2010年4月18日日曜日

何故か今更、PSY・S(サイズ)

先日、入浴用のCDとして「久しぶりに聞こうかな」とふと思い立ちCDラックから出したのが、PSY・Sの「Two Sprits」。
 これまでも周期的に聞いてたのに何故か今回、非常に嵌ってしまいまして...。勢い余って、Amazonさんで「Non Fiction」と2002年に出てたらしい「GOLDEN☆BEST SINGLES+」を購入してしまいました(^o^;。

 PSY・Sに出会ったのは、アニメ「City Hunter 2」のOP。あまりにもベタ過ぎて恥ずかしくなるくらい、ベタです。サントラで名曲「Earth」を聴いて「この声、好き!」といういつものパターン(苦笑)でアルバムを聴く様になりました。勿論当時は学生だったので、やたら高かったアルバムCDを買うことなど出来ません(お小遣い月1000−2000円で何が出来るというのか?!)。なので、レンタルCD屋さんには大変お世話になりましたm(__)m

 当時の私にとってPSY・Sのアルバムは、「City Hunter」の裏サントラとかキャラソン的位置づけでした。勿論、PSY・Sというユニット自体も非常に大好きだったし、彼らが歌う世界や言葉の繋がり、不思議に結びついた言葉達から連想される感情、情景などにも惹かれ まくってました。
 恥ずかしい話ですが、当時は「City Hunter」のキャラクター達がバンドを組んで歌ってる所を想像してたりしてました(笑)。
 ちなみに、当時(今でもですが^^;;)の乏しい音楽知識で想像してたのは、Voが香、撩(ほんとは獣編)がギター、海坊主がドラム、バックコーラスが美樹さん&かすみちゃん。当時はベースを知らなかったので、今ならミックがベースになるかなぁ。

 で、今回久しぶりにPSY・Sを聴いて、シングル集である『GOLDEN☆BEST SINGLES+』の方は、PSY・Sそのものを思う存分味わうことができました。テクノとも普通のバンドも違う個性のあるユニットだと、今更ながら実感しました。音の作りもかなり緻密で計算されてて、ここっという場所に欲しい音が聞こえてくる気持ち良さったら!。何よりCHAKAの声が高くも低くも無く伸びやかで、聴き疲れがしません。後ろのテクノっぽい音とCHAKAの懐かしい様な絶妙の声が相まって、不思議な空間を感じることができました。

 で『Non Fiction』...なんですが、やっぱり「このアルバムはキャラソンだわ!」でした。ホント各方面に何やら申し訳ない気持ちで一杯です(_;;;。
 細かく書くと妄想だらけになりそうなんですが、恥の書捨てってことでこの際なので書いちゃいます!
 
 あっ、キャラソン、キャラソンと叫んでますが、恐らく厳密な意味でのキャラソンとしては認識してません。今の界隈の言語は分らないんですが、キャラクターのイメージソングというか、何となくキャラクターが考えてそうな内容だよなぁという意味のキャラクターソングです(なんのことやらさっぱり)。具体的に言えば、『City Hunter』サウンドトラックの延長線上的な感じです。作品とリンクしてそうで微妙に違う。だから、キャラクターのバンドなんつう如何にもな空想が広がったと思っていただければ...。

 で、何がキャラソンかと言えば、歌詞なんですよ、歌詞。撩と香のあのもどかしい関係をイメージしてるんじゃないか?、と思っちゃうくらいです。特に香目線から見た二人の関係を巧く表現してる気がしてなりません。そういった意味で、香ちゃんイメージアルバムなんです!
 このアルバム以外だと「Separate Blue」は、香ちゃんソングとして一押しです!(重ね重ね各方面には申し訳ないです_;;;)。

 収録曲について個々の感想+妄想をば以下に。
1. Parachute Limit
 CHAKAの「Parachute Limit 」な台詞から始まる、疾走感あるOP。
 この曲は、歌詞が魅力的です。
 「行けるさどこまでもダイビング」以降の部分は、すっかり撩に飛び込む香です。CH2のOP(2回目の)はこれでも良かったんじゃないのかと。絵が描けたら、思いっきりイメージボード書くのに!と己の才能が無いことを悔やむ歌その1。
  
