があんなに色っぽいとは思いませんでしたよ!てか、あんたチャイナの下って今までパンツ(not下着)穿いてたよね???なんで、観覧車ん時だけ素足なんですか?それもあんな深いスリットで…と大神君と同じように(違)動揺しておりました。それで、あの半ば計算尽くの積極性!それで行かなきゃ男じゃないですね、な雰囲気を見事に作った紅蘭に脱帽でした。
 この娘は、ぶっちゃけあの観覧車シーンで、他のイベントはぶっ飛びました。ホント凄い破壊力だった(笑)
 何が色っぽいって、渕崎ゆり子さんの声。普通に聞いてたらそれほど甘い声じゃないと思うんですが、言葉の表現で物凄く艶っぽく聞こえるんです。その度に、渕崎さんってホントにいい声優さんだなぁと思う私がおります。

 桐島カンナ
 すみれとの掛け合いが進化して、更に楽しいことになってたのが嬉しいかったです。ヒロイン確定後のイベントは、意外に乙女な姿を見せてくれて「へぇ」と思わされる事が度々でした。外見のコンプレックスなんかは、一般の女性に一番近いキャラクターなんだろうなぁと今回初めて感じました。一女性プレイヤーからみても、カンナが持ってるコンプレックスや、それを受け容れた上で違う面を見出してくれる大神への恋ごころは十分理解出来るものでした。なので、普通の女性が欲しい言葉や受け容れ方をすれば、必然的にカンナの好感度は上がったので、非常に楽に攻略できました。
 戦闘パートは、相変わらずお役立ち。信頼度さえあれば、前線で無駄なく使える戦力だからありがたかったです。ただ、最後の合体「純情一路」は、気恥しさMAXでした(笑)。あれを考えてあのアニメーション作った人、偉い!とすら思うくらい、破壊力絶大…。
 イベントは、クリスマス&デートはカンナらしいイベントで、まぁこんなものかとかこの路線かと納得しました。正月から決戦前イベントは、ちょっと驚きました。カンナの純さと思いの深さがきちんと表現されてたし、何より母性をカンナに託した辺に製作者の本気を見た気がします。

 神崎すみれ
 自らの意志を見せてくれたすみれ。すみれの弱さと強さは、この作品にとって必要不可欠な要素だと認識した「2」でした。
 戦闘パートで協力攻撃が頻発する相手がカンナってのが、すみれらしいなぁと。毎回、微笑ましく眺めてました。で、意外で微笑ましかったのが、熱海旅行でお子様'sを連れて海に行ったこと。あれで彼女の面倒見が良い面が見えて、彼女への印象がUPしました。しかも、夜這いまでしてくれちゃう積極性も見せてくれたし、熱海旅行はすみれ好きにとって美味しい一話でした。
 イベントは、お正月の家族との和解は必要不可欠だったし、決戦前はいじらしかったし、デートはとてもすみれらしいものだったと、どれもこれも満足してました。

 ソレッタ・織姫
 もう可愛くて可愛くて(笑)。織姫が何か喋る度に「あぁもう織姫可愛い!」と呟く、アホな私がおりました。元々、声をあててらっしゃる岡本麻弥さんが「メープルタウン」のパティ役から好きだったんです。その上、あのキャラクター造形がドツボときたら、「可愛い」しか言葉が出てこないんですわ(馬鹿)。
 どんなに、気嫌いされても罵倒されても、「俺は織姫君を絶対落とす!」by大神な勢いは削がれることはありませんでした。だから、七話で心を開いて以降の織姫が更に可愛らしくてですね。私の中の大神はデレデレでした。
 織姫の何がそんなにツボなのかは、本人も解ってないです(笑)。
 戦闘パートは、必殺アニメーションが花組と違って「美しい」んですよね(うっとり)。織姫の声も凛として素晴らしいし。合体アニメーションも、ちょっと異国風でセンスが感じられる気がします(完全なる贔屓目)。攻撃力も防御力も移動範囲も申し分ないし、レニとの掛け合いも楽しい。
 イベントは、クリスマスは無邪気さを、正月は舞い上がる姿を、決戦前は弱さと強さと純情さを、デートでは貴族らしさと乙女な姿を、手紙では強く賢い姿を見せてくれたと思います。彼女ほど、イベントが楽しかったキャラは無かったです。

