2014年8月2日土曜日

「ホビット3」予告雑感

 7/28に公開された「The Hobbit: The Battle of the Five Armies」予告を観ての雑感(主にビルボについて)の右往左往してる雑感です。


The Hobbit: The Battle of the Five Armies - Official Teaser Trailer [HD]






 公開された「ホビット3」予告でのマーティン演じる青年ビルボの姿に、サー・イアン・ホルムが演じた老ビルボをすっと思い出し、冒頭のモノローグがマーティンとサー・イアン・ホルムの声が重なったように感じました。製作時期が異なり、演じる役者が異なるにもかかわらず、ビルボ・バギンズという人物像が歪むこと無く、一つの疑問を感じること無く作品の中に存在してるという凄さに圧倒されました。
 LotRから見たらホビットのビルボは過去の姿だし、ホビットから見たらLotRのビルボは未来の姿。そう思うことが何一つ違和感が無いんです。それって物凄いことじゃないのかと思われてならないんです。勿論、製作陣が同じで、ホビットとLotRを歴史絵巻として描く意図があったことも理解しています。それを含んだ上で、マーティン・フリーマンとサー・イアン・ホルムって何て素晴らしいのか!!と思わずには居られないし、この二人が命を注ぎこんだ「ビルボ・バギンス」というキャラクターの奥深さを感じずには居られなかったりします。

 そして、Miko#221back @eastofthesunJPさんがTweetされた、予告冒頭のビルボのモノローグのトランスクリプト

を拝見して更に、「思いがけない冒険」に出た青年ビルボが生死や各々の人や種族の生き様や在り方、綺麗な部分汚い部分あらゆるモノを間近で見て、自ら剣を持って戦って守ってという経験をし、穏やかなホビット庄に戻りゆっくり歳を重ねた老ビルボになる。 それが全く違和感もなくすぅぅと一本の線で繋がったというのか、ビルボ・バンギズの道程が綺麗に澱みなく繋がったと思った瞬間、胸が詰まって涙が止まらなくなりました。
 ホビット1部の臆病だけれど好奇心と冒険心に満ち溢れてるビルボと「王の帰還」で西へ旅立つ老ビルボが同時に思い出されもしたし、指輪という運命を背負いながらもそれに囚われること無く(多少の影響はあったとしても)「一人のホビット」して生きた。そんなことが怒涛のように脳内から溢れだしてしまい...。

  何よりも、 マーティン凄い...!!!!!と全身に鳥肌が立ちました。
 ホビット1部の冒頭でも思ったことですが、サー・イアン・ホルムが創った「ビルボ・バギンズ」を壊すことなく身の内に取り入れて、尚且つマーティンだからこそのビルボ・バギンズとして存在してる。また、サー・イア
ン・ホルムの老ビルボからマーティンの青年ビルボを難なく思い浮かべることもできる。時を超えて優れた役者二人がそれぞれ異なる道具を使って丁寧に一つの人格を形作ったかのような印象を抱き、そのことに驚きと凄さを感じてしまってます。
 余談ですが、私にとってビルボの基本像はやっぱり最初に出会った老ビルボなので、青年ビルボに面影を求めてしまう部分があります。マーティンのビルボはそれを許してくれて、なおかつ青年ビルボにしかない姿や表情があり、それが老ビルボに繋がると思わせてくれる何かがあるのが堪らなく嬉しくて幸せで...未来を思うと悲しくなるんです。マーティンって本当に凄い役者さんだ....。

 ぎゅうひ@28w_w28さんのホビット三部作のポスターを並べてらっしゃるTw




を拝見して、ホビット三部作はビルボの物語なんだと改めて。確かに、ドワーフ達が故郷を取り戻す物語であるけれど、あくまでもビルボの目を通して語られる物語なんだ。ビルボが冒険に出て運命の指輪を拾い、竜やあらゆる種族と対峙し、大小の戦いを経験し、ホビット庄へ戻ってから紡ぎ語る物語なんだと( 対してLotRは、仲間たちが語り紡ぐ物語だから、ああいうポスターデザインになったんだなあと今更ながら気づいた次第)。
  Twで言及しておられるように、ビルボの表情が見えないのに映画のトーンや物語が分かる背景描写とビルボの佇まいが素晴らしく。そして、これって原作で紡がれてる世界や物語、キャラクターと役者、なによりファン(や観る人)を信頼してなかったら出来ないデザインじゃないかと思い至り、多くを語らないデザインの奥深さをも感じたりしてます。

以下箇条書き雑感

・ポスターのビルボの姿が、「王の帰還」でゴンドール候に忠誠を誓うピピンの姿と重なり更に泣けて仕方ない。
・ピピンの歌を重ねてきたPJがほんとにズルい。あの歌は卑怯だってば(大泣)
・こんな辛い経験をしたビルボがフロドを引き取って育てたのかと思うと更に泣けてきて...
・フロドがあんないい子になって、ちゃんとビルボの意思を継いで中つ国を救ったのかと思うとなんかホビットって...! ホビットって...!!と泣き伏すしか無く。
・改めて「思いがけない冒険」でガンダルフがガラドリエル様やビルボに言った言葉が、ズシンと響いてきてます。
・ホビットとLotR通じて出てるキャラクターで役者が変わったのはビルボだけなんだと気づいてですね...。マーティンってなんて...なんて凄いのかと打ち震える思いです。
・サーガ通じて初めてスティング(つらぬき丸)を格好いいと思いましたw
・トーリンとバルドのやりとりが辛くて辛くて
・ガンダルフが倒れてる場面は、大丈夫!爺はビルボの誕生日に元気に花火打ち上げに来るから...大丈夫だから!!と言い聞かせたくらい衝撃でした。
・と一緒に、ガラドリエル様でサー・イアンと相思相愛で来世に一緒になりたい!とファンガールまんまな発言をされたケイト様とのキスシーン(おでこだけど)だから! ある意味すごい幸せな場面だから!!!!と言い聞かせるまでしてました...
・初めてバルドを格好良いと思いました。確かにアラゴルンを彷彿させるよなぁ。
・茶色爺なラダガスト翁と白いサルマン様の出演はございますでしょうか?
・最後、ホビット庄で老ビルボが出てきたりなんかしたら臆面もなく泣きじゃくる自信あります! (今それを想像しただけでアカンくなってきてる...)
・スマウグさんとネクロマンサーも激しく楽しみw
・いやそれよりもトーリンの命運がですね...後半怒涛の展開じゃないかと思われて怖いんですが...
・しかし、PJは本気でLotRに繋げてくるんだなぁ。