2. Spiral Lovers
 「螺旋状の恋人」なんですよ、皆さん(って何所。このフレーズだけで、お腹いっぱいになります(笑)。原作中盤(銀狐編以降からマリー編までくらい)の撩&香の関係性を見事に思い起こさせる曲です。何せ、どこまでもスレ違いな二人なんで。
 刻む様な演奏と、切ない感じのVoとギター(なのかな?)、『秘密の花園』をちょっと彷彿させられる歌詞が奇麗に融合してる曲です。改めて聞くと絶妙な雰囲気なんですね。

3. (Shooting Down)The Fiction
 通勤中に聞くと、リズミカルに歩ける1曲。
 香ちゃんの日常って感じがするんですよね。依頼が無くてまったりしつつ、あれやこれや家事やなんかをしてる時に流れてそうな気がします。その姿を楽しんで眺めてる冴羽氏とかいうイメージ。

4. Romeo
 アカペラから始まる、繊細な曲。タイトルで示されてるみたいにロミオ+ジュリエットがモチーフで、ジュリエット視点な恋心なんですよね。
 なので、余計に静かに思いを積み重ねて行く香ちゃんな感じがしております。で、CHがバンドでこのアルバムの曲順でライブしたら、絶対この曲で衣装替えだよなぁという無駄な妄想が広がる曲です。
 
5. 木の上の方舟
 CH2のサントラに挿入された名曲。壮大なバラードです。この曲は、歌詞に尽きます(勿論メロディも大好きなんですが)。何故か、CHというより小野不由美の『屍鬼』を思い出したりするんですよね(苦笑)。

6. 天使のいる場所
 言わずと知れたCH2のOP。
 見事にCHの世界観を内包してるのが凄いです(笑)。てか、最初に聴いた時は「最初に好きになった〜」ってフレーズで、もろ私がCHに嵌った順じゃないか!と嬉しい驚きがありました。
 冷静に聴くと、結構ヤバい系人との恋愛な気もしなくもないんですが(^^;;。それを言い出すと、撩+香の関係も冷静に眺めめると「DV」とか「共依存」とかのカテゴリーになっちゃう様な気がするんですよね。特に香の依存っぷりは、同じ女性としてどうかと思う部分も無くは無いし、撩の囲い込み方もある種のDVだよなぁとかとか。こういう見方になっちゃうのは、年を経て純粋さを失ったせいだと思うとチト哀しい(苦笑)

7. Silver Rain
 何となくバトル後のイメージ。言葉で表現するのがもの凄く難しい気がする曲です。強引に表現すると、お互いが傷ついて、静かに降る雨の中アパートへ戻り、月明かりと外のイルミネーションしか光がないリビングで言葉を交わさずに寄り添ってる二人、という感じです。

8. Robot
 これはCHというより、『さんまのまんま』でEDとして流れた印象が強いです。
 近未来で懐古的で、かつセンチメンタルな歌詞が非常にお気に入りです。今回『Non Fiction』を買った理由が、これが入ってるからでした。本当にCHとは関係なく好きなんです。

9. 薔薇とノンフィクション
 何このCHな曲は!と今回再認識しました(笑)。ぶっちゃけ、OPこれでも良かったじゃん!と俄関東弁(違)になるくらい、ずっぽりCHです。
 歌詞といい曲の雰囲気といい、絶対これでOPアニメ作って欲しかったよ!と今更な事を激しく思わせて下さいました。私の脳内では撩+香でこの曲のPVが出来てます。ホント才能さえあれば何かの形にするのにと、己の能力の無さが嘆かわしい限りです...。
 てか、セイラ編の香を思い起こさせる「殺意より激しい愛」ってフレーズでだけで、十分妄想が広がりますよ!ホント、色んな意味で美味し過ぎる曲です。
 余計な妄想としては「不自由しないデザイナ」な部分で、絵里子さんに振り回されてる香+撩が思い浮かぶんですよね〜。そういう部分でも非常に価値があるかもしれません(って)。

10. 時の雫
 奇麗に最後をまとめてくれる曲。

以上 妄想だらけの感想でしたm(__)m