 レニ・ミルヒシュトラーセ
真打です(笑)。レニのためだけに時間を費やしてきた、と言っても過言では有りません。レニの何がここまで私を惹きつけるのかと言えば、声とキャラクターデザイン。声は、言わずと知れた「City Hunter」の槇村香嬢であり「魔神英雄伝ワタル」の虎王(虎王が変換候補に入ってるGogole日本語入力って一体…)な伊倉一恵さん。この声が聞きたいが為だけに買ったゲームですもの!更に、伊倉ちゃんが声を充てるに相応しい中性的なキャラクターデザインとくりゃ、レニを嫌いになれって方が無理です(笑)。しかも、共演者が声だけで美味しいという明後日なツボを抑えてくれてました。
 声だけで盛り上がれたのは、次の組み合わせ。
 1.京極 ラスボスな京極氏が神谷氏と来たら、発売当時「City Hunter」一ファンの私としたら喜ぶ以外何ができましょうか。残念ながら、本編では殆ど絡む事はありません。が、新皇戦は無理やりレニで止めを刺したり、攻撃時に脳内で意味も無く絡ませあさっての方向で楽しんでました(笑)。その絡ませ方も、レニとしてじゃなくて香とリョウなのが、痛いと思います。具体的には「いけっ香。ここでリョウに天誅を食らわすんだ!。香しかそれは出きないんだから」とかいう、ホントに製作者には「ごめんなさい」なモノです…。しかも、ヒロイン時なんざ「少しは、リョウも焦るだろう」とかそんな方向…。大神=冴羽氏にならんかったのは、やっぱり性格の違いなんでしょうねぇ(苦笑)
 2.マリア&カンナ 「魔神英雄伝ワタル」繋がりで(笑)。カンナ=ワタル、マリア=海火子だったりしたもんで、なんか「虎には皆がついてるぞ!」的な発想が消えなくて、協力攻撃時なんぞは「ワタルと虎は流石だねぇ」とか「ヒコちゃんも虎も成長したねぇ」とかの痛い感想しか出てきませんでした。しかも、制作スタッフが「魔神英雄伝ワタル」とほぼ被ってる(広井王子とか)んで、余計に引きずった感が無きにしもあらずだったりです(^_^;;。
 
 レニについては、あの人を寄せ付けない感じが非常に美しく、頑なさが薄れていく様に安堵を覚え、打ち解けた笑顔を見せた瞬間は「レニしかヒロインはありえない」「この笑顔を守るためなら何でもするさ!」と私の中の大神に決意させるほどの愛らしさにクラクラさせられました。また、ガラス細工のようなキャラクターデザインも秀逸です!
 戦闘パートのレには、いつでも優秀で使い易かったですね。必殺、合体のアニメーションともセンスが良かったし、繰り返しみたくなるモノでした。協力攻撃で一番好きな組み合わせは、やっぱり織姫。織姫の要請に「嫌だ」ときっぱり答えるレニが素晴らしくて(笑)。
 アドベンチャーパートは、「女の子」と判明するイベントにかなりドキドキしました。少女らしい体躯をあんなに見せて良いのか?!とドキマギしそうなくらい、美味しい(え?!)作画だと思いますです。アドベンチャーパートは、アイリストの関係があの年頃の少年少女という感じが上手く出てて、好きだったりします。アイリスと居るときのレニは、年相応に見えるし少しリラックスしてるようにも見えのが嬉しいんです。ただ、スタッフが被ってる為か、時折「これは虎王か?」と突っ込みたくなる面も無きにしもあらずだったのが、楽しいのか残念なのか(苦笑)。まぁ、香も虎王もレにも「孤独」という部分では似通ってるんで、重ねちゃうのは仕方ないかと納得してます。
 そして、イベント。クリスマスは、誰かを想って祈る大切さをプレイヤーにも思い起こさせてくれた気がします。祈りは宗教的な儀式でなく、人の思いから生まれるモノであると。正月は、意外に家庭的なイメージだったかなと。決戦前は、スミマセン海原編の香を重ねておりました(笑)。自身の不安緊張と闘いつつ、大切な人と生きて帰る事を望むってのが、非常にとても重なりましてね…。大神の声がリョウだったら、物凄く美味しい状況だよなぁと思ったりしてました。ホント製作者にはごめんな(以下略)。デートイベントですが、製作者(かえでさん)に文句があります。いくらお祭りだと言っても、春先に「浴衣」は無いです!「浴衣」は本来「寝間着」だったり「湯上り」の着物で、盛夏の祭りだからこそ許される着物じゃなかったですか???春先に浴衣で出歩いてたら、明治からそう経ってない「太正」だったら奇異の目で見られるよ…。となんかその一点が物凄く引っ掛かり、きちんと調べろよ…女性もプレイヤーになる可能性もあるんだからさ…と詰めの甘さにちょっと腹が立った次第です。なので、悔しいんですがあまり良い印象が無くいままイベントが終わった気がします。で、手紙。あれは手紙というより「記録」ですよね(笑)。あれはとてもレニらしいのでOK!

 そして、「3」をしようと開封したらPS2用だったと気づいた今日(涙)。PS2持ってないので、対応を落ち込みながら考えたいと思います。