2014年8月16日土曜日

『ヒックとドラゴン』雑感

 この1月くらいTLでやたらと『ヒックとドラゴン』の感想を拝見することが増えて、どうやらとてもいい作品でなにやらドラゴンが大層愛らしいらしいと知りました。が、正直ドリーム・ワークスのアニメに苦手意識があるのと、公開当時あまり心惹かれなかったんだよなぁな後ろ向きさで手を出さなかったんです。
 なのに、まぁなんか見てみようかなぁで借りて見たら...。うん...ドラゴンのトゥースレスが最高に可愛らしくてですね...。まんまと「ヒックとドラゴン2」日本公開を求める署名にまで賛同してしまったという^^;;


 話の筋自体は、社会から外れてる少年が怪我をしたドラゴンと出会い友情を育み社会を変える、というある意味王道なんです。が、何が良いってトゥースレスの造形!! コレに尽きます。一緒に見てた相方とも「動きとか表情がにゃんこ。気位が高くてなかなか人に懐かないのに、一旦懐いたら全身全霊で甘えて懐きまくる最強のにゃんこ...なにこのかわいさ...」と悶絶したくらいの見事な造形。正直、キャラクターデザインはさほど愛くるしさや愛らしさはありません。なのになのに、くるくる変わる目の表情、警戒したりゆっくり近づいてきたり、思いっきり甘えたり座ったりする仕草や動作がやたらめったらむちゃむちゃ愛くるしいんです!!! 特に目がね...言葉にならない愛くるしさでして...。このアニメの製作陣って動物が凄いお好きなんじゃないかしら??と邪推しちゃうくらい、目だけで伝わってくるモノの多さなんです。

 あと、TLで散見された父親の造形についてですが、旧世代の価値観を体現してる存在なんだろうなぁと思えたので私は違和感や嫌悪感はありませんでした。ヒックの存在が認められないのはそういう社会であの立場であればわからないこともないし、ヒックとの関係が上手く行ってないがゆえに会話にならないんだろうなぁと。
 というか、最後息子の個性や成長による変化(自身の価値観とは異なるモノ)をけ止めて、ドラゴンとの共存というそれまでとは異なる社会(島の生活)を創りだした。それって、かなり立派なお父さんだよねと思ったりもしました(この辺の受け止め方の違いは、世代的なものかなぁとふと思ったりも^^;;)

 私がトゥースレスに完落ちしたのは、上目遣いとヒックの手のひらに自ら頭をすり寄せた場面でした(笑) あの表現は最高にズルい!!! それまで警戒してシャーシャー言ってたのが、突然向こうから目を細めてスリってしてくるって...!! なんなのこの可愛らしさは!! えぇなにかこれはわんこやにゃんこ好きを全力で落としにかかってるのか!! と製作者に問いただしたいくらいホントあの場面はあかんと思いました。
 あと、超絶に可愛かったのがおすわり...。おすわりして待てしてまだ?って見てるのトゥースレスって言葉にならないくらい可愛くてかわいくてですね。相方はこの瞬間で落ちました(笑)

 相方ネタで恐縮なんですが。鑑賞後の感想大会では「話は大したこと無いしキャラクターデザインも好きじゃない。けどな、ドラゴンが造形とか動きとか全部可愛くてな...ドラゴンの可愛さだけで見れるよな...あのドラゴンはにゃんこでかわいいよ... 製作陣の愛情と全力を傾けたキャラだったと思うんだよな」とトゥースレスの可愛さしか言わなかったです(笑) 

 あと印象的だったのは、空を飛ぶ場面全部。躍動感、叙情性、懐かしさなんかが個々の場面で活かされていて、ほんとに美しい飛翔でした。あれは大画面で見たかったなぁと今更な後悔をしました。

 ワンコやにゃんこがお好きな方には絶対見ていただきたいです!!